3Dプリンター技術研究所(InkJet&FDM熱溶解積層1

3Dプリンターに関する高度な技術と豊富な情報

ご挨拶

研究所 所長 工学博士 山口修一 
(3D プリンター&インクジェットコンサルタント)

デジタルファブリケーション分野における、AM(Additive manufacturing)装置の中で、 低価格のFDMプリンターやインクジェット式の3Dプリンターが注目を集めていますが、 その本格的な進化は、これからと言えます。様々な情報があふれている中で、当研究所は 30年以上に及ぶインクジェット開発経験と様々な分野との接点やチャンネルを活かす ことにより、3Dプリンター関連ビジネスの発展に寄与できるように努めて参ります。

研究所所長 山口修一

山口修一 略歴
1983年 東京工業大学大学院、博士前期課程修了
1983年 大手プリンターメーカー入社。インクジェット開発に従事
1997年 マイクロジェット設立、代表取締役就任
2013年 大阪大学大学院、博士後期課程修了
2012年 著書 光文社新書『インクジェット時代がきた!』
3Dプリンターに関する講演、ラジオ出演多数

3Dプリンター技術研究所では下記のようなご要望にお応えすべく、日々技術革新と情報収集に努めています。

新着情報

2020/6/9
東京都済生会中央病院へフェイスシールドを無償提供
株式会社マイクロジェット、株式会社3Dプリンター総研、株式会社ラナエクストラクティブ、RANA CUBIC(RaNa Unitedグループ)の4社連携にて、新型コロナウイルス感染症対応に尽力されている東京都済生会中央病院への支援を目的として、3Dプリンター造形によるフェイスシールド100セットを無償提供いたしました
2019/11/18
formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
ヨーロッパ最大の3Dプリンターの展示会formnext 2019。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/11/16
formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2018。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/7/2
第29回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第29回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/5/23
第29回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/20(水)~6/22(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東21-30
2018/2/19
3D Printing 2018展来場の御礼
3D Printing 2018展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/1/12
3D Printing 2018展に出展致します。
2/14(水)~2/16(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6J-23
2017/11/10
formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2017。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2017/6/26
第28回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第28回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/5/24
第28回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/21(水)~6/23(金)
東京ビッグサイト 東1ホール
ブース№43-29
2017/2/20
3D Printing 2017展来場の御礼
3D Printing 2017展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/1/16
3D Printing 2017展に出展致します。
2/15(水)~2/17(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6L-22
2016/12/26
セミナーご参加の御礼
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。     
2016/10/26
formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2016。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2016/6/27
第27回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第27回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2016/5/31
第27回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/22(水)~6/24(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東7-38
2016/2/3
3D Printing 2016展来場の御礼
3D Printing 2016展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/12/21
調査レポート先行予約開始のお知らせ
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』の先行予約を開始いたしました。
2015/12/22
3D Printing 2016展に出展致します。
1/27(水)~1/29(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6G-20
2015/12/11
セミナーご参加の御礼
「EuroMold2015 & formnextにみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
2015/8/26
視察ツアー募集開始のお知らせ
Euromold2015展の現地解説ツアーを企画いたしました。
Euromold 2015 3Dプリンター現地解説ツアー
※お申し込みは終了しました
2015/8/18
講演会ご参加の御礼
先日行われました独立行政法人中小企業基盤整備機構 平成27年度第1回3Dプリンターセミナーにて、当研究所所長山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/7/3
第26回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第26回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/28
第26回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/24(水)~6/26(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東8-38
2015/5/21
BIO tech2015展来場の御礼
BIO tech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/21
先日行われました長野県工業技術総合センター平成27年度科学技術週間行事にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/4/13
BIO tech2015展に出展致します。
5/13(水)~5/15(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№4-47(微細加工ゾーン内)
2015/3/11
先日行われました長野県中小企業団体中央会平成26年度経営セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/2/18
nanotech大賞2015受賞報告
弊社は、nanotech2015展に出展し、
「nanotech大賞2015 日刊工業新聞社賞」を受賞いたしました。
2015/2/18
nanotech2015展来場の御礼
nanotech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/2/18
3D Printing 2015展来場の御礼
3D Printing 2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2014/12/19
nanotech2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東4~6ホール
ブース№ 5G-02
2014/12/19
3D Printing 2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6D-09
2014/12/19
先日行われました近畿化学協会機能性色素・エレクトロニクス部会東京地区合同公開講演会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/12/19
先日行われました日本印刷学会の2014年度プリプレス研究会にて、弊社の堀が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/23
先日行われました色材協会関東支部の印刷インキアドバンス講座にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/15
先日行われました農工大・多摩小金井ベンチャーポート9月セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/9/16
BioJapan 2014展に出展致します。
10/15(水)~10/17(金)
パシフィコ横浜
ブース№ B101(中小機構ブース内)
2014/7/14
先日行われました大阪府工業協会の2014年度3Dプリンタ実践導入研究会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/7/14
先日行われました愛知県経営者協会機械金属部会総会の特別講演にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/5/27
第25回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/25(水)~6/27(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№7-40
2014/4/23
BIO tech2014展に出展致します。
5/14(水)~5/16(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№8-1(バイオ医療開発ゾーン内)
2014/1/22
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2014/1/15
nanotech2014展に出展致します。
1/29(水)~1/31(金)
東京ビッグサイト 東4・5・6ホール
ブースNo.6-G21
2013/12/18
3Dプリンターセミナーの次回開催日は2014年2月の予定です。
2013/12/4
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2013/12/2
3Dプリンター技術研究所ホームページを新たにオープンしました。

セミナー・イベント情報

2019/12/21
【formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2019年12月20日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2018/12/10
【formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2018年12月7日(金)
開催場所:AP品川アネックス (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2017/11/10
【formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2017年12月15日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2016/12/26
【formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2016年12月22日(木)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2015/12/11
【EuroMold2015 & formnext
にみる3Dプリンター最前線】
開催日 :2015年12月10日(木)
開催場所:AP品川
※満席により、お申込みは終了しました
2015/1/20
【EuroMold 2014 から見えてきた3Dプリンティングの未来】
開催日 :2015年1月21日(水)
開催場所:(株)3Dプリンター総研 セミナールーム
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/5/21
【3Dプリンター体験会】
開催日 :2014年5月24日(土)
開催場所:当研究所
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/1/22
【3Dプリンタ、造形材料開発者向け
セミナー】
開催日 :2014年3月6日(木)
開催場所:東京都内
※お申し込みは終了しました

新刊・レポ

2021/3/19new
【最新書籍情報!】
世界の3Dプリンティング産業最前線 2021
体裁/A4判レポート(フルカラー)165頁
詳しくはこちら
2021/2/16new【最新書籍情報!】
3Dプリンティング材料最新業界レポート
体裁/A4判 362頁
詳しくはこちら
2021/2/1new【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用新規材料開発
体裁/B5判 380頁
詳しくはこちら
2020/7/20【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用材料開発と造形物の高精度化
体裁/A4判 469頁
詳しくはこちら
2020/5/15【最新書籍情報!】
2020年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 189頁
詳しくはこちら
2020/3/16【最新書籍情報!】
formnext2019 報告レポート刊行
体裁/A4判報告レポート 175頁
詳しくはこちら
2020/3/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と市場
体裁/B5判 241頁
詳しくはこちら
2019/8/30【最新書籍情報!】
3Dプリンター・造形材料の市場動向と最新業界レポート
体裁/A4判 239頁
詳しくはこちら
2019/5/20【最新書籍情報!】
2019年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 197頁
詳しくはこちら
2018/12/17【最新書籍情報!】
formnext2018 報告レポート刊行
体裁/A4判 220頁 フルカラー
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と先進分野への応用
体裁/A4判 264頁
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
2018年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 168頁
詳しくはこちら
2018/1/22【最新書籍情報!】
formnext2017 報告レポート
体裁/A4判 240頁超 フルカラー
詳しくはこちら
2017/6/21【最新書籍情報!】
2017年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 175頁
詳しくはこちら
2017/2/28
バイオ・医療への3Dプリンティング技術の開発最前線
体裁/B5判 上製 230頁
詳しくはこちら
2016/3/28
3Dプリンター・造形材料の開発動向と市場
~IoT時代に求められるモノづくり~
体裁/A4判 並製 182頁
詳しくはこちら
2016/1/27
「新たなものづくり」3Dプリンタ活用最前線
体裁/B5判・270頁 詳しくはこちら
2015/12/21
【最新調査レポート情報!】
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』
体裁/A4判レポート・165頁フルカラー
詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『産業用3Dプリンターの最新技術・材料・応用事例』
体裁/B5判・280頁 詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『3Dプリンターの材料技術の開発動向と市場展開』
体裁/A4判・143頁 詳しくはこちら
2015/2/25
【最新調査レポート情報!】
『EuroMold2014 報告レポート』
<Euro Mold 2014から見えてきた3Dプリンティングの未来>

2014年11月25日より28日までの4日間ドイツのフランクフルトで開催されたEuroMold 2014。先日、報告会を開催いたしましたが、かねてからご要望のありましたレポート版が完成いたしました。
詳しくはこちら
2014/2/26
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンタに関する特許分析レポート』

「3Dプリンタ」に関連する特許を分析、さらに3Dプリンタを取り巻く環境情報(訴訟・市場) をコンパクトに整理致しました。
詳しくはこちら
2013/12/18
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンティング革命アメリカ最新レポート』

アメリカの3Dプリンターを利用したビジネスの数々を紹介!!
詳しくはこちら
2013/12/2
【おすすめ度No.1書籍】
3Dプリンターについて書かれた、 当研究所の所長の著作本は こちら

