3Dプリンター技術研究所(InkJet&FDM熱溶解積層1

3Dプリンターに関する高度な技術と豊富な情報

ご挨拶

研究所 所長 工学博士 山口修一 
(3D プリンター&インクジェットコンサルタント)

デジタルファブリケーション分野における、AM(Additive manufacturing)装置の中で、 低価格のFDMプリンターやインクジェット式の3Dプリンターが注目を集めていますが、 その本格的な進化は、これからと言えます。様々な情報があふれている中で、当研究所は 30年以上に及ぶインクジェット開発経験と様々な分野との接点やチャンネルを活かす ことにより、3Dプリンター関連ビジネスの発展に寄与できるように努めて参ります。

研究所所長 山口修一

山口修一 略歴
1983年 東京工業大学大学院、博士前期課程修了
1983年 大手プリンターメーカー入社。インクジェット開発に従事
1997年 マイクロジェット設立、代表取締役就任
2013年 大阪大学大学院、博士後期課程修了
2012年 著書 光文社新書『インクジェット時代がきた!』
3Dプリンターに関する講演、ラジオ出演多数

3Dプリンター技術研究所では下記のようなご要望にお応えすべく、日々技術革新と情報収集に努めています。

新着情報

2020/6/9
東京都済生会中央病院へフェイスシールドを無償提供
株式会社マイクロジェット、株式会社3Dプリンター総研、株式会社ラナエクストラクティブ、RANA CUBIC(RaNa Unitedグループ)の4社連携にて、新型コロナウイルス感染症対応に尽力されている東京都済生会中央病院への支援を目的として、3Dプリンター造形によるフェイスシールド100セットを無償提供いたしました
2019/11/18
formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
ヨーロッパ最大の3Dプリンターの展示会formnext 2019。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/11/16
formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2018。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/7/2
第29回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第29回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/5/23
第29回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/20(水)~6/22(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東21-30
2018/2/19
3D Printing 2018展来場の御礼
3D Printing 2018展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/1/12
3D Printing 2018展に出展致します。
2/14(水)~2/16(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6J-23
2017/11/10
formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2017。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2017/6/26
第28回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第28回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/5/24
第28回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/21(水)~6/23(金)
東京ビッグサイト 東1ホール
ブース№43-29
2017/2/20
3D Printing 2017展来場の御礼
3D Printing 2017展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/1/16
3D Printing 2017展に出展致します。
2/15(水)~2/17(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6L-22
2016/12/26
セミナーご参加の御礼
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。     
2016/10/26
formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2016。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2016/6/27
第27回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第27回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2016/5/31
第27回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/22(水)~6/24(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東7-38
2016/2/3
3D Printing 2016展来場の御礼
3D Printing 2016展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/12/21
調査レポート先行予約開始のお知らせ
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』の先行予約を開始いたしました。
2015/12/22
3D Printing 2016展に出展致します。
1/27(水)~1/29(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6G-20
2015/12/11
セミナーご参加の御礼
「EuroMold2015 & formnextにみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
2015/8/26
視察ツアー募集開始のお知らせ
Euromold2015展の現地解説ツアーを企画いたしました。
Euromold 2015 3Dプリンター現地解説ツアー
※お申し込みは終了しました
2015/8/18
講演会ご参加の御礼
先日行われました独立行政法人中小企業基盤整備機構 平成27年度第1回3Dプリンターセミナーにて、当研究所所長山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/7/3
第26回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第26回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/28
第26回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/24(水)~6/26(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東8-38
2015/5/21
BIO tech2015展来場の御礼
BIO tech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/21
先日行われました長野県工業技術総合センター平成27年度科学技術週間行事にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/4/13
BIO tech2015展に出展致します。
5/13(水)~5/15(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№4-47(微細加工ゾーン内)
2015/3/11
先日行われました長野県中小企業団体中央会平成26年度経営セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/2/18
nanotech大賞2015受賞報告
弊社は、nanotech2015展に出展し、
「nanotech大賞2015 日刊工業新聞社賞」を受賞いたしました。
2015/2/18
nanotech2015展来場の御礼
nanotech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/2/18
3D Printing 2015展来場の御礼
3D Printing 2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2014/12/19
nanotech2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東4~6ホール
ブース№ 5G-02
2014/12/19
3D Printing 2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6D-09
2014/12/19
先日行われました近畿化学協会機能性色素・エレクトロニクス部会東京地区合同公開講演会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/12/19
先日行われました日本印刷学会の2014年度プリプレス研究会にて、弊社の堀が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/23
先日行われました色材協会関東支部の印刷インキアドバンス講座にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/15
先日行われました農工大・多摩小金井ベンチャーポート9月セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/9/16
BioJapan 2014展に出展致します。
10/15(水)~10/17(金)
パシフィコ横浜
ブース№ B101(中小機構ブース内)
2014/7/14
先日行われました大阪府工業協会の2014年度3Dプリンタ実践導入研究会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/7/14
先日行われました愛知県経営者協会機械金属部会総会の特別講演にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/5/27
第25回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/25(水)~6/27(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№7-40
2014/4/23
BIO tech2014展に出展致します。
5/14(水)~5/16(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№8-1(バイオ医療開発ゾーン内)
2014/1/22
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2014/1/15
nanotech2014展に出展致します。
1/29(水)~1/31(金)
東京ビッグサイト 東4・5・6ホール
ブースNo.6-G21
2013/12/18
3Dプリンターセミナーの次回開催日は2014年2月の予定です。
2013/12/4
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2013/12/2
3Dプリンター技術研究所ホームページを新たにオープンしました。

セミナー・イベント情報

2019/12/21
【formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2019年12月20日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2018/12/10
【formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2018年12月7日(金)
開催場所:AP品川アネックス (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2017/11/10
【formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2017年12月15日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2016/12/26
【formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2016年12月22日(木)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2015/12/11
【EuroMold2015 & formnext
にみる3Dプリンター最前線】
開催日 :2015年12月10日(木)
開催場所:AP品川
※満席により、お申込みは終了しました
2015/1/20
【EuroMold 2014 から見えてきた3Dプリンティングの未来】
開催日 :2015年1月21日(水)
開催場所:(株)3Dプリンター総研 セミナールーム
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/5/21
【3Dプリンター体験会】
開催日 :2014年5月24日(土)
開催場所:当研究所
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/1/22
【3Dプリンタ、造形材料開発者向け
セミナー】
開催日 :2014年3月6日(木)
開催場所:東京都内
※お申し込みは終了しました

新刊・レポ

2020/7/20new【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用材料開発と造形物の高精度化
体裁/A4判 469頁
詳しくはこちら
2020/5/15new【最新書籍情報!】
2020年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 189頁
詳しくはこちら
2020/3/16【最新書籍情報!】
formnext2019 報告レポート刊行
体裁/A4判報告レポート 175頁
詳しくはこちら
2020/3/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と市場
体裁/B5判 241頁
詳しくはこちら
2019/8/30【最新書籍情報!】
3Dプリンター・造形材料の市場動向と最新業界レポート
体裁/A4判 239頁
詳しくはこちら
2019/5/20【最新書籍情報!】
2019年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 197頁
詳しくはこちら
2018/12/17【最新書籍情報!】
formnext2018 報告レポート刊行
体裁/A4判 220頁 フルカラー
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と先進分野への応用
体裁/A4判 264頁
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
2018年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 168頁
詳しくはこちら
2018/1/22【最新書籍情報!】
formnext2017 報告レポート
体裁/A4判 240頁超 フルカラー
詳しくはこちら
2017/6/21【最新書籍情報!】
2017年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 175頁
詳しくはこちら
2017/2/28
バイオ・医療への3Dプリンティング技術の開発最前線
体裁/B5判 上製 230頁
詳しくはこちら
2016/3/28
3Dプリンター・造形材料の開発動向と市場
~IoT時代に求められるモノづくり~
体裁/A4判 並製 182頁
詳しくはこちら
2016/1/27
「新たなものづくり」3Dプリンタ活用最前線
体裁/B5判・270頁 詳しくはこちら
2015/12/21
【最新調査レポート情報!】
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』
体裁/A4判レポート・165頁フルカラー
詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『産業用3Dプリンターの最新技術・材料・応用事例』
体裁/B5判・280頁 詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『3Dプリンターの材料技術の開発動向と市場展開』
体裁/A4判・143頁 詳しくはこちら
2015/2/25
【最新調査レポート情報!】
『EuroMold2014 報告レポート』
<Euro Mold 2014から見えてきた3Dプリンティングの未来>

2014年11月25日より28日までの4日間ドイツのフランクフルトで開催されたEuroMold 2014。先日、報告会を開催いたしましたが、かねてからご要望のありましたレポート版が完成いたしました。
詳しくはこちら
2014/2/26
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンタに関する特許分析レポート』

「3Dプリンタ」に関連する特許を分析、さらに3Dプリンタを取り巻く環境情報(訴訟・市場) をコンパクトに整理致しました。
詳しくはこちら
2013/12/18
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンティング革命アメリカ最新レポート』

アメリカの3Dプリンターを利用したビジネスの数々を紹介!!
詳しくはこちら
2013/12/2
【おすすめ度No.1書籍】
3Dプリンターについて書かれた、 当研究所の所長の著作本は こちら

