3Dプリンター技術研究所(InkJet&FDM熱溶解積層1

3Dプリンターに関する高度な技術と豊富な情報

ご挨拶

研究所 所長 工学博士 山口修一 
(3D プリンター&インクジェットコンサルタント)

デジタルファブリケーション分野における、AM(Additive manufacturing)装置の中で、 低価格のFDMプリンターやインクジェット式の3Dプリンターが注目を集めていますが、 その本格的な進化は、これからと言えます。様々な情報があふれている中で、当研究所は 30年以上に及ぶインクジェット開発経験と様々な分野との接点やチャンネルを活かす ことにより、3Dプリンター関連ビジネスの発展に寄与できるように努めて参ります。

研究所所長 山口修一

山口修一 略歴
1983年 東京工業大学大学院、博士前期課程修了
1983年 大手プリンターメーカー入社。インクジェット開発に従事
1997年 マイクロジェット設立、代表取締役就任
2013年 大阪大学大学院、博士後期課程修了
2012年 著書 光文社新書『インクジェット時代がきた!』
3Dプリンターに関する講演、ラジオ出演多数

3Dプリンター技術研究所では下記のようなご要望にお応えすべく、日々技術革新と情報収集に努めています。

新着情報

2020/6/9
東京都済生会中央病院へフェイスシールドを無償提供
株式会社マイクロジェット、株式会社3Dプリンター総研、株式会社ラナエクストラクティブ、RANA CUBIC(RaNa Unitedグループ)の4社連携にて、新型コロナウイルス感染症対応に尽力されている東京都済生会中央病院への支援を目的として、3Dプリンター造形によるフェイスシールド100セットを無償提供いたしました
2019/11/18
formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
ヨーロッパ最大の3Dプリンターの展示会formnext 2019。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/11/16
formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2018。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/7/2
第29回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第29回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/5/23
第29回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/20(水)~6/22(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東21-30
2018/2/19
3D Printing 2018展来場の御礼
3D Printing 2018展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/1/12
3D Printing 2018展に出展致します。
2/14(水)~2/16(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6J-23
2017/11/10
formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2017。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2017/6/26
第28回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第28回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/5/24
第28回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/21(水)~6/23(金)
東京ビッグサイト 東1ホール
ブース№43-29
2017/2/20
3D Printing 2017展来場の御礼
3D Printing 2017展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/1/16
3D Printing 2017展に出展致します。
2/15(水)~2/17(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6L-22
2016/12/26
セミナーご参加の御礼
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。     
2016/10/26
formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2016。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2016/6/27
第27回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第27回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2016/5/31
第27回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/22(水)~6/24(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東7-38
2016/2/3
3D Printing 2016展来場の御礼
3D Printing 2016展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/12/21
調査レポート先行予約開始のお知らせ
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』の先行予約を開始いたしました。
2015/12/22
3D Printing 2016展に出展致します。
1/27(水)~1/29(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6G-20
2015/12/11
セミナーご参加の御礼
「EuroMold2015 & formnextにみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
2015/8/26
視察ツアー募集開始のお知らせ
Euromold2015展の現地解説ツアーを企画いたしました。
Euromold 2015 3Dプリンター現地解説ツアー
※お申し込みは終了しました
2015/8/18
講演会ご参加の御礼
先日行われました独立行政法人中小企業基盤整備機構 平成27年度第1回3Dプリンターセミナーにて、当研究所所長山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/7/3
第26回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第26回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/28
第26回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/24(水)~6/26(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東8-38
2015/5/21
BIO tech2015展来場の御礼
BIO tech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/21
先日行われました長野県工業技術総合センター平成27年度科学技術週間行事にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/4/13
BIO tech2015展に出展致します。
5/13(水)~5/15(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№4-47(微細加工ゾーン内)
2015/3/11
先日行われました長野県中小企業団体中央会平成26年度経営セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/2/18
nanotech大賞2015受賞報告
弊社は、nanotech2015展に出展し、
「nanotech大賞2015 日刊工業新聞社賞」を受賞いたしました。
2015/2/18
nanotech2015展来場の御礼
nanotech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/2/18
3D Printing 2015展来場の御礼
3D Printing 2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2014/12/19
nanotech2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東4~6ホール
ブース№ 5G-02
2014/12/19
3D Printing 2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6D-09
2014/12/19
先日行われました近畿化学協会機能性色素・エレクトロニクス部会東京地区合同公開講演会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/12/19
先日行われました日本印刷学会の2014年度プリプレス研究会にて、弊社の堀が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/23
先日行われました色材協会関東支部の印刷インキアドバンス講座にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/15
先日行われました農工大・多摩小金井ベンチャーポート9月セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/9/16
BioJapan 2014展に出展致します。
10/15(水)~10/17(金)
パシフィコ横浜
ブース№ B101(中小機構ブース内)
2014/7/14
先日行われました大阪府工業協会の2014年度3Dプリンタ実践導入研究会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/7/14
先日行われました愛知県経営者協会機械金属部会総会の特別講演にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/5/27
第25回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/25(水)~6/27(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№7-40
2014/4/23
BIO tech2014展に出展致します。
5/14(水)~5/16(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№8-1(バイオ医療開発ゾーン内)
2014/1/22
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2014/1/15
nanotech2014展に出展致します。
1/29(水)~1/31(金)
東京ビッグサイト 東4・5・6ホール
ブースNo.6-G21
2013/12/18
3Dプリンターセミナーの次回開催日は2014年2月の予定です。
2013/12/4
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2013/12/2
3Dプリンター技術研究所ホームページを新たにオープンしました。