世界の3Dプリンターニュース 抜粋 ニュース一覧はこちら

掲載日:2021年6月16日:COBOD建設3Dプリンターが米アリゾナ州で稼働を開始
デンマークのCOBOD建設3Dプリンターが、米アリゾナ州で稼働を開始した。非営利団体のハビタット・フォー・ヒュマニティ(人道のための住宅)との共同プロジェクトとして行われているもので、アリゾナ州フェニックス地区で安価な住宅の供給を目指す。 ハビタット・フォー・ヒュマニティのジェイソン・バーロウ氏は、「このプロジェクトは、ハビタット・フォー・ヒュマニティにとって絶好のプロジェクトです。アリゾナ州が直面している住宅危機を解決するには、手ごろな価格で購入できる住宅を増やす以外にありません。頑丈で、手ごろで、エネルギー効率に優れた住宅を短時間に安く提供できれば、住宅建設業界にとってのゲームチェンジャーになります」と説明している。 広さ160平方メートルの住宅は、すべてCOBOTインターナショナル社のBOD2 3Dプリンターで建設される。住宅の設計は地元の設計事務所のカンデラリア・デザイン・アソシエイツが担当した。 COBOTインターナショナルは、今年1月に建設系スタートアップ企業のプリンテッド・ファーム社と共同で、アメリカで初となる農業用倉庫をフロリダ州ウェストパームビーチに建設している。 COBOD建設3Dプリンターは、これまでにデンマーク、ドイツ、ベルギー、サウジアラビア、UAEなどで採用され、住宅やオフィスビルディングの建設に使われている。ドイツでは、COBOD建設3Dプリンターで三階建ての住宅が建設されている。
掲載日:2021年6月15日:オートデスクが2022年度第一四半期決算を発表
アメリカの大手CADソフトメーカーのオートデスクが、2022年度第一四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は9億8900万ドル(約1087億9000万円)で、前年同期の8億8600万ドル(約974億 0600万円)から1億300万ドル増加した。CADソフトのサブスクリプション売上が増加し、サブスクリプションメンバーは500万人を突破した。 部門別売上高では、デザイン部門の売上高が8億8500万ドル(約973億5000万円)で、前年同期の7億9800万ドル(約877億8000万円)から11%増加した。Make部門の売上高は8200万ドル(約90億2000万円)で、前年同期の6700万円(約73億7000万円)から21%増加した。 オートデスクのアンドリュー・アナグノストCEOは、「エンドマーケットにおける『不確実性の減少』と『自信の拡大』が数字に表れたと思います。ニュービジネスが立ち上げられ、底堅いサブスクリプション需要が売上を伸ばしています。新たな会計年度を迎えるにあたり、とても力強いスタートが切れていると思います」とコメントしている。 オートデスクは、今年4月にプロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)ソフトウェアメーカーのアップチェインを買収している。市場関係者は、アップチェイン買収の効果は、2022年度内の決算に反映するとしている。
掲載日:2021年6月14日:Massivit 3Dが新大型3Dプリンター「Nassivit 5000」シリーズをリリース
イスラエルの3DプリンターメーカーのMassivit 3Dが、新大型3Dプリンター「Nassivit 5000」シリーズをリリースした。Nassivit 5000は、造形サイズ145 X 111 X 180 センチメートルの造形サイズを持つ大型プリンターで、同クラスの3Dプリンターとしては世界最大クラスの造形サイズを持つ。 Massivit 3Dのエレズ・ツィマーマンCEOは、「(Massivit 5000という)新たなアディティブ・マニュファクチャリングシステムを市場に投入できることにエキサイトしています。製造業における数々のリミットを開放し、スピード、サイズ、精密性のすべてにおいて確信をもたらします。モノづくりを変革するという我々のロードマップにおける重要なマイルストーンになります」とコメントしている。 Massivit 3Dは、これまでにベンチャーキャピタルなどから3000万ドル(約31億5千万円)の資金を集めている。同社へはアメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスも出資している。同社の3Dプリンターは、本国イスラエルに加え、アメリカ、イギリス、アイルランド、台湾などへ輸出されている。 Massivit 3Dは2013年設立。イスラエル・ロドに拠点を置き、造形サイズ最大最大117 X 150 X 180 cmの大型3Dプリンター「Massivit 1800シリーズ」などを製造している。同社の3Dプリンターは、独自開発したGDP(Gel Dispensing Printing)技術により、サポートなしに複雑な形状の物体を正確に造形する事が可能としている。
掲載日:2021年6月13日:ワブテックがピッツバーグ国際空港近隣に3Dプリンティングセンターを開設
アメリカの鉄道車両メーカーのワブテックが、ピッツバーグ国際空港近隣に3Dプリンティングセンターを開設した。ピッツバーグ国際空港イノベーションキャンパス内に設置された施設は広さ1021平方メートルで、SLM800プリンターなどのハイエンド3Dプリンターが導入されている。施設では貨物車両のブレーキ用部品やヒートシンクなどが製造される予定。 ワブテックは、3Dプリンティングセンターの開設により、部品などの製造時間を最大で80%程度削減できるとしている。ワブテックはまた、2025年までに25,000点の部品をセンターで製造するとしている。 ワブテックのチーフ・テクノロジー・オフィサーのエリック・ゲブハート氏は、「アディティブ・マニュファクチャリング技術の進歩は、ビジネスクリティカルでサスティナブルな次世代の製品デザインを確実に変革しつつあります。ネイバーフッド91はアディティブ・マニュファクチャリング・エコシステムの中心であり、我々の業界に様々なイノベーションを提供してくれるでしょう」とコメントしている。 ワブテックは、1869年設立のウェスティングハウス・エアブレーキ・カンパニーを礎とする鉄道車両メーカー。主に貨物列車や旅客列車などの鉄道車両などを製造している。
掲載日:2021年6月12日:アジャイル・スペースインダストリーズがトロニックス3Dを買収
アメリカのロケット推進装置メーカーのアジャイル・スペースインダストリーズが、3Dプリンティング・サービスビューローのトロニックス3Dを買収した。買収金額などの詳細は明らかにされていない。 アジャイル・スペースインダストリーズは2009年設立。コロラド州に拠点を置き、ロケットエンジンシステムに搭載される推進装置の製造や各種の試験を行っている。同社の顧客にはNASA、スペースX、レイセオン、ノースロップグラマン、ボーイングなどが含まれる。 アジャイル・スペースインダストリーズのジェフリー・マックスCEOは、「トロニックス3Dは、我々のサプライヤーとして一緒に仕事をしてきてくれた仲間です。チャレンジングなマテリアルを使い、革新的なプロセスを開拓する素晴らしい能力を持っています。そうした能力をもったチームをアジャイルに迎え入れることで、今後のイノベーションをさらに加速させることができます」とコメントしてる。 アジャイル・スペースインダストリーズのロケット推進装置は、NASAが計画中のアストロボロティック2023年月面探査ミッションにも採用されている。同社はまた、これまでに6000怪を超えるロケットエンジンの燃焼試験を実施し、各ロケットメーカーにとっての重要なサプライヤーのポジションを確保している。
掲載日:2021年6月11日:アルケマがERPRO3Dファクトリーの株を10%取得
フランスの化学メーカーのアルケマが、フランスの大手産業3Dプリンティング・サービスビューローのERPRO3Dファクトリーの株を10%取得した。ERPRO3Dファクトリーは、主にPA11などを素材にEOSの3Dプリンターを使って各種のパーツなどを製造している。PA11は、バイオベースのエンジニアリングプラスチックで、主に大型の完成品部品の製造などに使われている。アルケマは、PA11を主要製品の一つとして製造販売している。 ERPRO3Dファクトリーは2017年設立。フランス国内に5か所の拠点を有し、これまでに1700万点のパーツを製造してきている。同社は、フランスの高級ブランドのシャネルのマスカラブラシを製造していることでも知られている。 3Dプリンター用素材メーカーが3Dプリンティング・サービスビューローを買収する機運が世界的に高まっている。昨年2020年には、ドイツの化学メーカーのBASFが、フランスの大手3Dプリンティング・サービスビューローのスカルプティオを買収して話題になった。 アルケマは2004年設立。フランスパリ郊外に拠点を置く、特殊化学・先端素材メーカーとして世界中に製品を供給している。直近の売上は77億ユーロ(約9,548億円)。アルケマは日本でもアルケマ株式会社が事業を展開している。
掲載日:2021年6月10日:FormnextがFormnextスタートアップチャレンジの受付を開始
世界最大級の3Dプリンター関連展示会のFormnextが、Formnextスタートアップチャレンジの受付を開始した。創業5年以下のスタートアップ企業が対象で、事業の新規性や成長可能性などを中心に審査される。応募の締切はドイツ現地時間の2021年7月2日で、受賞者は9月に発表される。なお、受賞者は5社になる予定。受賞者には、今年11月に開催されるFormnext 2021の特別展示ブースが提供される。 Formnextスタートアップチャレンジは、これまでに多くの3Dプリンティング関連スタートアップ企業をプロモートしてきた。過去の受賞者には3ユアマインド、ダイマンション、クモヴィス、シンタリット、トリンクル3Dなどが含まれる。 Formnext主催者メサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのサシャ・ヴェンズラー副社長は、「パンデミックの大変な時期を過ごしてきましたが、若いイノベーティブなスタートアップ企業に発表の場を与え、未来の顧客やパートナーとの接点を提供する必要があります。Formnextスタートアップチャレンジを通じて、そうした企業を長きに渡ってサポートしてゆきます」とコメントしている。 昨年開催予定だったFormnext 2020は、新型コロナウィルスのパンデミックの影響でオンラインでの開催への切り替えを余儀なくされたが、今年のFormnext 2021は、通常のオフラインとオンラインのハイブリッド開催となる。
掲載日:2021年6月9日:リラティビティ・スペースがシリーズEファイナンスで6億5000万ドルを調達
米カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケットメーカーのリラティビティ・スペースが、シリーズEファイナンスで6億5000万ドル(約715億円)を調達した。出資したのはブラックロック、セントリカス、K5グローバル、ソロバン・キャピタル、タイガー・グローバル、トライブ・キャピタルなどのベンチャーキャピタルと個人投資家グループ。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。 リラティビティ・スペースは、調達した資金を再生利用可能な新型ロケット「テランR」の開発に投じるとしている。テランRは、最大重量2トンの衛星の打上が可能で、2024年から商業打ち上げが開始される予定。テランRのイオンRロケットエンジンは、いずれも大型3Dプリンターで製造される。 リラティビティ・スペースのティム・エリスCEOは、「(資金調達によって)ゴールに向かってまた一歩近づきました。テラン1とともに、テランRは3Dプリンティング技術から得られる最大限の機能で作られたロケットです。パーツ点数を削減し、イノベーションのスピードを加速し、フレキシビリティとリライアビリティの両方が獲得できます」とコメントしている。 リラティビティ・スペースは、ロケット用部品の95%を3Dプリンターで製造していることで知られている。同社のテラン1ロケットは、競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2020年内のテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響などにより、現時点までにスケジュールに遅れが生じている。
掲載日:2021年6月8日:全世界の3Dプリンター市場が2025年に200億ドル規模へ成長
全世界の3Dプリンター市場が、2025年に200億ドル(約2兆2000億円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。イギリスの市場調査会社ザ・ビジネス・リサーチ・カンパニーが発表したレポート「グローバル3Dプリンター市場と3Dプリンティング産業」によると、2020年時点で86億ドル(約9460億円)と推定される全世界の3Dプリンター市場は、今後年率19.4%の成長率で成長を続け、2025年までに同規模に到達するとしている。 産業セクターでは医療の分野での市場拡大が著しく、2020年の19億ドル(約2090億円)規模から、2025年に43億ドル(約4730億円)規模まで拡大するとしている。また医療に加え、自動車、航空宇宙、防衛、食品、建設の分野において3Dプリンターの普及と活用が進むとしている。 医療の分野においては、特に整形外科用インプラント、カスタマイズド臓器モデル、サージカルツール、歯科医療用デバイスなどの製造に3Dプリンターが使われるとしている。 自動車、航空宇宙、防衛などの分野においては、引き続きプロトタイプ製造に3Dプリンターが使われるとした上で、完成品パーツの製造にも使われるとしている。。 3Dプリンター市場における主なプレーヤーとしては、スリーディーシステムズ、ストラタシス、GE、EOS、HPなどが挙げられている。
掲載日:2021年6月7日:ラーンチャーがシリーズA投資で1170万ドルの資金調達に成功
アメリカのロケット製造スタートアップ企業のラーンチャーが、シリーズA投資で1170万ドル(約12億8700万円)の資金調達に成功した。バリュエーションを含む投資の詳細は明らかにされていない。ラーンチャーは、調達した資金を開発中の小型ロケット「ラーンチャー・ライト」の製造に使うとしている。 ラーンチャーは2017年設立。ドイツのメタル3DプリンターメーカーのEOSの子会社AMCMが開発したM4K3Dプリンターで、4100mmノズルサイズのロケットエンジン「E-2」を製造している。E-2は、ハイパフォーマンス・コッパー合金を素材に作られ、従来型のロケットエンジンよりも高い燃焼効率が得られるとしている。 ラーンチャーはまた、3DプリンターメーカーのVelo3DとシミュレーションソフトウェアメーカーのAnsysと共同でE-2の液体酸素ターボポンプの設計も行っている。 ラーンチャーの創業者マックス・ハット氏は、現時点の予定では、ラーンチャー・ライトの打上を2024年までに行うとしている。ハット氏はまた、本社を現在のニューヨークから、カリフォルニア州ホーソーンへ移転するとしている。 マックス・ハット氏は、ライブストリーミングプラットフォームのライブストリームや、パソコン用カメラメーカーのメヴォカメラの創業者としても知られている。ラーンチャーの設立に際し、ハット氏はライブストリームをVimeoに、メヴォカメラをロジテックに、それぞれ売却している。
掲載日:2021年6月6日:XeometryがNASDAQへIPO手続きを開始
アメリカの大手産業用3DプリンティングビューローのXeometry(ジオメトリー)が、NASDAQへのIPO(新規株式公開)手続きを開始した。クラスA普通株の新株発行による上場で、ゴールドマンサックス、JPモルガン、UBS投資銀行がアンダーライターを務める。IPO価格や株式の発行数などの詳細については明らかにされていない。 Xeometryは、2013年の設立以来総額で1億9300万ドル(約212億3000万円)の資金をベンチャーキャピタルなどから調達している。直近では、2019年にシリーズD投資で5500万ドル(約60億5000万円)の資金を集めていた。同社へはGEベンチャーズ、BMWiベンチャーズ、グリーンスプリング・アソシエイツ、デル・テクノロジーキャピタル、ロバート・ボッシュ・ベンチャーキャピタル、ハイランド・キャピタル、アルマズ・キャピタルなどが投資している。 アメリカの株式市場では、SPAC(特別買収目的会社)を通じた上場が相次いでいる。昨年2020年12月に3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACを通じて上場したのを皮切りに、これまでにマークフォージド、Velo3C、レッドワイヤー、シェイプウェイズなどがSPACを通じて上場している。3Dプリンティング関連企業が通常のIPOで上場するのは久しぶりのケースとなる。 Xometryは2013年10月設立。「カスタムマニュファクチャリングのAmazon」を目指し、業績を拡大している。同社の直近の年商は2,000万ドル(約22億円)に達している。
掲載日:2021年6月5日:ユナイテッド航空がブーム・スーパーソニックの超音速旅客機を購入へ
アメリカの大手航空会社のユナイテッド航空が、スタートアップ航空機メーカーのブーム・スーパーソニックの超音速旅客機を15機購入する契約を締結した。発表によると、ユナイテッド航空は2029年までにブーム・スーパーソニックが開発中の超音速旅客機「オーバーチュア」を購入し、国際線路線などに順次投入するとしている。ユナイテッド航空はまた、ブーム・スーパーソニックと35機のオーバーチュアのオプション購入契約も締結した。 オーバーチュアは、速度マッハ1.7で飛行可能な航空機で、現在10時間半程度かかっている東京・サンフランシスコを6時間程度で飛行できる。なお、オーバーチュアの客席数は65から88席となっている。 ブーム・スーパーソニックによると、オーバーチュアの内装部品などの多くが30プリンターで製造されている。同社はストラタシスのポリマー30プリンターや、Velo3DのメタルPBF3Dプリンティングシステムを導入している。 ブーム・スーパーソニックは2014年設立。コロラド州エングルウッドに拠点を置き、設立当初から超音速旅客機のオーバーチュアの製造に取り組んでいる。同社には日本航空も出資している。
掲載日:2021年6月4日:スリーディーシステムズの株価が11.3%上昇
オンデマンド3Dプリンティング事業売却の発表の翌日、スリーディーシステムズの株価が11.3%上昇して取引を終えた。アメリカ現地時間の今週火曜日、スリーディーシステムズは自社のオンデマンド3Dプリンティング事業をプライベートエクイティファームのトライランティック・ノースアメリカへ8200万ドル(約90億2000万円)で売却すると発表、それが投資家に好意的に受け取られた結果となった。本記事執筆時点で、ニューヨーク証券取引所で取引されているスリーディーシステムズの株は、30.24ドルで取引されている。 スリーディーシステムズの株は、2020年3月20日に6.03ドルに下落し、長らく一桁台の水準で推移していた。2020年9月18日に5.32ドルまで下げた後上昇に転じ、2020年12月31日に10.48ドル、2021年1月8日に23.53ドル、2021年2月12日に47.88ドルまで値上がりしていた。 オンデマンド3Dプリンティング事業売却の理由について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブズCEOは、「我々のフォーカスと投資をアディティブ・マニュファクチャリングに集中し、インダストリースケールのアディティブ・マニュファクチャリングをエンドマーケットに普及させるためのリーダーシップを発揮するため」と説明している。 グレイブズCEOは、昨年2020年にスリーディーシステムズのCEOに就任後、ノンコア事業の売却を進めている。昨年には。3Dソフトウェア開発のシマトロンとギブズCAMの2社を売却している。
掲載日:2021年6月3日:2021年度のSPACのIPO件数が330件に到達
2021年度のSPAC(特別買収目的会社)のIPO件数が、現時点で330件に到達していることがわかった。アメリカのSPACの動向をモニタリングしているSPACリサーチによると、2020年度におけるSPACのIPO件数が248件と過去最高に達した一方、今年2021年はそのペースを大きく上回っている。IPOによりSPACが調達した資金総額も、2020年度が834億ドル(約9兆1740億円)だった一方、今年2021年は現時点ですでに1049億ドル(約11兆5390億円)に達している。 3Dプリンター関連業界においてもSPACによる株式上場が相次いでいる。昨年2020年12月に3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACのトライン・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所に上場したのを皮切りに、デスクトップメタルのライバル企業のマークフォージド、精密メタル3DプリンターメーカーのVelo3D、宇宙3Dプリンターメーカーのメイド・イン・スペースを擁するレッドワイヤーなどがそれぞれSPACを通じて株式上場を果たしている。 SPACによる3Dプリンター関連企業の上場は今後も続くと予想されている。現時点では、デスクトップSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズ や、大手サービスビューローでマーケットプレース運営のシェイプウェイズなどが、SPACを通じて株式を上場すると予想されている。 SPACは通称「白紙小切手企業」とも呼ばれ、自らのIPO時点では特に事業を行っていない。IPO後、買収ターゲット企業を探索し、買収・合併して買収ターゲット企業の事業を継承する。
掲載日:2021年6月2日:トライランティック・ノースアメリカがスリーディーシステムズのオンデマンド3Dプリンティング事業部を買収
アメリカのプライベートエクイティファームのトライランティック・ノースアメリカが、スリーディーシステムズのオンデマンド3Dプリンティング事業部を買収する。同事業部を率いるジアド・アバウ氏率いるチーム全員がトライランティック・ノースアメリカへ移籍し、新会社を設立する。新会社の社名はクイックパーツ(QuickParts)となる予定。CEOにはアバウ氏が就任する。 トライランティック・ノースアメリカのチャールズ・フライシュマン氏は、「スリーディーシステムズがトライランティック・ノースアメリカを同社のオンデマンド3Dプリンティングとカスタムマニュファクチャリングビジネスの売却先に選定してくれたことに感謝しています。ジアドが率いるチームが新たにクイックパーツとしてスタートし、さらなるビジネスの拡大とカスタマーサクセスを実現することを確信しています」とコメントしている。 スリーディーシステムズのオンデマンド3Dプリンティング事業部は、ワシントン州シアトル、テネシー州ローレンスバーグ、イタリア・ピネロロ、フランス・ルマンズ、イギリス・ワイコムの五拠点で事業を展開している。トライランティック・ノースアメリカは、同拠点をそのまま引き継ぎ、250名の従業員も継続して雇用するとしている。 トライランティック・ノースアメリカは2009年設立の、中堅企業に特化したプライベートエクイティファーム。特にファミリービジネスへの投資などを得意としている。
掲載日:2021年6月1日:ハーバート・コエック氏がティトミックのCEOに就任
ハーバート・コエック氏が、オーストラリアのメタル3Dプリンティング企業のティトミックのCEOに就任する。6月1日付けで選任され、現職のノーバート・シュルズ氏は退任する。 コエック氏は、2016年から2021年までスリーディーシステムズのグローバルマーケット担当副社長を務め、各種の大型案件の営業などに携わってきた。スリーディーシステムズ入社前は、ヒューレットパッカードのPC・プリンティングソルーショングループ担当副社長を務めていた。 ティトミックのアンドレアズ・シュワー会長は、「ハーバートはアディティブ・マニュファクチャリング業界の経験豊富な優れたリーダーです。ハードコアなマーケティングスキルとビジネスのビジョンを持ち、人々をまとめる能力に優れています。現在というエキサイティングなトランスフォーメーションの時代において、ティトミックを率いるベストな人材です」とコメントしている。 コエック氏のCEO就任とともに、ジェフ・ラング氏がCTOに、クリス・ヒーリー氏がチーフ・リーガル・オフィサーに、ジョアンナ・ウォーカー氏がCFOに、それぞれ就任する。 ティトミックは2014年設立。航空宇宙、国防、医療、自動車、建設、造船などの幅広い産業ユーザーを対象にメタル3Dプリンティングサービスを提供している。同社はオーストラリア証券取引所(ASX)に上場している。
掲載日:2021年5月31日:AREVOがスコッツマンの電気スクーターのボディを製造
カリフォルニア州サンタクララに拠点を置く3Dプリンティング企業のAREVOが、スコッツマンの電気スクーターのボディを製造して話題になっている。 AREVOが製造しているのは、スコッツマンブランドの3シリーズ。500シリーズはシリーズ最小で、最高速度時速19マイル(約30.4キロメートル)で、300ポンド(約136㎏)まで積載可能。1000シリーズは中型で、最高速度時速31マイル(約49.6キロメートル)で、350ポンド(約158.7kg)まで積載可能。2000シリーズはシリーズ最大で、最高速度時速45マイル(約72キロメートル)で、350ポンド(約158.7kg)まで積載可能。 いずれも一度の充電で70マイル(約112キロメートル)の走行が可能。価格は2999ドル(約32万9890円)から4999ドル(約54万9890万円)までとなっている。いずれのシリーズも、クラウドファンディングサイトのインディゴーゴーで販売されている。 AREVOによると、スクーターのボディは継ぎ目なしのユニボディで製造されるため、一般的なスクーターよりも強い強度が得られるとしている。 AREVOは2013年設立。シリコンバレー発の本格的3Dプリンティング・スタートアップ企業として創業当初よりベンチャーキャピタルなどの注目を集めている。同社には日本のAGCも出資している。
掲載日:2021年5月30日:ポリメーカーとコベストロが共同でリサイクル・ポリカーボネートフィラメントを開発