世界の3Dプリンターニュース 抜粋 ニュース一覧はこちら

掲載日:2020年11月26日:SPEE3Dがオーストラリア海軍とメタル3Dプリンティングのパイロットプログラムを開始
オーストラリア・メルボルンに拠点を置くメタル3DプリンターメーカーのSPEE3Dが、オーストラリア海軍とメタル3Dプリンティングのパイロットプログラムを開始した。オーストラリア政府から150万オーストラリアドル(約1億2750万円)の助成金を受けて行われる2年間のプログラムでは、SPEE3Dのメタル3Dプリンター「WarpSPEE3D」を使った各種のRMO(リペア、メンテナンス、オーバーホール)などが行われる。 WarpSPEE3Dは、造形サイズ1 X 1 X 0.7 メートルの造形サイズを持つ大型メタル3Dプリンターで、分速100グラムのスピードでの造形が可能。 SPEE3Dのバイロン・ケネディCEOは、「オーストラリア海軍の共同でこのプログラムを開始できることに興奮しています。陸上および海上で求められるハイクオリティなパーツをオンデマンドで提供することは、オーストラリアの国防にとって極めて画期的なことになるでしょう」とプレスリリースで表明している。 3Dプリンターを軍事的な目的で活用する機運は世界的に高まっている。軍隊の運用では物資の補給が重要だが、各種の物資の製造と備蓄に膨大なコストと物理的リソースが必要になる。3Dプリンターを活用することで物資をオンデマンドで供給することが可能になり、従来のサプライチェーンが不必要になる可能性が高まる。
掲載日:2020年11月25日:ニュージーランドの大学生が海洋投棄プラスチックから3Dプリンター用フィラメントを製造
ニュージーランドの大学生が海洋投棄プラスチックから3Dプリンター用フィラメントを製造し、話題になっている。 ニュージーランド・ヴィクトリア大学のマシュー・オヘイガン君は地元のムール貝養殖業者から養殖用ロープ、網、浮きなどのプラスチック廃材を入手し、3Dプリンター用フィラメントにリサイクルしている。さらに、ペンギンの巣箱やビーチチェアーなどの海で使えるグッズを3Dプリンターで製造している。 現在は試作レベルの製造にとどめているもののの、地元の養殖業者組合と共同で今後生産規模を拡大する計画だとしている。 プラスチックなどの海洋ゴミを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルプロジェクトは世界各地で立ち上がっている。オランダのベンチャー企業リフィル社も、投棄されたヨーグルトの容器を原料にフィラメントを製造するプロジェクトを立ち上げている。また、オーストラリアの非営利団体グリーンバッチも、海洋投棄プラスチックを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルするプロジェクトを立ち上げている。 全世界では年間3億トンものプラスチックが投棄され、800万トンが海洋に投棄されているとされる。いわゆる海洋投棄ゴミの80%がプラスチックで、回収などの対応が急務とされている。
掲載日:2020年11月24日:ナノ・ディメンションがNASDAQで1億ドルの資金を調達
イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、NASDAQで1億ドル(約105億円)の資金を調達する。米国預託証券を2500万株、1株4ドルで売却する。発表を受け、ナノ・ディメンションの株価は5.86ドルから24%下落し、4.43ドルで取引を終えた。 ナノ・ディメンションは、調達した資金を運転資金に活用するとしている。新型コロナウィルスのパンデミックの世界的な感染拡大などの影響により、ナノ・ディメンションは2020年度第三四半期決算で2070万ドル(約21億7350万円)の営業赤字を計上している。 今回の資金調達により、ナノ・ディメンションが今年調達した資金の総額は2億1530万ドル(約226億650万円)となった。 ナノ・ディメンションのイエール・サンドラーCEOは、「今年度の売上低下は、新型コロナウィルスのパンデミックの影響によるものです。状況についてはそれほど悲観的になる必要がないと考えています。(新型コロナウィルスのパンデミックの収束が見込まれる今後)数字は徐々に改善してゆくでしょう」とコメントしている。 ナノディメンションのドラゴンフライ3Dプリンターは、銀ナノ粒子を素材に電子基板をプリントするタイプのエレクトロニクス3Dプリンターで、オンデマンドで高速で多層プリント基板をプリントする事を可能にしている。
掲載日:2020年11月23日:ロケット・ラブの「リターン・トゥ・センダー」ミッションが成功
ロサンゼルスに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブが、打ち上げたロケットの回収を目指す「リターン・トゥ・センダー」ミッションを成功させた。ロケットが打ち上げられたニュージーランド現地時間の11月20日明らかになった。 16回目の打ち上げとなるエレクトロン・ロケットには30基の人工衛星が搭載され、地上500キロメートルの周回軌道に投入された。打ち上げ完了後、エレクトロン・ロケットの本体は自然落下し、パラシュートを展開して海上へ着水した。回収されたロケットは現在、ロケット・ラブの工場へ移送されているという。 ロケットを再利用することで、ロケットの製造時間とコストを大幅に削減でき、結果的にロケット打ち上げコストを大きく削減できるとされる。 ロケット・ラブの「エレクトロン・ロケット」は、軽量カーボン合金ベースで作られ、エンジンのコンポーネントを含む多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。
掲載日:2020年11月22日:エアバスがGEアディティブのコンセプトレーザーM2システムを導入
大手航空機メーカーのエアバスが、GEアディティブのコンセプトレーザーM2システムを導入する。エアバスA320シリーズ用チタンコンポーネントパーツの製造などに使われる。コンセプトレーザーM2システムは2基のレーザーを同時に照射して造形するハイエンドメタル3Dプリンターで、正式に製造プロセス承認を受けた。デュアルレーザータイプのメタル3Dプリンターが製造プロセス承認を受けた初のケースとなった。 これまでの一般的なメタル3Dプリンターは、1基のレーザーを使うシングルレーザータイプのものがほとんどだったが、複数のレーザーを同時に使うことで造形スピードが大幅に向上する。特に、同じ種類のパーツを短時間で大量に製造すると言ったケースで能力を発揮できるとしている。 コンセプトレーザーと同じくドイツのメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズも、現地時間の先週オンラインで開催されたFormnextコネクトで、12基のレーザーを搭載した新型メタル3Dプリンター「NXG Ⅶ 600」を発表し、話題を集めた。 ハイエンドメタル3Dプリンターの世界は、これまでのシングルレーザータイプからマルチレーザータイプへ移行しつつある。マルチレーザータイプのメタル3Dプリンターが普及することで、モノづくりの現場における3Dプリンター活用の機運がさらに高まると期待されている。
掲載日:2020年11月21日:コブラゴルフとHPが共同で3Dプリントパターを開発
アメリカのゴルフクラブメーカーのコブラゴルフが、HPと共同で3Dプリントパターを開発した。キング・スーパースポーツ35パターと名付けられたパターはラティス構造を持つ軽量パターで、重量配分が最適化され、最大限の慣性モーメントを実現したとしている。 コブラゴルフとHPは2019年初めにパートナーシップを締結し、HPのメタルジェットプリンティング技術を使ったゴルフクラブの開発を行ってきていた。これまでに35個のプロトタイプを製造し、商品化へ向けて準備を進めてきていた。 キング・スーパースポーツ35パターに採用されたラティス構造のデザインは、従来のパター製造方法では実現できないデザインとされる。素材には316ステンレススチールが使われ、軽量ながらも十分な強度を確保できたとしている。 キング・スーパースポーツ35パターの価格は399ドル(約41,895円)。11月20日よりコブラゴルフのウェブサイトで数量限定で販売される。 コブラゴルフは、1973年にオーストラリア出身のアマチュアゴルフチャンピオンのトーマス・クロウが設立したゴルフクラブメーカー。当初はプロゴルファー用カスタムゴルフクラブメーカーとしてスタートしたが、これまでに一般ゴルファー向けゴルフクラブも市場に提供してきている。
掲載日:2020年11月20日:リラティビティ・スペースが5億ドルの資金調達を計画
米カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置く3Dプリントロケットメーカーのリラティビティ・スペースが、5億ドル(約525億円)の資金調達を計画していると現地メディアのCNBCが報じた。報道によると、シリーズDとなる調達ラウンドを率いるのはタイガー・グローバルとフィデリティをリーダーとするシンジケート。既存株主のソーシャル・キャピタル、プレイグラウンド・グローバル、Yコンビネーター、ボンド・キャピタル、トライブ・キャピタルも追加で出資するという。 今回の資金調達が成功すると、リラティビティ・スペースが調達する資金の総額は6億8500万ドル(約719億2500万円)で、時価総額は23億ドル(約2415億円)となる。 リラティビティ・スペースは、これまでにイリジウム・コミュニケーションズとテレサットから衛星打上プロジェクトを受注しているほか、ロッキード・マーティンと共同でNASAから受注した新型ロケットエンジン開発プロジェクトなどを行っている。 リラティビティ・スペースは、ロケット用部品の95%を3Dプリンターで製造していることで知られている。同社のテラン1ロケットは、競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2020年内のテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響などにより、現時点までにスケジュールに遅れが生じているとしている。
掲載日:2020年11月19日:BASF傘下企業が自動車業界向けプレゼンテーションを実施
ドイツの大手総合化学メーカーのBASFが、傘下のBASFフォーワード・アディティブ・マニュファクチャリングを通じて、自動車業界向けプレゼンテーションを実施した。ドイツ現地時間の先週開催されたformnextコネクトで実施された。同社の交通ビジネス開発マネージャーのクリスチャン・レインハード氏がオンラインで登壇し、事業者業界でのアディティブ・マニュファクチャリング技術活用についてユーザー事例などを交えて解説した。 BASFが開発したPA6、PP、TPUなどのハイパフォーマンス素材が各種の自動車用アプリケーション製造に利用できること、BASF傘下の3Dプリンティング・サービスビューローのスカルプティオが製造パートナーとして協力できることなどが紹介された。 レインハード氏は、アディティブ・マニュファクチャリングで活用できる技術レベルと素材レベルは射出成形と同次元に達しており、特にファンクショナルプロトタイプ、セーフティエイド、ロボットグリッパー、アセンブリフィクスチャーなどの製造に活用できるとしている。 また、パートナー企業のHymer社とのコラボレーションの事例を取り上げ、Hymerのコンセプト・キャンピングカーの製造に、20種類のBASFが開発したアディティブ・マニュファクチャリング素材が使われたことなども紹介された。
掲載日:2020年11月18日:COBODがドイツで3階建アパートを3Dプリンターで建設
デンマークの建設企業のCOBODが、ドイツで3階建アパートを3Dプリンターで建設し話題になっている。 COBODがドイツのウォーレンハウセンに建設しているのは広さ380平方メートルの三階建アパート。主要ブロックを3Dプリンターで製造し、建物の壁はオンサイトに設置された3Dプリンターで製造する。アパートは5世帯が入居可能で、完成後に賃貸に出されるという。 COBODの創業者でジェネラルマネージャーのヘンリック・ランドニールセン氏は、「コロナウイルスの感染拡大の影響でプロジェクトの開始が遅れましたが、このプロジェクトは建設3Dプリンティング技術の競争優位性を証明する重要なマイルストーンになります。我が社の建設プリンターの可能性を示し、新たな市場を切り開く突破口になると信じています」とコメントしている。 アパートの壁はCOBODのBOD23Dプリンターで建設され、大きさは12.5 X 20 X 7.5メーター。1時間あたり最大10トンのコングリートを使用できるとしている。 COBODは、今年7月にもベルギーで2階建の住宅を建設し、話題を集めている。COBODの建設3Dプリンターはアラブ首長国連邦のドバイ市にも採用され、アパートやオフィスビルの建設に使われている。
掲載日:2020年11月17日:Formnextコネクトが成功裏に開催終了
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によりオンラインでの開催を余儀なくされた世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnextコネクトが、ドイツ現地時間の先週成功裏に開催終了となった。主催者の発表によると、世界初のバーチャル展示会となったイベントには世界100カ国から8541人が参加し、1412点の製品・サービスが紹介された。出展者と参加者との交流も盛んに行われ、4733件のビデオミーティングが実施された。 Formnext主催者のマサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのペトラ・ハーバーガー社長は、「AIを使ったシステムなど、Formnextコネクトは出展者と参加者がデジタルプラットフォーム上でいかに密接にコンタクトできるかを示してくれました」とコメントし、全体を総括した。 当初は例年通りオフラインでの開催が予定されていたFormnext 2020は、新型コロナウィルスのパンデミックが再拡大の兆しを見せる中、オンラインでの開催に変更を余儀なくされた。Formnextは、毎年11月にドイツのフランクフルトで開催され、世界中から多くの参加者を集めている。 新型コロナウイルスの感染拡大により、アディティブ・マニュファクチャリング関連展示会を含めた大規模イベントの開催中止が相次いでいる。マサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHは、現時点で来年のFormnextの開催についてコメントしていない。
掲載日:2020年11月16日:ヴォクセルジェットが2020年度第三四半期決算を発表
ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーのヴォクセルジェットが、2020年度第三四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上は490万8千ユーロ(約6億1350万円で、前年同期の443万6千ユーロ(約5億5450万円)から10.5%増加した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、多くの3Dプリンターメーカーが業績を悪化させているが、ヴォクセルジェットは善戦した結果を残した。 部門別では、システム部門の売上が268万6千ユーロ(約3億3575万円)で、前年同期から64.2%増加した。一方、サービス部門の売上は222万2千ユーロ(約2億7775万円)で、前年同期から20.6%減少した。 ヴォクセルジェットは、2020年度通年の売上を2070万ユーロ(約25億8750万円)から2270万ユーロ(約28億3750万円)程度と見込んでいる。 ヴォクセルジェットのインゴ・エデラーCEOは、「ドイツのカスタムカーメーカーからの追加注文などがあり、今期は売上を伸ばすことができました。特に大型HSSプリンターの販売が伸びています」と説明している。 ヴォクセルジェットは2013年設立。ドイツのフライドバーグに拠点を置き、自動車、航空宇宙、エンジニアリング、コンスーマープロダクトなどの産業セクターのユーザーに3Dプリンターを提供している。
掲載日:2020年11月15日:ドイツの化学メーカーのコベストロがエコフレンドリーフィラメントを公開
ドイツ現地時間の今週開催されたオンライン展示会のFormnextコネクトで、ドイツの化学メーカーのコベストロがエコフレンドリーフィラメントを公開した。同社のAddigyフィラメントシリーズに新たに加えられたフィラメントはリサイクルポリマーをベースに開発され、製造時のCo2排出量を最大で20%削減したという。また、製造はオンデマンドで行われるため、省エネルギーと省廃棄物を同時に実現するとしている。 コベストロのアディティブ・マニュファクチャリング担当部長のパトリック・ロッソ氏は、「今日利用可能なマニュファクチャリングテクノロジーでは、完全にサステナブルな製品を製造することはできません。我々は新たなサステナブルな製品開発プロセスを開発中であり、現在は試験フェーズにあります。我々は、製品の開発からリサイクルまで、一貫した循環環境の実現を目指しています」と説明している。 コベストロは昨年「循環経済プログラム」を立上げ、国連が定めるSDGsの規定に準拠した新たな製造モデルの開発を目指している。同社は、現時点で研究開発予算の80%をSDGsの規定準拠に投じており、今後も継続するとしている。 コベストロは、ポリウレタンやポリカーボネートなどの主に取り扱う化学メーカー。レーファークーゼンに拠点を置き、世界30カ国で製造、市場に供給している。
掲載日:2020年11月14日:SLMソルーションズが新型メタル3DプリンターNXGⅦ600シリーズを公開
ドイツ現地時間の今週オンラインで開催された世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnextコネクトで、ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、新型メタル3DプリンターNXGⅦ600シリーズを公開した。 NXGⅦ600シリーズは12基の1000ワットレーザーを搭載したSLS3Dプリンターで、競合製品の最大20倍のスピードで造形することが可能とされる。また、インターフェースも完全に一新され、視覚的デザインで操作性が格段に向上したとしている。 一般的なSLS3Dプリンターはシングルレーザーシステムで、1基のレーザーがメタルパウダーを照射して溶融、造形する。NXGⅦ600シリーズは12基のレーザーが同時に稼働するため、造形スピードが飛躍的に向上する。 SLMソルーションズのサム・オリーリーCOOは、「NXGⅦ600シリーズはインダストリアル・マニュファクチャリングにおける革命です。これまでは、造形スピードがSLS3Dプリンターの致命的な弱点とされてきました。NXGⅦ600シリーズは12キロワットのレーザーパワーを有し、これまでに考えられなかった造形スピードを実現しました。単にアディティブ・マニュファクチャリングの世界で革命を起こしたのみならず、マニュファクチャリングの世界で革命を起こしたのです」と説明している。
掲載日:2020年11月13日:フィラメンティブがアメリカでリサイクルフィラメントの販売を開始
イギリスの3Dプリンター用フィラメントメーカーのフィラメンティブが、アメリカでリサイクルフィラメントの販売を開始する。同社のアメリカの販売代理店3Dプリントライフを通じて全米で販売する。 フィラメンティブの創業者のラヴィ・ツーア氏は、「3Dプリンティング市場の規模ではアメリカが世界最大です。アメリカの3Dプリンターユーザーから我が社の製品についての多くのお問合せをいただいています。これまでは距離的なバリアがあり、我々の製品をアメリカのユーザーへお届けできていませんでしたが、このたび3Dプリントライフと販売代理店契約を締結し、販売を開始することになりました。3DプリントライフはB2Bや教育方面の販売チャネルが強く、Amazonでも販売しています。両社ともに共通の価値観を有しており、協働してビジネスを展開できると信じています」とコメントしている。 フィラメンティブが販売するのは55%リサイクルPLAフィラメント、70%リサイクルPLAフィラメントマット、67%リサイクルフィラメントrPETG、rASAフィラメント、100%リサイクルカーボンファイバーPETGフィラメントの5つ。 3Dプリントライフはロサンゼルスに拠点を置く3Dプリンター用フィラメントメーカー。3Dプリンターライフも独自開発したリサイクル「グリーン」フィラメントを製造販売している。
掲載日:2020年11月12日:医療3Dプリンティング用素材メーカーのディメンション・インクスが317万ドルの資金調達に成功
米イリノイ州シカゴに拠点を置く医療3Dプリンティング用素材メーカーのディメンション・インクスが、317万ドル(約3億3285万円)の資金調達に成功した。出資したのはKdTベンチャーズ、ベター・ベンチャーズ、リボルーションズ・ライズなどのベンチャーキャピタル。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。投資ラウンドをリードしたKdTベンチャーズは、アーリーステージの医療系スタートアップ企業に特化した投資を行っている。 ディメンション・インクスは2017年設立。インプラント用ハイパーエラスティック・ボーン、3Dグラフェン、医療用セラミクスなどの各種の素材を製造している。 ディメンション・インクスでは、調達した資金を製造能力拡張や、FDA(米国食品医薬品局)の登録手続きや臨床前研究などに投じるとしている。 ディメンション・インクスのキャラリン・ノウィンンスキCEOは、「我々のビジョンをサポートしてくださる投資家とのパートナーシップが組めたことを有難く思います。この戦略的、科学的パートナーシップをさらに強化し、より多くの医療用アプリケーションを生み出してゆきます」とコメントしている。 KdTベンチャーズのフィル・グレイエスキ氏は、「ディメンション・インクスは医療用3Dプリンティング素材開発のスペシャリストです。製品の商品化と規制適合に関する彼らのアプローチはエレガントで現実的です。今後成長が見込める再生医療の領域において、極めて魅力的な製品を生み出してくれるでしょう」と説明している。
掲載日:2020年11月11日:FDM3Dプリンター用フードエクストルーダーのキックスターターキャンペーンが好調
FDM3Dプリンター用フードエクストルーダーのキックスターターキャンペーンが好調だ。フランスのパティシエのマリン・コア・バイラ氏が開発したフードエクストルーダーは、FDM3Dプリンターのノズルに装着して食材を押し出すタイプのエクストルーダー。一般的なFDM3Dプリンターであればほぼすべての機種で利用できるとしている。キックスターターでの販売価格は49ユーロ(約6125円)で、キャンペーン終了まで18日を残す今日時点で165人のバッカーから19,981ユーロ(約245万円)の資金を集めている。 フードエクストルーダーを装着するには3Dプリンターからエクストルーダーを外し、コネクターとモーターを装着する必要がある。その後フードエクストルーダーを装着する。 素材はメレンゲミックスが同封される。メレンゲミックスを水とまぜ、ペースト状にしてフードエクストルーダーに注入する。同封のメレンゲミックス以外にも、チョコレート、マッシュドベジタブル、ケチャップ、グワカモレ、バター、スイスバタークリームなどの素材が利用できるとしている。 バイラ氏によると、キックスターターキャンペーン終了後、今年12月中旬より出荷を開始するとしている。現時点では世界中へ出荷可能としているものの、製品価格とは別に送料、関税、税金等の負担が必要。
掲載日:2020年11月10日:ExOneが2020年度第三四半期決算を発表
ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのExOneが、2020年度第三四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上は1740億ドル(約18億2700万円)で、前年同期の1090万ドル(約11億4450万円)から60%増加した。特に3Dプリンターの売上が前年同期から164%増加し、売上拡大に貢献した。好調な決算の発表を受け、ニューヨーク証券取引所で取引されている同社株式の株価は値を上げ、10ドル77セントで取引を終えた。 同期間中の素材およびその他の売上は690万ドル(約7億2450万円)で、前年同期とほぼ横ばいだった。3Dプリンターの売上は伸びたものの、新型コロナウィルスのパンデミックの影響により製造現場での素材の需要が低迷したことが影響した。 同期間中に投じた研究開発費は200万ドル(約2億1千万円)で、前年同期の240万ドル(約2億5200万円)から16%減少した。 ExOneのジョン・ハートナーCEOは、「新型コロナウィルスのパンデミックというチャレンジングな時期において、過去最高の第三四半期決算を発表できたことを誇りに思います。テクノロジーのセクターに集中して製品を供給できたことが売上拡大の要因です」とコメントしている。