セミナー・イベント情報

2019/12/21
【formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2019年12月20日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2018/12/10
【formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2018年12月7日(金)
開催場所:AP品川アネックス (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2017/11/10
【formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2017年12月15日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2016/12/26
【formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2016年12月22日(木)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2015/12/11
【EuroMold2015 & formnext
にみる3Dプリンター最前線】
開催日 :2015年12月10日(木)
開催場所:AP品川
※満席により、お申込みは終了しました
2015/1/20
【EuroMold 2014 から見えてきた3Dプリンティングの未来】
開催日 :2015年1月21日(水)
開催場所:(株)3Dプリンター総研 セミナールーム
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/5/21
【3Dプリンター体験会】
開催日 :2014年5月24日(土)
開催場所:当研究所
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/1/22
【3Dプリンタ、造形材料開発者向け
セミナー】
開催日 :2014年3月6日(木)
開催場所:東京都内
※お申し込みは終了しました

新刊・レポ

2021/6/23new
【最新書籍情報!】
2021年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 178頁
詳しくはこちら
2021/3/19new
【最新書籍情報!】
世界の3Dプリンティング産業最前線 2021
体裁/A4判レポート(フルカラー)165頁
詳しくはこちら
2021/2/16【最新書籍情報!】
3Dプリンティング材料最新業界レポート
体裁/A4判 362頁
詳しくはこちら
2021/2/1【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用新規材料開発
体裁/B5判 380頁
詳しくはこちら
2020/7/20【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用材料開発と造形物の高精度化
体裁/A4判 469頁
詳しくはこちら
2020/5/15【最新書籍情報!】
2020年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 189頁
詳しくはこちら
2020/3/16【最新書籍情報!】
formnext2019 報告レポート刊行
体裁/A4判報告レポート 175頁
詳しくはこちら
2020/3/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と市場
体裁/B5判 241頁
詳しくはこちら
2019/8/30【最新書籍情報!】
3Dプリンター・造形材料の市場動向と最新業界レポート
体裁/A4判 239頁
詳しくはこちら
2019/5/20【最新書籍情報!】
2019年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 197頁
詳しくはこちら
2018/12/17【最新書籍情報!】
formnext2018 報告レポート刊行
体裁/A4判 220頁 フルカラー
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と先進分野への応用
体裁/A4判 264頁
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
2018年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 168頁
詳しくはこちら
2018/1/22【最新書籍情報!】
formnext2017 報告レポート
体裁/A4判 240頁超 フルカラー
詳しくはこちら
2017/6/21【最新書籍情報!】
2017年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 175頁
詳しくはこちら
2017/2/28
バイオ・医療への3Dプリンティング技術の開発最前線
体裁/B5判 上製 230頁
詳しくはこちら
2016/3/28
3Dプリンター・造形材料の開発動向と市場
~IoT時代に求められるモノづくり~
体裁/A4判 並製 182頁
詳しくはこちら
2016/1/27
「新たなものづくり」3Dプリンタ活用最前線
体裁/B5判・270頁 詳しくはこちら
2015/12/21
【最新調査レポート情報!】
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』
体裁/A4判レポート・165頁フルカラー
詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『産業用3Dプリンターの最新技術・材料・応用事例』
体裁/B5判・280頁 詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『3Dプリンターの材料技術の開発動向と市場展開』
体裁/A4判・143頁 詳しくはこちら
2015/2/25
【最新調査レポート情報!】
『EuroMold2014 報告レポート』
<Euro Mold 2014から見えてきた3Dプリンティングの未来>