中国上海に拠点を置く3Dプリンター用フィラメントメーカーのポリメーカーと、ドイツの化学素材メーカーのコベストロが、共同でリサイクル・ポリカーボネートフィラメントを開発した。発表によると、コベストロが中国の大手飲料メーカーの農夫山泉(ノンフー・スプリング)から19リットル入りのミネラルウォーターコンテナーを仕入れ、オーガニックのポリカーボネートなどを混ぜて原料にする。その原料をポリメーカーが仕入れてフィラメントにする。 両社は、リサイクルフィラメントは、特にエンドユーズパーツや完成品などの製品を大量に製造しているシーンにもっともフィットするとしている。完全オーガニックのポリカーボネートを使うよりも、サプライチェーンにおけるカーボンフットプリントを大幅に削減できるとしている。 中国では、一般家庭やオフィスなどで飲料用のミネラルウォーターが普通に消費されていて、19リットル入りのコンテナーが大量に存在している。両社は、19リットル入りのコンテナーを原料にすることで、仕入れコストと製造コストを大幅に削減できるとしている。 コベストロは、ポリウレタンやポリカーボネートなどの主に取り扱う化学メーカー。レーファークーゼンに拠点を置き、世界30カ国で製造、市場に供給している。日本でもコベストロジャパン株式会社が営業を展開しているほか、住友化学工業との合弁企業の住化コベストロウレタン株式会社なども傘下に収めている。
掲載日:2021年5月29日:サトリ3Dプリンターのキックスターターキャンペーンが開始から10時間で目標金額を獲得
イギリス・ロンドンに拠点を置くサトリ3Dプリンターのキックスターターキャンペーンが、開始から10時間で目標金額を獲得して話題になっている。サトリ3Dプリンターが開始したのは同社の新型SLA3Dプリンター「サトリVL2800シリーズ」のキャンペーン。調達目標金額は5万ポンド(約775万円)だった。キャンペーン終了まで34日を残した今日時点で、46人のバッカーから67,312ポンド(約1049万円)の資金を獲得している。 なお、キックスターターでの販売価格は、スーパーアーリーバード価格で2,150ポンド(約33万3250円)となっている。サトリVL2800シリーズ開発チームとの夕食会や製品ローンチパーティーなどへの参加権もついた「サトリ・エンライトメント」パックも8,000ポンド(124万円)で販売されている。 サトリVL2800シリーズは、独自開発されたVL2800MSLAシステムをベースにしたSLA3Dプリンターで、造形サイズは最大27.8cm x 15.6 cm x 30 cm。12.8インチの6Kモノスクリーン操作パネルを搭載している。 サトリ3Dプリンターでは、サトリVL2800シリーズの出荷を2021年9月より開始するとしている。 サトリ3Dプリンターは、オックスフォード大学出身の中国人女性起業家のチェンギシィ・ワン氏が立ち上げた3Dプリンターメーカー。同社は過去にも一度キックスターターキャンペーンを展開し、目標金額の獲得に成功している。
掲載日:2021年5月28日:インド初の3Dプリント住宅が完成
インド初の3Dプリント住宅が完成し、現地の話題となっている。3Dプリント住宅を建設したのはスタートアップ企業のトゥヴァスタ・マニュファクチャリング・ソルーションズ。同社はIT企業のIITマドラスのスピンオフ企業。独自開発したコンクリート3Dプリンターを使い、平屋建て広さ55.75平方メートルの3Dプリント住宅をわずか5日で建設したという。 トゥヴァスタ・マニュファクチャリング・ソルーションズは、自社のウェブサイトで「3Dプリンティング技術を活用することで、従来の建設業で生じる落とし穴を回避することが出来ました。建設業におけるあらゆる種類の研究開発の可能性の扉を開けたと確信しています」とコメントしている。 3Dプリント住宅のお披露目会には、インドの財務大臣ニルマラ・シタラマン氏もオンラインで出席した。祝辞の中でシタラマン氏は、「従来の建設方式は時間、建材、ロジスティクス、輸送など、多くのものを必要とします。しかし、3Dプリンティング技術を活用すれば、住宅をわずか5日で建設出来ます。2022年には1億軒の住宅を建設することも夢ではありません」とコメントしている。 13億7000万人の人口を抱えるインドでは住宅不足が慢性化している。モディ首相は「ハウジング・フォー・オール(全ての人に住宅を)」政策を掲げ、住宅の供給を促しているが、住宅不足解消には至っていない。現地のメディアは、建設3Dプリンターの普及が、住宅不足解消のソルーションになる可能性があると期待を示している。
掲載日:2021年5月27日:ウルチメーカーがウルチメーカーPETGフィラメントをリリース
オランダの3Dプリンターメーカーのウルチメーカーが、ウルチメーカーPETGフィラメントをリリースした。ウルチメーカーの純正フィラメントで、ウルチメーカーが提供しているPLA、PVA、ナイロン、CPE、ABS、PCといったシリーズに新たに加わる。ウルチメーカーは、ウルチメーカーPETGは、特に同社のウルチメーカーS5シリーズとS3シリーズに合わせて最適化したとしている。 PETGはPET(Polyethylene Terephthalate)の改良版で、FDM方式の3Dプリンター用フィラメントとして近年人気が高まってきている。PLAと同様に扱いやすく、プリントしやすい一方、優れた耐久性や耐水性などの特徴がある。 ウルチメーカーのミゲエル・カルボCTOは、「ウルチメーカーPETGを純正フィラメントに加えることは、我々にとっての自然なステップです。モノづくりの現場で3Dプリンターの活用が広まる中、我々のポートフォリオに新しい選択が加わります。ウルチメーカーPETGは、現場の創造性とイノベーションを加速させ、生産能力をさらに向上させてくれるでしょう」とコメントしている。 ウルチメーカーPETGは750グラムのスプールで提供され、価格は37.95ユーロ(約4744円)。世界各地のウルチメーカーの販売代理店で販売される。
掲載日:2021年5月26日:ミーテックがベルギーに代替鶏肉脂の製造工場を設立
イスラエルの代替肉製造ベンチャーのミーテックが、ベルギーに代替鶏肉脂の製造工場を設立する。ミーテックは、来年2022年からの稼働開始を目指すとしている。工場のオペレーションは、ミーテックが今年初めに買収したベルギーのスタートアップ企業のピースオブミートが行うとしている。 ミーテックの担当者は、「代替鶏肉脂は、植物由来の代替肉に肉の味、口当たり、食感を与える、極めて重要な食材です。一般的な代替肉の製造で使われる多くの原料を不要にします。植物由来代替肉と組み合わせることで、消費者により肉らしい製品を提供できるようになります」と説明している。 ミートテックでは新説する工場で、最終的には代替肉の最終製品を生産したいとしている。 ミーテックのシャロン・フィーマCEOは、「代替肉製造業界が直面している最大の課題はコスト効率です。新工場の設立により、生産能力を一気に拡大でき、通常の肉に対して割高な生産コストを下げることが可能になります。何よりも、我々が目指す「未来の工場」が現実のものとなるのです」とコメントしている。 ミーテックは2018年設立。設立当初より幹細胞の培養素材を使った代替肉を3Dプリンターで製造している。同社はイスラエル・テルアビブ証券取引所と米NASDAQに上場している。
掲載日:2021年5月25日:ナノ・ディメンションが2021年度第一四半期決算を発表
イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は80万ドル(約8800万円)で、2020年度第四四半期の売上高200万ドル(約2億2000万円)から大きく減少した。新型コロナウィルスのパンデミック影響により、同社のドラゴンフライ3Dプリンターの需要が縮小したことが直撃した形となった。 決算の発表を受け、米NASDAQで取引されているナノ・ディメンションの株は、前日終値の6.41ドルから6.18ドルに値を下げて取引を終えた。 ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「売上の水準については、私は少し不満足です。コロナのパンデミックの収束へ向けて、マーケティングとセールスのリソースをかなり投入してきていたからです。いずれにせよ、我々のスピードがまだ十分ではないのでしょう。我々のユーザーはテレワークから解放されて、オフィスへ戻ってきています。次の四半期決算では、もっと魅力的な数字を出すことが出来ると信じています」とコメントしている。 新型コロナウィルスのパンデミックの世界的な感染拡大などの影響により、ナノ・ディメンションは2020年度第三四半期決算でも2070万ドル(約21億7350万円)の営業赤字を計上している。ある関係者は、ナノ・ディメンションの経常収支が黒字に転換するには、まだ相当の時間がかかると見ている。
掲載日:2021年5月24日:マークフォージドが2021年度第一四半期決算を発表
アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のマークフォージドが、2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は2030万ドル(約22億3300万円)で、前年同期の1770万ドル(約19億4700万円から)260万ドル(約2億8600万円)増加した。売上総利益は1239万ドル(約13億6290万円 で、売上総利益率は61%だった。経常収支は878万ドル(約9億6580万円)の赤字だった。 2021年度第一四半期決算について、マークフォージドの社長兼CEOのシャイ・テレム氏は、「2021年度第一四半期決算については非常に満足しています。2020年に構築してきた強力なモメンタムを持続することができたからです。この結果は、我々が持つユニークなデジタルプラットフォームと、我々のチームとパートナーに対するニーズが存在することを示しています。今後も世界中のパートナーと協力して、我々の製品をさらにプロモートしてゆきます」とコメントしている。 マークフォージドのライバル企業のデスクトップメタルも先日、2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、マークフォージドの同期間中の売上高は1130万ドル(約12億4300万ドル)で、経常収支は5910万ドル(約65億円)の赤字だった。 マークフォージドは今年2021年2月に、SPAC(特別買収目的会社)のOneを通じてニューヨーク証券取引所に上場した。
掲載日:2021年5月23日:コブラゴルフが3Dプリントパター「キング3Dプリントシリーズ」の販売を開始
アメリカのゴルフクラブメーカーのコブラゴルフが、3Dプリントパター「キング3Dプリントシリーズ」の販売を開始する。HPとHPの3Dプリンティングサービスパートナーのパーマテックと共同で開発したもので、素材には316ステンレススチールが使われ、HPのメタルジェット3Dプリンターで製造された。ヘッドはラティス構造で、従来型のパターよりもウェイトを大幅に削減したとしている。また、グリップはナイロンを素材に、HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターで製造された。 「キング3Dプリントシリーズ」のアメリカでの販売価格は349ドル(約38,390円)で、コブラゴルフの従来のパターシリーズよりも100ドル(11,000円)程度高くなっている。コブラゴルフは、現時点ではプレオーダーを受付ており、2021年6月4日から父の日に合わせて正式に販売を開始するとしている。 コブラゴルフは、1973年に1964年オーストラリア・アマチュアゴルフチャンピオンのトーマス・クロウが設立したゴルフクラブメーカー。1980年に世界初のユティリティゴルフクラブ「バファー」をリリースするなど、革新性の高い製品を生み出してきている。同社は2010年に、ドイツの大手スポーツブランドのPumaに買収され、同社の子会社になっている。
掲載日:2021年5月22日:アメリカ・メイクスが中学生用バーチャル・アディティブ・マニュファクチャリング教育パイロットプログラムを実施
アメリカ国防省傘下のアディティブ・マニュファクチャリング関連アクセラレーターのアメリカ・メイクスが、中学生用バーチャル・アディティブ・マニュファクチャリング教育のパイロットプログラムを実施した。アメリカ国立標準技術研究所の資金援助で実施されたもので、11歳から14歳の中学生を対象に、3Dプリンティング技術を中心とする各種のアディティブ・マニュファクチャリング関連のバーチャルトレーニングなどが実施された。 アメリカ・メイクスの教育・ワークフォース開発担当ディレクターのジョッシュ・クレーマー氏は、「生徒達に3Dプリンティングの世界を体験してもらうことは、単に教室の中で先生が3Dファイルをダウンロードして3Dプリンターで造形するところを見せるよりも、はるかに大きな意味があります。未来の3Dプリンターのキャリアを積むためには、生徒達はもっと多くのことを学ぶ必要があります。アディティブ・マニュファクチャリング技術のインストラクションを受けさせ、アディティブ・マニュファクチャリングに関する深い知識を得させる必要があるのです」と説明している。 アメリカ・メイクスは2012年にオハイオ州ヤングスタウンにて設立されたアディティブ・マニュファクチャリング関連アクセラレーター。これまでに各種のスタートアップ企業向けインキュベーションプログラムを提供してきている。
掲載日:2021年5月21日:デスクトップメタルが2021年度第一四半期決算を発表
アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルが、2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1130万ドル(約12億4300万円)で、前年同期から234%のプラスとなった。買収したエンビジョンテックの売上が上積みされたことが大きなプラスとなった。 一方、形状収支は5910万ドル(約65億円)の赤字で、事前予想の3000万ドル(約33億円)の赤字を大きく上回った。デスクトップメタルは、昨年2020年12月のニューヨーク証券取引所の上場に伴う一般管理費の一時的な増加が赤字拡大の原因だと説明している。 決算の発表を受け、デスクトップメタルの株価は11%下落して取引を終えた。 デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「昨年のニューヨーク証券取引所上場時に示したタイムラインを、今後さらに加速してゆきます。我々の当初の目標である10億ドル(時価総額)は今も不変のゴールです。2020年代の終わりまでに1兆4060億ドル(約154兆6600億円)規模の3Dプリンティング市場において、二けたのシェアをとることを目指します」とコメントしている。 デスクトップメタルは、昨年2020年12月に、SPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場している。
掲載日:2021年5月20日:フォームラブズがシリーズE投資で1億5000万ドルの資金調達に成功
アメリカのデスクトップSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズが、シリーズE投資で1億5000万ドル(約165億円)の資金調達に成功した。出資したのは日本のソフトバンクグループ率いる投資ファンドのソフトファンド・ビジョンファンド2号を筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。フォームラブズは、調達した資金を生産能力の拡充や、グローバルマーケティングなどに投じるとしている。 フォームラブズの創業者でCEOのマックス・ロボフスキー氏は、「アディティブ・マニュファクチャリング業界はルネッサンス時代の真っ只中にあり、フォームラブズはそのリーダーを務めています。市場は、2026年までに517億7000万ドル(約5兆6947億円)l規模に達すると予想されていて、フォームラブズも市場拡大を牽引するプレーヤーの一社になります。多くの競合他社が大量生産型のプリンターを製造している中、フォームラブズはエンドユーズクオリティの高品質プリンターを提供してゆきます」とコメントしている。 アメリカでは昨今、3Dプリンターメーカーの株式市場への上場が相次いでいる。昨年2020年12月にデスクトップメタルがSPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場したのを皮切りに、これまでにマークフォージド、VELO3Dなどが相次いで株式市場へ上場している。ある株式市場関係者は、フォームラブズもSPACを通じて株式市場に上場する可能性があると指摘している。
掲載日:2021年5月19日:デスクトップメタルがアダプティブ3Dを買収
アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、アディティブ・マニュファクチャリング用エラストマー素材開発のアダプティブ3Dを買収した。買収金額などの詳細は明らかにされていない。 アダプティブ3Dは2014年設立。テキサス州ダラスに拠点を置き、ポリマーレジン素材などのエラストマー素材を製造している。 デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「アダプティブ3Dの買収により、デスクトップメタルの垂直統合戦略をさらに加速し、ポリマーアディティブ・マニュファクチャリングにおける我々のポートフォリオをさらに拡張することが可能になります。エラストマー素材やラバー素材は、アディティブ・マニュファクチャリング2.0におけるキラーアプリであり、アダプティブ3Dは世界一のフォトエラストマーレジンを製造しています。アダプティブ3Dの素材と我々のプリンターを組み合わせることで、スループットや汎用性などにおける最高のソルーションを提供できるようになるでしょう」とコメントしている。 デスクトップメタルは、昨年2020年12月にSPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場した。上場により獲得した潤沢なキャッシュをもとに、デスクトップメタルは積極的にM&A活動を展開している。デスクトップメタルは、今年2021年1月にも歯科医療用3Dプリンターメーカーのエンビジョンテックを買収している。
掲載日:2021年5月18日:スリーディーシステムズが2021年度第一四半期決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2021年度第一四半期(2021年1月~3月)決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億4610万ドル(約160億710万ドル)で、前年同期の1億3560万ドル(約149億1600万ドル)から1050万ドル増加した。 また、同期間中の経常収支は4520万ドル(約49億7200万円)の黒字で、一株当たり利益は17セントだった。前年同期の1890万ドル(約20億7900万円)の赤字から大きく改善した。新型コロナウィルスのパンデミックが続くアメリカで、医療セクターでの売上拡大が貢献した。決算の発表を受け、ニューヨーク証券取引所で取引されている同社株は、前日終値の35%高値で取引を終えた。 部門別売上では3Dプリンター製品売上が全体の64%を占め、前年同期から17.4%のプラスとなった。サービス部門売上は前年同期から6%のマイナスとなった。医療セクターの売上も好調で、前年同期から38.7%のプラスとなった。医療セクターの好調を受け、スリーディーシステムズはコロラド州デンバーにある3Dプリンティングセンターを拡張すると発表した。 医療セクターを強化する流れを受け、スリーディーシステムズは先月フィラデルフィアに拠点を置くバイオ3DプリンターメーカーのAlleviを買収している。
掲載日:2021年5月17日:SLMソルーションズが2021年度第一四半期決算を発表
ドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1540万ユーロ(約19億2500万円)で、前年同期の1780万ユーロ(約22億2500万円)から13.5%減少した。また、経常収支は510万ユーロ(約6億3750万円)の赤字で、一株当たりの損失は0.31ユーロ(約38.75円)だった。新型コロナウィルスのパンデミックの影響から未だ抜け出せない形を示すこととなった。 2021年度第一四半期決算の発表を受け、ドイツのフランクフルト証券取引所で取引されている同社株は、7.4%下落して取引を終えた。 SLMソルーションズのサム・オリアリーCEOは、「一年の始めとしては良いスタートが切れました。受注残も増えてきていますし、第二四半期、第三四半期へと進むにつれて売上も上がってくるでしょう。特に、今年後半から大きく盛り返すと思います」と楽観的な見通しを示した。 SLMソルーションズでは、リリースした新シリーズの「NXG XII 600」の販売増などにより、2021年度通年の売上が2020年度の売上を15%程度上回ると見込んでいる。
掲載日:2021年5月16日:キングス3Dが1億人民元の資金調達に成功
中国の工業用SLA3Dプリンターメーカーのキングス3Dが、1億人民元(約17億6000万円)の資金調達に成功した。出資したのはロンギ・インベストメントを筆頭とするベンチャーキャピタル複数社による投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。キングス3Dは、調達した資金を新型SLA3Dプリンターの研究開発などに投じるとしている。 キングス3Dは中国江西省に拠点を置き、メタルSLA3Dプリンターを中心に歯科医療用SLA3Dプリンター、セラミックSLA3Dプリンターなどを製造している。同社は2018年に、5億人民元(約88億円)を投じて大型3Dプリンティングセンターを開設している。キングス3Dの3Dプリンターは、主に自動車、航空宇宙、医療、歯科医療、セラミックス、家電、工作機械などの産業セクターで使われている。 キングス3Dのツィージン・ジアン会長は、「キングス3Dは、これまでの経験を通じて、アディティブ・マニュファクチャリング技術とエコロジカルチェーンを築いてきました。我々が開発した各種のSLA3Dプリンターは、多くの産業ユーザーから高い評価を得ています」とコメントしている。 中国では工業用3Dプリンターの利用が進んでいる。中国の調査会社によると、2019年時点における中国の3Dプリンティング市場は140億人民元(2442億円)規模に達しているという。
掲載日:2021年5月15日:ダイムラーバスがモバイル3Dプリンティングセンターを開発
ドイツの大手自動車メーカーのダイムラー傘下のダイムラーバスが、モバイル3Dプリンティングセンターを開発した。モバイル3Dプリンティングセンターは36平方メートルの大きさで、高さ3メートル、長さ12メートルのコンテナー型のユニット。HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターを搭載し、自社バスの消耗部品などの製造を行う。なお、モバイル3Dプリンティングセンターは移動式で、トラックに連結して移動する。 モバイル3Dプリンティングセンターは、ハンブルグにあるダイムラーバスのバスワールド・ホームサービスセンターを拠点とする。センターから各地の自社バスユーザーのところへ移動し、メンテナンスを行う。 ダイムラーバスのカスタマーサービス・パーツ担当部長のバーンド・マック氏は、「モバイル3Dプリンティングセンターのおかげで、3Dプリンティングの恩恵を最大限に受けることが可能になります。バスのスペアパーツの供給時間を大幅に削減できます。非中央集権的マニュファクチャリングは在庫コストをなくし、物流の必要もなくなります。カスタマーサービスのスピードも上がり、フレキシビリティと経済性のメリットも得られます」とコメントしている。 鉄道やバスなどの消耗部品を3Dプリンターで製造する機運は世界中で高まっているが、移動式のモバイル3Dプリンティングセンターが稼働するのは世界初のケースと見られる。
掲載日:2021年5月14日:Rem3dyヘルスがシリーズA投資で1100万ドルの資金調達に成功
イギリス・バーミンガムに拠点を置くフードテックスタートアップのRem3dyヘルスが、シリーズA投資で1100万ドル(約12億1000万円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルのサイバス・ファンド、ADMベンチャーズなどを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。 Rem3dyヘルスは、2019年にフードテック・アントレプレナーのメリッサ・スノーバー氏が設立したスタートアップ企業。当初はマジックキャンディー・ファクトリー3Dプリンターを使ってカスタマイズしたグミキャンディーの製造などを行っていたが、2年前に3Dプリンターを使ってカスタマイズドサプリメントやプロテイン・バーを製造する事業を立ち上げた。ユーザーはRem3dyヘルスのウェブサイトで質問フォームに情報を入力すると、ユーザーに最適なサプリメントやプロテインバーが製造される。 スノーバー氏は自身のLinkedInのアカウントで、「シリーズAのファイナンスが成功したことに興奮しています。去年の売上は前年比で600%のプラスでした。調達した資金で生産能力を拡大し、さらなる市場を開拓します。この機会をもたらしてくれたすべての関係者に感謝します」とコメントしている。 3Dプリンターを使って薬やサプリメントをカスタマイズして打錠するプロジェクトは世界中で立ち上がっているが、プロテインバーをカスタマイズして生産するケースはRem3dyヘルスのケースが初と見られる。
掲載日:2021年5月13日:ウォーレン・バフェット氏がSPACに否定的なコメントを発表
アメリカの著名投資家のウォーレン・バフェット氏が、現地時間の今月5月1日にロサンゼルスで開催されたバークシャー・ハサウェイの2021年度年次総会で、SPAC(特別買収目的会社)に否定的なコメントを発表した。 年次総会に出席した株主からの質問に答えたバフェット氏は、現在のアメリカ株式市場でSPACによる上場が相次いでいることについて、「(SPACは)危険だと思う。SPACは通常、二年以内に会社を買収する必要がある。私の場合、頭に銃を突き付けられたら二年以内に会社を買収するかもしれない。SPACは、株主からのプレッシャーに常にさらされている」と発言し、SPACブームを戒めた。 SPACは、俗に「白紙小切手会社」とも呼ばれ、特に事業を行っていない状態で先に株式市場に上場し、投資家から資金を集める。上場後は、二年以内に未上場の被買収企業を探して買収し、被買収企業の事業を継承する。二年以内に買収出来ない場合は、投資家へ資金を返還して解散する。 SPACブームに乗るように、多くの3Dプリンティング関連企業もSPACを通じて株式を上場している。昨年12月に3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが上場したのを皮切りに、これまでにマークフォージド、VELO3D、レッドワイヤーなどがSPACを通じて上場している。
掲載日:2021年5月12日:3Dハブズがハブズへ社名・ブランド名変更