掲載日:2020年11月9日:バージニア州在住の男が3Dプリント・ライフルパーツの製造販売で逮捕
バージニア州在住の男が3Dプリント・ライフルパーツの製造販売で逮捕された。逮捕したFBIによると、バージニア州在住のティモシー・ワトソンは、3DプリンターでAR-15セミオートマチックライフル用のドロップイン・オートシアーと呼ばれるパーツを製造し、約600個をインターネットを通じて販売していたという。ドロップイン・オートシアーは、AR15セミオートマチックライフルに装着してフルオートマチックライフルにするためのパーツ。アメリカではフルオートマチック銃の所有と使用は法律で禁じられている。 ドロップイン・オートシアーの販売先には極右団体のブーガールー・グループも含まれていたという。ブーガールー・グループは、ジョージ・フロイド氏殺害事件により発生した各地のデモに対し暴力的行為をもって対抗したことで知られる過激派集団。逮捕されたメンバーの一人は、ワトソンがフェイスブックグループに掲載している広告を見てドロップイン・オートシアーの存在を知り、購入したという。なお、ワトソンはドロップイン・オートシアーをコートハンガーとして販売していた。 アメリカにおける銃火器の使用動向をモニタリングしているアーマメント・リサーチ・サービスによると、近年のアメリカでは3Dプリンターで銃などの製造を行うケースが増えるとともに、一般的な銃火器を改造するためのパーツを3Dプリンターで製造するケースが増えているという。
掲載日:2020年11月8日:メタルアディティブ・マニュファクチャリング・サービスビューロー市場が2025年に69億5千万ドル規模へ
メタルアディティブ・マニュファクチャリング・サービスビューロー市場が2025年に69億5千万ドル(約7298億円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。 アメリカの市場調査会社のスマートテック・アナリシスが発表したレポート「メタルアディティブ・マニュファクチャリングサービス市場2021-2029」によると、メタルアディティブ・マニュファクチャリング市場は新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響を受けるものの、2025年に69億5千万ドル、2029年に155億ドル(1兆6275億円)規模に成長するとしている。 産業セクターでは医療・歯科医療が全体の40%を占め、市場拡大を牽引するとしている。同レポートはドイツの医療用メタル3Dプリンティング・サービスビューローのFIT AGを例に挙げ、医療・歯科医療の領域で個別のサービスに特化した3Dプリンティング・サービスビューローの市場が拡大するとしている。 メタルアディティブ・マニュファクチャリング・サービスビューローにおける主なプレーヤーとして、同レポートはスリーディーシステムズ、3Dハブズ、i3DMFG、Exone、BeamIT、GEアディティブ、ヘンケル、マテリアライズ、MTI、ジャビル、プロトラブズ、シンタヴィア、ストラタシス、GKN、ジオメトリー、レニショー、シーメンズ、シャイニング3D、ティッセンクルップなどを挙げている。
掲載日:2020年11月7日:スリーディーシステムズが2020年度第三四半期決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2020年度第三四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中のGAAPベースの売上は1億3510万ドル(約141億8550万円)で、前年同期の1億5530万ドル(約163億650万円)から2020万ドル減少した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により多くの3Dプリンターメーカーが売上減少などの悪影響を受ける中、スリーディーシステムズの業績も悪化した結果となった。 2020年度第三四半期決算の発表とともに、スリーディーシステムズは傘下のCADソフトウェアメーカーのシマトロンを6500万ドル(68億2500万円)でバッテリー・ベンチャーズに売却すると発表した。 2020年度第三四半期決算について、新たにスリーディーシステムズのCEOに就任したジェフリー・グレイブズ氏は、「新型コロナウィルスのパンデミックが続く中、比較的良好な数字を確保できたことを嬉しく思います。特にヘルスケアとインダストリーのセクターでの売上は対前年比で20%増加し、改善の兆しが見えています。ビジネス環境の脆弱性は当面続きますが、第四四半期へ向けて改善のトレンドが続くと予想しています。」とコメントしている。 第三期四半期決算の発表を受け、ニューヨーク証券取引所で取引されている同社の株価は前日から14.94%上昇し、6.54ドルで取引を終えた。
掲載日:2020年11月6日:マテリアライズがRSPrintを820万ユーロで買収
ベルギーの3Dプリンティング・3Dプリンターソフトウェア開発のマテリアライズが、3Dプリンターで医療用カスタムインソールを製造するRSPrintを820万ユーロ(約10億2500万円)で買収する。マテリアライズは既にRSPrintの発行済み株式の50%を保有していたが、今回の買収によりRSPrintはマテリアライズの完全子会社となる。 マテリアライズの創業者兼CEOのフリード・ヴァンクレーン氏は、「3Dプリンティングとデザインテクノロジーは、コンスーマーグッズと医療の領域において大いに活用できる可能性があります。特にヘルスケアのセクターにおいては、デジタル・メジャメント技術とパーソナライズ・ソルーションが活用できます。(今回の買収により)この領域を今後さらに強化してゆきます」とコメントしている。 マテリアライズによると、RSPrintの買収は今月11月20日に実行される。買収の詳細については、今週発表される2020年度第三四半期決算で発表されるとしている。 マテリアライズは1990年設立。ベルギーを拠点にヘルスケア、自動車、航空宇宙、コンスーマーグッズなどのセクターのユーザーに3Dプリンティング・ソルーションを提供してきている。日本でもマテリアライズ・ジャパンが、3Dプリントサービスなどの各種の3Dプリンティングサービスを提供している。
掲載日:2020年11月5日:イタリアのファブラボが先天性神経障害を持つ子供のためのキックスターターキャンペーンを開始
イタリアのファブラボが先天性神経障害を持つ子供のためのキックスターターキャンペーンを開始し、話題を集めている。 イタリアのファブラボのオープンドットが開始したのは、先天性神経障害を持つ子供が利用する筆記用補助器具製造プロジェクト。GLIFOと名付けられた補助器具はそれぞれの子供に合わせてデザインされ、3Dプリンターで製造される。キャンペーン終了まであと13日を残した現時点で、94人のバッカーから3238ユーロ(約39万5612円)の資金を集めている。 オープンドットによると、同社は自社のファブラボ内のFDM3Dプリンターでプロトタイプを製造し、形状などを確認した上でSLS3Dプリンターで製造している。素材にはSLSナイロンが使われている。 先天性神経障害を持つ子供の多くは、ペンや鉛筆などを握りしめる事が出来ず、絵や字などを書くことが出来ない。オープンドットが開発した補助器具を子供の指に装着することで絵や字などを書くことを補助する。 キックスターターでのGLIFOの販売価格は35ユーロ(約4375円)。企業などからの寄付金を含むカンパニーパックも500ユーロ(約62500円)も販売されている。 オープンドットは2014年設立。イタリアのミラノに拠点を置き、地元のメーカーやデザイナーなどにメーカースペースを提供している。店内には各種の3Dプリンターやレーザーカッターなどが設置され、連日多くのユーザーを集めている。
掲載日:2020年11月4日:Formnextコネクトが予定通り11月10日から12日まで開催
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大によりオフラインでの開催を断念した世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnextが、ドイツ現地時間の来週11月10日から12日までFormnextコネクトとしてオンラインで開催される。 当初は例年通りオフラインでの開催が予定されていたFormnext 2020は、新型コロナウィルスのパンデミックが再拡大の兆しを見せる中、オンラインでの開催への変更を余儀なくされた。Formnextは、毎年11月にドイツのフランクフルトで開催され、世界中から多くの参加者を集めている。 Formnext主催者のマサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのサシャ・ヴェンズラー副社長は、「(Formnextを通じて)我々はアディティブ・マニュファクチャリングの様々なアプリケーションを世界にショーケースする役割を果たしてきました。(新型コロナウィルスの感染拡大により)今年はオフラインでの開催を断念しましたが、Formnextは新たにバーチャルの世界で展開します。各種の個別セッションに加え、Formnextの独占プログラムなども提供する予定です」とコメントしている。 ヨーロッパでは新型コロナウィルスのパンデミックが新たな広がりを見せ、再び感染者数を増やしている。本記事執筆時点でのドイツの新型コロナウィルス感染者数は57万7131人、死者数は1万883人に達している。
掲載日:2020年11月3日:Tethon 3Dの新CEOにトレント・アレン氏が就任
米ネブラスカ州オマハに拠点を置く3Dプリンター用素材メーカーのTethon 3Dの新CEOに、トレント・アレン氏が就任した。アレン氏は2016年にTethon 3Dへ入社、社長として同社の売上を倍増させるなどの実績を残していた。また、同氏はTethon 3Dへ相応の投資も行っている。 Tethon 3DのCEO就任についてアレン氏は、「CEOとしてTethon 3Dを代表できることを光栄に思います。また、自ら会社に投資し、成長を促すことに大きな意味を見出しています。Tethon 3Dの創業者を含むチーム一丸となって、さらなる成長を目指してゆきます」とコメントしている。 アレン氏のCEO就任に伴い、前CEOのカレン・リンダー氏は新たに同社の会長に就任し引き続き経営全般を見守る。 Tethon 3Dは2014年にカレン・リンダー氏とジム・リンダー氏の夫婦が設立。設立当初よりハイエンド3Dプリンター用セラミックパウダーや、アイアンポリマーなどのDLP3Dプリンター用樹脂などを製造・販売してきている。同社の製品はアメリカのみならず、イギリス、スペイン、オランダ、イタリアなどでも販売され、自動車、航空宇宙、医療などの産業セクターのユーザーに利用されている。 Tethon 3Dの本社があるネブラスカ州オマハには、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が在住していることでも知られている。
掲載日:2020年11月2日:ボーイングがストラタシスのハイエンド3Dプリンター用素材を採用
ボーイングがストラタシスのハイエンド3Dプリンター用素材「ストラタシス・アンテロ800NAサーモプラスチック」を採用した。ボーイングがストラタシスの素材を採用する初のケースとなる。 ストラタシス・アンテロ800NAサーモプラスチックはPEKKベースのポリマー系素材で、ストラタシスのF92003Dプリンターシリーズ、フォルタス450MC3Dプリンターシリーズ用に開発されたエンジニアリングプラスチック。特に強い強度が求められる部品の製造などに使われる。 ストラタシスの航空宇宙産業担当副社長のスコット・セヴィク氏は、「ボーイングは、我が社のアンテロ800NAサーモプラスチックを様々な用途に活用するでしょう。アディティブ・マニュファクチャリングは航空産業のサプライチェーンをシンプルにし、MRO(メンテナンス、リペア、オーバーホール)などでも最大の力を発揮します。アンテロ800NAは、航空産業の高い要求水準を満たしてゆくと確信しています」とコメントしている。 ボーイングは近年航空機の製造に3Dプリンターの活用を増やしている。同社が開発中のボーイング777Xシリーズに搭載されるGE9Xエンジンは、300点の部品が3Dプリンターで製造されている。ボーイングは、ワシントン州オーバーンにアディティブ・マニュファクチャリング・ファブリケーションセンターを開設し、航空機の消耗部品の製造などを行っている。
掲載日:2020年11月1日:インディアナ州が工業3Dプリンティングセンターを開設
インディアナ州が工業3Dプリンティングセンターを開設する。エマージング・マニュファクチャリング・コラボレーション・センターと名付けられた3Dプリンティングセンターは来年開設予定で、GEの最新のバインダージェット3Dプリンターが導入される。開設主体のインディアナ州経済開発局によると、同センターは地元のイノベーターやスタートアップ企業などを対象に最新の3Dプリンティングサービスを提供する。 発表によると、インディアナ州経済開発局が出資しているインディアナ経済開発公社とGE傘下のGEアディティブは共同で、同センターにおける研究開発プロジェクトへ出資する。プロジェクトではファクトリーオートメーション、先端ソフトウェア開発、マニュファクチャリング・レディネスなどの領域で各種の研究プロジェクトが行われる。 インディアナ州はアメリカ有数の工業地帯として知られている。工業はインディアナ州のGDPの28%を生み出し、全労働者の17%を雇用している。州内には500社を超える自動車関連部品メーカーが存在し、各自動車メーカーに部品を供給している。 インディアナ州のジム・シェリンガー商務長官は、「新たな技術やトレンドがモノづくりの仕組みを変えつつある中、インディアナ州はGEアディティブのような前向きで革新的な企業とのコラボレーションが非常に重要だと考えています。長期的な成長を支えるためのツールやスキルを、未来のために築き上げてゆく必要があります」とコメントしている。
掲載日:2020年10月31日:HPとアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーズが業務提携契約を締結
HPとイギリス・シェフィールドに拠点を置くスタートアップ企業のアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーズが業務提携契約を締結した。発表によると、同社はHPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターとアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーズのポストプロセス技術を活用し、自動車産業や医療などの産業セクターのユーザーにサービスを提供してゆく。 アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーズの創業者兼CEOのジョセフ・クラブツリー氏は、「HPのような工業アディティブ・マニュファクチャリングの業界リーダーと提携できることは光栄なことです。HPのマルチジェット・フュージョン技術と我が社のケミカル・ヴェイパー・スムージング技術を組み合わせることで、射出成型レベルのフィニッシュクオリティを提供することが可能になります。両社で協業し、次のレベルのサービスを提供してゆきます」とコメントしている。 HPによると、素材にはリユーザブルPA12、同PA12グラスビーズ、PA11、TPUM95A、BASFウルトラシントTPU01などが利用できる。 3Dプリンターによる造形では、サーフェスフィニッシュなどのクオリティに問題が生じるケースが多い。多くの場合、エンドパーツとして使用するには表面加工などのポストプロセス処理を施す必要がある。 アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーズは2015年設立。独自開発したケミカル・ヴェイパー・スムージング技術を使い、各種の産業ユーザーにポストプロセスサービスを提供している。
掲載日:2020年10月30日:カナダ・アルバータ州在住の男が3Dプリント銃の製造で逮捕
カナダ・アルバータ州在住の男が3Dプリント銃の製造で逮捕されていたことがわかった。逮捕されたのはアルバータ州ピクチャーブッテ在住の53歳のダン・フォーシス。アルバータ警察緊急対応チームによると、フォーシスは自宅に3台の3Dプリンターを設置し、小型拳銃、ライフル、自動小銃用バンプストック、サイレンサーなどを製造、保持していたという。 フォーシスが製造した銃火器はすべて押収され、警察の検査機関へ送られた。検査の結果、銃火器はいずれも射撃可能で、フォーシスを起訴するための証拠として採用されたという。関係者によると、フォーシスは違法銃火器の製造、転売を目的とした銃火器の所有、登録されていない銃火器の所有などの罪により起訴される可能性が高いという。 カナダでは銃の保有と使用は合法だが、政府が定める教習を受け、試験に合格して免許を取得する必要がある。また、製造許可を持たずに銃火器を製造することは法律で禁止されている。 アルバータ州法務長官のケイシー・マデュ氏は、「(カナダにおいては)銃火器を3Dプリンターで製造することは犯罪行為です。アルバータ州の警察は、3Dプリント銃を製造する個人および組織を厳しく取り締まっています。法律が定める手続きに従って銃を入手し保持することは合法ですが、それ以外の方法で銃を入手することは禁じられています」と説明している。
掲載日:2020年10月29日:イギリスの人材紹介会社がアディティブ・マニュファクチャリング・サラリー調査を開始
イギリスの人材紹介会社のアレキサンダー・ダニエルズ・グローバルが、アディティブ・マニュファクチャリング・サラリー調査を開始した。今年で五回目となる調査はアディティブ・マニュファクチャリング関連企業の経営者と従業員を対象にしたもので、給与などの待遇に加え労働条件などの情報を幅広く集めることを目的にしている。 新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響を受け、アディティブ・マニュファクチャリング業界の労働環境も従前から大きく変化している。そうした中、今年の調査では、特に新型コロナウィルスのパンデミックにより転職を検討したことがあるか、在宅勤務やサテライトオフィスなどでリモートワークなどを行っているか、新型コロナウィルスによりレイオフや一時帰休など実際に影響を受けたかなどが調査される。 調査機関は11月30日までで、企業名や氏名などの個人情報は厳格に保護される。参加者には調査結果をまとめたレポートが贈呈される。 アレキサンダー・ダニエルズ・グローバルはイギリスのバーミンガムに拠点を置くアディティブ・マニュファクチャリング業界に特化した人材紹介会社。2015年の設立以来イギリス、アメリカ、ドイツ、スペインの四カ国に営業拠点を設け、それぞれの国でアディティブ・マニュファクチャリング関連の人材紹介業を行っている。
掲載日:2020年10月28日:エッセンティアムがアメリカ空軍とMRO契約を締結
テキサス州カレッジステーションに拠点を置くハイエンド3Dプリンティングプラットフォーム開発のエッセンティアムが、アメリカ空軍とMRO(メンテナンス・リペア・オーバーホール)契約を締結した。契約期間は4年間で、アメリカ空軍はエッセンティアムの3Dプリンティングプラットフォームを使って航空機や輸送車両の消耗部品の製造などを行う。 MRO契約はアメリカ空軍が展開しているアドバンス・アディティブ・マニュファクチャリング・フォー・エアマンプロジェクトの一環で行われたもので、アメリカ空軍におけるアディティブ・マニュファクチャリング技術の最適活用を目指すとしている。 エッセンティアムとのMRO契約締結について、アメリカ空軍のネイサン・パーカー氏は、「エッセンティアムのアディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションを活用することで、安全性が何よりも求められる航空機用部品の迅速な製造が可能になります。エッセンティアムは、再現性の高い航空機用部品の製造が可能であることを証明してくれました。迅速な製造と製造時間の削減に向け、同社と協働してゆきます」とコメントしている。 エッセンティアムは2013年にエンジニアのブレイク・テイペル氏、エリサ・テイペル氏、ライアン・ヴァノ氏らが設立したスタートアップ企業。独自開発したハイスピード・エクストルージョン・3Dプリンティングプラットフォームを、航空宇宙などの産業セクターのユーザーに提供している。同社は3Dプリンティング用素材を、ドイツの大手化学メーカーのBASFと共同開発している。
掲載日:2020年10月27日:カリフォルニアのスタートアップ企業が小型3Dプリント住宅の販売を開始
カリフォルニアのスタートアップ企業が小型3Dプリント住宅の販売を開始した。カリフォルニア州オークランドに拠点を置くマイティ・ビルディングズは、自主開発した建設3Dプリンターを使い、自社工場でプレハブ3Dプリント住宅を製造している。マイティ・ビルディングズによると、広さ350平方フィート(約32.51平方メートル)の大きさの3Dプリント住宅をわずか24時間で製造できるという。 マイティ・ビルディングズの3Dプリント住宅の特徴は、他の多くの3Dプリント住宅のように素材にコンクリートを使わず、ライトストーンという紫外線硬化性人工石を素材にしている点。また、多くの他社のようにオンサイトで建設せず工場内で製造するため、建設コストを大きく削減できるとしている。マイティ・ビルディングズによると、同社の3Dプリント住宅の建設プロセスの80%はロボットなどが行っている。 広さ350平方フィートの大きさの3Dプリント住宅の価格は115,000ドル(約1219万円)。広さ700平方フィート(約65平方メートル)の大きさの2ベッドルーム住宅の価格は169,000ドル(約1791万円)となっている。 マイティ・ビルディングズは、2017年に起業家アレキシー・デュボブ、ドミトリー・スタロデゥブテフ、サム・ルーベンらが設立したスタートアップ企業。同社には著名アクセラレーターのYコンビネーターも出資している。同社は、これまでにシリーズA投資で3000万ドル(約31億8千万円)の資金を調達している。
掲載日:2020年10月26日:アディティブ・デジタルワールド・バーチャル展示会が開催
アメリカ現地時間の先週木曜日、アディティブ・デジタルワールド・バーチャル展示会が開催された。スリーディーシステムズ、フォームラブズ、プロッドウェイズ、ポストプロセス・テクノロジーズ、ダイ・マンションなどのスポンサーにより開催されたもので、アディティブ・マニュファクチャリング業界の最新の情報が共有された。 オープニングセッションでは、アディティブ・マニュファクチャリングコンサルティングファームのウォーラーズ・アソシエイツのテリー・ウォーラー社長が、アディティブ・マニュファクチャリングにおけるデザインの重要性について講義した。続くセッションでは、プロッドウェイズのアルバン・ドハルインCEO、AREVOのテュアン・トランファムCROが、アディティブ・マニュファクチャリングにおけるサプライチェーンについてそれぞれ講義した。 午後のセッションでは、ヴァージン・オービットのケヴィン・ザゴルスキ・マネジャー、フォームラブズのダニエル・ラクト氏、フォードのハロルド・シアーズ氏などが、アディティブ・マニュファクチャリングのマス・カスタマイゼーションの可能性についてそれぞれ講義した。 新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、Formnextなどのアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会がオンラインでの開催を余儀なくされているが、アディティブ・デジタルワールドもオンラインによる開催となった。
掲載日:2020年10月25日:ストラタシスが3Dプリンターデモンストレーション・ツアーを開催