2014年11月25日より28日までの4日間ドイツのフランクフルトで開催されたEuroMold 2014。先日、報告会を開催いたしましたが、かねてからご要望のありましたレポート版が完成いたしました。
詳しくはこちら
2014/2/26
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンタに関する特許分析レポート』

「3Dプリンタ」に関連する特許を分析、さらに3Dプリンタを取り巻く環境情報(訴訟・市場) をコンパクトに整理致しました。
詳しくはこちら
2013/12/18
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンティング革命アメリカ最新レポート』

アメリカの3Dプリンターを利用したビジネスの数々を紹介!!
詳しくはこちら
2013/12/2
【おすすめ度No.1書籍】
3Dプリンターについて書かれた、 当研究所の所長の著作本は こちら

世界の3Dプリンターニュース 抜粋 ニュース一覧はこちら

掲載日:2021年11月25日:WASPがディオールのポップアップストアを建設3Dプリンターで建設
イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、フランスのファッションブランドのディオールのポップアップストアを建設3Dプリンターで建設して話題になっている。 ドバイのジュメリアビーチに建設されたポップアップストアは、広さ80平方メートルの平屋建て2棟で、55トンの粘土系素材を使って建設された。建設にかかった時間は120時間だという。WASPによると、素材は100%ナチュラルな素材で、サステナブルで環境にやさしいとしている。また、ストアのサーキュラーデザインはディオールの人気シリーズ「レディ・ディオール」をいモチーフに設計されたという。 WASPは、2019年にTECLAエコハウスプロジェクトを立ち上げ、サステナブルでエコフレンドリーな建設3Dプリンティング技術の開発を進めてきた。現在、世界中で使われている建設3Dプリンターの多くはコンクリートを素材にしており、コンクリート生産時のCO2などの排出が問題視されている。WASPの建設3Dプリンターは、自然石や粘土を素材にするため、ほぼカーボンエミッションゼロで建設することが出来るとしている。 今回建設されたディオールのポップアップストアは、年明け2022年から一般に公開される。
掲載日:2021年11月24日:リデファインミートがステーキ用代替肉の販売を開始
イスラエルの代替肉メーカーのリデファインミートが、ステーキ用代替肉の販売を開始した。ホールカットと呼ばれるステーキ用部位の形状で、イスラエル、イギリス、ドイツ、オランダの飲食店を通じて提供される。リデファインミートは、これまでにハンバーガー用パテ、ソーセージ、ラム・ケバブ、挽肉の形状で代替肉を提供していたが、本格的ステーキ用代替肉を提供する世界初のケースとなる。 リデファインミートのステーキ用代替肉を試食したイギリスのミシュランスターシェフのマルコ・ピエール・ホワイト氏は、「リデファインミートの代替肉を初めて食べましたが、大きな衝撃を受けました。今、世界の人々は肉の消費を減らそうと務めていますが、現実では代替肉は我々シェフが求める品質と多様性を提供できていません。しかし、リデファインミートの製品は極めて本物の肉に近く、サステナビリティと植物由来製品のメリットの両方が得られます。もちろん、味が良いのは言うまでもありません」とコメントしている。 リデファインミートは、ステーキ用代替肉の販売をヨーロッパとイスラエル市場から開始し、続いてアメリカとアジア市場で販売を開始するとしている。なお、リデファインミートは、代替肉の製造に3Dプリンティング技術を活用している。
掲載日:2021年11月23日:2025年にFormnext USAがアメリカ・シカゴで開催