3Dプリンティング・マニュファクチャリングプラットフォーム運営の3Dハブズが、ハブズ(Hubs)へ社名・ブランド名を変更する。 3Dハブズは2013年にオランダで設立。設立当初は一般の3Dプリンター所有者をインターネットでネットワークし、3Dプリント希望者とオンラインでマッチングする仕組を提供していた。同社はこれまでに個人の3Dプリンター所有者をネットワークから排除し、法人マニュファクチャリングパートナーとパートナーシップを構築するビジネスモデルへ転換している。同社のサービスは欧州主要国を中心に、世界20カ国のユーザーに利用されている。 3Dハブズは、2021年1月にアメリカのプロトタイプ製造・3Dプリンティングサービスビューロー大手のプロトラブズに2億8千万ドル(約294億円)で買収され、現在は同社の子会社として運営されている。 3Dハブズの創業者でCEOのブラム・デ・ツウォート氏は、「新型コロナウィルスのパンデミックによるグローバルサプライチェーンの破綻は、モノづくり市場のより強固で効率的なサプライチェーン獲得へのニーズを生み出しました。我々はそうしたトレンドの最前線におり、グローバルなネットワークパートナーを有しています。プロトラブズと共に、これからも世界中のエンジニアにカスタムパーツ・マニュファクチャリングのサービスを提供してゆきます」とコメントしている。
掲載日:2021年5月11日:アロン・バー・シャニー氏がリディファイン・ミートの会長に就任
アロン・バー・シャニー氏が、イスラエルの代替肉製造スタートアップ企業のリディファイン・ミートの会長に就任した。 バー・シャニー氏は、HPのHPインディゴ事業部で副社長兼ジェネラルマネージャーを16年間務め、HPインディゴプリンターシリーズのグローバルセールスを担当していた。同氏は、HPのプリンタービジネス拡大に多大な貢献をした人物として知られている。 リディファイン・ミートの会長就任についてバー・シャニー氏は、「HPでは、私は何世紀にも渡って続けられていた伝統的なやりかたを、テクノロジーのブレイクスルーを使って打ち壊してきました。サステナビリティは極めて重要なテーマで、リディファイン・ミートのビジネスは、テクノロジーを使って牛肉をリプレースすることでサステナビリティの問題を解決するというソルーションを提供します。我々が、今なすべきことをするという責任を負わなければ、未来の世代の人々は完全に牛肉を食べることが出来なくなります」とプレスリリースでコメントしている。 リディファイン・ミートは2018年設立。イスラエルのテルアビブに拠点を置き、3Dプリンターで人造肉を製造している。同社の人造肉は競合製品よりも味がよく、同社が実施した消費者テストでは被験者の90%が同社の人造肉を「美味しい」と評価したという。リディファイン・ミートは、今年からイスラエルとヨーロッパ市場で製品の販売を開始するとしている。
掲載日:2021年5月10日:プロトラブズが2021年度第一四半期決算を発表
アメリカの試作品製造・3Dプリンティングサービスビューローのプロトラブズが、2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億1600万ドル(約127億6000万円)で、前年同期から100万ドル(約1億1000万円)増加した。 部門別の売上高は、射出成型事業が5600万ドル(約61億6000万円)で、前年同期から100万ドル(約1億1000万円)増加した。CNCマシニング事業の売上高は3700万ドル(約40億7000万円)で、前年同期から100万ドル(約1億1000万円)減少した。3Dプリンティング事業の売上高は1700万ドル(約18億7000万円)で、前年同期から100万ドル(約1億1000万円)増加した。 2021年度第一四半期決算について、プロトラブズのジョン・ウェイCFOは、「プロトラブズ2.0のローンチや、3Dハブズの買収などにより、財務的パフォーマンスをマネージすることに成功しました。我々のバランスシートは健全であり、キャッシュの保有残高も9300万ドル(約102億3000万円)に達しています。借金もゼロで、今後のさらなる成長へ向けての投資も可能です」とコメントしている。 プロトラブズは1999年設立。ミネソタ州メープルプレーンズに拠点を置く産業ユーザー向けサービスビューロー。アメリカをはじめイギリス、ドイツ、日本でも事業を展開している。同社はニューヨーク株式市場に上場している。
掲載日:2021年5月9日:スリーディーシステムズがAlleviとアディティブ・ワークスの二社を買収
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、バイオ3DプリンターメーカーのAlleviと、3Dプリンティング・シミュレーションソフトウェア製造のアディティブ・ワークスの二社を買収した。買収金額などの詳細は明らかにされていない。 Alleviは2014年設立。ペンシルバニア州フィラデルフィアに拠点を置き、主に検査用バイオマテリアルとバイオ3Dプリンターを製造している。同社のバイオ3Dプリンターは、これまでに世界40カ国の380を超える医療研究機関や製薬会社に採用されている。 アディティブ・ワークスは2015年設立。ドイツ・ブレーメンに拠点を置き、主にSLS3Dプリンター、SLA3Dプリンター用3Dプリンティング・シミュレーションソフトウェア「Amphyon」を開発している。シミュレーションソフトウェアは、特にチタンなどの高コストの素材を扱うハイエンド3Dプリンターのユーザーがなどが利用し、製造の最適化とコスト削減を目的に使われている。 二社の買収について、スリーディーシステムズのジェフ・グレイブスCEOは、「この投資により、我々のユーザーにより多くのバリューを提供することが可能になります。また、我々のテクノロジーに新たなマーケットを提供し、我々のビジネスのさらなる成長と利益をもたらすでしょう。エキサイティングな未来へ向けてスリーディーシステムズのポジションをさらに強固なものにしてくれると信じています」とコメントしている。
掲載日:2021年5月8日:Formnext 2021の出展申込企業数が350社を突破
今年2021年11月16日から19日の日程でドイツ・フランクフルトで開催されるFormnext 2021の出展申込企業数が350社を突破した。主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHが明らかにした。 昨年開催予定だったFormnext 2020は、新型コロナウィルスのパンデミックの影響でオンラインでの開催への切り替えを余儀なくされたが、今年のFormnext 2021は、通常のオフラインとオンラインのハイブリッド開催となる。 メサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのサシャ・ヴェンズラー副社長は、「展示会業者にとって極めてチャレンジングな12カ月を過ごしてきましたが、Formnext 2021の開催準備は着実に進んでいます。Formnext 2019の熱狂と比べてFormnext 2021がどの程度盛り上がるのか今のところ予測できませんが、対面による展示会として改めて成功することを願っています」とコメントしている。 関係者によると、新型コロナウィルスのパンデミックのワクチン接種が世界中で進んでおり、Formnext 2021が開催される今年11月までには、ドイツを含む中央ヨーロッパ諸国でのワクチン接種がある程度進みことを期待しているという。Formnextの入場者の56%はドイツ以外からの参加者であり、参加者の母国でのワクチン接種がどの程度進むかにかかっているようだ。
掲載日:2021年5月7日:ブルーオリジンが7月20日に商用宇宙旅行ロケットを打上げ
Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏率いるロケットメーカーのブルーオリジンが、7月20日に商用宇宙旅行ロケットを打上げる。定員は1名で、旅行費用はオークションで決定される。 ブルーオリジンの発表によると、今月5月5日から19日まで非公開オークション(入札金額が公開されないオークション)が、5月19日から上限なしの公開オークションが行われ、6月12日のライブオークションで落札者が決まる。落札価格は、すべてブルーオリジンが運営する未来クラブ基金の運営に使われる。未来クラブ基金は、獲得した資金をSTEM教育プログラムなどに投じるとしている。 ブルーオリジンによると、商用宇宙旅行は同社のニューシェパード宇宙船を使って行われ、地上150キロメートルまで打ち上げる。打ち上げ後、宇宙船は自由落下し、搭乗者は約3分間の無重力状態を体験できるという。 これまでに民間人が宇宙空間へ行くことは何度があったが、いずれもロシアのソユーズ宇宙船などを使うケースがほとんどだった。今回のブルーオリジンによる商用宇宙旅行は、民間企業による宇宙旅行ビジネスの幕開けを意味している。 ブルーオリジンは、ロケットやロケットエンジンの主要部品などを3Dプリンターで製造している。ブルーオリジン以外のロケットメーカーの多くも、ロケットやロケットエンジンを3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年5月6日:アメリカでSPACを通じた3Dプリンティング関連企業の株式上場が相次ぐ
アメリカでSPAC(特別買収目的会社)を通じた3Dプリンティング関連企業の株式上場が相次いでいる。昨年2020年12月に3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACのトライン・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所に上場したのを皮切りに、デスクトップメタルのライバル企業のマークフォージド、精密メタル3DプリンターメーカーのVelo3D、宇宙3Dプリンターメーカーのメイド・イン・スペースを擁するレッドワイヤーなどがそれぞれSPACを通じて株式上場を果たしている。 また、先日はニューヨークに拠点を置く大手3Dプリンティングサービスビューローでマーケットプレース運営のシェイプウェイズも、SPACを通じた株式上場を行うことを発表している。 アメリカではSPACを通じた企業の株式上場が今年3月の時点で28社に達し、枠年2020年度の半分を上回っている。SPACを通じた企業の株式上場は通常のIPOに比べて監査などの上場基準が緩く、一部の関係者からは「裏口上場」(Back door listing)などと揶揄されている。また、SPAC自体が自らのIPOから24カ月以内に買収そのものを完了させる必要があり、無理に買収を急ぐケースが少なくないとされる。 一方で、多くの3Dプリンティング関連企業がSPACの買収ターゲットとされており、SPACを通じた3Dプリンティング関連企業の株式上場は今後も続くと予想されている。
掲載日:2021年5月5日:レッドワイヤーがSPACを通じてニューヨーク証券取引所に上場
アメリカの宇宙系スタートアップ企業のレッドワイヤーが、SPAC(特別買収目的会社)のジェネシス・パーク・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所に上場する。発表によると、ジェネシス・パーク・アクイジション・コーポレーションは2021年度第二四半期末までにレッドワイヤーを買収し、両社は合併する。合併後の社名はレッドワイヤーとなる。 レッドワイヤーは、宇宙産業に特化したプライベート・エクイティ・ファームのAEインダストリアル・パートナーズが昨年2020年6月設立した新興企業。レッドワイヤーは、これまでに人工衛星・宇宙船メーカーのアドコール・スペース、宇宙システムエンジニアリング企業のディープ・スペース、NASA傘下の宇宙3Dプリンターメーカーのメイド・イン・スペースをそれぞれ買収し、傘下に収めている。 レッドワイヤーのピーター・キャニート会長兼CEOは、「宇宙空間での我々の活動は、地球上の生活に様々なメリットをもたらしています。レッドワイヤーはそうした活動を行うテクノロジーパートナーであり、宇宙インフラストラクチャーの建設者であります。この度の株式上場で得た資本を、宇宙産業における各種の成長分野へ投資してまいります」とコメントしている。 アメリカでは、各種の3Dプリンティング関連企業のSPACを通じた株式市場への上場が相次いでいる。昨年12月に3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが上場したのを皮切りに、3プリンターメーカーのマークフォージド、VELO3DなどがSPACを通じて株式市場へ上場している。
掲載日:2021年5月4日:3ユアマインドがシリーズA+投資で1240万ドルの資金調達に成功
ドイツの3Dプリンティングソフトウェアメーカーの3ユアマインドが、シリーズA+投資で1240万ドル(約13億6400万円)の資金調達に成功した。出資したのはドイツのLBBWVC、スイスのVerveベンチャーズ、UVCパートナーズなどのベンチャーキャピタル。出資比率やバリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。今回の調達により、同社が調達した資金の総額は6回のラウンドで3200万ドル(約35億2000万円)となった。 3ユアマインドは、調達した資金を開発中の3Dデジタライゼーション・マニュファクチャリング・プラットフォームのバージョンアップなどに投じるとしている。 3ユアマインドのプラットフォームは、これまでにドイツ鉄道、ボッシュなどを含む航空宇宙、防衛、自動車、ヘルスケアなどの多数の産業ユーザーに採用されている。 3ユアマインドは2014年に、ドイツの大手メタル3DプリンターメーカーのEOSが設立したEOSアディティブ・マニュファクチャリング・ベンチャープログラムなどの出資を受けて設立された。3ユアマインドには、これまでにドイツ投資銀行、ヨーロッパ地域開発基金などの公的機関も出資している。
掲載日:2021年5月3日:オランダのアイントホーフェンで3Dプリント住宅への入居が開始
オランダのアイントホーフェンで3Dプリント住宅への入居が始まった。オランダ初の建築承認を受けた3Dプ リント住宅は平屋建ての94平方メートルの大きさの住宅で、2ベッドルームとリビングルーム、バスルームが付いているという。また、住宅はインターネットに接続された「コネックテッド住宅」で、スマートフォンのアプリを使って施解錠が出来るという。なお、建設された3Dプリント住宅には、シニア世代のカップルが入居する予定。 3Dプリント住宅は、アイントホーフェン技術大学が率いるプロジェクトとして建設された。プロジェクト・マイルストーンと名付けられたプロジェクトには、アイントホーフェン市役所や、地元の建設会社のウィッテヴィーン+BOSなどが参加した。 プロジェクトの担当者によると、3Dプリント住宅は従来型の住宅よりもデザイン性に優れ、高いエネルギー効率と保温性があるのが特徴だとしている。また、一般的な建設時間も、従来型の住宅よりも大きく短縮できるとしている。 オランダは建設3Dプリンターの利用が盛んな国であることで知られている。2019年には、オランダ・ナイメーヘン市に延長29メートルの歩行者用橋が建設され、話題を集めた。 特に都市部において住宅不足が深刻化しているアメリカと同様、オランダでも住宅不足が社会問題化している。オランダでも、住宅不足の解消にむけて3Dプリンターに注目が集まっている。
掲載日:2021年5月2日:GEリニューアブルエナジーがバイデン大統領主催気候変動サミットで自社事例を紹介
GE傘下のGEリニューアブルエナジーが、先日バイデン大統領が主催した気候変動サミットで、自社事例を紹介していたことがわかった。 紹介された事例は、GEリニューアブルエナジーがデンマークの3Dプリンティング建設企業のCOBODインターナショナルと共同で開発した高さ10メートルの風力発電機建設の事例。風力発電機を構成する主要部品の大半は3Dプリンターで建設されたという。3Dプリンターを活用することで、建設にかかる炭素排出量を大きく削減でき、より高いエネルギー効率を確保できるとしている。 GEリニューアブルエナジーと共にサミットに出席したCOBODインターナショナルの創業者兼ジェネラルマネージャーのヘンリック・ランド・ニールセン氏は、「我々は常に我々のテクノロジーと、風力発電機製造におけるコンクリート3Dプリンターの重要性を信じています。(気候変動サミットという)世界のリーダー達が集まる会議において、我々が展開しているプロジェクトをご紹介できたことを光栄に思います」とコメントしている。 GEリニューアブルエナジーとCOBODインターナショナルは、2019年から共同で風力発電機を建設3Dプリンターで建設している。建設3Dプリンターを活用することで、風力発電機を最短3日で建設できるとしている。 COBODインターナショナルの建設3Dプリンターは、これまでにアメリカ、インド、ベルギー、ドイツ、UAE、サウジアラビアなどで採用され、住宅やオフィスビルディングの建設などに使われている。
掲載日:2021年5月1日:マテリアライズが2021年度第一四半期決算を発表
ベルギーの3Dプリンティング・サービスビューロー・3Dプリンティング関連ソフトウェア開発のマテリアライズが2021年度第一四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は4550万ユーロ(約56億8750万円)で、前年同期比で1.5%のマイナスとなった。 部門の売上では、メディカル関連部門の売上高が1620万ユーロ(約20億2500万円)で、前年同期比で3.7%の増加となった。ソフトウェア部門の売上高は1020万ユーロ(約12億7500万円)で、前年同期比で4.1%の増加となった。マニュファクチャリング部門の売上高は1910万ユーロ(約23億8750万円)だった。ソフトウェア部門とメディカル関連部門の売上高が増加したものの、マニュファクチャリング部門の売上高が前年同期比で8%のマイナスとなり、全体の足を引っ張る結果となった。 2021年度第一四半期決算について、マテリアライズの共同創業者の創業者ピーター・レイズ氏は、「(新型コロナウィルスのパンデミックから)我々のビジネスは確実に回復しつつあります。実際の数字も、2020年度第一四半期の売上水準に戻してきています。特にメディカル部門の売上高が2020年度第三四半期から続けて伸びています。また、ソフトウェア部門の売上も大きく伸びています」とコメントしている。 マテリアライズは1990年にウィルフレッド・ヴァンクラインやピーター・レイズらが設立した、ベルギーで最初の3Dプリンティング・サービスビューロー。アディティブ・マニュファクチャリングの世界では老舗企業として知られている。
掲載日:2021年4月30日:Massivit 3Dが大型3Dプリンター「Massivit 5000ウルトラ」をリリース
イスラエルの大型3DプリンターメーカーのMassivit 3Dが、大型3Dプリンター「Massivit 5000ウルトラ」をリリースする。来月5月2日から6日までの5日間米フロリダ州オーランドで開催されるアディティブ・マニュファクチャリング・ユーザーグループ2021で公開される。 Massivit 5000ウルトラは、造形サイズ1450 x 1110 x 1800mmの大型3Dプリンター。主に自動車、造船、鉄道などの産業ユーザーによる利用を想定している。Massivit 3Dの従来のシリーズよりも、スループットが最大で30倍になったとしている。 Massivit 3Dのエレズ・ツィマーマンCEOは、「製造スピード、製造サイズ、精密性などの限界に直面しているすべてのメーカーの問題を解決するため、この新たなアディティブ・マニュファクチャリングシステムをご提供できることに興奮しています。このシリーズは、多くの産業セクターにおいてモノづくりをトランスフォームするという我々のロードマップにおける重要なマイルストーンです」とコメントしている。 Massivit 3Dは2013年設立。イスラエルのロド市に拠点を置き、設立当初より造形サイズ1立方メートルを超える大型3Dプリンターを製造している。同社の3Dプリンターは、自動車や航空宇宙などの産業セクターのユーザーに加え、映画製作や広告代理店、展示会関連企業などが利用している。
掲載日:2021年4月29日:シェイプウェイズがSPACを通じてニューヨーク証券取引所へ上場
ニューヨークに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズが、SPAC(特別買収目的会社)のガリレオ・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所へ上場する。発表によると、ガリレオ・アクイジション・コーポレーションがシェイプウェイズを買収し、合併する。合併後の社名はシェイプウェイズで、旧シェイプウェイズのグレッグ・クレスCEOが引き続き新シェイプウェイズのCEOを務める。 クレスCEOは、「すべての人のデジタルデザインを実際のモノにトランスフォームするという我々のビジョンは、公開会社になるという今日大きなマイルストーンに到達しました。我々はビジョンを追求し、上場によって得た資金をもとにデジタルマニュファクチャリングをさらに強化し、シェイプウェイズのアディティブ・マニュファクチャリング能力を加速してゆきます」とコメントしている。 アメリカではSPACを通じて株式を上場するケースが相次いでいる。昨年2020年には3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、今年3月には同じく3DプリンターメーカーのマークフォージドとVELO3Dが、SPACを通じて株式を上場している。 シェイプウェイズは2007年にオランダの大手家電メーカー・フィリップスの社内ベンチャーとして設立された。これまでに10種類以上の3Dプリンターを活用し、各種の3Dプリンティングサービスを提供してきている。同社には、有力ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツやユニオンスクエア・ベンチャーズなどが出資していた。
掲載日:2021年4月28日:ナノ・ディメンションがマイクロ3Dプリンターメーカーのナノファブリカを買収
イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、イスラエルのマイクロ3Dプリンターメーカーのナノファブリカを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。 ナノファブリカは2016年設立。イスラエル・テルアビブに拠点を置き、独自開発したマイクロ・アダプティブ・プロジェクション・テクノロジーをベースにしたマイクロ3Dプリンターを製造している。同社には、昨年2020年5月にマイクロソフトも出資している。 ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「ナノファブリカは、ナノ・ディメンションの垂直OEMターゲット市場に非常にフィットします。物流チャネルもお互いにに近く、両社の合併は双方にとってメリットがあります。両社のテクノロジーを融合し、ハイパフォーマンス・エレクトロニクス・デバイス市場をさらに開拓してゆきます」とコメントしている。 ナノ・ディメンションは、今月スイスのAI開発企業ディープキューブも7000万ドル(約77億円)で買収している。ナノ・ディメンションは昨年2020年に米NASDAQに上場し、相応のキャッシュを調達している。ある市場関係者は、ナノ・ディメンションが今後もさらに他社の買収を進めると予想している。 ナノ・ディメンションは2012年設立。イスラエルのネス・ジオナに拠点を置き、PCB3Dプリンティング技術をベースにした電子基板製造用3Dプリンター「ドラゴンフライ20203Dプリンター」を製造している。
掲載日:2021年4月27日:イスラエルの代替肉メーカーのMeaTechが2020年度決算を発表
イスラエルの代替肉メーカーのMeaTechが2020年度決算を発表した。それによると、同社の同期間中の販売管理費は1850万ドル(約20億3500万円)で、前年の40万ドル(約4400万円)から大幅に増加した。研究開発費は250万ドル(約2億7500万円)で、前年の20万ドル(約2200万円)から増加した。経常収支は販売管理費と同額の1850万ドル(約20億3500万円)で、期末時点の保有現金残高は1350万ドル(約14億8500万円)だった。なお、同社はアーリーステージ企業であり、売上はまだ計上していない。 MeaTechは、牛や鶏の幹細胞をバイオリアクターを使って細胞し、3Dプリンターで肉として造形するプラットフォームを開発している。 MeaTechのシャロン・フィマCEOは、「我々は2020年度における我々の活動とその結果に満足しています。(新型コロナウィルスのパンデミックなどによる)厳しい経営環境の中、素晴らしいマネジメントチームと従業員が我々のビジネスの成長のために休むことなく努力してくれました。世界はよりサステナブルな農水業を求めており、動物を殺さない代替肉は、それを実現するための決定的なソルーションになると信じています」とコメントしている。 MeaTechは、昨年にテルアビブ証券取引所とアメリカのNASDAQに上場している。
掲載日:2021年4月26日:JUNOがカーボンのDLS3Dプリンティングシステムを導入
イタリアの3Dプリンティング・サービスビューローのJUNOが、カーボンのDLS3Dプリンティングシステムを導入した。JUNOはストラタシスのオブジェットシリーズ、EOSのメタル3Dプリンター、HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターなどを導入しているが、カーボンのDLS3Dプリンティングシステムは同社ラインアップの最新シリーズとなる。 JUNOは2012年に工業・自動車デザイン会社のスタジオ・ペドリニのデザイナーピエトロ・ペドリニらが独立して立ち上げたスピンアウト企業。これまでに自動車や家電などのユーザーにデザイン、プロトタイピングなどのサービスを提供してきている。 DLS3Dプリンティングシステムの導入とともに、JUNOはイタリアにおけるカーボンの認定パートナーとなる。JUNOはカーボンのDLS3Dプリンティングシステムを自ら活用するとともに、同システムを利用したユーザーらにカーボンの3Dプリンターを販売してゆく。 カーボンは今月、イタリアの別の3Dプリンティング・サービスビューローのセルテックともパートナーシップ契約を締結している。カーボンのCEO兼社長のエレン・クルマン氏は、イタリアを含むヨーロッパ市場を「戦略的市場」であるとし、ヨーロッパでのビジネス拡大を目指す姿勢を示している。
掲載日:2021年4月25日:3DOMフュールが生分解性フィラメントスプールを開発