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、自社の3Dプリンターデモンストレーション・ツアーを開催する。3Dプリンターを搭載した大型トラックを使い、各地で3Dプリンターの実演デモンストレーションを実施する。 ツアーの開催地域はアメリカ屈指の工業地帯であるアメリカ中西部。来月11月6日にミズーリ州セントルイスを皮切りに、ミネアポリス、ミルウォーキー、ウィスコンシン、シカゴ、グランド・ラピッズ、ミシガンなどの各州を遠征する。最終日は12月7日で、オハイオ州シンシナティでゴールを迎える。 ツアーが開催される地域は、アメリカにおけるアディティブ・マニュファクチャリングの活用が最も進んでいる地域とされる。また、地域内には各種の労働組合の本部などが存在し、「メーカー系」労働者が数多く存在している。ツアーの開催によりメーカー系労働者に3Dプリンターを紹介し、啓蒙することも狙っていると見られる。 アメリカでは、トラックなどを使った移動式実演デモンストレーションが少なからず行われるが、3Dプリンターメーカーによる移動式実演デモンストレーションが行われるのは、今回が初のケースになると見られる。 ストラタシスは、各地の実演デモンストレーションへの参加を呼びかけている。参加申込はストラタシスのオンライン登録ウェブサイトにて行える。
掲載日:2020年10月24日:ボーイングがアディティブ・マニュファクチャリング・ファブリケーション・センターの内部映像を公開
アメリカの大手航空機メーカーのボーイングが、ワシントン州オーバーンにある自社のアディティブ・マニュファクチャリング・ファブリケーション・センターの内部映像を公開し、話題になっている。映像にはEOSのメタル3Dプリンターや各種のポリマー系3Dプリンターが稼働する様子や、ポストプロセスの一連の流れなどがおさめられ、ボーイングによる3Dプリンター活用の事例を紹介するものとなっている。 映像を公開したことについて、アディティブ・マニュファクチャリング・ファブリケーション・センターのタマス・ヘイバー・ディレクターは、「センターでは、ボーイングによるアディティブ・マニュファクチャリング技術活用の最先端の事例が集積されています。(映像公開は)その一端をご紹介するものです」とコメントしている。 航空宇宙産業は3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング技術を積極的に活用していることで知られている。ボーイングのライバルのエアバスも、アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスと共同で自社航空機の内装用部品などの製造を行っている。 新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、航空需要の低迷によりボーイングの業績も悪影響を受けている。製造コストと製造効率向上に向け、ボーイングは今後もアディティブ・マニュファクチャリングへの投資を強化すると予想されている。
掲載日:2020年10月23日:GEアディティブ、SLMソルーションズなどがアディティブ・マニュファクチャラー・グリーン・トレード・アソシエーションに加盟
アメリカのアディティブ・マニュファクチャリング業界団体のアディティブ・マニュファクチャラー・グリーン・トレード・アソシエーション(AMGTA)に、GE傘下のGEアディティブ、ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズなどを含む12社が新たに加盟した。 シーメンズ傘下のアディティブ・マニュファクチャリング関連ソフトウェアメーカーのシーメンズ・デジタル・インダストリーズ・ソフトウェアや、オランダのマテリアライズ、デンマークの3Dプリンティング・サービスビューローのデニッシュ・AMハブなどもメンバーに加わった。 AMGTAは、加盟条件としてアディティブ・マニュファクチャリング関連事業による一定額の売上計上、サステナビリティ確保のための廃棄物削減、アディティブ・マニュファクチャリング技術活用による非営利活動の実施などを条件に挙げている。 AMGTAは、2019年にフロリダに拠点を置くメタル3Dプリンティング・サービスビューローのシンタヴィア社が中心になって設立された非営利団体。アディティブ・マニュファクチャリングのサステナビリティなどをテーマに、各種の研究や啓蒙などを行うことを事業目的にしている。
掲載日:2020年10月22日:ロッキード・マーティンがリラティビティ・スペースと共同プロジェクトを展開
アメリカの航空宇宙産業大手のロッキード・マーティンが、カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置く3Dプリントロケットメーカーのリラティビティ・スペースと共同プロジェクトを展開する。NASAのティッピングポイントプログラムに対応するもので、液体水素などの特殊な物資を宇宙空間へ輸送するためのペイロード・フェアリングの製造などを行う。 リラティビティ・スペースの創業者兼CEOのティム・エリス氏は、「我々は、(3Dプリンターを使って)顧客それぞれのペイロードに合わせて最適なペイロード・フェアリングを製造できます。(ロッキード・マーティンの)ロケットの形状にスムースにマッチするようにデザインすることが可能です」とコメントしている。 ロッキード・マーティンはNASAから8970万ドル(約95億円)の予算を受け、月面探査や低温燃料輸送などの一連のプロジェクトを展開している。現時点の予定では、ロッキード・マーティンはリラティビティ・スペースが製造するペイロード・フェアリングに液体水素を搭載し、2023年に自社のロケットで宇宙空間へ輸送する。 NASAのティッピングポイントプログラムにはロッキード・マーティンのほか、スペースX、ULA、Etaスペースなどの企業が参加している。 リラティビティ・スペースは、ロケット用部品の95%を3Dプリンターで製造している。同社のテラン1ロケットは、競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。
掲載日:2020年10月21日:EOSがテキサスA&M大学と共同でアディティブ・マニュファクチャリング・プロフェッショナルプログラムを提供
ドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのEOSが、テキサスA&M大学と共同でアディティブ・マニュファクチャリング・プロフェッショナルプログラムを提供する。バーチャル・ラーニングとオンサイトでの講義を組み合わせたプログラムはテキサスA&M大学工学部教授アラア・エルワニー氏、EOSのコンサルタント・マリナ・レニナ氏、デヴィッド・クレツミンスキ氏が開発したもので、アディティブ・マニュファクチャリング業界における最先端の人材育成を目指すとしている。 EOSノースアメリカのシニアバイスプレジデントのグレッグ・ヘイズ氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングは、正しく理解され正しく応用された場合、すべての産業に数えきれないほどの新たな機会を提供します。テキサスA&M大学と協同してハイレベルのプログラムを提供することで、参加者にアディティブ・マニュファクチャリングの限りないポテンシャルを提供することになるでしょう」とコメントしている。 EOSは2018年に200万ドル(約2億1千万円)を投資し、テキサス州にテクニカルセンターを設置するなどしてアメリカ市場での営業活動を強化している。 テキサスA&M大学は1871年設立。テキサス州最古の大学で、7万人の学生が在籍するアメリカ最大の大学。原子工学、獣医学、石油工学などの学部が全米ランキング10位に入る名門校として知られている。テキサスA&M大学のA&MはAgricultural and Mechanicalの略。
掲載日:2020年10月20日:ローカルモーターズが1500万ドルの資金調達に成功
アメリカの3Dプリント自動車メーカーのローカルモーターズが、1500万ドル(約15億9千万円)の資金調達に成功した。 出資したのはトヨタ自動車と三井住友銀行が出資し、スパークス・グループが組成した事業育成ファンドの未来創生ファンド。未来創生ファンドは2015年設立、「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に資する技術」を有するテック系スタートアップ企業などに対して投資している。 ローカルモーターズは、調達した資金を自動運転バスOlli2.0の製造施設への投資へ使うとしている。 未来創生ファンドからの出資を受けるローカルモーターズ創業者兼CEOのジェイ・ロジャース氏は、「スパークス・グループとは自動車業界の再構築のビジョンにおいて完全に一致しています。革新的でローカルに根付いた車両とモビリティソルーションを提供することは、我が社設立当時からのコアコンセプトです。未来創生ファンドの投資とともに、よりクリーンで顧客中心のビジネスを展開してゆきます」とコメントしている。 ローカルモーターズは2007年設立。創業当初よりマイクロファクトリーのコンセプトを掲げ、3Dプリンターなどを使った自己完結的なモノづくりを展開している。2016年には世界初の3Dプリント自動車Stratiを開発し、話題となった。現在は自動運転バスOlliの製造を行っている。
掲載日:2020年10月19日:スリーディーシステムズ副社長にメノ・エリス氏とレジ・プセンヴィーティル氏が就任
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズの副社長に、メノ・エリス氏とレジ・プセンヴィーティル氏が就任する。メノ・エリス氏はヘルスケア・ソルーション担当副社長に、レジ・プセンヴィーティル氏はインダストリアル・ソルーションズ担当副社長に、それぞれ就任する。 エリス氏はスリーディーシステムズの医療、歯科医療、シミュレーションのセクターのビジネスを統括する。同氏は2016年にスリーディーシステムズに入社し、プラスチックビジネス担当副社長に就任していた。スリーディーシステムズ入社前、エリス氏は20年を超えるキャリアを持つコンサルタントとして、主に長期戦略構築の領域で活動していた。 プセンヴィーティル氏はスリーディーシステムズの航空宇宙、防衛、公共交通、エネルギーなどのセクターのビジネスを統括する。同氏は今年スリーディーシステムズ入社前、プセンヴィーティル氏も25年をキャリアを持つコンサルタントとしてビジネスオペレーションの領域で活動していた。 スリーディーシステムズのCEO兼社長のジェフリー・グレイブズ氏は、「我が社の二つのビジネスユニットに二人の新副社長を迎えることを嬉しく思います。両氏は優れた戦略的ビジョンとリーダーシップを持つ優れたリーダーです。それぞれの担当領域において能力を発揮し、優れた活動をしてくれるでしょう」とコメントしている。 スリーディーシステムズでは、今年5月にジェフリー・グレイブズ氏が新CEO兼社長に就任、人事体制が一新されている。グレイブズ氏はスリーディーシステムズ入社前、C&Dテクノロジーズ、KEMETなどのCEOを歴任している。
掲載日:2020年10月18日:英国シュロップシャーのスタートアップ企業が漁網リサイクル3Dプリンターフィラメントの販売開始
英国シュロップシャーのスタートアップ企業の3DPrintz Limitedが、漁網リサイクル3Dプリンターフィラメントの販売を開始する。地元のフィラメントメーカーのフィッシー・フィラメントと共同で製造・販売する。 3DPrintz Limitedの取締役イアン・ファルコマー氏によると、同社が販売を開始する漁網リサイクル3Dプリンターフィラメントに関しては、特に宣伝広告などをしていない状態で、世界中の3Dプリンターユーザーから問い合わせがきているという。 ファルコマー氏は、「我々のリサイクルフィラメントは、顔料などの添加物をまったく加えていない100%リサイクルされたフィラメントです。漁網は漁師から直接仕入れており、仕入れてすぐにフィラメントにリサイクルしています。我々が漁網をフィラメントにリサイクルしないと、漁網はそのままごみ埋め立て場へ送られてしまいます。我々は、我々と価値観を同じくする世界中の3Dプリンターユーザーに販売してゆきたいと考えています」とコメントしている。 3DPrintz Limitedは2016年設立。PLA、PETG、ABSなどのポリマー系フィラメントに加え、各種のエコフレンドリーな3Dプリンター用フィラメントを販売している。同社は、アメリカの天然フィラメントメーカーのアメリカズ・ミッドウェストのシュロップシャーにおける販売代理店も務めている。
掲載日:2020年10月17日:BMWのモーターバイクレーシングチームがレースマシンのパーツづくりに3Dプリンターを活用
BMWのモーターバイクレーシングチームが、レースマシンのパーツづくりに3Dプリンターを活用し話題になっている。BMWのモーターサイクル・レーシングユニットは、ポータブルの3Dプリンターを活用し、トラックサイドでのパーツづくりを行っている。ピットエリアに置かれる3Dプリンターは、レース中にもパーツの製造を行うなどしてフル活用されているという。 BMWモーターサイクル・レーシングユニットのマーク・ボンガーズ・ディレクターは、「3Dプリンティング・テクノロジーは我々のレースマシンBMWS1000RRで使われる各種のパーツを迅速に効率的に作り出してくれます。レーストラックでレース中でも利用できます」とコメントしている。 同チームは、重要なパーツの製造については、まずはオンサイトの3Dプリンターでプロトタイプを製造し、形状などを確認した上で3Dファイルをミュンヘンのアディティブ・マニュファクチャリング・センターへ送り、センターに設置された3Dプリンターで出力している。一方、センサーホルダーなどのクリティカルでないパーツは、オンサイトの3Dプリンターで製造している。 カーレースに3Dプリンターを活用する機運は世界中で高まっている。アメリカのレーシングチームのチーム・ペンスキーも、ストラタシスの3Dプリンターでレースマシンのパーツなどを製造している。
掲載日:2020年10月16日:イタリアの3Dプリンティング・サービスビューローがストラタシスの大型3Dプリンターを導入
イタリアの3Dプリンティング・サービスビューロー3DnAが、ストラタシスの大型3Dプリンター「ストラタシスF9003Dプリンター」を導入した。3DnAは、長らくストラタシスのフォルタス450mcシリーズを使用してきたが、新たにリプレースする。3DnAは、サービスの提供範囲を鉄道やバスなどの交通機関やドローンなどの領域へ広げたいとしている。 「ストラタシスF9003Dプリンター」は、造形サイズ914.4 x 609.6 x 914.4 mmの大型3Dプリンターで、造形品質の高さに定評がある。ABSなどのポリカーボネート系素材に加え、ナイロン12CF、アンテロ800NA、ULTEM9085、ULTEM1010などのエンジニアリングプラスチック系素材が利用できる。 3DnAのジェネラルディレクターのアレサンドロ・マンツォ氏は、「フォルタス450mCは、我々のユーザーにデザインからプロダクションまで、あらゆるアプリケーションニーズに対応してきました。特にULTEM9085のようなプロダクショングレードのサーモプラスチックが利用できるのメリットが大きかったです。F900シリーズの導入により、我々のエンジニアと我々の顧客に、アディティブ・マニュファクチャリングのさらなる恩恵をもたらすでしょう」とコメントしている。 3DnAは、イタリア・カンパニア州に拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー。医療、航空宇宙、自動車などの産業セクターのユーザーに3Dプリンティングサービスを提供している。
掲載日:2020年10月15日:アディティブ・マニュファクチャリング戦略会議2021がオンラインで開催へ
北米最大規模の3Dプリンティング関連展示会のアディティブ・マニュファクチャリング戦略会議2021が、オンラインで開催されることとなった。新型コロナウィルスの感染拡大の影響によるもので、同展示会開催開始以来初のオンラインによる展示会となる。展示会の開催期間は2021年2月9日から12までの4日間で、事前の参加申し込みが必要。10月21日までの参加申し込みには割引料金が適用される。開催日前日の2月8日にはプレカンファレンスも開催される。 出展者によるバーチャル展示会に加え、医療・歯科医療、アディティブ・マニュファクチャリング用素材、ソフトウェア・オートメーションなどをテーマに各種のトークセッションなどが行われる。展示会最終日の12日には、バイオ3Dプリンティングに関するトークセッションが行われる。 新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、アディティブ・マニュファクチャリング関連展示会の開催中止や、オンラインでの開催を余儀なくされるケースが相次いでいる。毎年ドイツのフランクフルトで開催されている世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnextも、今年はオンラインでの開催を余儀なくされている。 業界関係者の多くは、展示会をオンラインで開催するトレンドは来年2021年になっても続く可能性があると予想している。
掲載日:2020年10月14日:Formnextコネクトのバーチャル展示会の出展者が明らかに
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、オフラインでの開催を断念した世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2020改めFormnextコネクトの出展者が明らかになった。 オンラインでのバーチャル展示会には、スリーディーシステムズ、ストラタシス、フォームラブズ、GEアディティブ、HP、カーボン、マークフォージド、SLMソルーションズなどの3Dプリンターメーカーのほか、BASF、マテリアライズ、レニショー、シーメンズなどの化学メーカーや、オートデスクなどのソフトウェアメーカーが出展する。日本からは三菱重工が出展する。 当初通常通りオフラインでの開催が予定されていたFormnext 2020は、新型コロナウィルスのパンデミックが収束の兆しを見せない中、オンラインでの開催への変更を余儀なくされた。Formnextは、毎年11月にドイツのフランクフルトで開催され、毎年多くの入場者を集めていた。 Formnextコネクトでは、バーチャル展示会に加えて各種のパネルディスカッションなども行われる。また、AIを使ったビジネスマッチングセッションなども行われる。 Formnext主催者のマサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのサシャ・ヴェンズラー副社長は、「Formnextコネクトは世界中のアディティブ・マニュファクチャリング業界関係者に新製品やアイデアなどの情報や、ディスカッションやニュービジネスの機会を提供しています。一年が終わる前の最大のイベントとなっています」とコメントしている。
掲載日:2020年10月13日:Printrbotが事業再開、新型3Dプリンターをリリース
2018年7月に事実上経営破綻した3DプリンターメーカーのPrintrbotが2年ぶりに事業を再開する。Printrbot創業者でCEOのブルック・ドラム氏が自身のツイッターで明らかにした。 現地時間の先週投稿されたドラム氏のツイートによると、ドラム氏は新たに開発したFDM3Dプリンター「Printrbot Pro」を1099ドル(約11万6500円)で販売するという。「Printrbot Pro」はアメリカで製造され、アメリカ国内でのみ99台販売されるとしている。 Printrbotは、2010年に牧師出身のドラム氏が設立。2011年に小型組立3Dプリンター「Printrbot simple」のキックスターターキャンペーンを展開、83万ドル(約9300万円)を集めるヒットキャンペーンとさせた。Printrbotは低価格を売りに、学校などの教育機関を中心にユーザー層を拡げていた。しかし、設立当初よりオープンソースポリシーを徹底し、また価格が相応に安すぎるとの評判を受け、事業としての採算性が確保できているのか疑問視する向きが多かった。実際に、同社の経営は終始赤字が続き、2018年の経営破綻という結果になった。 Printrbotのホームページによると、同社は負債などの債務を一掃し、フレッシュな状態でビジネスを再開するとしている。 業界関係者の多くは、Printrbotの事業を再開したドラム氏が、長年続けてきた3Dプリンターの安売り路線を脱却できるか注目している。
掲載日:2020年10月12日:イギリスの3Dプリンティング・サービスビューローがレニショーのメタル3Dプリンターを導入
イギリスの3Dプリンティング・サービスビューローのデジタル・マニュファクチャリング・センターが、イギリスの機械メーカーのレニショーのメタル3Dプリンターを導入する。サービスビューローのデジタル・マニュファクチャリング・センターが新たに導入するのはレニショーのRenAM500Qメタル・パウダーベッド・フュージョン3Dプリンターで、2000平方メートルの新プロダクションセンターに設置される。 デジタル・マニュファクチャリング・センターのキエロン・サルターCEOは、「顧客にとっての最高のテクノロジーパートナーとなるためには、最先端のイノベーションを生み出すアディティブ・マニュファクチャリング技術で武装する必要があります。レニショーのRenAM500Qメタル・パウダーベッド・フュージョン3Dプリンターを選択したことは、それを実現するための手段です。製造コストも下がり、(レニショーがイギリス企業であることから)ローカルでの手厚いサポートも受けられます。我々のエンジニアもレニショーのチームと密接なコミュニケーションがとれ、さらなる学習と進化が期待できます」とコメントしている。 デジタル・マニュファクチャリング・センターは、航空宇宙や自動車などの産業セクターのユーザーに対し、メタル系およびポリマー系アディティブ・マニュファクチャリングサービスを提供している。 レニショーはイギリスを代表する機械メーカー。精密測定機器と医療機器の製造をメインとしているが、近年はメタル3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング関連機器の分野にも進出している。
掲載日:2020年10月11日:テキサス大学エルパソ校がヤングスタウンに3Dイノベーションセンターの分院を設立
テキサス大学エルパソ校が、オハイオ州ヤングスタウンに3Dイノベーションセンターの分院を設立する。地元のヤングスタウン州立大学と共同で設立するもので、主に航空宇宙や防衛産業のための先端アディティブ・マニュファクチャリング技術やサプライチェーンを研究する。 ヤングスタウンはアメリカ最大のアディティブ・マニュファクチャリング関連業界団体のアメリカ・メイクスの本拠地であり、アメリカ有数のイノベーション・インキュベーション施設を有する工業集積エリア。アメリカ防衛省が運営するマニュファクチャリング・イノベーション研究所も設置されている。 テキサス大学エルパソ校ケック3Dイノベーションセンターのライアン・ウィッカー所長は、「ヤングスタウンにおけるヤングスタウン州立大学とアメリカ・メイクスのプレゼンスは、ワールドクラスのアディティブ・マニュファクチャリング関連の専門家とのコラボレーションを可能にしてくれます。ヤングスタウンの地元経済にとってのエコシステムとなり、テクノロジーベースの多くのスタートアップ企業を生み出すことになるでしょう」とコメントしている。 テキサス大学エルパソ校は1914年設立、2万5千人の学生を抱えるアメリカ有数の有力公立大学。10のカレッジにより構成され、アメリカトップ5%の研究機関にランキングされている。
掲載日:2020年10月10日:ジャガーボット3Dが大型ペレット3Dプリンターをリリース
米オハイオ州ヤングスタウンに拠点を置くスタートアップ3Dプリンターメーカーのジャガーボット3Dが、大型ペレット3Dプリンターをリリースした。一般的なFDM3DプリンターはABSやPLAなどのポリマー系フィラメントを素材として使うが、ジャガーボット3Dのトレーズマン・ペレットプリンターは、ポリマーペレットを直接溶融して積層造形する。造形サイズは最大915 mm x 1,220 mm x 1,220 mmで、一般的なポリマー系素材に加え、ASAやナイロンなどの素材が利用できる。 トレーズマン・ペレットプリンターのリリースについてジャガーボット3Dの創業者兼CEOのダニエル・ファーンバック氏は、「ペレットはフィラメントよりもスピードが速く、フィラメントよりも多くの種類のサーモプラスチックが利用可能です。特に石油やガスなどのエネルギー産業セクターでの利用を想定しています。ペレットが一般的に使われている産業セクターの多くのシーンでニーズが存在しているでしょう」とコメントしている。 造形サイズ1立方メートルクラスの大型3Dプリンターの多くは、フィラメントではなくペレットを直接溶融する仕組を採用している。ドイツの3Dプリンターメーカーのビッグレップも、ペレットを溶融するタイプの3Dプリンターをリリースしている。ペレットはフィラメントよりもコストが安く、利用できるプラスチックの種類が豊富という利点がある。 ジャガーボット3Dは2014年設立。ヤングスタウン大学出身のダニエル・ファーンバック氏とザッカリー・ディヴェンツェンコ氏の二人が共同で設立した。