米ノースダコタ州ファーゴに拠点を置くFDM3Dプリンター用フィラメントメーカーの3DOMフュールが、生分解性フィラメントスプールを開発した。一般に埋め立てから分解までに1000年程度かかるとされる従来のポリマー製フィラメントスプールよりも迅速に分解されるとしている。 「エコ・スプール2」と名付けられたフィラメントスプールは、リサイクルされたHIPS(High Impact Polystyrene, ハイ・インパクト・ポリスチレン)製で、再リサイクルが可能。3DOMフュールは、エコ・スプール2を500グラム用スプールと1キログラム用スプールに使うとしている。 3DOMフュールのジョン・シュナイダーCEOは、「プラスチックの90%はゴミ埋め立て場で生涯を終えます。しかし、我々が開発した生分解性スプールは、分解まで1000年かかるとされる時間を大幅に短縮します。会社設立当初より、3DOMフュールの製品はよりサステイナブルであることを目指し、環境への衝撃を最小限にする3Dプリンティング素材の開発を行ってきました。我々は、すべての3Dプリンティングコミュニティのメンバーに、我々と同じ方向へ進むように呼びかけたいと思います」とコメントしている。 3DOMフュールは2016年設立。設立当初より非化石燃料由来フィラメントの開発を行い、FDM3Dプリンターユーザーへ提供している。同社はノースダコタ州ファーゴと、アイルランドでフィラメントを製造している。
掲載日:2021年4月24日:マテリアライズがドイツのブレーメンにメタル3Dプリンティングセンターを開設
ベルギーの3Dプリンティング・サービスビューローで3Dプリンティング関連ソフトウェア開発のマテリアライズが、ドイツのブレーメンにメタル3Dプリンティングセンターを開設した。総工費750万ユーロ(9億3750万円)をかけて建設されたセンターは3500平方メートルの大きさで、120名のスタッフが主に産業ユーザーに対して各種のメタル3Dプリンティングサービスを提供する。 マテリアライズのマニュファクチャリング担当副社長のユルゲン・ロウダス氏は、「メタル3Dプリンティングはパワフルなマニュファクチャリング・ソルーションとしてのポジションを確立しました。モノづくりを分散化させ、よりサステナブルな結果をもたらしています。メタル3Dプリンティングを一つの産業としてさらにサステイナブルにするために、我々はさらに努力する必要があると考えます。ブレーメンでの我々の働きは、プリンティングプロセスを最適化し、エネルギー効率を向上させ、メタルパウダーなどのリサイクルを進めて、より優れたサステイナブル・テクノロジーを生み出してゆくでしょう。」とコメントしている。 マテリアライズは近年、サステイナブルなメタル3Dプリンティングにビジネスをフォーカスしており、今回のセンターの開設も、その戦略の具体的な実行策のひとつと考えられる。 マテリアライズは1990年にウィルフレッド・ヴァンクラインが設立したベルギーで最初の3Dプリンティング・サービスビューロー。アディティブ・マニュファクチャリングの世界では老舗企業として知られている。
掲載日:2021年4月23日:ジェフリー・ルメッタ氏がエッセンシアムのグローバルCTOに就任
ジェフリー・ルメッタ氏が、3Dプリンティングサービスビューロー大手エッセンシアムのグローバル・チーフ・テクノロジー・オフィサーに就任した。ルメッタ氏は、エッセンシアムの技術戦略立案、研究開発、オペレーションなどの領域を担当する。ルメッタ氏は、エッセンシアムのライバル企業のジャビルに30年勤務し、主に技術開発の領域を担当していた。 ルメッタ氏のグローバルCTO就任について、エッセンシアムのブレーク・テイペルCEOは、「ジェフリーは、アディティブ・マニュファクチャリング技術を現実のビジネスバリューへ変換することについての脅威的なトラックレコードを有しています。彼の就任は、我々のアディティブ・マニュファクチャリング技術をさらに強化する非常な重要なタイミングで行われました。我々の顧客に工業レベルのアディティブ・マニュファクチャリング技術を提供し、企業力を高め、オペレーションコストを削減し、イノベーションを創出してくれると確信しています」とコメントしている。 エッセンシアムは、テキサス州オースティンに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。主に産業ユーザーに対して各種の3Dプリンティングサービスを提供している。同社は2019年6月に、ジャビルから守秘義務契約違反とデザイン盗用の疑いで提訴されている。
掲載日:2021年4月22日:ナノ・ディメンションがスイスのAI開発企業のディープキューブを買収
イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、スイスのAI開発企業のディープキューブを買収する。買収金額は7000万ドル(約77億円)で、4000万ドル(約44億円)の現金と、3000万ドル(約33億円)のナノ・ディメンションの米国預託株式で支払われる。 ディープキューブは2018年設立。スイス・ヴォー州アワシャレーに拠点を置き、医療画像解析用マシンラーニングプラットプラットフォームなどを主に開発している。また、大学や企業などの研究機関向けビッグデータ解析サービスなども提供している。 ディープキューブの共同創業者でCTOのエリ・デービッド氏は、「今回のナノ・ディメンションによる我が社の買収は、我々にとって非常にエキサイティングな機会となりました。我々のAIテクノロジーが、ナノ・ディメンションのユニークな技術的エッジと融合し、インダストリー4.0を現実のものに出来るからです」とコメントしている。 ナノ・ディメンションは2012年設立のベンチャー企業。イスラエルのネス・ジオナに拠点を置き、PCB3Dプリンティング技術を用いて電子基板製造用3Dプリンタードラゴンフライ20203Dプリンターを製造している。同社は2020年に米国NASDAQに上場している。
掲載日:2021年4月21日:2020年度のSPACによる上場企業が248件に到達
アメリカの2020年度のSPAC(特別買収目的会社)による上場企業が248件に到達していたことが分かった。今年2021年度の件数は第一四半期終了時点で296件に達し、去年を大幅に上回るペースとなっている。 SPACを通じて上場した企業の中には3Dプリンティング関連企業も多く含まれている。昨年12月に3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが上場したのを皮切りに、これまでにVELO3D、マークフォージドなどの3DプリンターメーカーがSPACを通じて上場している。また、3Dプリンターでロケットを製造しているロケット・ラブや、宇宙用3Dプリンターを製造しているレッドワイヤーなどもSPACを通じて上場している。 証券アナリストのジム・リチウティ氏は、「SPACは一般投資家に安定したリターンをもたらすので、人気の投資先となっています。特に元々ベンチャーキャピタルなどへ投資していた投資家が好んでテック系企業へ投資をします。また、SPACの多くは3Dプリンター企業の買収に特にフォーカスしています。3Dプリンター市場の将来的な成長を期待しているからです」とコメントしている。 SPACを通じた株式上場は、通常のIPO(新規株式上場)のような煩雑な事務手続きが必要なく、さらに上場コストも削減できるため、近年多くの企業が上場手段として活用している。株式市場関係者の多くは、特に3Dプリンター、AI、ロボティクスなどのテック系企業がSPACを通じて上場してくると予想している。
掲載日:2021年4月20日:スペインの警察がカナりー島の3Dプリント銃工場を捜索
スペインの警察がカナりー島サンタクルーズにある3Dプリント銃工場を捜索し、関係者を逮捕していたことがわかった。イギリスBBCの報道によると、警察は操業中の3Dプリント銃工場に踏み込みアサルトライフル、3Dプリントピストル、テーザーガンなどを押収したという。警察はまた、テロ行為やゲリラ攻撃の方法を記したマニュアルなども押収したという。関係者によると、スペインで3Dプリント銃工場が摘発されたのはスペイン史上初だという。 警察によると、警察官らが工場へ踏み込んだ際、工場では3Dプリンターでショートライフルのパーツを製造していた。 スペインの現地紙El Paisによると、3Dプリント銃工場のオーナーは銃火器と爆発物の不法所有の疑いで逮捕され、身柄を拘束されている。オーナーはスペイン人で、カナりー島内で介護施設を運営しているという。警察関係者は、工場のオーナーは販売目的で各種の銃などを製造していたと説明している。 3Dプリンターで製造された銃火器は製造番号などによる管理が不可能で、多くは闇市場などで流通しているとされる。それらのうちの少なくない数が「ゴーストガン」として取引されている。
掲載日:2021年4月19日:REVOフーズがシードファンディングで150万ユーロの資金を調達
オーストリアのフードテックスタートアップ企業のREVOフーズが、シードファンディングで150万ユーロ(約18億7500万円)の資金を調達した。出資したのはヘイゼルポンド・キャピタル、フレンド2グロー、MKOホールディングスなどのベンチャーキャピタルと、オーストラリア研究開発局、ウィーン経済局などの公的機関。出資比率やバリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。 REVOフーズはオーストラリアのウィーンに拠点を置き、独自開発したフード3Dプリンターでプラントベースドのサーモンやツナなどを製造している。素材には豆系プロテイン、海藻、食物繊維などが使われ、食感は通常のサーモンやツナとほとんど同じだという。 REVOフーズの広報担当者は、「よく『御社のプラントベースドのサーモンやツナは、天然のサーモンやツナよりも健康的ですか?』という質問をお受けします。我々の答えは『No』です。我々のプラントベースドのサーモンやツナは、天然のサーモンやツナよりももっと健康的です。タンパク質、オメガ3、食物繊維、ビタミン12が豊富に含まれており、天然のサーモンやツナのように汚染もされていません。必要な栄養素が十分で、海洋を汚染することもありません」とコメントしている。 REVOフーズは、調達した資金を市場拡大のためのマーケティングなどに投じるとしている。同社は昨年からプラントベースドのサーモンをオーストリア市場での販売を開始しているが、他のヨーロッパ諸国での販売を開始したいとしている。
掲載日:2021年4月18日:スカルプティオが2020年度版「ステート・オブ・3Dプリンティング」レポートを公開
フランスの大手3Dプリンティングサービスビューローのスカルプティオが、2020年度版「ステート・オブ・3Dプリンティング」レポートを発表した。今年で6年目となる年次レポートはスカルプティオのユーザーを対象にしたもので、今年度のレポートは世界的な3Dプリンティングの普及を裏付ける結果を示した。 調査対象となったユーザーの80%が二年以上3Dプリンターを利用していると答えており、50%が完成品パーツの製造に3Dプリンターを利用していると答えている。また、研究開発に3Dプリンターを利用していると答えたユーザーも全体の42%に達した。 3Dプリンターを利用する理由は、「複雑な形状の部品が作れる」(66%)、「複製品が作れる」(45%)、「製造時間の削減」(43%)、「製造コストの削減」(37%)と続いた。 3Dプリンターが抱える課題としては、「より高い信頼性」(62%)、「新たな素材」(56%)、「より高い品質」(51%)などが挙げられた。 3Dプリンターの種類ではFDM方式の3Dプリンターが最も多く、SLS3Dプリンター、マルチジェット・フュージョン3Dプリンターなどは3Dプリンティングサービスビューローで使われるケースが多いことがわかった。 スカルプティオの創業者でCEOのクレメント・モーロー氏は、「我々は、この6年間で3Dプリンティング技術の進化をしっかりと目撃してきました。企業はアディティブ・マニュファクチャリングの可能性に気づいており、3Dプリンティングへの投資を拡大しています。将来におけるよりプロフェッショナルな活用が進むことになるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年4月17日:ウィメン・イン・3Dプリンティングがアンチアジア人ヘイトクライムのバーチャルイベントを開催
カリフォルニア州に拠点を置く非営利団体のウィメン・イン・3Dプリンティングが、アンチアジア人ヘイトクライムのバーチャルイベントを開催する。「エンディング・エイジアンヘイト」と題されたバーチャルイベントは、カリフォルニア州現地時間の4月20日火曜日午後1時(日本時間4月21日午前6時)からオンラインで開催される。 ウィメン・イン・3Dプリンティング創設者のノラ・トーレ氏は、「ウィメン・イン・3Dプリンティングは、3Dプリンティング業界におけるジェンダーギャップの解消に取り組んできました。我々はグローバルコミュニティとして、現在のアジアのコミュニティが直面する課題を取り上げ、その解決策を模索してゆきたいと思います」とコメントしている。 バーチャルイベントではメンバーによるパネルディスカッションが開かれる予定で、フォードモーターのアディティブ・マニュファクチャリング・テクニカルリーダーのエレン・リー氏や、メーカーボット・インダストリーズのミナ・リーマネージャー、メイクラボの創業者兼CEOのクリスティナ・パーラ氏などが出席する。 アメリカでは現在、アジア人に対するヘイトクライムが頻発している。アジア人の中でも特にアジア人女性が襲撃されるヘイトクライムが頻発し、大きな社会問題になっている。 ウィメン・イン・3Dプリンティングは2018年設立の非営利団体。カリフォルニア州を拠点に活動し、全世界20カ国から女性メンバーが参加している。
掲載日:2021年4月16日:コベストロによるDSMの樹脂・機能性素材事業部の買収が完了
ドイツのポリマーメーカーのコベストロによる、オランダの化学メーカーのDSMの樹脂・機能性素材事業部の買収が完了した。この買収により、DSMの「Somos」ブランドのすべての製品と従業員がコベストロへ移籍する。 コベストロへの移籍について、元DSMのハードウェア・パートナシップ・マネージャーのアンドリュー・グレイブス氏は、「DLP3Dプリンターの世界では、プリンターそのものが非常に小さいということが大きな課題でした。一方で、ユーザーはより大きなサイズのモノづくりを望んでいます。DLP3Dプリンターを4Kや8Kに対応させ、LCDプリンターなどを使うことで、もっと大きなサイズのモノづくりが可能になります。我々のポリマーエンジニアリングの経験を、DLPとLCDプリンターの世界で活かせると思います」とコメントしている。 DSMの樹脂・機能性素材事業部はオランダのゲレーンに拠点を置き、主にDLP3Dプリンター用機能性樹脂を製造している。コベストロによる買収は昨年発表され、今日まで買収に伴う移行作業が行われていた。DSMは、1980年代から「Somos」のブランドで各種の機能性樹脂を開発し、世界中のDLP3Dプリンターユーザーに供給している。 コベストロは2015年設立。ドイツの化学メーカー大手バイエルのマテリアルサイエンス事業部がスピンアウトして設立された。主にポリウレタン原料やポリカーボネートなどを製造している。
掲載日:2021年4月15日:カーボンがイギリスとイタリアの3Dプリンティング・サービスビューローとパートナーシップ契約を締結
アメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンが、イギリスとイタリアの3Dプリンティング・サービスビューローとパートナーシップ契約を締結した。発表によると、イギリスのソリッドプリント3Dとイタリアのセルテックはカーボンの3Dプリンティングシステムを導入し、ユーザーに3Dプリンティングサービスを提供する。 欧州特許庁によると、ヨーロッパではアディティブ・マニュファクチャリング関連特許の出願件数が対前年比で36%も増加しており、実際に3Dプリンターを使うケースが大幅に増加しているという。特に医療、エネルギー、輸送、工業機械、電子機器、建設、食品などの産業セクターにおいて特許の出願件数が増加しているという。 アディティブ・マニュファクチャリングへの需要が増加しているヨーロッパ市場において、カーボンはまずはイギリスとイタリアを足掛かりにし、将来的に他国へ進出する計画と見られる。 カーボンのCEO兼社長のエレン・クルマン氏は、「ヨーロッパはカーボンにとって戦略的市場です。特にデザインやモノづくりのプロセスにおいて我々の3Dプリンティングイノベーションを活用したいという需要が非常に旺盛です。ソリッドプリント3Dとセルテックは戦略パートナーであり、我々の市場戦略を大きくサポートしてくれる仲間です。ともに良い仕事ができることを確信しています」とコメントしている。
掲載日:2021年4月14日:ウサマ・ファヤド氏がポストプロセス・テクノロジーズの取締役に就任
ウサマ・ファヤド氏がポストプロセス・テクノロジーズの取締役に就任した。ファヤド氏は世界的なデータ分析、人工知能(AI)の専門家で、NASAジェット推進研究所やマイクロソフトなどで人工知能関連プロジェクトなどを率いていた。ファヤド氏はまた、ヨルダン政府が設立した国営テクノロジーアクセラレーターの会長なども歴任している。 ファヤド氏はミシガン大学でコンピューターエンジニアリングの博士号を取得し、100点以上の技術論文を発行し、20の特許を取得している。論文の主なテーマはビッグデータ、プレディクティブ・アナリティクス、AIデータサイエンス、データマイニング、データマネタライジング戦略、テクノロジー・スタートアップ・アクセラレーションなどとなっている。 ファヤド氏の取締役就任について、ポストプロセス・テクノロジーズのジェフ・マイズCEOは、「ウサマと彼が持つデータフォーカスのスキルセットをポストプロセス・テクノロジーズの取締役会へ迎え入れることを歓迎します。データコネクティビティは我々の仕事にとって極めて重要な差別化要因であり、ウサマが持つ世界レベルでの技術的知見に大いに期待しています」とコメントしている。 ポストプロセス・テクノロジーズはニューヨーク州バッファローに拠点を置くスタートアップ企業。3Dプリンティング後にサポート材のクリーニングやサーフェスフィニッシュなどのポストプロセスを行う。独自開発したソフトウェアとハードウェアを使い、ほぼ自動でポストプロセスを行っている。
掲載日:2021年4月13日:BEAMITグループが3Tアディティブ・マニュファクチャリングを買収
イタリアの大手3DプリンティングサービスビューローのBEAMITグループが、イギリスの3Dプリンティングサービスビューローの3Tアディティブ・マニュファクチャリングを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。 BEAMITは1997年設立。イタリアのフォルノーヴォ・ディ・タロに拠点を置き、航空宇宙、自動車などの産業ユーザーにDMLS3Dプリンティング、EBMアディティブ・マニュファクチャリング、SLS3Dプリンティングなどの3Dプリンティングサービスを提供している。 3Tアディティブ・マニュファクチャリングは、イギリスのバークシャーに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。航空宇宙、自動車、防衛、医療、エネルギーなどの産業ユーザーにハイエンド・メタル3Dプリンティングサービスを提供している。 BEAMITは、2019年にスウェーデンの大手3Dプリンティングサービスビューローのサンドヴィクに買収され、同社の子会社になっている。サンドヴィクは、近年ハイエンドメタル3Dプリンターへの投資を強化しており、今後も他社の買収を続けると見られている。 サンドヴィクのクリスチャン・エージバーグ社長は、「アディティブ・マニュファクチャリングセクターは進化のスピードが速く、バリューチェーンにおいては適切なパートナーを確保することが重要です。顧客のプロジェクトを円滑に進めるためのリソースも必要です。ユーザーの複雑で高度な要求に答えることができるプレーヤーは限られています」と買収の理由を説明している。
掲載日:2021年4月12日:デスクトップメタルの株価が下落
アメリカの3Dプリンターメーカーで、ニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルの株価が下落している。デスクトップメタルは、昨年12月にSPAC(特別買収目的会社)のトライン・アクイジション・コーポレーションと合併し、ニューヨーク証券取引所への上場を果たした。上場時のIPO価格は12.80ドルで、上場後24ドル台まで上昇していた。同社株価はその後、乱高下しながら値上がりし、今年2月8日には33.50ドルまで上昇していた。ところが3月に入ると値を下げ始め、本記事執筆時点(2021年4月12日)では14.12ドルで取引されている。 デスクトップメタルは、先月3月15日に2020年度決算を発表した。それによると、同社の2020年度売上高は1650万ドル(約18億1500万円)で、前年から38%のマイナスとなった。また、経常収支は9040万ドル(約99億4400万円)の大幅な赤字となった。部門別の売上高では、3Dプリンター製品の売上高が1370万ドル(約15億700万円)で、前年から40%のマイナスとなった。 市場関係者は、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、デスクトップメタルのユーザーが同社製品の導入を延期したりキャンセルするケースが増加していると指摘している。 デスクトップメタルの競合企業のスリーディーシステムズとストラタシスも、先月一カ月間に株価をそれぞれ25%程度下げている。
掲載日:2021年4月11日:サーブがグリペン戦闘機用パーツを3Dプリンターで製造
サーブがグリペン戦闘機用パーツを3Dプリンターで製造して話題になっている。サーブが製造したのはエクステリアハッチと呼ばれる機体用部品。スウェーデンのリンショーピンにあるサーブの工場上空でテスト飛行が行われ、耐久性や安全性などが確認されたとしている。 サーブの開発プロジェクト担当マネージャーのハカン・ステーク氏は、「フライト後のインスペクションの結果は非常に良好で、目に見える物理的な異常は認められませんでした。このアプローチの可能性は、現場のメンテナンス担当者に必要なスペアパーツ製造の手段を与え、本部に部品供給の緊急要請を出したり、同型機の共食い整備をしたりする必要がなくなることです。また、機体の修理にかかる時間を、これまでより大きく削減できる可能性があります」と説明している。 サーブは当初、交換パーツそのものが存在していなかったため、当該箇所を3Dスキャナーで読み取り、3Dモデルを作成したという。また、素材にはハイパフォーマンス・ナイロンポリマーの「PA2200」が使われたとしている。 グリペン戦闘機は、サーブが開発したマルチロール型戦闘機。1988年に初飛行し、1996年から運用されている。スウェーデンのほかに、ブラジル、ハンガリー、チェコ、タイ、南アフリカなどに導入されている。グリペン戦闘機は運用開始から25年が経過しており、一部の部品の調達が困難になりつつあるとされる。
掲載日:2021年4月10日:サフラン・ランディング・システムズとSLMソルーションズがパートナーシップ契約を締結
フランスの航空機用部品メーカーのサフラン・ランディング・システムズと、ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、パートナーシップ契約を締結した。発表によると、サフラン・ランディング・システムズはSLMソルーションズのSLM800プラットフォームを使い、ビジネスジェット用ランディングギアのパーツを製造するという。素材には特殊チタン合金が使われるとしている。 SLMソルーションズのグローバルサービス・ソルーションズ担当副社長のゲアハルト・ビエールートゲブ氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングを活用することで型式証明を獲得するための各種の試験に費やす時間を大きく削減できます。我々のSLM800シリーズは、これまで数カ月かかっていた鋳造作業を、わずか数日に短縮することになるでしょう」と説明している。 のサフラン・ランディング・システムズでは、SLM800シリーズを使うことで、ランディングギアの重量を最大15%削減できると見込んでいる。 サフラン・ランディング・システムズは世界最大規模の航空部品メーカーで、主にランディングギアやブレーキングシステムなどを製造している。同社のランディングギアは、航空機製造大手のエアバスやボーイングなどにも採用されている。同社の製品は、これまでに累計で2万機以上の航空機で使われている。
掲載日:2021年4月9日:バイデン大統領が「ゴースト銃」の禁止を含む銃規制を強化
アメリカのバイデン大統領が、「ゴースト銃」の禁止を含む銃規制を強化する大統領令に署名した。現地の報道によると、バイデン大統領は米法務省に対し、オンラインで3Dモデルを入手して3Dプリンターなどで製造する「ゴースト銃」の規制強化を指示した。 ゴースト銃は、通常の銃火器のようにシリアルナンバーなどがなく、バックグラウンドチェックや保有者の情報管理などが困難であるとされる。また、ゴースト銃の多くはポリマー系素材で製造されるため、通常の銃火器のように金属探知機での探知が難しいとされる。 バイデン大統領は、「この国においては銃犯罪が蔓延しており、国際的な恥になっている」とし、超党派での銃規制強化の必要性を訴えた。 バイデン大統領の演説の当日、サウスカロライナ州ロックビルで二人の子供を含む五人が銃で殺害される事件が発生している。 アメリカでは、2019年の一年間に14,400件の銃犯罪が発生し、38,300人が亡くなっている。人口100人あたりの流通している銃火器の数は120.5丁で、世界最大となっている。なお、公式な統計にゴースト銃は含まれていない。
掲載日:2021年4月8日:3Dプリンターでマシンガン用パーツを製造した男が逮捕
アメリカ・ウェストバージニア州で、3Dプリンターでマシンガン用パーツを製造した男が逮捕された。30歳のティモシー・ジョン・ワトソンは、所有する3Dプリンターを使い、AR-15ライフル用「ドロップイン・オートシアー」と呼ばれるパーツを製造し、反政府組織などへ販売していたとされる。 ドロップイン・オートシアーは、セミオートマチックAR-15ライフルをフルオートマチックマシンガンへ改造するためのパーツで、許可なく製造、販売することが禁じられている。現地の報道によると、ワトソンは最大で禁固10年の刑に処せられる可能性があるという。 アメリカでは先月、ジョージア州アトランタで8人が射殺され、その一週間後にはコロラド州ボーダーで10人が射殺される事件が連続して発生し、社会に衝撃を与えている。頻発する銃乱射事件を受け、アメリカ社会ではAR-15ライフルなどの軍事用銃火器の保有を禁じる銃規制の強化を求める声が高まっている。 アメリカの複数の州では、3Dプリント銃の3Dモデルの公開、所有、利用などが禁じられているが、インターネットでは引き続き3Dプリント銃の3Dモデルが公開されている。大手掲示板のRedditやQuoraなどでは、3Dプリント銃の製造方法などを共有するためのディスカッショングループが組成され、3Dモデルファイルの共有などが行われている。
掲載日:2021年4月7日:ニコンがアメリカのメタル3Dプリンターメーカーのモーフ3Dを買収
ニコンがアメリカのメタル3Dプリンターメーカーのモーフ3Dを買収した。買収価格や出資比率などの詳細については明らかにされていない。 モーフ3Dは2013年設立。ロサンゼルス近郊の街エル・セグアンドに拠点を置き、独自開発したメタル・アディティブ・マニュファクチャリングシステムを航空宇宙や自動車などの産業セクターに供給している。同社はまた、コンセプチャライゼーション、パラメターオプティマイゼーション、データアナリシスなどの各種のアディティブ・マニュファクチャリング関連サービスも提供している。 ニコンの次世代プロジェクト担当副社長兼ジェネラルマネージャーの柴崎祐一氏は、「モーフ3Dはメタル・アディティブ・テクノロジーのリーダーであり、協力なイノベーションパイプラインを有し、航空宇宙業界での素晴らしい実績を持っています。エクスパートのチームが顧客とのパートナーシップを形成し、ユニークな仕事を成し遂げています。彼らと一緒に仕事をし、世界中のお客様に次世代のアディティブ・マニュファクチャリングソルーションを提供することを楽しみにしています」とコメントしている。 ニコンは、別のメタル3Dプリンターメーカーのカーボンにも出資し、アディティブ・マニュファクチャリングの領域には比較的早期から関与してきていることで知られている。
掲載日:2021年4月6日:ウルチメーカーが2021年度3Dプリンティング・センチメント・インデックスを発表
オランダの3Dプリンターメーカーのウルチメーカーが、2021年度3Dプリンティング・センチメント・インデックスを発表した。世界12カ国の2525人のビジネスプロフェッショナルを対象に行った調査を基に、各国の3Dプリンター導入の程度、投資計画、各種のマクロ経済インディケーターなどを指数化した。調査対象者は製造業、建設業、教育、医療などの産業セクターから選ばれた。 インデックスランキングの一位はアメリカで、以下イギリス、ドイツ、フランス、中国、メキシコ、日本、スイス、韓国、オランダ、イタリア、オーストラリアの順位だった。 3Dプリンターに関する世界的な認知度では、調査対象の71%が3Dプリンティングを認知していると答え、39%が3Dプリンターをすでに導入していると答えた。いずれも昨年の数字から若干増加した。また、65%が3Dプリンターが今後五年以内に自分の業界に広く導入されると答え、27%が3Dプリンターが自分の会社にとってもっとも重要な投資先であると答えた。 ウルチメーカーのユルゲン・フォン・ホレンCEOは、「世界中の製造業者が、パンデミックによるサプライチェーンの変化に迅速に対応しています。(部品の欠品などで)機械を止めないために、オープンなマインドで3Dプリンターを活用しているようです」とコメントしている。
掲載日:2021年4月5日:カリフォルニア州フレスノにホームレス用3Dプリント住宅が建設
カリフォルニア州フレスノにホームレス用3Dプリント住宅が建設され、話題になっている。3Dプリント住宅を建設したのは建設スタートアップ企業の3Dビルディング・イノベーションズ。3ベッドルームサイズの住宅はコンクリート製で、建設にかかった時間は72時間だという。3Dプリント住宅は四軒建設され、月750ドル(約8万2500円)の家賃で利用できるとしている。 3Dビルディング・イノベーションズのジェイソン・ゴベリ氏は、「このプロジェクトを推進していることに非常にエキサイトしています。住宅不足はここフレスノだけが直面している問題ではなく、カリフォルニア州の至るところで起きている問題です。建設3Dプリンターは、そうした問題を解決するソルーションになると思います」とコメントしている。 人口の流入が続くカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州などでは、都市部を中心に住宅不足が社会問題になっている。住宅不足は大工などの建設作業員の雇用コストを高騰させ、建設コスト全体を押し上げる要因となっている。そうした問題に対応するべく、アメリカ各地で建設3Dプリンターを導入する機運が高まっている。
掲載日:2021年4月4日:カリフォルニアのスタートアップ企業がワインの搾りかすを3Dプリンター用フィラメントにリサイクル
カリフォルニアのスタートアップ企業が、ワインの搾りかすを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルして話題になっている。 カリフォルニア州ナパバレーに拠点を置くワイン・ノットが開発したフィラメントはPLAベースで、ワインの搾りかすを配合したもの。一般的なFDM方式の3Dプリンターで利用できるとしている。フィラメントの溶融温度は230度、ヒートベッドの温度40度での使用が推奨されている。フィラメントは750グラムで、1スプールの価格は34.99ドル(約3850円)となっている。 ワイン・ノットの創業者ウィニフレッド・コーク氏は、「我々は長年に渡るワイン愛好家ですが、ワイン生産で多くの廃棄物が排出され、自然環境に長期的な影響を与えることを危惧し、そうした環境問題を解決する手段を模索してきました。コーヒー豆やビールの搾りかすが3Dプリンター用フィラメントにリサイクルされているという話を聞き、我々もワインの搾りかすを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルするアイデアを思い付いたのです」とコメントしている。 ナパバレーは、カリフォルニア州北部にある人口7万8千人の都市。カリフォルニアを代表するワインの生産地として知られ、毎年多くのワインを世界中に供給している。
掲載日:2021年4月3日:ヴォクセルジェットが、2020年度第四四半期決算を発表
ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーのヴォクセルジェットが、2020年度第四四半期決算を発表した。同期間中の売上高は890万ユーロ(約11億1250万円)で、前年同期の960万ユーロ(約12億円)から7.2%減少した。経常収支は370万ユーロ(約4億6250万円)の赤字だった。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、3Dプリンターの販売台数が減少したことが影響した。特に北米市場での3Dプリンターとサービス関連売上の減少が大きく影響した。通年での経常収支は755万ユーロ(約9億4375万円)の赤字となった。 2020年度通年での売上高は2160万ユーロ(約27億円)で、前年の2460万ユーロ(約30億7500万円)から12.3&減少した。 一方、米株式市場NASDAQで取引されている同社の株は、2020年初の3.85ドルから同年末の11.92ドルへ値上がりしている。同社は2013年にニューヨーク証券取引所に上場したが、今日までにNASDAQへ移転している。 ヴォクセルジェットは2013年設立。ドイツのフライドバーグに拠点を置き、自動車、航空宇宙、エンジニアリング、コンスーマープロダクトなどの産業セクターのユーザーに3Dプリンターを提供している。
掲載日:2021年4月2日:スウェーデンのスタートアップ3Dプリンターメーカーが400万ユーロの資金調達に成功
スウェーデンのスタートアップ3Dプリンターメーカーのウィマターが、400万ユーロ(約5億円)の資金調達に成功した。出資したのはヨーロッパ最大のゲーム企業のベッツォンを含む投資家グループ。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。今回の資金調達により、ウィマターが調達した資金の総額は、5回のラウンドで970万ユーロ(約12億1250万円)となった。 ウィマターのロバート・クニオラCEOは、「今回の資金調達は、投資先としての我が社の可能性を証明してくれました。成長フェーズにおいて、我が社を次のステップへ進めてくれるでしょう。また、この業界において共に旅をしてくれる仲間を迎えいれることを嬉しく思います」とコメントしている。 ウィマターは、調達した資金を販売担当人員の拡充と新素材開発プロジェクトなどに投じるとしている。 ウィマターは2014年設立。スウェーデンのリンショーピンに拠点を置き、小型低価格SLS3Dプリンターの「グラビティSLS3Dプリンター」を製造している。同社の3Dプリンターは、主にスウェーデンのメーカーや医療セクターで導入されている。
掲載日:2021年4月1日:スペインの3Dプリンティング専門インキュベーターが2年間で55社へ投資
スペインの3Dプリンティング専門インキュベーターが2年間で55社へ投資したとして話題になっている。スペインのインキュベーター、3Dファクトリーは2019年4月に3Dプリンティング、アディティブ・マニュファクチャリング専門インキュベーターとして設立された。同社は、スペインの国内企業を中心に、5年間で100社の企業に投資し、育成するとしている。 同社が投資した企業の79%はスペイン企業で、21%は外国企業。投資先の業種はコンスーマーグッズ関連企業19社、テクノロジー関連企業12社、ヘルスケア・テクノロジー関連企業7社、モバイル関連企業7社、ICT関連企業7社、ロボティクス関連企業1社、物流関連企業1社、化学関連企業1社となっている。 3Dファクトリーのジョアン・パラCEOは、「この二年間、我々は3Dプリンティングの世界における非凡な才能を持つ多くの人を目撃してきました。アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーは、非実現的に思えるアイデアを現実のものにする力を与えてくれます。我々は、それを間近で目撃しています」とコメントしている。 インキュベーターは、スタートアップ企業への投資に特化したベンチャーキャピタルの一種。スタートアップ企業に投資、育成し、他のベンチャーキャピタルや投資家などへ売却してキャピタルゲインを得る。なお、インキュベーター(Incubator)とは、卵の孵化装置という意味。
掲載日:2021年3月31日:マイティ・ビルディングズがサンディエゴに小型3Dプリント住宅を建設
米カリフォルニア州オークランドに拠点を置く建設会社のマイティ・ビルディングズが、カリフォルニア州サンディエゴのデル・マー地区に小型3Dプリント住宅を建設した。 マイティ・ビルディングズが建設したのは広さ350平方フィート(約32.51平方メートル)のスタジオ型平屋住宅。レンジ付き小型キッチン、冷蔵庫、皿洗い機、バスルーム、ビルトイン洗濯機が設置されていて、価格は11万5000ドル(約1207万円)。建設許可の取得手続きを含めて、注文から3-4カ月で引き渡し出来るとしている。マイティ・ビルディングズでは、少人数世帯での利用や、オームオフィスでの利用を想定している。 マイティ・ビルディングズは、来月に購入検討者を対象にした視察ツアーを行う予定。 マイティ・ビルディングズは2017年設立。多くの建設企業が工事現場で建設3Dプリンターを使って住宅などを建設する一方、同社は自社工場に設置した建設3Dプリンターで住宅を建設し、現場に設置する「オフプレミス・コンストラクション」を特徴としている。 マイティ・ビルディングズは先日、カリフォルニア州ランチョ・ミラージュに世界初の3Dプリント住宅コミュニティを建設すると発表し、話題を集めた。
掲載日:2021年3月30日:SLMソルーションズが2020年度決算を発表
ドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、2020年度決算を発表した。それによると、同社の2020年度の売上高は6200万ユーロ(約77億5000万円)で、前年の4900万ユーロ(約61億2500万円)から26.5%増加した。経常収支は3000万ユーロ(約37億5000万円)の赤字で、前年の3500万ユーロ(約43億7500万円)から若干改善した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、増収を果たしたものの、損益は大幅な赤字となった。 決算の発表を受け、ドイツのフランクフルト証券取引所で取引されている同社の株は24ユーロ(約3000円)から16ユーロ(約2000円)に値を下げて取引を終えた。 決算の発表に際し、SLMソルーションズのサム・オレアリーCEOは、「レーザー・パウダーベッドフュージョン・テクノロジーは、アディティブ・マニュファクチャリング市場において成長とイノベーションをもたらすもっともダイナミックなドライバーです。新型コロナウィルスのパンデミックという難しいビジネス環境が続いていますが、キーカスタマーにおいて我々のテクノロジーを導入していただくことに成功しました。昨年11月には新シリーズのNXG XII600シリーズをリリースし、さらなる売上拡大のための成長ドライバーになると確信しています」とコメントしている。 2021年度の業績見通しについて、同社は現時点で3000万ユーロ(約37億5000万円)程度の受注残を抱えており、2020年度業績から15%の売上増が見込めるとしている。
掲載日:2021年3月29日:主要アディティブ・マニュファクチャリング関連展示会の開催日程が決定
主要アディティブ・マニュファクチャリング関連展示会の開催日程が決定した。昨年開催中止となったアディティブ・マニュファクチャリング・ユーザー・グループ年次総会が、2021年5月2日から6日までの5日間、フロリダ州オーランドで開催される。一般の展示会に加えて、テクニカル・コンペティションやイノベーション・ショーケースなどイベントも開催される。 同じく昨年の開催が中止されたRAPID+TCT展示会も、2021年9月13日から15日までの3日間、イリノイ州シカゴのマコーミックプレース展示会場で開催される。昨年のRAPID+TCT展示会は、新型コロナウィルスのパンデミックにより今年4月に開催が延期されていたが、昨年末に開催中止となっていた。 毎年ドイツ・フランクフルトで開催されている世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021も、2021年11月16日から19日までの4日間、ドイツのフランクフルトで開催される。主催者によると、今年のFormnext 2021年は、来場者数を制限したオフラインでの通常開催と、オンラインのバーチャル展示会を組み合わせたハイブリッド方式での開催となる。 新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、昨年は主要アディティブ・マニュファクチャリング関連展示会が軒並み開催中止かオンラインでの開催変更に追い込まれた。
掲載日:2021年3月28日:70歳のホームレスの男性が3Dプリント住宅へ入居
アメリカの70歳のホームレスの男性が3Dプリント住宅へ入居し、話題になっている。ボランティア組織のコミュニティ・ファーストと建設3DプリンターメーカーのICONが共同で開発した3Dプリント住宅へ入居したのは、ホームレスのティム・シェアさん。テキサス州オースティンに建設された3Dプリント住宅は、膝の関節炎を患っているシェアさんに合わせてバリアフリーで建設されたという。 コミュニティ・ファーストは、「長年にわたるホームレスの方々との関係を通じ、ホームレスの皆さんには家族との関係性が絶望的に欠如していることを教えられました。我々は、このコミュニティ・ファースト・ビレッジを構築し、社会からのけ者にされた人々を迎え入れ、歓迎したいと思います」と自らのウェブサイトで表明している。 シェアさんは、「私がもともと暮らしていた空間と比べると、この美しい住宅は信じられません。こんな素晴らしい住宅に住めることを嬉しく思います」とコメントしている。現地の報道によると、シェアさんは地元企業に就職し、3Dプリント住宅の家賃300ドル(約3万1500円)を支払うという。 アメリカでは、人口流入が続くカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州などにおいて、住宅不足問題が深刻化している。同時にホームレス人口が増加し、社会問題になっている。
掲載日:2021年3月27日:バイデン大統領が3Dプリント銃の規制を強化へ
米バイデン大統領が、現地時間の今週木曜日に行われた初の記者会見で、3Dプリント銃の規制を含む銃規制の強化を目指す法案の成立を示唆した。アメリカでは、ジョージア州アトランタで8人が殺害される銃乱射事件が発生したわずか一週間後に、コロラド州ボーダーで10人が殺害される銃乱射事件が続けて発生し、社会に衝撃を与えている。 関係者によると、銃購入前の購入者のバックグラウンドチェックの強化などを盛り込んだ銃規制法案が米民主党主導で議会に提出される予定で、米共和党の反対が予想されるものの、バイデン大統領が大統領令を発動して立法化するとしている。 バイデン大統領は記者会見で、「3Dプリンターで作られた新たな武器も出回ってきており、そうした武器は正式に登録されていない。そうした武器も規制の対象にすべきだ」とコメントしている。 銃乱射事件が頻発するアメリカでは、銃規制の強化を求める機運が高まっている。アメリカの一部の州では、3Dプリント銃の3Dモデルの公開を禁止するなどして、3Dプリント銃の拡散を防止する動きを見せている。 ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、現時点では法案提出の具体的な時期についてはコメントできないとしているものの、銃乱射事件が相次いでいる現実の下、バイデン大統領はいずれにせよ、法案が提出されればそれに署名するとしている。
掲載日:2021年3月26日:アイオワ州立大学の学生グループが3Dプリント銃関連イベントの招待メールを送信
アイオワ州立大学の学生グループが3Dプリント銃関連イベントの招待メールを送信し、大きな騒動になっている。 招待メールをアイオワ州立大学の学生に宛てて送信したのは、同大学学生グループのステューデント・フォー2A。メールの本文には「3Dプリント銃に興味はありませんか?3Dプリント銃の製造に関心はありませんか?新しい趣味を探していませんか?」という内容のメッセージが記されていた。 メールを受け取った同大学学生のブリ・ニールセン君は、大学に対して「コロラド州ボーダーで10人が殺された銃乱射事件発生から24時間、ジョージア州アトランタで8人が殺された銃乱射事件から7日しか経過していないのに、こんなメールを送り付けてくることに問題はないのか」という抗議メールを送信したという。 それに対し、大学からは「当該学生グループは、イベント開催に必要な手続きをすべて行っており、大学からの承認も受けています。すべての人がこのイベントを支持していないことは理解していますが、学生グループは憲法第一条で認められた言論の自由を行使する権利を有しています」という回答を得ている。 ステューデント・フォー2Aは、イベントは銃乱射事件発生前から計画されているもので、予定通り開催するとしている。
掲載日:2021年3月25日:Velo3DがSPACを通じてニューヨーク証券取引所に上場か
カリフォルニア州に拠点を置くメタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場すると現地のニュースメディアが報じている。それによると、Velo3DはSPACのジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションと合併し、事実上ニューヨーク証券取引所に上場するとしている。 上場後の時価総額は16億ドル(約1680億円)に達すると見られる。Velo3Dがが上場すると、SPACを通じて上場した3Dプリンターメーカーとしてはデスクトップメタル、マークフォージドに続いて三社目となる。 Velo3Dは、イーロン・マスク氏率いるロケットメーカーのスペースXに3Dプリンターを納入していることで知られている。スペースXの業績拡大に伴い、同社の売上も急拡大している。同社によると、同社は過去15か月間で1500万ドル(約16億2000万円)の売上を計上し、2900万ドル(約31億3200万円)の受注残を抱えている。 Velo3Dは、これまでに四回のラウンドで総額1億3800万ドル(約149億円)の資金を調達している。なお、上場前の同社の時価総額は1億ドル(約105億円)から5億ドル(約525億円)程度と見られている。上場により、Velo3Dは正味で4億7000万ドル(約493憶5000万円)程度のキャッシュを手にする。
掲載日:2021年3月24日:Formnext 2021がハイブリッド方式で開催か
毎年ドイツ・フランクフルトで開催されている世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021が、ハイブリッド方式で開催される計画が明らかになった。発表によると、今年のFormnext 2021はフランクフルトの展示会場で、11月16日から19日までの4日間開催される。一方で、昨年開催されたFormnext 2020 Connectと同様のバーチャル展示会も同時に開催される。 Formnext主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのサシャ・ウェンズラー副社長は、「昨年のFormnext 2020 Connectに出展された企業や来場者からのフィードバックを検証したところ、やはり対面での面談が重要であることを再認識しました。出展者も来場者も会場を訪れて、実際に会話をすることを望んでいるのです。バーチャル展示会は代替手段であり、実際の展示会そのものではありません」とコメントしている。 Formnext 2021は、新型コロナウィルスの感染防止のため、来場者数を法律が定める基準まで限定する。また、出展者に対しては、今年6月までの出展キャンセルを無料とする特別措置がとられる。 新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、昨年開催予定だったFormnext 2020はオンラインでの開催が中止となり、オンラインでの開催を余儀なくされた。昨年は、アディティブ・マニュファクチャリング・ユーザー・グループ年次総会やアディティブ・マニュファクチャリング戦略会議などの展示会も開催中止となった。
掲載日:2021年3月23日:テキサス州オースティンで3Dプリント住宅の販売開始
テキサス州オースティンで3Dプリント住宅の販売が開始された。3Dプリント住宅を建設したのはテキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICON。ICONの建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を使い、2ベッドルーム住宅と4ベッドルーム住宅の合計2軒を建設している。住宅購入者への引き渡しは今年夏の予定としている。 ICONは、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの建物を建設できる建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を製造している。同社はこれまでに、メキシコとの国境沿いの街に50件の3Dプリント住宅を建設し、地元の低所得層住民に提供している。 ICONの共同創業者でCEOのジェイソン・バラード氏は、「(テキサス州における)住宅不足の問題は、サプライ、サステナビリティ、価格、デザインなどの選択の余地を消費者から奪っています。ICONの建設3Dプリンティング技術により、今後も続くであろう住宅不足に対応し、次の世代の建設業のスタンダードを確立することが可能になります」とコメントしている。 アメリカでは、特に住宅不足が社会問題化しているカリフォルニア州やテキサス州などで住宅建設に3Dプリンターを活用する機運が高まっている。これまでにカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州で3Dプリント住宅が建設され、販売されている。ニューヨーク州ロングアイランドで販売された3Dプリント住宅は、近隣の類似物件よりも40%安く販売されたという。
掲載日:2021年3月22日:レニショーがイギリス政府から航空機製造用3Dプリンター開発助成金を獲得
イギリスの精密機械メーカーのレニショーが、イギリス政府から航空機製造用3Dプリンター開発助成金2640万ポンド(約39億7445万円)を獲得した。英国航空技術研究プログラムの一環で行われるプロジェクトで、航空機の胴体などの主要部品を製造するメタル3Dプリンターの開発を目指す。 英ビジネス・エネルギー・産業戦略担当大臣のポール・スカリー氏は、「この助成金は、新型コロナウィルスのパンデミック収束後のイギリスの航空産業を活性化し、雇用を確保するために投入されます。製造業はイギリス産業の心臓部であり、革新的なプロセスを持続することで、よりグリーンな航空産業の実現を可能にする各種の技術力を手に入れることができます」とコメントしている。 イギリス政府は、2018年にもイノベートUKファンドを通じて、英航空アディティブ・マニュファクチャリングプロジェクトに600万ポンド(約9億円)の予算を投じている。 レニショーは1973年設立。測定、ポジションエンコーダ、ラマン分光測定装置、歯科用CAD/CAM、 脳神経外科用装置の分野における世界的なリーダーで、日本を含む30ヶ国以上に研究開発、製造、販売、サービス拠点を設置している。昨年には同社初のハイエンド・アディティブ・マニュファクチャリングシステムとなるAM125シリーズとAM250シリーズをリリースしている。
掲載日:2021年3月21日:日本のベンチャーキャピタルがマイティ・ビルディングズに出資
日本のベンチャーキャピタルが、アメリカの3Dプリント建設企業のマイティ・ビルディングズに出資していたことがわかった。出資したのは東京を拠点に置くベンチャーキャピタルのAbies Ventures株式会社。出資額などの投資の明細は明らかにされていない。 Abies Venturesは2017年設立。革新的かつ高度な科学・エンジニアリング技術(ディープテック)を有し、人類のさらなる発展やサステナブルな社会の創出に貢献するスタートアップを国内外で発掘し、グローバル企業へ育成することを目指すとしている。 マイティ・ビルディングズは、米カリフォルニア州オークランドに拠点を置く建設スタートアップ企業。オークランド工場に設置した大型建設3Dプリンターで住宅部品を製造し、建設現場で組み立てるプレハブ工法で住宅を建造している。 マイティ・ビルディングズは、カリフォルニア州ランチョミラージュに世界初の「3Dプリント住宅コミュニティ」を建設すると発表し、話題を集めた。発表によると、マイティ・ビルディングズは1500万ドル(約15億7500万円)のコストをかけて、広さ5エーカーの敷地に15軒の住宅を建設するとしている。建材はマイティ・ビルディングズが開発したライトストーン・マテリアルが使われ、3Dプリンターで製造されるという。