掲載日:2020年10月9日:デスクトップメタルメタルがアメリカ陸軍用アディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームを開発へ
米マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルメタルが、アメリカ陸軍用アディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームを開発する。アメリカ国防省から受注したプロジェクトの予算は240万ドル(約2億5440万円)で、コバルトフリーのハードメタルパーツの大量生産を目指す。 プラットフォームはデスクトップメタルのデスクトップ・プロダクションシステムをベースに、同社のシングルパス・ジェッティング・テクノロジーを使って開発される。それにより、一般的なパウダーフュージョンベースのアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームの100倍の速さでの製造が可能になるとしている。 デスクトップメタルのアニメッシュ・ボーズ副社長は、「このプロジェクトを成功させることは、ハードメタルコミュニティにコバルトフリーのハードメタル・ソルーションを提供できるようになるのみならず、極めて複雑な形状のパーツを、これまでの大量生産方式よりもさらにスピーディーに提供することを可能にします。ハードメタルとそのアプリケーションの世界に、新たな幕開けをもたらすことになるでしょう」とコメントしている。 デスクトップメタルは2015年設立、ローコストでハイパフォーマンスのデスクトップメタル3Dプリンター「デスクトップ・スタジオシステム」や、高速アディティブ・マニュファクチャリングプラットフォームの「デスクトップ・プロダクションシステム」を開発している。デスクトップメタルにはGoogle、GE、BMW、ストラタシスなどの企業が出資している。
掲載日:2020年10月8日:オーストラリアのメタル3Dプリンティング・サービスビューローが700万オーストラリアドルの資金調達に成功
オーストラリアのメタル3Dプリンティング・サービスビューローが、700万オーストラリアドル(約5億2948万円)の資金調達に成功した。 資金調達を成功させたのはオーストラリア・アデレードに拠点を置くAML3D。調達した資金はメタル3Dプリンターなどの製造機器の開発や、スタッフの拡充などに充てられるという。 AML3Dのマネージングディレクターのアンドリュー・セールズ氏は、「既存株主と新規株主の皆様から強力なサポートが得られたことを嬉しく思います。調達した資金は、アディティブ・マニュファクチャリングの世界における業界リーダーとしての我々のポジションをより強固にするために使う予定です」とコメントしている。 AML3Dは、オーストラリア証券取引所に株式を上場し、9オーストラリアドル(約6億8000万円)の資金を調達している。同社は上場によって調達した資金を、シンガポールのアディティブ・マニュファクチャリング・センターの開設などに投じている。 AML3Dは2014年設立。オーストラリアのフリンダーズ大学学長のステファン・ガーラック氏らが中心となって設立した。設立以来、同社は独自開発したラージメタル・アディティブ・マニュファクチャリング技術を航空宇宙、自動車、医療などの産業セクターのユーザーに提供してきている。オーストラリアの産業ユーザーに加え、シンガポールを中心とするアジア太平洋地区のユーザーにサービスを提供している。
掲載日:2020年10月7日:ビッグレップが自社3Dプリンターのレンタルサービスを開始
ドイツの3Dプリンターメーカーのビッグレップが、自社3Dプリンターのレンタルサービスを開始した。レンタル期間は6カ月で、レンタル料金は月3000ドル(約31万8千円)。レンタル料金には3Dプリンターの設置費用とトレーニング費用が含まれる。レンタルサービスはアメリカ市場のユーザーにのみ提供される。 レンタルの対象となるのはビッグレップのスタジオG2シリーズ。スタジオG2シリーズは造形サイズ1000 x 500 x 500 mm の大型FDM3Dプリンターで、ASA、ABS、カーボンファイバー配合ポリマーなどの素材が利用できる。 レンタルサービスの開始について、ビッグレップのフランク・マランゲルCEOは、「(レンタルサービスの開始により)フレキシブルなターンキーのアディティブ・マニュファクチャリングソルーションを求める中小企業に、適切な価格で工業用の大型3Dプリンターを利用していただくことができるようになりました。(新型コロナウィルスのパンデミックの影響により)困難な状況の中、ユーザーは大型の長期的投資をせずに迅速でフレキシブルなソルーションを求めています。ビッグレップは、そうした企業を助け、より柔軟なマニュファクチャリング・ソルーションを提供してゆきます」とコメントしている。 ビッグレップは2014年設立、ドイツのベルリンに拠点を置き、創業当初より造形サイズ1立方メートルの大型3Dプリンターを製造、主にヨーロッパとアメリカのユーザーへ提供してきている。同社はドイツの本社に加え、アメリカンのボストンにも営業拠点を置いている。
掲載日:2020年10月6日:ICONがアメリカ政府のスモールビジネス・イノベーションファンドを獲得
テキサス州オースティンに拠点を置く建設3Dプリンティング企業のICON(アイコン)が、アメリカ政府のスモールビジネス・イノベーションファンドを獲得した。獲得した資金は月面での3Dプリント住宅建設を目指すプロジェクト・オリンパスに投じられる。 ICONの共同創業者兼CEOのジェイスン・バラード氏は、「月面に住宅を建設することは、人類の歴史にとって最もチャレンジングなプロジェクトです。科学、エンジニアリング、テクノロジー、アーキテクチャーの、最高レベルのノウハウを集結する必要があります。(プロジェクトに参加している)他社とも協業し、人類初のプロジェクトを成功させたいと思います」とコメントしている。 ICONは、NASAのマーシャル宇宙飛行センターから月面岩石のシミュレーションモデルを入手し、地球上での3Dプリントテストを行っている。テストには同社のVulcan3Dプリンターが使われ、月面に建設される予定の高さ8.5フィート(約2.6メートル)の平屋建て住宅が3Dプリントされている。 ICONは、これまでに地元テキサス州オースティンに600平方フィート(約55.74平方メートル)の3Dプリント住宅を建設するなど、建設3Dプリンティングの領域でのプレゼンスを固めてきている。同社はまた、ボランティア団体のニュー・ストーリーと共同で、ホームレスのための3Dプリント受託を建設するプロジェクトなども展開している。
掲載日:2020年10月5日:スウェーデンの3Dプリンティング・サービスビューローがイギリスの同業者を買収
スウェーデンの3Dプリンティング・サービスビューローのプロトータル・インダストリーズが、イギリスの同業者の3Tアディティブ・マニュファクチャリング・ポリマーズを買収した。プロトータル・インダストリーズは、スウェーデン最大のポリマー系アディティブ・マニュファクチャリング・サービスビューロー。スウェーデン、ノルウェー、デンマークを中心に7拠点を有し、各種の3Dプリンティングサービスや射出成形サービスを提供している。 3Tアディティブ・マニュファクチャリング・ポリマーズの買収について、プロトータル・インダストリーズのジャン・ロフヴィングCEOは、「アディティブ・マニュファクチャリング市場は、高い成長性と革新性が見込める領域です。プロトータル・インダストリーズはこれまでに多くの会社を買収し、市場でのポジションとサービス基盤、そしてブランドを確立してきました。今回の買収によりイギリスのポリマー市場における相応のポジションを確保できると確信しています」とコメントしている。 3Tアディティブ・マニュファクチャリング・ポリマーズは、イギリス・バークシャーに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー.航空宇宙、自動車、医療などの産業セクターのユーザーを中心にポリマー系3Dプリンティングサービス、メタル系3Dプリンティングサービスなどを提供してきている。同社は、2011年にサウザンプトン大学と共同で世界初の3DプリントUAV(無人航空機)を開発したことで知られている。
掲載日:2020年10月4日:アメリカ空軍が先端マニュファクチャリング・オリンピックを開催
現地時間の今月20日から23日の四日間、アメリカ空軍が先端マニュファクチャリング・オリンピックを開催する。アディティブ・マニュファクチャリングを含む最先端のマニュファクチャリング技術を競うもので、アメリカ空軍およびアメリカの国防にとってもっとも革新的で価値がある技術が審査される。新型コロナウィルスのパンデミックの影響により、アディティブ・マニュファクチャリング関連の各種の展示会の開催が中止される中、アメリカ空軍がマニュファクチャリング関連のバーチャルイベントを開催するとして話題になっている。 競技な五つのカテゴリーで行われる。カテゴリーは、TDPリレー、ボックス・オブ・パーツ床体操、マテリアル・ハードル、サプライチェーン・マラソン、アプルーバル・短距離走で構成される。 各種の技術が五つのカテゴリーで競技するほか、各界から招かれた著名スピーカーが様々なトピックでオンライン公演を行う。スピーカーにはバーバラ・バレットアメリカ空軍長官、GoogleX共同創業者兼Udacity会長のセバスティアン・スラム氏、メイ・ジェミソン宇宙飛行士、NASCAR創業者ブラッド・ケセロウスキ氏などが含まれている。 通常のオリンピックと同様、勝者には金、銀、銅のメダルがそれぞれ授与される。メダルは金メダル10万ドル、銀メダル5万ドル、銅メダル4万ドルの価値が、それぞれあるとしている。 参加費は無料で、参加申し込みはアメリカ空軍の専用ウェブサイトで受け付けている。
掲載日:2020年10月3日:コベストロがDSMのアディティブ・マニュファクチャリング事業を買収
ドイツの化学メーカー大手のコベストロが、オランダの化学メーカー大手のDSMのアディティブ・マニュファクチャリング事業を買収する。買収対象には、DSMアディティブ・マニュファクチャリングの称号で展開されている3Dプリンター用機能性樹脂製造事業や、サステナブル・コーティング樹脂関連事業などが含まれる。なお、買収価格などの詳細は明らかにされていない。 DSMは、3Dプリンター用素材のサードパーティーベンダーとして3Dプリンター黎明期から事業を展開してきたことで知られている。SOMOSブランドで提供されるSLA3Dプリンター用樹脂は、自動車、航空宇宙、医療などの産業セクターにおいて多く使われてきている。 DSMの共同CEOのディミトリ・ヴレーズ氏は、「今回の買収により、サイエンスベースと目的主導というDSMのビジネススタイルが維持されることになります。DSMにより多くのバリューをもたらし、お客様を含むすべての人に新たな戦略的可能性をもたらします。新たにコベストロの仲間に加わることで、新たなバリューとサステナビリティを獲得してゆくでしょう」とコメントしている。 コベストロは、ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州に拠点を置く化学メーカー。ポリウレタンやポリカーボネートなどの素材を中心に取り扱い、近年はアディティブ・マニュファクチャリング関連素材の領域への進出を強めている。同社はフランクフルト証券取引所に上場している。
掲載日:2020年10月2日:3DプリンターOSのCEOにミッシェル・ボックマン氏が就任
クラウドベースの3Dプリンター管理プラットフォームを開発している3DプリンターOSのCEOに、ミッシェル・ボックマン氏が就任した。ボックマン氏は、前職でHPのジェネラルマネージャー兼3Dプリンティング・デジタルマニュファクチャリング担当グローバルリーダーを務めていた。 3DプリンターOSのCEO就任についてボックマン氏は、「(3DプリンターOSが開発している)ゲームチェンジャーのプラットフォームは、すべての製造業者のビジネスの仕組を根本的に変革することになるでしょう。3DプリンターOSは、デジタルマニュファクチャリングがもたらす恩恵を余すところなく提供します。プロトタイピングの時間を削減し、エンドフェーズの3Dプリンティングワークフローにおいて、知的財産保護を含む最高レベルのセキュリティを確保します」とコメントしている。 3DプリンターOSは、2013年にアントン・ヴェデシンら三人のエンジニアが設立したスタートアップ企業。設立当初よりクラウドベースの3Dプリンター管理プラットフォームを開発し、企業や教育機関を中心にユーザーベースを拡げてきている。同社のユーザーにはGoogle、マイクロソフト、ボッシュ、ドレメルなどの企業に加え、NASA、アメリカ陸軍などの公的機関、さらにデューク大学、パーデュー大学、フロリダ州立大学などの教育機関などが含まれている。
掲載日:2020年10月1日:GEのGE9Xエンジンがアメリカ連邦航空局の型式証明を取得
GEが開発中の旅客機用大型エンジンのGE9Xエンジンが、アメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明を取得した。これにより、GEはGE9Xエンジンの商用生産を本格化させることになる。 GE9Xエンジンは、ボーイングが開発中の大型旅客機ボーイング777Xに搭載される大型エンジン。燃料ノズルなどを含む主要部品300点が3Dプリンターで製造されている。GEによると、GE9Xエンジンは従来のエンジンよりも燃料効率が20%向上したという。 GE9Xエンジンを開発したGEアビエーションのシニア・エンジニアリング・エグゼクティブのカール・シェルドン氏は、「現在のマーケットプレースにおいて、圧倒的なポジションを獲得できるエンジンを開発したと自負しています。(アディティブ・マニュファクチャリング技術などの)様々な技術を蓄積し、このエンジンの開発に活かしてきました。これまでの蓄積を現実のものにする時が来たと思っています」とコメントしている。 GEによると、GEはこれまでに600台分のGE9Xの注文を受注しているという。GE9Xエンジンを搭載したボーイング777Xシリーズは、2022年上半期の就航が予定されている。 ボーイング777Xシリーズは、ボーイングが現在開発中の大型旅客機。全長76.5メートルは世界最長となる。ボーイング777シリーズは、日本の全日空も導入を予定している。
掲載日:2020年9月30日:ドイツ初の3Dプリント住宅が完成
ドイツ初の3Dプリント住宅が完成し、現地の話題になっている。ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州ベッカムに立てられた3Dプリント住宅は二階建ての80平方メートルの大きさで、デンマークのCOBOD建設3Dプリンターが使われた。実際の建設の前にはミュンヘン大学で事前テストが実施されたという。素材に使われたコンクリートは、地元のハイデルベルク・セメント社が提供した。 プロジェクトにはノルトライン=ヴェストファーレン州政府も協賛している。ノルトライン=ヴェストファーレン州地域担当部長のイナ・シャーレンバッハ氏は、「デジタル、ダイナミック、レディトゥプリントの三つが建設業の未来のキーワードです。我が州でドイツ初の3Dプリント住宅が建設されたことを大変誇りに思います。ノルトライン=ヴェストファーレン政府は、建設業におけるイノベーションエンジンとなる建設プリンティングにさらに投資し、業界全体をサポートしてゆきます」とコメントしている。 建設を担当したPERI社の担当者は、「建設3Dプリンティングは住宅の建設プロセスそのものを根本的に変えてしまいます。今回の住宅は第一号でしたので、慎重にプリントした結果、当初より建設に時間がかかりました。今後ノウハウを蓄積し、建設コストと時間を削減してゆきます」と説明している。
掲載日:2020年9月29日:ラスベガス・レイダーズのスタジアムに世界最大規模のトーチ像が設置
米NFL(National Football League)のラスベガス・レイダーズのスタジアムに世界最大規模のトーチ像が設置され、話題になっている。アル・デイビス記念トーチと名付けられたトーチ像は高さ93フィート(約28.34メートル)の大きさで、スタジアムの目抜き通りの中心部に設置されている。 トーチ像を制作したのは建築デザイン企業のディメンショナル・イノベーションズ社。サームウッド・コーポレーションが開発した大型3Dプリンター「ラージスケール・アディティブ・マニュファクチャリングシステム」を使い、225点のブロックを製造、トロフィー像に組み上げた。素材はカーボンファイバーを配合した強化ポリカーボネート素材が使われた。トロフィー像の総重量は10万ポンド(約45.36トン)に達した。製造にかかった総時間は5万時間に及んだ。 トーチ像は、長らくレイダーズのオーナーを務めたアル・デイビス氏を記念して作られた。アル・デイビス氏はレイダーズの選手出身で、引退後はレイダーズのアシスタントコーチ、ヘッドコーチ、ジェネラルマネージャー、リーグコミッショナー、CEO兼オーナーを、それぞれ務めた。同氏は2011年に逝去したが、その後も今に至るまでレイダーズの試合開始前にトーチに火を灯し、同氏をしのぶのが習わしとなっていた。 レイダーズは1960年にカリフォルニア州オークランドを拠点に、オークランド・レイダーズとして設立された。その後、1982年にロサンゼルスへ移転し、ロサンゼルス・レイダーズとして1994年までプレーした。1995年には古巣のオークランドへ再移転し、2019年までプレーした。ラスベガスには今年移転し、今年からラスベガス・レイダーズとしてプレーする予定。
掲載日:2020年9月28日:ストラタシス創業者スコット・クランプが年内にも引退へ
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシス創業者でFDM方式の3Dプリンターの発明者のスコット・クランプが、年内にも引退するという情報が流れている。著名3Dプリンターコンサルタントのテリー・ウォーラーズが自身のツイッターで明らかにした。 テリー・ウォーラーズが今月投じた投稿によると、クランプ氏はストラタシスのチーフ・イノベーション・オフィサーの地位を辞し、同社のテクノロジー・アドバイザーとして非常勤のポジションに移行しているという。同氏はストラタシスの取締役会長も務めているが、年内にも退任する意向だとしている。 スコット・クランプは、自宅の庭で娘のためにグルーガンで玩具のカエルを作っていた時にFDM方式の3Dプリンターの原理を発案、1989年に特許出願するとともに妻のリサ・トランプとともにストラタシスを設立した。ストラタシスは1992年に世界初のFDM方式の3Dプリンター「3Dモデラー」をリリースし、モノづくりにおける3Dプリンティングの歴史の幕を開けた。 2013年にはイスラエルの3Dプリンターメーカーのオブジェットと合併し、時価総額30億ドルの新ストラタシスを誕生させた。オブジェットとの合併により、クランプは創業時より務めていたCEOの職を辞し、新ストラタシスの取締役会長に就任した。ストラタシスはまた、デスクトップ3Dプリンターメーカーのメーカーボット・インダストリーズもM&Aにより傘下に収めている。
掲載日:2020年9月27日:Rugged 3Dがオハイオ州ヤングスタウンのインキュベーション施設へ移転
カリフォルニア州ウォルナットクリークに拠点を置いていた3DプリンターメーカーのRugged 3Dが、オハイオ州ヤングスタウンのインキュベーション施設へ移転した。オハイオ州の地元紙によると、同社はすでに拠点をヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターに移し、3Dプリンターの製造を開始しているという。 Rugged 3Dの創業者コリン・ボーリング氏は、「(ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターに移転したことについて)このようなエコシステムが存在しているという事実を知った時は、まるで月にでも行ったような気分でした。この地において我が社が確実に成功を収めることを確信しています」とコメントしている。 ボーリング氏によると、ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターには、同社のほかに四社の3Dプリンターメーカーが入居しているという。ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターはヤングスタウン州立大学のそばに位置しており、入居している3Dプリンターメーカーでは大学から多くの学生がインターンとして勤務しているという。 ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターは、アメリカを代表するインキュベーション施設のひとつ。オバマ前米国大統領が大統領就任時に所信表明演説で言及したことで知られる。 インキュベーション施設とは、スタートアップ企業に廉価で製造施設やオフィススペースなどを貸し出し、インキュベート(孵化)させるための施設。多くは自治体などが出資などをして運営している。
掲載日:2020年9月26日:mHUBがハードテックスタートアップ専門インキュベータープログラムを開始
シカゴに拠点を置く3Dプリンティングビューロー・ファブラボ運営のmHUBが、ハードテックスタートアップ専門インキュベータープログラムを開始する。プログラムの実施期間は6カ月間で、スタートアップ企業は自社株式の5%をmHUBに譲渡する見返りに75,000ドル(約795万円)のキャッシュと56,750ドル(約601万円)の開発資金をそれぞれ受け取る。 プログラムは6つのセクターで実施され、最初のセクターはIIOT(Industrial Internet of Things)。ロボティクス、オートメーション、エンジニアリングなどの20の専門家で構成される審査団がプログラム対象者を選出する。 mHUBは、2017年の設立からわずか三年で900点以上の新製品をファブラボから生み出し、1億ドル以上の売上と1328人の雇用を生み出している。同社のファブラボには各種の3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング機器が設置され、多くのスタートアップ企業がそれらを使って各種のモノづくりに取り組んでいる。 インキュベータープログラムはアメリカで盛んに行われているベンチャー育成システムで、アクセラレーターがスタートアップ企業にシードマネーを供給し、ビジネスが発芽した段階でエクジットしてキャピタルゲインを得る仕組み。アメリカの著名アクセラレーターのYコンビネーターは、これまでにUber、AirB&B、GitHubなどの有望ベンチャー企業をインキュベータープログラムで育成している。
掲載日:2020年9月25日:ストラタシスがチーム・ペンスキーと技術提携契約を締結
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、アメリカの自動車レーシングチームのチーム・ペンスキーと技術提携契約を締結した。発表によると、ストラタシスはチーム・ペンスキーのレーシングカー用パーツ製造用3Dプリンターを提供し、パーツ製造に関する技術的な助言などを行う。 チーム・ペンスキーのティム・シンドリック社長は、「ストラタシスは、我々のレースパフォーマンスを向上させる新たなソルーションを提供してくれます。我々の3Dプリンティング戦略は、レーシングカー用パーツを最高の品質で最短の時間で製造するというものです。ストラタシスのアディティブ・マニュファクチャリングマシンは、我々のそのアプローチを確かなものにしてくれます」とコメントしている。 ストラタシスとチーム・ペンスキーは2017年から協業し、これまでに70のレースを共に闘ってきている。ストラタシスは、チーム・ペンスキーに「ストラタシスF900シリーズ」「ストラタシス・フォルタス450mcシリーズ」「ストラタシスF370シリーズ」などの3Dプリンターを提供している。 レーシングカー用パーツを3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっている。レースでは多くの消耗品パーツを必要とするが、3Dプリンターを活用することで必要なパーツを必要な時に必要な分だけ製造することが可能になる。 チーム・ペンスキーは、1958年にF1ドライバーのロジャー・ペンスキーが設立したレーシングチーム。これまでにF1、NASCAR、デイトナ24時間レースなどに参戦し、好成績を収めている。