掲載日:2021年3月20日:フォーティファイがシリーズBラウンドで2000万ドルの資金調達に成功
米マサチューセッツ州ボストンに置くDLP3Dプリンターメーカーのフォーティファイが、シリーズBラウンドで2000万ドル(約21億円)の資金調達に成功した。出資したのはコタ・キャピタル、ネオトライブ・ベンチャーズ、プレリュード・ベンチャーズ、アクセル・パートナーズなどのベンチャーキャピタル。バリュエーションや出資条件などの詳細は明らかにされていない。 フォーティファイは2019年にネオトライブ・ベンチャーズ、プレリュード・ベンチャーズ、アクセル・パートナーズから1000万ドル(約10億5000万円)を調達しており、今回の資金調達により、同社が調達した資金の総額は30万ドル(31億5000万円)となった。 フォーティファイは2016年設立。独自開発したデジタル・コンポジット・マニュファクチャリング・プラットフォーム(DCM)ベースのDLP3Dプリンター「Flux One」を開発している。Flux Oneは、素材に各種の機能性素材を加えることで造精度形や品質などを高めている。 フォーティファイの共同創業者でCEOのジョシュア・マーティン氏は、「今回の資金調達により、射出成型用モールドツーリングなどの領域へ進出することが可能になりました。特にエンドユーズの家電用部品などの製造が可能になります」とコメントしている。
掲載日:2021年3月19日:スリーディーシステムズがニューポート・ニューズ造船所と共同で造船用合金パウダーを製造
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、造船大手ニューポート・ニューズ造船所と共同で、造船用銅ニッケル合金パウダーを製造する。現地時間の昨日18日、スリーディーシステムズが明らかにした。 両社が開発を目指すのは、パウダーベッドフュージョン3Dプリンター用銅ニッケル合金パウダー。銅ニッケルは海水による腐食に強く、フジツボや海藻が付着しにくいという特徴を持つ。3Dプリンターを活用することで、造船の工程時間を最大75%削減できるとしている。 発表によると、スリーディーシステムズがニューポート・ニューズ造船所の施設内にパウダーベッドフュージョン3Dプリンターを設置し、銅ニッケルの配合などを調整しながら試作を行うとしている。 ニューポート・ニューズ造船所のエンジニアリング・デザイン担当副社長のデーブ・ボルカー氏は、「造船にとって極めて重要な合金をスリーディーシステムズと共同で開発できることに興奮しています。この新しい合金は、ニューポート・ニューズ造船所のイノベーションパイプラインを再構築し、より高い品質の部品を、より効率的に製造することを可能にします」とコメントしている。 ニューポート・ニューズ造船所は1886年設立の、アメリカ最大の民間造船所。原子力船舶を建造できるアメリカで唯一の造船所で、主にアメリカ海軍を顧客に各種の軍艦などを建造している。
掲載日:2021年3月18日:デスクトップメタルが2020年度決算を発表
アメリカのメタル3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、2020年度決算を発表した。ニューヨーク証券取引所上場後初となる決算で、売上高1650万ドル(約17億3250万円)、経常収支9040万ドル(約97億9200万円)の赤字となった。 部門別売上高では、プロダクト売上が1370万ドル(約14億3850万円)で、前年から40%減少した。サービス売上は280万ドル(約2億9400万円 で、前年から25%減少した。新型コロナウィルスのパンデミック影響により、減収と赤字拡大という結果となった。 デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、公式ステートメントで「2020年度第四四半期は、デスクトップメタルにとって「上場した初のアディティブ・マニュファクチャリング企業」となった転換期です。先月2月にはエンビジョンテックを買収し、190種類もの素材が使えるフォトポリマー3Dプリンターをラインナップに加えました。我々は、さらなる成長物語の次のチャプターに進み、ハイレベルな顧客満足と非有機的機会の獲得を進めてまいります」とコメントしている。 デスクトップメタルは、昨年2020年12月にSPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場を果たした。今年2月にはデスクトップメタルのライバル会社のマークフォージドも、SPACを通じてNASDAQへ上場している。
掲載日:2021年3月17日:世界初の3Dプリント住宅コミュニティがカリフォルニア州に誕生
世界初の3Dプリント住宅コミュニティがカリフォルニア州に誕生する。カリフォルニア州ランチョ・ミラージュに3Dプリント住宅コミュニティを開発しているのは地元建設企業のパラリ・グループと、オークランドに拠点を置く建設スタートアップ企業のマイティ・ビルディングス。両社が合同で購入した15エーカー(約18,362坪)の土地に、大きさ1,440平方フィート(約133.7平方メートル)の住宅15建を建設する。 住宅の基本部分はマイティ・ビルディングズの建設3Dプリンター「マイティ・キット・システム」で製造される。製造はマイティ・ビルディングズのオークランド工場で行われ、現地へ輸送されて組み立てられる。 住宅の屋根と壁にはテスラ・ソーラーとパワーウォールの太陽光発電パネルが設置され、住宅全体と電池自動車等への電源にする。また、建設3Dプリンターを使うことで廃材などの排出をほぼゼロにでき、「スマートでヘルシーな住宅を、サステナビリティに敏感な人達に提供できる」としている。 カリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州などの各都市では人口流入が続き、住宅不足が社会問題になっている。旺盛な建設需要から大工などの職人の人件費が高騰し、3Dプリンターで住宅を建設する機運が高まっている。ニューヨーク州ロングアイランドでは、建設スタートアップ企業のSQ4Dが建設した3Dプリント住宅が販売され、話題を集めた。
掲載日:2021年3月16日:ExOneが2020年度決算を発表
ドイツのバインダージェット3DプリンターメーカーのExOneが、2020年度決算を発表した。それによると、同社の2020年度の売上高は5930万ドル(約62億2650万円)で、前年の5533万ドル(約58億965万円)から11%増加した。部門別売上高では、3Dプリンターの売上高が3140万ドル(約32億9700万円)で、前年から15%増加した。素材、サービス、その他の売上高は2780万ドル(約29億1900万円)で、前年から7%増加した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、業績を落とす3Dプリンターメーカーが相次ぐ中、善戦した結果となった。 ExOneのジョン・ハートナーCEOは、「高速で、経済的で、簡単にアルミニウムを3Dプリントすることは、軽量で精密なモノづくりにおける大きなブレークスルーになります。我々の世界クラスのエンジニアと研究者は、そうした困難な課題に挑戦し、そうしたアチーブメントを必ず達成してくれると信じています」とコメントしている。ExOneは、自動車メーカーのフォードと共同で、3Dプリンターを使った軽量アルミニウム部品の製造実験を開始している。 ハートナーCEOは、現在も新型コロナウィルスの向かい風を受けており、一部のユーザーに買い控えが見られるものの、十分な受注残を抱えており、一定の売上は確保できると見込んでいるとしている。
掲載日:2021年3月15日:アメリカ・メイクスが北東オハイオ・ガールスカウトと共同でSTEM教育プログラムを提供
アメリカの工業系業界団体のアメリカ・メイクスが、北東オハイオ・ガールスカウト(GSNEO)と共同でSTEM(科学、技術、エンジニアリング、数学)教育プログラムを提供する。発表によると、プログラムはアディティブ・マニュファクチャリング関連のスキルを教育するもので、最終的にはアメリカ全国のガールスカウトのメンバー250万人に提供することを目指すとしている。 アメリカ・メイクスの教育・ワークフォース担当ディレクターのジョッシュ・クレイマー氏は、「オハイオ州からの資金援助もあり、アディティブ・マニュファクチャリング教育におけるGSNEOとの戦略的パートナーシップを組むことができました。ガールスカウトはSTEM領域における教育プログラムに大きな関心を持っており、一方で、アディティブ・マニュファクチャリング業界における女性プロフェッショナルは、全体のわずか15%しかおりません。今回提供するプログラムは、業界における偏りの是正を目指すもので、義務教育課程にある女子生徒達にプロとしてのスキルを身に着けてもらうためのものです」とコメントしている。 アメリカ・メイクスは、先日オランダの3Dプリンターメーカーのウルチメーカーと共同で、女子学生を対象とした別の教育プログラムを提供すると発表している。
掲載日:2021年3月14日:ウルチメーカーが20台の3Dプリンターをアメリカの公立高校へ寄付
オランダの3Dプリンターメーカーのウルチメーカーが、20台の自社3Dプリンターをアメリカの公立高校へ寄付する。アメリカの大手業界団体のアメリカ・メイクスと共同で行うもので、特に女子学生を対象にしたSTEM(科学、技術、エンジニアリング、数学)教育プログラムに使われる。ウルチメーカーは、教育プログラムの提供により女子学生のエンジニアリングへの関心を喚起したいとしている。 アメリカ・メイクスの教育・ワークフォース担当ディレクターのジョッシュ・クレイマー氏は、「ウルチメーカーが3Dプリンターを寄付してくださったことに感謝しています。3Dプリンターは、技術フィールドとエンジニアリングの領域へ女子学生を誘引するための強力なリソースです。これらの領域への女子学生の関与を増やすことはアディティブ・マニュファクチャリング業界全体にとってのベネフィットになるだけでなく、アメリカの工業界全体にとっての大きなベネフィットになります」とコメントしている。 調査会社アレキサンダー・ダニエルズ・グローバルが2019年に行った調査によると、アメリカのアディティブ・マニュファクチャリング業界のエンジニアリング関連の労働者のうち、女性が占める割合はわずか15%程度にとどまっているという。3Dプリンター関連のエンジニア人材が特に不足する中、アディティブ・マニュファクチャリング業界における女性のさらなる活用を促す声が高まっている。
掲載日:2021年3月13日:Velo3DがSPACを通じてニューヨーク証券取引所へ上場
カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPAC(特別買収目的会社)のジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引へ上場する。ブルームバーグの報道によると、両社の合併により10億ドル(約1050億円)規模の上場企業が誕生する。 Velo3Dは2014年設立。これまでに4回のラウンドで総額5010万ドル(約52億6050万円)の資金を調達していた。同社へは、日本の太陽日酸株式会社も投資している。 ジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションは昨年2020年設立。昨年12月にニューヨーク証券取引所にIPOして3億4500万ドル(約362億2500万円)の資金を調達していた。 アメリカの株式市場では3Dプリンター関連企業の上場が相次いでいる。昨年末には3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、SPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所へ上場している。また、デスクトップメタルのライバル企業のマークフォージドも、今年2月にSPACを通じてNASDAQへ上場している。アメリカでは現在、SPACを使ったIPOが頻発していて、専門家の一部はブームが過熱してバブル化していると懸念している。
掲載日:2021年3月12日:パイロジェネシスがNASDAQへ上場
カナダの3Dプリンター用メタルパウダーメーカーのパイロジェネシスが、米NASDAQへ上場した。「PYR]のティッカーシンボルで、現地時間の今週木曜日から取引されている。NASDAQへの上場を受け、カナダのトロント証券取引所で取引されている同社の株は、前日終値の8.13カナダドルから9.72カナダドルへ値上がりて取引を終えた。 NASDAQへの上場について、パイロジェネシスのピーター・パスカリCEOは、「NASDAQのメンバーとして迎え入れてくださったことを嬉しく思います。NASDAQという格式のある株式市場へ上場出来たことは素晴らしいことです。上場により、パイロジェネシスの存在感を高め、我々の未来の顧客に対して我々の製品をアピールすることが可能になりました。会社にとって大きなマイルストーンです」とコメントしている。 アメリカの株式市場では3Dプリンター関連企業の上場が相次いでいる。昨年末には3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、SPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所へ上場している。また、デスクトップメタルのライバル企業のマークフォージドも、今年2月にSPACを通じてNASDAQへ上場している。アメリカでは現在、SPACを使ったIPOが頻発していて、専門家の一部はブームが過熱してバブル化していると懸念している。
掲載日:2021年3月11日:欧州宇宙機関が先端マニュファクチャリング・ワークショップを開催
欧州宇宙機関(ESA)が、先端マニュファクチャリング・ワークショップを開催した。第二回目となるワークショップは、オランダ現地時間の3月2日と3日の二日間に渡ってオンラインで行われ、国際宇宙ステーションの船長を務めるアレキサンダー・ガースト宇宙飛行士も宇宙から参加した。 ワークショップの一日目は、宇宙空間におけるモノづくりについて各種のセッションが行われた。特に地球から宇宙空間へ原材料を輸送し、国際宇宙ステーションで3Dプリンターを使って各種の部品を作る方法などが検討された。 国際宇宙ステーションでは、ESAが設置した3Dプリンターがすでに稼働しているが、宇宙空間におけるモノづくりについてガースト宇宙飛行士は、「時速2万8千キロメートルで移動している国際宇宙ステーションで、地球上の様々な国で作られた部品を組み合わせてモノづくりすることは驚異的なことです。地球上で家を建てるのと違い、部品がないのでホームセンターへ買いに行くことはできないのです」と説明した。 ワークショップではまた、ESAが2022年までに宇宙用メタル3Dプリンターを国際宇宙ステーションに設置することも発表された。 国際宇宙ステーションでは現在、ESAが設置した3Dプリンターと、米NASA傘下のベンチャー企業のメイド・イン・スペースが設置した3Dプリンターが稼働している。
掲載日:2021年3月10日:マテリアライズが2020年度決算を発表
ベルギーの3Dプリンティング・サービスビューロー・3Dプリンティング関連ソフトウェア開発のマテリアライズが、2020年度決算を発表した。同社の2020年度の売上高は1億7045万ユーロ(約213億625万円)で、前年の1億9668万ユーロ(約245億8500万円)から13.1%減少した。調整後EBITDA(利子、税、減価償却前利益)は2038万ユーロ(約25億4750万円)で、前年の2665万ドル(約33億3125万円)から23.5%のマイナスとなった。経常収支は727万ユーロ(9億875万円)の赤字だった。 全体の売上高はマイナスになったものの、ソフトウェアとメンテナンスの売上が257万ユーロ(約3億2125万円)増加し、3024万ユーロ(約37億8000万円)となった。 決算の発表を受け、マテリアライズのピーター・レイズ会長は、「COVID-19のパンデミックは、2020年を経済的に極めてチャレンジングな年にしました。世界中の顧客、ビジネス、そして従業員に大きな影響を与えました。マテリアライズの30年の歴史において、初めて減収を経験する一年となりました。未だに不確実性は残っていますが、第四四半期が二けたの伸びを示せたことで、今後の改善が期待できます」とコメントしている。 マテリアライズは1990年にウィルフレッド・ヴァンクラインが設立したベルギーで最初の3Dプリンティング・サービスビューロー。アディティブ・マニュファクチャリングの世界では老舗企業として知られている。
掲載日:2021年3月9日:3Dメタフォージがオーストラリア証券取引所へ上場
オーストラリアの3Dプリンティングサービスビューローの3Dメタフォージが、オーストラリア証券取引所へ上場した。3Dメタフォージは普通株5千万株を一株0.2オーストラリアドル(約16.69円)で売却し、1000万オーストラリアドル(約8億3427万円)の資金を調達した。本記事執筆時点での同社の時価総額は3800万オーストラリアドル(約31億7024万円)に達している。 3Dメタフォージは、調達した資金をシンガポール工場の拡張や、米テキサス州ヒューストンの新工場の開設などに投じるとしている。 3Dメタフォージのマシュー・ウォーターハウスCEOは、「上場企業になったことを嬉しく思うとともに、新たに株主になってくださった皆様を歓迎いたします。皆様の当社への関心とサポートに厚く御礼申し上げます。上場により堅牢な資金基盤ができ、生産能力の拡充などが可能になりました。強力な追い風を受け、アディティブ・マニュファクチャリングセクターにおける業界の成長とイノベーションの創造に邁進してゆきます」とコメントしている。 最近欧米諸国で3Dプリンター関連企業の株式上場が相次いでいる。3Dプリンターでロケットを製造しているロケット・ラブも、ブランクチェック企業を通じて先月IPOを果たしている。3Dプリンターメーカーのマークフォージドも、ブランクチェック企業のOneを通じてIPOを果たしている。
掲載日:2021年3月8日:ロケット・ラブの時価総額が41億ドルに拡大
SPACによるIPOを果たしたロケット・ラブの時価総額が、41億ドル(約4305億円)に拡大したことがわかった。ロケット・ラブは今月1日、SPAC(特別買収目的会社 )のベクター・アクイジション・コーポレーションと合併し、NASDAQへ上場した。ベクター・アクイジション・コーポレーションは、ベンチャーキャピタルのベクター・キャピタルが設立したブランクチェック(白紙小切手)企業。合併により、ロケット・ラブはベクター・アクイジション・コーポレーションから3億2000万ドル(約336億円)のキャッシュを受け取っている。 ロケット・ラブの創業者でCEOのピーター・ベック氏は、「今回の合併によりロケット・ラブが持つ能力を最大限に高め、ロケット打上技術を大きく向上させることが可能になりました。更なる成長が期待される宇宙ビジネスにおいて、より多くの事業が展開できます」とコメントしている。 ロケット・ラブは、小型ロケット「エレクトロン」を3Dプリンターで製造している。「エレクトロン」はこれまでに16回打上に成功し、97機の人工衛星を周回軌道に乗せている。 アメリカの株式市場では最近、SPACを通じてIPOするケースが増加している。昨年末には3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACを通じて上場したほか、先月のデスクトップメタルのライバル企業のマークフォージドもSPACを通じてNASDAQへ上場している。
掲載日:2021年3月7日:ドイツのベンチャーキャピタルが1億ドル規模の3Dプリンティング投資ファンドを組成
ドイツのベンチャーキャピタルが1億ドル(約105億円)規模の3Dプリンティング投資ファンドを組成し、話題になっている。3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング専門の投資ファンドとしては、史上最大規模と見られる。 ファンドを組織したのはベンチャーキャピタルのランガー・グループ、KGAL、AM(アディティブ・マニュファクチャリング)ベンチャーズによる投資グループ。ランガー・グループは、ドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのEOSを創業したハンス・ランガー博士が設立したベンチャーキャピタル。AMベンチャーズはランガー・グループの子会社で、主にアディティブ・マニュファクチャリング関連ベンチャー企業へ投資している。 KGALの担当者は、「我々は過去6年にわたってアディティブ・マニュファクチャリング関連のベンチャー企業に投資し、相応の結果を出してきました。今回のファンド組成に参加でき、我々のビジネスを次のレベルへ昇華させられることに大きく期待しています」とコメントしている。 AMベンチャーズは、これまでに15社のアディティブ・マニュファクチャリング関連ベンチャー企業へ投資している。同社が投資した企業には、ダイマンション、3ユアマインド、ライトフォース・オーソドンティックス、スペクトロプラスト、アディティブワークスなどの有望ベンチャー企業が含まれている。
掲載日:2021年3月6日:レニショー創業者が保有株をすべて売却へ
レニショー創業者で同社会長のデービッド・マクマートリー氏と、副会長のジョン・ディアー氏が、保有するレニショーの株をすべて売却する意向であることが明らかになった。レニショーの株はロンドン証券取引所で取引されており、両氏は合わせてレニショーの発行済み株式の53%を保有している。レニショーの取締役会は、両氏が売却する株式が、レニショーのビジネスと伝統を理解している人に売却されることを望むというコメントを発している。 レニショー株の売却について両氏は、「高齢者となった私たちは、今でも健康を維持しながら生活しています。しかし、今後若返るということはありません。私たちはいずれも80歳代であり、私たちが今後もレニショーの筆頭株主であることが会社にとって最善なのか考えるようになりました。取締役会とも相談した結果、私たちが保有するレニショー株をより相応しい株主へ売却することがベストな選択であるという結論に達しました」とコメントしている。 レニショーは1973年設立。測定、ポジションエンコーダ、ラマン分光測定装置、歯科用CAD/CAM、 脳神経外科用装置の分野における世界的なリーダーで、日本を含む30ヶ国以上に研究開発、製造、販売、サービス拠点を設置している。昨年には同社初のハイエンド・アディティブ・マニュファクチャリングシステムとなるAM125シリーズとAM250シリーズをリリースしている。
掲載日:2021年3月5日:カンザスシティの建設会社が3Dプリント住宅の販売を開始
米カンザス州カンザスシティの建設会社3ストランズが、3Dプリント住宅の販売を開始する。テキサス州オースティンの建設3DプリンターメーカーICONの建設3Dプリンターを使い、4ベッドルームの住宅をオースティン市内に建設する。 3ストランズの共同創業者でCEOのゲアリー・オデル氏は、「我々は住宅の建設方法を変え、暮らしそのものを変えようとしています。このプロジェクトはそのための大きなステップです。建設3Dプリンターという新たなテクノロジーは、それを確実に実現させてくれます」とコメントしている。 カリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州などの各都市では人口流入が続き、住宅不足が深刻な社会問題になっている。州宅不足は大工などの職人の雇用コストを押し上げ、住宅価格をさらに値上がりさせる悪循環が生じている。そうした背景により、アメリカでは建設3Dプリンターを導入する機運が各地で高まってきている。 アメリカでは、これまでにカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州などで建設3Dプリンターを使った住宅建設プロジェクトが始まっている。ニューヨーク州ロングアイランドに建設された3Dプリント住宅は、類似物件より40%も安い価格で販売されている。
掲載日:2021年3月4日:ストラタシスが2020年度決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、2020年度決算を発表した。それによると、同社の2020年度売上高は5億2080万ドル(約546億8400万円)で、前年の6億3610万ドル(約667億9050万円)から19%のマイナスとなった。GAAP(米国標準会計基準)ベースの経常収支は4億4370万ドル(約465億8850万円)の赤字だった。 同時に発表された同社の2020年度第四四半期の売上は1億4240万ドル(約149億5200万円)で、GAAPベースの経常収支は1100万ドル(約11億5500万円)の黒字だった。 ストラタシスのヨアヴ・ツァイフCEOは、「ストラタシスは無借金で、バランスシートは強固です。これまでに行ってきた数々の投資が、より多くの売上、利益、キャッシュフローをもたらしてくれるでしょう」と投資家向けカンファレンスコールでコメントした。 新型コロナウィルスのパンデミックの影響により、3Dプリンターメーカー各社は苦しい経営を余儀なくされている。ストラタシスのライバル企業のスリーディーシステムズも先日、減収減益となった2020年度決算を発表している。
掲載日:2021年3月3日:スリーディーシステムズが2020年度決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2020年度決算を発表した。それによると、同社の2020年度の売上高は5億5700万ドル(約584億8500万円)で、前年比で12%のマイナスとなった。同時に発表された同社の2020年度第四四半期決算の売上高は1億7270万ドル(約181億3350万円)で、前年同期比で2%のプラスとなった。売上高では第四四半期に盛り返したものの、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響を受けた結果となった。 部門別売上高では3Dプリンター製品売上が3億3300万ドル(約349億9650万円)で、前年比で14%のマイナスとなった。サービス部門の売上高は2億2400万ドル(約235億)2000万円 で、前年比で9%のマイナスとなった。 決算の発表を受け、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「昨年後半から開始した4ステージプランの影響により売上高を若干戻すことができました。(売上高は落ちたものの)キャッシュフローは潤沢であり、医療分野などを中心に今後も適時各所に投資を行ってゆきます」とコメントしている。 決算発表当日、NASDAQで取引されている同社株価は38.63ドルと、前日終値から8%高値で取引を終えた。
掲載日:2020年7月1日:後編|世界最高レベルの3Dプリンターで作られた 世界最大級のジオラマで見る日本橋
「3Dプリンターのこれからの課題と未来予想図」

先日リニューアルオープンした三井不動産レジデンシャルの「日本橋サロン(日本橋三井タワー内)」。そこで一際目をひくのが、日本橋の街を再現した巨大なジオラマだ。なんとこれは、世界最高レベルを誇るフルカラー3Dプリンターで100%出力されたもの。スケールの大きさも精密度も前例のない、この桁違いのプロジェクトとは?

稀代の浮世絵師、歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれているシンボリックな暖簾(のれん)を垂らした呉服店「越後屋」。その老舗が日本橋の重要文化財として知られる三井本館が現在建っている場所にあったことは有名な話だが、そんな江戸文化が感じられる街、日本橋周辺を3.59km×2.36kmの範囲でジオラマ化するプロジェクトが、無事完成を迎えた。

世界最大級のジオラマを3Dプリンターですべて出力して組み上げるというこの前例のない試みについて、前編では完成したジオラマのディテールや制作過程を、中編ではいま3Dプリンターでつくる価値についてお届けした。
後編では、プロジェクトを通して見えた3Dプリンターの今後の課題や未来の展望について、当媒体「セカプリ」の代表で当プロジェクトの制作を担った木下謙一(株式会社ラナキュービックほかRANA UNITEDグループ代表取締役CEO)と山口修一(株式会社マイクロジェット代表取締役CEO)の両氏が語り尽くす。

世界最大級のジオラマから得られた収穫は計り知れない

木下「今回のジオラマは、何もかもが前例のないものでしたが、とても合理的にあらゆる作業ができましたし、これまでにないモノ作りが体験できました。大型のフルカラー3Dプリンターを3台以上、何十時間も連続して稼働し続けるというのはありえないことだと思いますが、最新のテクノロジーを使って、従来の日本人らしさと言われるような気合と根性とはまた違う方法論で、画期的なジオラマが完成したという実感があります」
山口「デジタルゆえの利点も多くありましたね。色味が合わないと分かった時点で、すぐに作り直しをしたり、その修正部分も2日後にはチェックできたりと、3Dプリンターで制作することはデジタルならではのパフォーマンスが随所に発揮されたと思います」結果大きなトラブルもなく完成を迎えたが、それだけにこのチャレンジから得られた収穫は計り知れない。これからのモノ作りやビジネスに活かせるヒントはいくつも見つかったようだ。
山口「まず今回の試みで、最大のリスクだったのが、稼働中に何らかのトラブルでプリンターが止まってしまうということですよね。結局3ヶ月間故障なく動き続けたわけですから、ミマキエンジニアリングさんにとってもいい前例が作れたと思います。個人的には、予想以上に3Dプリンターは安定していたなと感じました」
木下「そもそも前例のないことをやったので、最終的にこうなりますということがお見せできない状態からのスタートでした。クライアントをはじめプロジェクトチームのみなさんには非常に感謝しています」
山口「もし、最初の段階でこれは無理だと判断していたら今回の収穫はなかったわけですし、この実例は何か新しいビジネスのスタートになるかもしれませんね」これだけ大規模なジオラマを短時間で作り上げたことは、今後の3Dプリンターの使い方の道標にもなる。例えば、量産化できるホビーのツールや災害時の検証、ほかの使い方も模索できそうだ。山口「ホビーやフィギュアということであれば、フルカラーはまだまだコスト的に高いので難しいところはあると思います。ただ、自分で色を着けるということなら、ホビーの範疇として使える安価な3Dプリンターやその活用例は、次々に出てきています」
木下「シューズメーカーがソールの一部を3Dプリンターで作ったり、メガネメーカーがフレームを作ったり、デザインと掛け合わせて身近なもので使う例は、たくさんありますからね。そういった活用法は今後も広がるんじゃないでしょうか」
山口「3Dプリンターはますます市場を拡大していくと思います。これまでの製造業はマスプロダクション。言わば メーカーが規格を決めてそこから選ばせる“押しつけのものづくり” でした。しかし、いまはデジタル技術の活用によって、一人ひとりに自分のものを提供するマスカスタマイゼーションが重視される時代です。一人ひとりが自分にぴったりのものが欲しいと思う気持ちがある。3Dプリンターはそれを解放する技術です。このチャンスに挑戦する方が増えればと思います」

世界の技術に追いついていくために必要なこと
ますます身近になる3Dプリンター。モノ作りが得意な日本は、これからの未来に期待が持てそうだが、そもそも3Dプリンターの開発に関しては、現状、世界的に見てどんな立ち位置にいるのだろうか?
山口「残念ながらドイツなどの先進国に比べると、かなり遅れを取っていると思います。例えば日本で3Dプリンターの展示会をやると出展は50?100社程度ですが、最新のドイツで行われた展示会の出展社数は、800社以上ですから、全然規模も熱量も違うんですよ。また欧米では、3Dプリンティング関連産業が根付こうとしていますから。例えば今回のようなリアルなジオラマで、CGを使わず特撮をするというような観点など、角度の違う見方や活用方法でビジネスを考えていくことは必要だと感じますね」
木下「僕も今回やってみて、リアリティを目の当たりにすると従来のジオラマとは意味合いが変わったなと感じました。ジオラマは本来、現実の世界の建物や街を単に縮小したものですが、ここまでリアリティがあると、ちょっと違ったものに見えてきますね。それに共感や理解をしてくれる個人、企業と新しいビジネスを考えていくのはありだと思います」
日本橋の街の3Dプリンター製ジオラマを作ったことで、両氏にはまた新しいものが見えてきたようだ。ところで、今回のプロジェクトでは、やり残したと感じることはないのだろうか?
木下「時間がもうちょっとあれば、いろいろとできたかなとは思います。ひとつは、樹脂を中空にして樹脂の量もコストも削減できたのではないかということ。あとは、電車や車、船、人といった小道具をもっと使えば、さらにリアリティが出せたかなとは感じます。ですがそれは今からでも修正はできますし、街並みが変わればブロックごとに差し替えることもできます」
山口「リアリティと、そして追加修正が容易にできるのはデジタルの特性ですね。あと、日本橋周辺のジオラマを作ってわかったのですが、東京の土地活用は飽和していたかと思っていたのですが、上空から見ると低層建築が密集して空間がある場所が結構あることに、初めて気がつきました」
木下「そうですね。小さいビルと大きいビルの差が著しいところが結構ある。やはりリアルなジオラマを作ると新しい発見がありますね。都市機能を考えるうえでも、有意義な模型としてもいろいろ活用できたら嬉しいなと思います」
山口「あと3Dプリンターでいえば、もう少し子どもと触れ合う機会を増やしていきたいなとは思っています。実はゲームとは違って3Dプリンターは、大人と子どもが一緒になって楽しめるツールにもなるんです。単純に作りたい形になって立体物が出てくること自体体験したら楽しいですし、そうやって子どもの頃からプリンターに触れる経験があれば、もっとユニークなアイデアやビジネスが生まれるようになるかもしれません。私はそれを実現するための子どもと3Dプリンターを結びつける活動に、これからまた挑戦していきます」
■プロフィール
木下謙一(きのした・けんいち)
1969年生まれ。株式会社ラナデザインアソシエイツなどクリエイティブとソリューションを提供するラナグループの代表取締役CEO、武蔵野美術大学非常勤講師。1992年、武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、NHKアート等を経て、1997年にラナデザインアソシエイツを設立。多くの著名企業のウェブサイト構築やアーティストのCDジャケット、広告ビジュアル、アプリ制作などを手がける。The New York Festivals、London International Advertisingawards、東京ADCほか受賞は多数。

山口修一(やまぐち・しゅういち)
1957年生まれ。株式会社3Dプリンター総研代表取締役CEO、株式会社マイクロジェット代表取締役CEO、一般社団法人日本3Dプリンター協会代表理事、工学博士、インクジェット&3Dプリンターコンサルタント。1983年、東京工業大学大学院理工学研究科修了後、エプソン株式会社(現セイコーエプソン株式会社)を経て1997年にマイクロジェット社を設立。以後、国内外でインクジェット技術普及のための講演活動や技術支援を積極的に行っている。2012年、『インクジェット時代がきた!』(光文社新書)を上梓。3Dプリンターやインクジェット関連の講演、論文、著作多数。