掲載日:2020年9月24日:メイド・イン・スペースが世界で初めてセラミックSLA3Dプリンターを国際宇宙ステーションに設置
NASA傘下のスタートアップ企業のメイド・イン・スペースが、世界で初めてセラミックSLA3Dプリンターを国際宇宙ステーションに設置する。今月29日に打ち上げられるノースロップ・グラマン第14回コマーシャル補給ミッションの一環で行われるもので、人類史上初めてSLA方式の3Dプリンターが宇宙空間に設置される。 メイド・イン・スペースのマイケル・スナイダーCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)は、「このミッションは、商業ミッションと宇宙空間の利用のためのプラットフォームとしての国際宇宙ステーションの価値を改めてデモンストレートするものです。NASAとのパートナーシップにより、宇宙空間において様々な市場ニーズに対応することが可能になりました。過去には想像もできなかったようなイノベーティブな物が誕生するかもしれません」とコメントしている。 メイド・イン・スペースは2016年に人類史上初めて国際宇宙ステーションに3Dプリンターを設置し、宇宙空間でのモノづくりを成功させた。同社は昨年10月には、3Dプリンターで使用するためのリサイクル機器も設置している。 メイド・イン・スペースは、今年6月に宇宙産業に特化したプライベート・エクイティ・ファームのAEインダストリアル・パートナーズ傘下の投資ファンドのレッドワイヤーに買収された。
掲載日:2020年9月23日:ExOneがエントリーレベルのバインダージェット3Dプリンターをリリース
ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーで米ナスダック上場のExOneがエントリーレベルのバインダージェット3Dプリンターをリリースした。「イノベントプロ」と名付けられた3Dプリンターは、ExOneによるとエントリーレベルのバインダージェット3Dプリンターとしては最先端レベルで、教育機関や研究施設などを含む様々な産業セクターで利用できるとしている。 バインダージェット3Dプリンティングは、液体のバインダーを素材パウダーに噴射して硬化させて積層造形する造形技術。ExOneによると、同社のメタル・バインダージェット3Dプリンターは、20種類のメタル、セラミクス、各種の複合素材などが素材として利用できる。 ExOneのジョン・ハートナーCEOは、「我々のバインダージェット3Dプリンターは、すでに世界中の多くのお客様から高い評価をいただいています。そうしたお客様からたくさんのフィードバックをいただき、これまでになかったサイズ、スピード、性能を持ったエントリーレベルのバインダージェット3Dプリンターをリリースすることができました」とコメントしている。 なお、ExOneは米国東部標準時間の11月4日午前9時からバインダージェット3Dプリンティングに関するウェビナーを開催する。講師はバインダージェット3Dプリンティング技術の世界的な権威で、ExOneのCTOのリック・ルーカス氏が務める。ウェビナーの受講は無料だが、Zoomのアカウントの開設とZoomアプリのインストールが必要。
掲載日:2020年9月22日:WASPがデルタ3Dプリンター「デルタWASP4070テック」をリリース
イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、デルタ3Dプリンター「デルタWASP4070テック」をリリースした。デルタWASP4070テックは、PEEKなどの高機能エンジニアリングプラスチックに最適化してデザインされた最新シリーズ。ノズルの溶融温度は最大500℃で、ヒートベッドも最大300℃まで加熱できる。素材はPEEKのほか、PLA、ABS、ASA、PPS、PETG、PAカーボンなどが利用できる。価格は最上級クラスのインダストリアルシリーズが3490ユーロ(約43万6250円)からとなっている。 デルタWASP4070テックシリーズは、標準でWi-Fi接続機能とリモートモニタリングカメラが搭載されている。また、Gコード分析機能を内蔵した独自ファームウェアが内蔵されている。 デルタWASP4070テックのリリースとともに、WASPはPEEKを使ったPEEK3Dプリンティングサービスも開始する。PEEK3Dプリンティングサービスは、WASPがユーザーの依頼に応じて社内でプリンティングを行う。 WASPは、デルタWASP4070テックシリーズを航空宇宙、自動車、医療などの産業セクターにプロモートしてゆきたいとしている。 WASPは2012年にイタリア人電気技術者のマッシーモ・モレッティ氏が設立。これまでに世界最大クラスの建設用デルタ3Dプリンターなどを開発し、世界中の3Dプリンターコミュニティに話題を提供してきている。社名のWASPは World’s Advanced Saving Projectの略。
掲載日:2020年9月21日:ラスベガス在住の男が3Dプリント銃の製造と所有で逮捕
ラスベガス在住の男が、3Dプリント銃の製造と所有で逮捕された。逮捕されたのは30歳のジャスティン・ファム。ラスベガス市警察のプレスリリースによると、ファムはネバダ州火器登録移転記録局に登録していない銃火器を違法に製造、所有していた。銃火器の製造には30プリンターが使われていた。 ラスベガス市警察は、ファムが銃乱射事件を起こす可能性があるという匿名の通報を受け、秘密裏にファムの捜査を続けていた。ファムの自宅を捜索したところ、複数のセミオートマチック銃、サイレンサー、3Dプリンターで製造された交換部品などが見つかったという。 ネバダ州では、すべての銃火器を州に登録することを定めていて、違反者には禁固や罰金などを含む刑罰が課せられる。当局によると、ファムは最大で罰金25万ドル(約2千650万円)と懲役10年の刑が科せられる可能性があるという。 3Dプリンターで製造された銃火器は「ゴーストガン」と呼ばれ、その存在が問題視されている。一般的な銃火器と違い、ゴーストガンの多くはプラスチックなどを素材に製造されるため、金属探知機に探知されないものが多い。それゆえ、アメリカの多くの州ではゴーストガンの製造と所有を禁止している。一方で、ゴーストガンの設計図などがインターネットを通じて広く共有され、ゴーストガンを3Dプリンターで製造するケースが後を絶たない。
掲載日:2020年9月20日:ボーイングがスコットランドに3Dプリンティング研究開発センターを開設
ボーイングがスコットランドに3Dプリンティング研究開発センターを開設した。ナショナル・マニュファクチャリング・インスティテュート・スコットランドと名付けられた施設は6万スクェアフィート(約1686坪)の大きさで、1180万ポンド(約15億9413万円)の予算を投じてつくられた。センターの運営は、ボーイングと地元のストラトクライド大学先端フォーミング研究センターが共同で行う。 センターではメタル3Dプリンターなどの各種のアディティブ・マニュファクチャリング関連機器が導入され、主に航空機用部品の試作や製造などが行われる。また、3Dプリンティング技術の生産性向上、廃棄物の削減、安全性の確保、環境保護などをテーマにした各種の研究プロジェクトも展開される。 センターのジョン・レイドCEOは、「ナショナル・マニュファクチャリング・インスティテュート・スコットランドを開設できたことは業界全体にとっての新たなステップとなるだけでなく、新型コロナウィルスのパンデミック収束後の地元社会にとっての大きな希望になります。ボーイングの研究施設をスコットランドに招致でき、我々のチームとともに航空業界のサプライチェーンを構築するという重要なプロジェクトを展開できることを嬉しく思います」とコメントしている。 ボーイングは自社航空機の部品製造に3Dプリンターの利用を拡大している。同社の最新シリーズボーイング777Xシリーズは、300点のパーツを3Dプリンターで製造している。
掲載日:2020年9月19日:ポリメーカーがメーカーボット・インダストリーズの3Dプリンター用高機能フィラメントをリリース
リリースされたのはポリメーカーPC-PBT、ポリマックスPC-FR、ポリライトPCの三種類。いずれもメーカーボット・インダストリーズのFDM3Dプリンター「メソッドX」シリーズに提供される。メーカーボット・インダストリーズは、これまでに利用可能なフィラメントをオープンにするポリシーを採用しているが、ポリメーカーのフィラメントがメーカーボット・インダストリーズの初のオフィシャルフィラメントとなる。 三種類のフィラメントは、いずれもポリカーボネートをベースにしたフィラメント。ABSやPLAなどのポリマー系フィラメントに比べて反りが生じにくく、高い強度をもつのが特徴。一方、プリント後急速に固まるため、ヒートチェンバー付きの3Dプリンターでないと利用できない。メーカーボット・インダストリーズのメソッドXシリーズは、同価格帯の3Dプリンターで唯一ヒートチェンバー付きの3Dプリンター。 ポリメーカーのシャオファン・ルオCEOは、「ポリカーボネートは、特定のアプリケーションでの需要が高い素材です。高い耐火性と耐化学性を持ち、強度に優れているため、3Dプリンティングの世界を次の次元へシフトさせることになるでしょう」とコメントしている。 ポリメーカーはシラキュース大学の中国人留学生らが中心に設立したベンチャー企業で、これまでにPLAなどのポリマーベースの高品質・高機能フィラメントを開発し、世界中の3Dプリンターユーザーから高い支持を集めている。ポリメーカーのフィラメントは、日本国内では3Dプリンターメーカーのニンジャボットが取り扱っている。
掲載日:2020年9月18日:ミシガン州検察庁が3Dプリンティング・サービスビューローを捜査
ミシガン州検察庁が州内の3Dプリンティング・サービスビューローを捜査している。 捜査を受けているのはミシガン州トラバースシティに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューローのドリームラブ・インダストリーズ。訴えによると、ドリームラブ・インダストリーズはN95マスクなどの新型コロナウィルス関連医療用品を予定通りに出荷せず、顧客に被害を与えたとしている。 新型コロナウィルスの感染拡大により、ドリームラブ・インダストリーズは今年三月から通常の3Dプリンティング業務を停止し、N95マスクや人工呼吸器用部品などの製造を行っていた。ところが、製品の多くが予定通りに出荷されず、今もなお出荷の見通しが立っていないという。 また、ドリームラブ・インダストリーズが自社のウェブサイトで集めていた医療機関従事者への寄付金を、N95マスク製造用の原料の調達に充てていたという疑いもかけられている。 ドリームラブ・インダストリーズのブランドン・ウィリアムズCEOは、「(製品の出荷が出来ていないのは)単に作業が遅れているだけです。詐欺だという指摘はあたりません。我々は注文に応じていますが、製造に必要な原料が調達できていないのです」と説明している。 ある顧客は、ドリームラブ・インダストリーズからは当初、発注から7日から10日で製品を納品すると伝えられていた。ところが、発注から数カ月経った今も納品されていないという。 新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、多くの3Dプリンティング関連企業がマスクやPPEなどの医療物資の製造を行っている。医療物資の製造をめぐり、3Dプリンティング関連企業が検察当局の捜査を受けるのは極めて異例の出来事といえる。
掲載日:2020年9月17日:カーボンとCCMホッケーが史上初のNHL公認ホッケー用ヘルメットを製造
アメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンとスポーツグッズ製造のCCMホッケーが、史上初めてNHL公認ホッケー用ヘルメットを製造した。カーボンのDLSベースの3Dプリンターを使い、ホッケー選手に合わせてラティス構造のヘルメットをカスタマイズして製造した。スーパータックスXと名付けられたヘルメットは、従来の製法で作られるヘルメットより高い強度と通気性が確保されているという。 カーボンのエレン・クルマンCEOは、「我々カーボンは、業界全体を前へ進める革新的な製品を生み出すことに集中しています。ホッケーの領域におけるトップメーカーであるCCMホッケーと提携し、革命的なホッケー用ヘルメットを製造し、ゲームチェンジすることに興奮しています」とコメントしている。 CCMホッケーのジェフ・ダルゼル製造担当副社長は、「スーパータックスXは、ヘルメット・リニア・テクノロジーを使った革新的ヘルメットです。通気性に優れ、着け心地もよく、アスリートを安全に保護します。カーボンとの協業により、ホッケーの世界にこれまでになかったイノベーションをもたらすことが出来たことを嬉しく思います」とコメントしている。 CCMホッケーでは、2021年シーズンからすべてのNHLの選手達にスーパータックスXヘルメットを供給するとしている。CCMホッケ-は、2020年シーズンにおいてコロンバス・ブルージャケッツのセス・ジョーンズ選手を含む3人のNHLプレーヤーにスーパータックスXヘルメットを提供、トライアルを行っている。
掲載日:2020年9月16日:フォームラブズが歯科医療用3Dプリンター「フォームラブズ・フォーム3BL」をリリース
マサチューセッツ州に拠点を置くSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズが、歯科医療用3Dプリンター「フォームラブズ・フォーム3BL」をリリースした。 フォーム3BLは造形サイズ335 x 200 x 300 mmの大きさのSLA3Dプリンターで、生体適合性素材に最適化して設計されている。フォームラブズでは、バキュームフォーミング・アライナー用モデル、サージカルガイド、マキシロフェイシャルモデルの製造などに活用できるとしている。 フォームラブズによると、フォーム3BLは、1日あたり最大48個のアライナー用モデルを製造でき、歯科技工士の生産性を飛躍的に高めるとしている。フォームラブズは、「フォーム3BLは、最低の操作回数で最大の生産性を発揮するよう設計されています。24時間フルタイムで稼働し、たった二回の操作で1日あたり48個のモデルを製造できます」と自社のウェブサイトでアナウンスしている。 フォーム3BLの価格は13,999ドル(約148万3894円)。価格には一年間のデンタルサービスプランが含まれている。 フォームラブズは2012年にマサチューセッツ工科大学のエンジニアらが立ち上げたベンチャー企業。これまでにデスクトップSLA3Dプリンター「Form1」「Form2」をリリースしている他、SLA3Dプリンター用の各種の高機能樹脂を開発している。
掲載日:2020年9月15日:ニュージーランドに高さ12メートルの3Dプリント彫像が登場
ニュージーランドに高さ12メートルの3Dプリント彫像が登場し、現地で話題になっている。 3Dプリント彫像が登場したのは、ニュージーランド北島のベイ・オブ・ブレンティの町ロトルア。ニュージーランドのマオリ・アート・アンド・クラフト所属のアーティストが、地元企業のキルウェル・ファイバーチューブ社と共同で建設した。彫像は、ニュージーランド先住民のテ・アラワ族の歴史と伝統を記念するものとしている。 キルウェル・ファイバーチューブ社のクレイグ・ウイルソンCEOによると、彫像の建設にはステンレスが素材に使われ、完成までに16,500時間、700日の時間を要したという。また、彫像全体の重量は3.8トンに及び、設置場所までの移動にはヘリコプターが使われたという。 ロトルアのスティーブ・チャドウィック市長は、「(彫像の建設は)極めて複雑ですが、多くのイノベーションを必要とする画期的なプロジェクトになりました。建設そのものも前代未聞で、設置も困難でした。しかし、彫像の建設によってテ・アラワ族の伝統を記念し、ロトルアを訪れる観光客を歓迎する新たな観光スポットとなることでしょう」とコメントしている。 彫像などの芸術作品の製造に3Dプリンターを使う機運は世界的に高まっているが、高さ12メートルもの巨大な彫像が3Dプリンターで作られるのは極めて珍しい。 ロトルアは1883年設立、人口6万5千人を抱えるニュージーランドの地方都市。市内には多くの間欠泉があり、温泉の名所としても知られている。
掲載日:2020年9月14日:カーステン・ラズムッセン氏がエヴォルブ・アディティブ・ソルーションズの取締役に就任
カーステン・ラズムッセン氏が、ストラタシスのスピンアウト企業のエヴォルブ・アディティブ・ソルーションズの取締役に就任した。ラズムッセン氏は大手玩具メーカーのレゴに2001年から勤務し、2017年からは同社のCOOを務めている。ラズムッセン氏は、レゴのショッパーマーケティング・チャネルデベロップメント担当副社長として、同社のヨーロッパ、アメリカ、アジア地域の市場拡大に貢献してきた。同氏はまた、レゴの香港法人のジェネラルマネージャーも務めている。 ラズムッセン氏の取締役就任について、エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズのスティーブ・チルジンCEOは、「カーステンは我が社の取締役として非常に有望な人物です。彼のアディティブ・マニュファクチャリング技術とサプライチェーンマネジメント、そしてABSプラスチックのバックグラウンドは、我々に大きな価値をもたらしてくれるでしょう」とコメントしている。 エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズは、ストラタシスの社内プロジェクトに端を発するスタートアップ企業で、独自開発したSTEP(Selective Thermoplastic Electrophotographic Process)技術をベースに、従来の射出成型方式による生産方法に匹敵するスピードと品質でアディティブ・マニュファクチャリング技術による生産能力を提供するとしている。 レゴは1932年設立のデンマークの玩具メーカー。同社が開発したレゴブロックは、今日までに世界140カ国で販売されるヒットシリーズとなっている。
掲載日:2020年9月13日:Xometryが7500万ドルの資金調達に成功
メリーランド州ガイザーズバーグに拠点を置く産業用マーケットプレース運営のXometryが、7500万ドル(約79億5千万円)の資金調達に成功した。今回の資金調達により、同社が調達した資金の総額は1億9300万ドル(約204億4580万円)となった。 出資したのは国際投資ファンドのTロウ・プライス・アソシエーションを筆頭とする投資シンジケート。デュラブル・キャピタル・パートナーズ、アローマーク・パートナーズなどのベンチャーキャピタルや、BMWベンチャーズ、デル・テクノロジーズ・キャピタル、ロバート・ボッシュ・ベンチャーキャピタル、ファウンドリー・グループなどの企業ベンチャーキャピタルも参加している。 Xometryのアーロン・リクティグ副社長は、「今回の投資は、我々のソフトウェアプラットフォーム強化や新製品開発などのプロジェクトに投じられます。今年は新型コロナウィルスの世界的な感染拡大などの逆風が吹いていますが、我が社は売上の倍増を目指しています。我々は素晴らしいチームと優れたテクノロジーを有しています。今後も引き続きグローバルスケールマニュファクチャリングを作り上げてゆきます」とコメントしている。 Xometryは3DプリンティングやCNCマシニングに特化したオンデマンド・マーケットプレースを運営している。同社の顧客にはBMW、GE、NASA、アメリカ陸軍などが名を連ねている。同社のユーザー数は、アメリカ国内のメーカーなどを中心に5,000社に達している。
掲載日:2020年9月12日:リラティビティ・スペースの共同創業者ジョーダン・ヌーン氏がCTOを辞任
ロサンゼルスに拠点を置くロケット開発ベンチャー企業のリラティビティ・スペースの共同創業者ジョーダン・ヌーン氏が、同社のCTOを辞任した。同氏がツイッターで明らかにしたもので、同氏はCTOを辞任して新たに同社のエグゼクティブアドバイザーに就任するという。 ヌーン氏はツイートで、「(リラティビティ・スペースの)共同創業者として、ロケット業界の最高の人材とともに会社を作り上げたことを幸運に、そしてありがたく思います。創業者のティム・エリスとそのチームが、3Dプリントロケットを打ち上げるというリラティビティ・スペースのミッションの実現に向けて努力し続けることを確信しています。私は新たなアドベンチャーへ乗り出しますが、リラティビティ・スペースを今後もサポートしてゆきます。詳しいことは今後明らかにします」とアナウンスしている。 ヌーン氏は、リラティビティ・スペースのCTOとしてロケット製造用大型3Dプリンター「スターゲイト」の開発に携わった。スターゲイトが製造する3Dプリントロケット「テラン1号」は、来年ケープカナベラル宇宙基地から打ち上げられる予定。 リラティビティ・スペースは、競合ロケットベンチャー企業のブルーオリジンとスペースX出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が2016年に共同で立ち上げた。同社に対してはベンチャーキャピタルなどがこれまでに4,500万ドル(約47億円)を出資している。
掲載日:2020年9月11日:Massivit 3Dがソリッドプリント3Dと販売代理店契約を締結
イスラエルの大型3DプリンターメーカーのMassivit 3Dが、イギリスの3Dプリンター販売店のソリッドプリント3Dと販売代理店契約を締結した。契約によると、ソリッドプリント3Dはイギリスとアイルランドのユーザーを対象に、Massivit 3DのMassivit 1800 3Dプリンターの販売、設置、メンテナンス、テクニカルサポートを提供する。また、両社は共同でウェビナーや、3Dプリンターのデモンストレーションなども実施する。 Massivit 3Dのエレズ・ジマーマンCEOは、「ソリッドプリント3Dという確たる3Dプリンティングソルーションのプロバイダーとパートナーシップを組めたことに興奮しています。ヨーロッパにおける我々のビジネスの足掛かりとなり、特にイギリスとアイルランドのユーザーに対してはプロダクションスピードとラージボリューム3Dプリンティングの双方のメリットを提供できます。Massivit 3Dの3Dプリンティング技術により、当該市場のメーカーとデザイナーに大きなベネフィットを提供できると信じています」とコメントしている。 Massivit 3DのMassivit 1800シリーズは、独自開発されたポリマー系素材Dimengelを素材に最大117 X 150 X 180 cmのサイズの造形が可能な大型3Dプリンター。GDP(Gel Dispensing Printing)技術により、サポートなしに複雑な形状の物体を正確に造形する事が可能としている。
掲載日:2020年9月10日:ライトフォース・オーソドンティックスが1400万ドルの資金調達に成功
米マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く歯科矯正用ブラケット製造メーカーのライトフォース・オーソドンティックスが、1400万ドル(約14億8400万円)の資金調達に成功した。シリーズBとなるラウンドに参加したのは、タイシュ・パートナーズ、マトリックス・パートナーズ、AMベンチャーズなどのベンチャーキャピタルを中心に構成される投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。 ライトフォース・オーソドンティックスは、3Dプリンターで患者にカスタマイズしたブラケットを製造する世界初のメーカーとされる。通常のワイヤーブラケットなどに比べ、アジャストメントなどに要する時間が削減できるため、治療全体の時間を大きく削減できるとしている。 ライトフォース・オーソドンティックスに出資したタイシュ・パートナーズのマネージングパートナーのウエィジ・ユン氏は、「我々は、最新の技術を活用して業界全体に革命をもたらす企業を常に探し続けています。ライトフォース・オーソドンティックスの創業者は、我々の3Dプリンティング企業の投資ポートフォリオを拡げてくれました。なによりも、ライトフォースの技術は、矯正歯科医療にかかわる歯科医師と患者の双方に大きなメリットをもたらします。ライトフォースの成功にコミットできることを嬉しく思っています」とコメントしている。 矯正歯科の領域では、古くからアライナーと呼ばれるマウスピース状の矯正器が3Dプリンターで製造され、現場で使われてきた。一方、アライナーによる矯正には一定の限界があり、歯科医師の多くが伝統的なワイヤーブラケットを使い続けているとされる。3Dプリントブラケットが、ワイヤーブラケットをどの程度リプレースできるか注目される。
掲載日:2020年9月9日:3ユアマインドが550万ドルの資金調達に成功
ドイツの3Dプリンティングソフトウェアメーカーの3ユアマインドが、550万ドル(約5億8300万円)の資金調達に成功した。出資したのはドイツの大手電力会社EnBW傘下のベンチャーキャピタルEnBWニューベンチャーズを筆頭とするシンジケート。シンジケートには3ユアマインドの初期の出資者のUVCベンチャーズ、TRUMPFベンチャー、AMベンチャーズなども含まれている。 3ユアマインドの共同創業者でCEOのアレクサンダー・シチェク氏は、「現在のマクロ経済環境は、企業にサプライチェーンの柔軟性を求めています。我が社の顧客は、我々のソフトウェアを活用し、サプライチェーンの柔軟性を確保し、ビジネスのバリューを生み出しています。EnBWニューベンチャーズをはじめとする、投資家の皆様からのサポートを受けられることを嬉しく思います」とコメントしている。 3ユアマインドは、調達した資金を国際展開の強化へ投じるとしている。同社は現在、ドイツとアメリカに活動拠点を置いているが、今後他の地域にも拠点を開設し、営業活動を開始するとしている。 3ユアマインドは2014年に、ドイツの大手メタル3DプリンターメーカーのEOSが設立したEOSアディティブ・マニュファクチャリング・ベンチャープログラムなどの出資を受けて設立された。3ユアマインドには、これまでにドイツ投資銀行、ヨーロッパ地域開発基金などの公的機関も出資している。
掲載日:2020年9月8日:イギリスの3Dプリンティング・サービスビューローがデジタル・マニュファクチャリング・センターを開設
イギリスの3Dプリンティング・サービスビューローのKWスペシャル・プロジェクツが、ノーザンプトン州シルバーストーン・テクノロジーパークにデジタル・マニュファクチャリング・センターを開設する。2000平方メートルの大きさのセンターは、2021年度第一四半期に開設予定。 センターには各種のポリマー系、メタル系3Dプリンターが設置され、自動車業界、航空宇宙業界、防衛関連産業、医療などの産業セクターに各種のアディティブ・マニュファクチャリング・サービスを提供する。 KWスペシャル・プロジェクツのキエロン・サルターCEOは、「デジタル・マニュファクチャリング・センターは、アディティブ・マニュファクチャリング技術を活用できるあらゆる産業セクターに開かれています。我々は、すべてのクライアントにベストなソルーションを提供し、我々が培ってきたアディティブ・マニュファクチャリングの経験を共有します。デジタル・マニュファクチャリング・センターのスタッフとともに、この新たな挑戦に挑めることに興奮しています」とコメントしている。 KWスペシャル・プロジェクツは、2012年にモータースポーツ業界出身のキエロン・サルター氏が設立した3Dプリンティング・サービスビューロー。当初はモータースポーツ用レーシングカーのパーツ製造などを手掛け、後に他の産業セクターにサービスを提供し、事業を拡大してきている。
掲載日:2020年9月7日:ゾートラックスがインクラウド・3Dプリンティング・マネジメントシステムをリリース
ポーランドの3Dプリンターメーカーのゾートラックスが、インクラウド・3Dプリンティング・マネジメントシステムをリリースした。3Dプリンターをクラウドベースでコントロール・モニタリングするプラットフォームで、インターネットに接続していれば世界中のどこからでも3Dプリンターを管理することが可能になる。リリースに先立ち、ゾートラックスは200台の3Dプリンターを対象にテストを行ったという。 インクラウド・3Dプリンティング・マネジメントシステムのリリースについて、ゾートラックスのラファ・トマジアクCEOは、「(リリースに先立ち)何百ものデザイン、プロトタイプ、テストプリントを毎日のように行いました。複数の3Dプリンターを同時に稼働させ、管理できるかを検証しました。3Dプリンターをリモートから管理できるようにするだけでなく、3Dプリンターの稼働履歴を閲覧可能にし、同時に操作や管理することが可能になりました」とコメントしている。 新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、3Dプリンターなどの工作機械をリモートで管理する需要が高まっている。オランダの3Dプリンターメーカーのウルチメーカーも、3Dプリンターをリモートで管理するクラウド・マネジメント・プラットフォームをリリースしている。 ゾートラックスは2013年設立。独自開発したLPD(layer plastic deposition) ベースのFDM3Dプリンターを開発し、主にアメリカとヨーロッパを中心にユーザーを増やしている。同社の3Dプリンターは、独自開発したオールインワン型の管理ソフト「ゾートラックス・スイート」とともに多くの3Dプリンターユーザーから高く評価されている。
掲載日:2020年9月6日:ドイツのフライブルク大学の研究チームがエコフレンドリー・ウッドベース3Dプリンティング素材を開発
ドイツのフライブルク大学の研究チームが、エコフレンドリー・ウッドベース3Dプリンティング素材を開発した。開発したのはフライブルク大学森林バイオマテリアル学部のマリー・ピエール・ラボリー教授率いる研究チームで、樹木から抽出されるリグリンとセルソースを配合し、自然整合性的なポリマーを構成した。リグリンは樹木からほぼ無限に抽出できるため、極めてサステナブルな素材を開発することに成功したとしている。研究チームは、開発した素材を建設業や製造業に普及させることを目指すとしている。 リグニン(Lignin)は、セルロース、ヘミセルロースと共に植物の体細胞壁を構成する主要成分。リグニンの含有率は、針葉樹で25-35%、広葉樹で20-25%に達する。植物の細胞間の接着や細胞壁の強化に役立つとされ、木材パルプの製造廃液中に大量に存在するとされる。化学的に安定していて、微生物によって分解されにくい物質とされる。 エコフレンドリーな3Dプリンティング素材を開発する機運は世界的に高まってきている。リトアニアのヴィリニュス大学の研究チームも、リサイクル可能なオプティカル3Dプリンティング用バイオマテリアル素材を開発している。 フライブルク大学は、正式にはアルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルクと呼ばれ、1457年設立のドイツで五番目に古い大学。ドイツで最も権威ある大学の一つとされ、ヨーロッパ全体においても名門大学の一つとされる。19名のノーベル賞受賞者を輩出し、哲学者エトムント・フッサールやマルティン・ハイデッガーの母校としても知られている。
掲載日:2020年9月5日:フランス軍が遠隔地基地で3Dプリンターを活用
フランス軍が遠隔地基地で3Dプリンターを活用し、話題になっている。フランス軍は、マリにある遠隔地基地でウルチメーカーとフォームラブズの3Dプリンターを活用し、プロテクティブ・シェルなどの消耗部品を製造している。約4500人の軍人が駐留する基地では、各種の消耗部品のサプライチェーンの確保が課題となるが、3Dプリンターを活用することでサプライチェーンを自己完結的に確保することに成功しつつある。 フランス軍のクエンチン需品調達係曹長は、「(フランス軍が大量に使用している)例えば、プジョーP4トラックの部品を例に挙げてみましょう。イグニションボタンが必要になった場合、本国に部品の支給を依頼します。その期間中、トラックは稼働できません。ひいては軍全体の稼働能力にも影響します。一方で、3Dプリンターを活用することで、イグニションボタンをわずかな時間で製造することができます。パーツを交換すれば、トラックはただちに稼働可能になります」とコメントしている。 クエンチン氏は、フランス軍は今後より多くの3Dプリンター用素材を試用し、3Dプリンターの活用範囲を拡大してゆくとしている。 軍隊が3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まってきている。アメリカ空軍も、戦闘機などの航空機の消耗部品の製造に3Dプリンターを活用している。アメリカ海軍も、空母エセックス艦内に3Dプリンターを搭載し、各種の部品などの製造を行っている。自己完結的なサプライチェーンの確保が求められる軍隊においては、今後も3Dプリンターを活用がさらに進むと予想されている。
掲載日:2020年9月4日:Formnext 2020が開催を断念、バーチャル展示会を開催へ
世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2020が開催を断念し、、バーチャル展示会を開催することとなった。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、Formnext 2020はドイツ・フランクフルトで2020年11月10日から13日までの四日間開催される予定だった。 Formnext 2020を主催するマサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHによると、Formnext 2020は当初、フランクフルト市が規定する健康・衛生基準に準拠する形でオンラインとオフラインの両方で開催される予定だった。 マサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのペトラ・ハーバーガー社長は、「現時点のドイツおよびヨーロッパでの新型コロナウィルスの感染状況を鑑みるに、出展者と来場者の双方への感染リスクは低くないと判断しています。また、当局による国内旅行の規制強化などもあり、今回の決定に至りました。Formnext 2020の開催準備に多くの時間を投じてきましたが、バーチャルでの展示会を開催することになりました」とコメントしている。 Formnexコネクトと名付けられたバーチャル展示会は、2020年11月10日からオンラインで開催される。バーチャル展示会では、出展者によるプレゼンテーション、バーチャル会議、オンデマンド・コンテンツ配信などが行われる。 本記事執筆時点でのドイツの新型コロナウィルス感染者数は24万8814人、死者数は9399人に達している。ドイツを含むヨーロッパ全体での新型コロナウィルスの感染ペースは収まりつつあるが、感染の収束には至っていない。
掲載日:2020年9月3日:カーボンの共同創業者ジョセフ・デシモン氏がスタンフォード大学教員に就任
アメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンの共同創業者ジョセフ・デシモン氏が、スタンフォード大学教員に就任する。デシモン氏はカーボンを設立後、同社のCEO兼社長を務めていた。同氏は昨年11月に同社の社長兼CEOを退任したものの、取締役に留まっている。なお、デシモン氏退任後、デュポン出身のエレン・クルマン氏が社長兼CEOに就任している。 デシモン氏は、スタンフォード大学医学部放射線課、工学部化学工学課、スタンフォード大学大学院ビジネススクールの、三つの学部に所属する。同氏は医学、工学、ビジネスを包括的に学べるアカデミックプログラムの提供を構想しているという。 デシモン氏は、「スタンフォード大学ではすでに多くの素晴らしい人々にお会いしました。スタンフォード大学の豊かな学術的資産や規律に圧倒されています。学問の境界を繋げることで、人類に繁栄をもたらす新しいアイデアや発見が得られると確信しています」とコメントしている。 カーボンは、独自開発したCLIP(Continuous Liquid Interface Production)ベースの3Dプリンターを製造している。カーボンのCLIP3Dプリンターは、光と酸素を使って造形するのが特徴で、一般的なSLA3Dプリンターよりも高速で高品質の造形ができるとしている。カーボンにはJSRなどの日本企業も出資している。
掲載日:2020年9月2日:スコットランドのストラスクライド大学が1580万ポンドの資金調達に成功
スコットランドのストラスクライド大学が、1580万ポンド(約22億4360万円)の資金調達に成功した。調達した資金は、スコットランド国立製造研究所との共同プロジェクトに投じられる。 プロジェクトではスコットランドの中小企業を対象に、9つの支援パッケージが提供される。各パッケージは、それぞれの業界で3Dプリンティング技術の導入を促し、実際に活用することを目指す。 プロジェクトリーダーのステファン・フィッツパトリック氏は、「プロジェクトの目的は、スコットランドの中小企業オーナーや経営陣にアディティブ・マニュファクチャリング技術へ投資することの意味を理解していただき、彼らのビジネスをより強固なものにしていただくことです。アウトプットの品質を高め、生産性を強化し、新たな収益の柱を生み出し、廃棄物などを削減していただきます」とコメントしている。 プロジェクトではオンサイトでのトレーニングに加え、デジタル・マニュファクチャリングに関するオンライン学習プラットフォームも提供される。オンライン学習プラットフォームでは、アディティブ・マニュファクチャリング技術の活用に関する個別のコンサルティングに加え、モノづくりの現場が直面する実務上の課題などに関するコースも提供される。 ストラスクライド大学は1796年設立の、スコットランドのグラスゴーにある大学。グラスゴーの中心地に位置し、経済学、人文学、物理学、教育学などの学部を有している。
掲載日:2020年9月1日:フード3Dプリンター市場が2025年に4億7295万ドル規模へ成長
全世界のフード3Dプリンター市場が、2025年に4億7295万ドル(約501億3270万円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。アメリカの市場調査会社レポートリンカーの「3Dフードプリンティング・マーケットリサーチ」と題されたレポートによると、2019年時点で9871万ドル(約104億6326万円)規模のフード3Dプリンター市場は年率29.84%で成長を続け、2025年までに同規模に成長するとしている。 フード3Dプリンターの種類では、炭水化物系素材、乳製品、小麦粉系生地、野菜果物、プロテインなどを素材とするフード3Dプリンターの利用が広がるとしている。 メーカーでは、バリラグループ、ビーヘックス、キャンディファブ、チョコエッジ、Dシステムズ、ナチュラルマシーンズ、プリント2テイスト、システムズ・アンド・マテリアルズ・リサーチ、TNOなどのプレーヤーが台頭すると予想している。 また、世界的な感染拡大が続く新型コロナウィルスのパンデミックの影響についても言及し、パンデミックがあらゆる産業に影響を与え、サプライチェーンなどに変化を生じさせているとするものの、フード3Dプリンターの利用や普及については直接的な影響は少ないと予想している。 現時点では、フード3Dプリンターは一部の飲食店などにおいて試験的に使われるケースが多く、本格的な利用が始まったとはみられていない。飲食店や家庭などにおいて本格的な利用が始まることがフード3Dプリンター普及の条件になるとみられる。
掲載日:2020年8月31日:フェデリコ・ファジン氏がROBOZEに投資、アドバイザリーボードメンバーに就任
イタリアの著名物理学者のフェデリコ・ファジン氏が、イタリアの3DプリンターメーカーのROBOZEに投資し、同時に同社のアドバイザリーボードメンバー兼技術コンサルタントに就任することがわかった。ファジン氏はROBOZEの経営陣に対し、アディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションに関する技術的なアドバイスを提供する。 ファジン氏は1941年にイタリアのヴィチェンツァ生まれ、パドヴァ大学で物理学の博士号を取得、インテルで世界初のマイクロプロセッサインテル4004の設計に関わったことで知られている。インテル勤務後、世界初のマイクロプロセッサー専業メーカーのザイログを設立し、CEOとして1980年まで同社を率いた。ファジン氏は、現在もザイログの会長を務めている。 ROBOZEのアドバイザリーボードメンバー就任についてファジン氏は、「数年前、ROBOZE創業者のアレッシオ・ロルッソ氏にお会いしましたが、その見識の高さと創造性、そして組織を率いる力に感銘を受けました。ROBOZEのメンバーになるというオファーを受けた時は即座に受諾しました。私の経験を活用していただき、ROBOZEがイタリアの企業として世界的な競争にさらに伍して行けることを期待しています」とコメントしている。 Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。
掲載日:2020年8月30日:イタリアのCrea3DがスペインのBCN3Dと販売代理店契約を締結
イタリアのCrea3DがスペインのBCN3Dと販売代理店契約を締結した。Crea3DはBCN3Dのイタリアにおける専属販売代理店となり、BCN3Dの3Dプリンティングシステムの販売とサポートを行う。 Crea3Dは2013年設立。イタリア国内外の各種の3Dプリンターを取り扱い、オンラインとオフラインの両方でイタリアにおける3Dプリンター販売店としてのプレゼンスを高めてきていた。 Crea3Dのバートロミオ・パパレラCEOは、「BCN3Dと新たなコラボレーションを結べることに本当に興奮しています。我々のゴールは、お手頃な価格でプロフェッショナルなソルーションを提供することです。BCN3Dのチームは若く、ダイナミックで、イノベーションへの意欲が強く、グローバル3Dプリンティングコミュニティにおける確たるポジションを獲得しています。BCN3Dの製品を我々のポートフォリオに加えることで、我々の顧客に対するオファーを強化し、最新のクオリティソルーションを提供することが可能になります」とコメントしている。 BCN3Dは、スペインのバルセロナに拠点を置くスペインを代表する3Dプリンターメーカー。同社はこれまでに全世界の販売パートナーを通じて5000台以上の3Dプリンターを販売している。同社の顧客にはBMW、サムスン、ルイヴィトン、日産、NASA、HTC、ALBAシンクロトロンといった企業が含まれている。
掲載日:2020年8月29日:HPが2020年度第三四半期決算を発表
HPが2020年度第三四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上は146億ドル(約1兆5476億円)で、前年同期の143億ドル(約1兆5158億円)から微増となった。2020年度第三四半期決算の発表を受けて、ニューヨーク証券取引所に上場している同社の株価は4%増加した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、多くの大手メーカーの業績が悪化する中、HPは比較的好調な結果を残す形となった。 2020年度第三四半期決算について、HPの社長兼CEOのエンリケ・ロレス氏は、「コンスーマーマーケットとコマーシャルマーケットの両方において、我々はリーダーシップを発揮しています。職場や学校における需要に対し、フレキシブルに対応しています。我々の幅広いポートフォリオと誠実な仕事ぶりは、我々を顧客の価値創造へ導いています」とコメントしている。 HPの売上はパーソナルシステム部門とプリンティング部門に二分され、特にパーソナルシステム部門の売上が好調だった。中でもノートブックの売上が73億ドル(約7738億円)で、前年同期から30%増加する結果になった。一方で、デスクトップPCの売上は22億ドル(約2332億円)で、前年同期から29%減少した。また、ワークステーションの売上も4億ドル(約424億円)と、前年同期から30%減少した。結果的に、パーソナルシステム部門全体の売上は前年同期から9.7%増加した。
掲載日:2020年8月28日:スリーディーシステムズのCFOにジャグター・ナルーラ氏が就任
スリーディーシステムズのCFOにジャグター・ナルーラ氏が就任する。現地時間の9月14日付けで、ナルーラ氏はスリーディーシステムズのインベスターリレーションを含むすべてのファイナス業務を担当する。 ナルーラ氏はゼロックス、GE、プライベートエクイティファンドなどでファイナンスの業務に携わり、直近はクラウドソフトウェア開発企業ブラックボウド・コーポレーションのファイナンス担当副社長を務めていた。同氏はペンシルバニア大学ウォートンビジネススクールでMBAを、ニューヨーク大学バッファロー校でエンジニアリングの学位を、それぞれ取得している。 スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブズCEOは、「ファイナンスの豊富な経験を持つジャグターを、スリーディーシステムズにとってもっとも重要な時期に受け入れられることに興奮しています。ジャグターは数々のテクノロジー企業に勤務し、複雑なトランスフォーメーションや大規模な経営効率改善などを実現しています。我々の組織を再調整し、コスト構造を最適化し、今後の我が社の利益と成長力を最大化してくれるでしょう」とコメントしている。 スリーディーシステムズでは今年5月にCFOのトッド・ブース氏が辞任し、後任としてウェイン・ペンスキー氏が暫定CEOを務めていた。今回ナルーラ氏が正規CEOに就任することで、スリーディーシステムズのファイナンス機能がより強化されるか注目される。
掲載日:2020年8月27日:デスクトップメタルがニューヨーク証券取引所に上場
ボストンに拠点を置く3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、ニューヨーク証券取引所に上場する。ブランクチェック企業のトライン・アクイジションとリバースマージャーを行い、株式を公開する。リバースマージャー後の株式の時価総額は25億ドル(約2650億円)程度になると見られる。 ステルスモードから脱した2017年以来、デスクトップメタルはこれまでに総額で4億3800万ドル(約464億2800万円)の資金を集めてきた。同社は、創業からユニコーン企業に最速で到達した企業として知られている。ユニコーン企業とは、時価総額10億ドル(約1060億円)以上の未上場企業を指す。なお、デスクトップメタルには、GEベンチャーズ、Google、BMWなどの企業が出資している。 マサチューセッツ州にはデスクトップメタルに加え、SLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズや、デスクトップメタルの競合企業のマークフォージドなどが拠点を置いているが、デスクトップメタルは株式を公開するマサチューセッツ州初の3Dプリンターメーカーとなる。 デスクトップメタルの共同創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「(ニューヨーク証券取引所への上場は)我々にとっての新たな分岐点になります。デスクトップメタルのソルーションは大規模スループットを可能にし、あらゆるサイズのパーツ製造の高速化を可能にします。また、より高いレベルの複雑なモノづくりとサステナビリティを実現します。公開企業になることで、研究開発などをさらに強化してゆきます」とコメントしている。
掲載日:2020年8月26日:ICONが3500万ドルの資金調達に成功
テキサス州オースティンに拠点を置く3Dプリント建設企業のICONが、シリーズA投資で3500万ドル(約37億1000万円)の資金調達に成功した。今回の資金調達により、同社が調達した資金の総額は4400万ドル(約46億6400万円)となった。 出資したのはモダーン・ベンチャーズ、CAZインベストメンツ、CITIインパクト・ファンド、クロスティンバース・ベンチャーズ、アイコンスプリング・ベンチャーズ、ネクストコースト・ベンチャーズ、オークハウス・ベンチャーズなどのベンチャーキャピタルで構成されるシンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。なお、出資に伴い、モダーン・ベンチャーズの創業者でマネージングディレクターのコンスタンス・フリードマン氏がICONの取締役に就任する。 ICONは、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの住宅を建設出来る建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」をリリースしている。ICONはヴァルカンⅡを使い、価格1万ドルクラスの小型住宅を48時間以内に建設するプロジェクトなどを立上げている。同社はまた、2018年にアメリカ初の初の3Dプリント住宅用建設許可を取得している。 アメリカでは、3Dプリント建設企業の大型資金調達が相次いでいる。カリフォルニア州オークランドに拠点を置く建設系スタートアップ企業のマイティ・ビルディングズも、コースラ・ベンチャーズなどのベンチャーキャピタルから3000万ドル(約31億8千万円)の資金調達を成功させている。
掲載日:2020年7月1日:後編|世界最高レベルの3Dプリンターで作られた 世界最大級のジオラマで見る日本橋
「3Dプリンターのこれからの課題と未来予想図」

先日リニューアルオープンした三井不動産レジデンシャルの「日本橋サロン(日本橋三井タワー内)」。そこで一際目をひくのが、日本橋の街を再現した巨大なジオラマだ。なんとこれは、世界最高レベルを誇るフルカラー3Dプリンターで100%出力されたもの。スケールの大きさも精密度も前例のない、この桁違いのプロジェクトとは?

稀代の浮世絵師、歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれているシンボリックな暖簾(のれん)を垂らした呉服店「越後屋」。その老舗が日本橋の重要文化財として知られる三井本館が現在建っている場所にあったことは有名な話だが、そんな江戸文化が感じられる街、日本橋周辺を3.59km×2.36kmの範囲でジオラマ化するプロジェクトが、無事完成を迎えた。

世界最大級のジオラマを3Dプリンターですべて出力して組み上げるというこの前例のない試みについて、前編では完成したジオラマのディテールや制作過程を、中編ではいま3Dプリンターでつくる価値についてお届けした。
後編では、プロジェクトを通して見えた3Dプリンターの今後の課題や未来の展望について、当媒体「セカプリ」の代表で当プロジェクトの制作を担った木下謙一(株式会社ラナキュービックほかRANA UNITEDグループ代表取締役CEO)と山口修一(株式会社マイクロジェット代表取締役CEO)の両氏が語り尽くす。

世界最大級のジオラマから得られた収穫は計り知れない

木下「今回のジオラマは、何もかもが前例のないものでしたが、とても合理的にあらゆる作業ができましたし、これまでにないモノ作りが体験できました。大型のフルカラー3Dプリンターを3台以上、何十時間も連続して稼働し続けるというのはありえないことだと思いますが、最新のテクノロジーを使って、従来の日本人らしさと言われるような気合と根性とはまた違う方法論で、画期的なジオラマが完成したという実感があります」
山口「デジタルゆえの利点も多くありましたね。色味が合わないと分かった時点で、すぐに作り直しをしたり、その修正部分も2日後にはチェックできたりと、3Dプリンターで制作することはデジタルならではのパフォーマンスが随所に発揮されたと思います」結果大きなトラブルもなく完成を迎えたが、それだけにこのチャレンジから得られた収穫は計り知れない。これからのモノ作りやビジネスに活かせるヒントはいくつも見つかったようだ。
山口「まず今回の試みで、最大のリスクだったのが、稼働中に何らかのトラブルでプリンターが止まってしまうということですよね。結局3ヶ月間故障なく動き続けたわけですから、ミマキエンジニアリングさんにとってもいい前例が作れたと思います。個人的には、予想以上に3Dプリンターは安定していたなと感じました」
木下「そもそも前例のないことをやったので、最終的にこうなりますということがお見せできない状態からのスタートでした。クライアントをはじめプロジェクトチームのみなさんには非常に感謝しています」
山口「もし、最初の段階でこれは無理だと判断していたら今回の収穫はなかったわけですし、この実例は何か新しいビジネスのスタートになるかもしれませんね」これだけ大規模なジオラマを短時間で作り上げたことは、今後の3Dプリンターの使い方の道標にもなる。例えば、量産化できるホビーのツールや災害時の検証、ほかの使い方も模索できそうだ。山口「ホビーやフィギュアということであれば、フルカラーはまだまだコスト的に高いので難しいところはあると思います。ただ、自分で色を着けるということなら、ホビーの範疇として使える安価な3Dプリンターやその活用例は、次々に出てきています」
木下「シューズメーカーがソールの一部を3Dプリンターで作ったり、メガネメーカーがフレームを作ったり、デザインと掛け合わせて身近なもので使う例は、たくさんありますからね。そういった活用法は今後も広がるんじゃないでしょうか」
山口「3Dプリンターはますます市場を拡大していくと思います。これまでの製造業はマスプロダクション。言わば メーカーが規格を決めてそこから選ばせる“押しつけのものづくり” でした。しかし、いまはデジタル技術の活用によって、一人ひとりに自分のものを提供するマスカスタマイゼーションが重視される時代です。一人ひとりが自分にぴったりのものが欲しいと思う気持ちがある。3Dプリンターはそれを解放する技術です。このチャンスに挑戦する方が増えればと思います」

世界の技術に追いついていくために必要なこと
ますます身近になる3Dプリンター。モノ作りが得意な日本は、これからの未来に期待が持てそうだが、そもそも3Dプリンターの開発に関しては、現状、世界的に見てどんな立ち位置にいるのだろうか?
山口「残念ながらドイツなどの先進国に比べると、かなり遅れを取っていると思います。例えば日本で3Dプリンターの展示会をやると出展は50?100社程度ですが、最新のドイツで行われた展示会の出展社数は、800社以上ですから、全然規模も熱量も違うんですよ。また欧米では、3Dプリンティング関連産業が根付こうとしていますから。例えば今回のようなリアルなジオラマで、CGを使わず特撮をするというような観点など、角度の違う見方や活用方法でビジネスを考えていくことは必要だと感じますね」
木下「僕も今回やってみて、リアリティを目の当たりにすると従来のジオラマとは意味合いが変わったなと感じました。ジオラマは本来、現実の世界の建物や街を単に縮小したものですが、ここまでリアリティがあると、ちょっと違ったものに見えてきますね。それに共感や理解をしてくれる個人、企業と新しいビジネスを考えていくのはありだと思います」
日本橋の街の3Dプリンター製ジオラマを作ったことで、両氏にはまた新しいものが見えてきたようだ。ところで、今回のプロジェクトでは、やり残したと感じることはないのだろうか?
木下「時間がもうちょっとあれば、いろいろとできたかなとは思います。ひとつは、樹脂を中空にして樹脂の量もコストも削減できたのではないかということ。あとは、電車や車、船、人といった小道具をもっと使えば、さらにリアリティが出せたかなとは感じます。ですがそれは今からでも修正はできますし、街並みが変わればブロックごとに差し替えることもできます」
山口「リアリティと、そして追加修正が容易にできるのはデジタルの特性ですね。あと、日本橋周辺のジオラマを作ってわかったのですが、東京の土地活用は飽和していたかと思っていたのですが、上空から見ると低層建築が密集して空間がある場所が結構あることに、初めて気がつきました」
木下「そうですね。小さいビルと大きいビルの差が著しいところが結構ある。やはりリアルなジオラマを作ると新しい発見がありますね。都市機能を考えるうえでも、有意義な模型としてもいろいろ活用できたら嬉しいなと思います」
山口「あと3Dプリンターでいえば、もう少し子どもと触れ合う機会を増やしていきたいなとは思っています。実はゲームとは違って3Dプリンターは、大人と子どもが一緒になって楽しめるツールにもなるんです。単純に作りたい形になって立体物が出てくること自体体験したら楽しいですし、そうやって子どもの頃からプリンターに触れる経験があれば、もっとユニークなアイデアやビジネスが生まれるようになるかもしれません。私はそれを実現するための子どもと3Dプリンターを結びつける活動に、これからまた挑戦していきます」
■プロフィール
木下謙一(きのした・けんいち)
1969年生まれ。株式会社ラナデザインアソシエイツなどクリエイティブとソリューションを提供するラナグループの代表取締役CEO、武蔵野美術大学非常勤講師。1992年、武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、NHKアート等を経て、1997年にラナデザインアソシエイツを設立。多くの著名企業のウェブサイト構築やアーティストのCDジャケット、広告ビジュアル、アプリ制作などを手がける。The New York Festivals、London International Advertisingawards、東京ADCほか受賞は多数。

山口修一(やまぐち・しゅういち)
1957年生まれ。株式会社3Dプリンター総研代表取締役CEO、株式会社マイクロジェット代表取締役CEO、一般社団法人日本3Dプリンター協会代表理事、工学博士、インクジェット&3Dプリンターコンサルタント。1983年、東京工業大学大学院理工学研究科修了後、エプソン株式会社(現セイコーエプソン株式会社)を経て1997年にマイクロジェット社を設立。以後、国内外でインクジェット技術普及のための講演活動や技術支援を積極的に行っている。2012年、『インクジェット時代がきた!』(光文社新書)を上梓。3Dプリンターやインクジェット関連の講演、論文、著作多数。