2025年にFormnext USAがアメリカ・シカゴで開催される運びとなった。世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会Formnextを主催しているメサゴ・メッセ・フランクフルトによると、同社はAMT(アソシエーション・フォー・マニュファクチャリング・テクノロジー)とガードナー・ビジネス・メディアと共同で、2025年3月14日から16日の日程で、シカゴのマコーミック・プレース展示会場でFormnext USAを開催する。 メサゴ・メッセ・フランクフルトのペトラ・ハーバーガー社長は、「Formnetxt USAシカゴは、北米と世界のアディティブ・マニュファクチャリング関係者とアメリカ市場のダイナミズムとをマッチングさせる特別なプラットフォームになることでしょう」とコメントしている。 Formnetxtは、毎年11月にドイツのフランクフルトで開催されているが、Formnetxtがドイツ国外で開催されるのは初めてとなる。2020年に開催予定だったFormnetxt 2020は、新型コロナウィルスの感染拡大によりオンラインによる開催を余儀なくされたが、今年開催されたFormnext 2021は、Formnetxt2020をはさんで二年ぶりの完全オフラインでの開催となった。
掲載日:2021年11月22日:ストラタシスがオープンマテリアルポリシーを拡大
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、オープンマテリアルポリシーを拡大する。ストラタシスは、これまでに自社の「ストラタシス・オリジンワン」「ストラタシスH350」シリーズのユーザーに対し、オープンマテリアルポリシーを適用していたが、それを他のシリーズにも拡大する。オープンマテリアルポリシーの適用により、ストラタシスの3Dプリンターユーザーは、ストラタシスの純正素材以外に、サードパーティーのフィラメントも利用可能になる。 ストラタシスの製造担当副社長のディック・アンダーソン氏は、「我々の顧客にはアディティブ・マニュファクチャリングのベネフィットを直ちに享受していただく必要があります。(オープンマテリアルポリシーの適用により)サステナビリティ、コスト優位性、柔軟性、カスタマイゼーションなどのベネフィットが得られます。スリーティアーのエコシステムは、素材のイノベーションを加速させ、業界で最も信頼されているアディティブ・マニュファクチャリングプラットフォームをより多くの人に提供するでしょう」とコメントしている。 ストラタシスは、ユーザーに自社の純正素材以外を使わせない「クローズドマテリアルポリシー」を長らく貫いてきた。同社がオープンマテリアルポリシーを拡大する背景には、競合他社との競争激化があると見られている。
掲載日:2021年11月21日:nトポロジーがシリーズD投資で6500万ドルを調達
ニューヨークに拠点を置く次世代3Dモデリングソフト開発のnトポロジーが、シリーズD投資で6500万ドル(約74億1000万円)を調達した。出資したのは投資会社タイガー・グローバルマネジメントを筆頭とする投資シンジケート。オールドシップ・グループ、ルーツ・ベンチャーズ、カナーン・パートナーズ、ヘイスタック、インサイト・パートナーズなどのベンチャーキャピタルも参加している。今回の資金調達により、nトポロジーが調達した資金の総額は1億3500万ドル(約153億9000万円)となった。 nトポロジーの創業者でCEOのブラッドリー・ローゼンバーグは、「エンジニアのキャリアを始めて間もない頃から、CADなどのエンジニアリングソフトウェアがイノベーティブなデザインを阻害するボトルネックになっていると感じていました。我々のソフトウェアはそうしたエンジニアの問題を解決し、アディティブ・マニュファクチャリングのパワーを最大限に活用することを支援します。そして、CADのようなレガシーツールとのギャップを埋めます」とコメントしている。 nトポロジーは2015年設立。アディティブ・マニュファクチャリングに特化した次世代3Dモデリングソフトを開発している。同社のソフトウェアは、フォードモーターズ、ロッキードマーティン、ハネウェル、エマーソン、ウィルソンなどに採用されている。
掲載日:2021年11月20日:Formnext 2021が閉幕
2021年11月16日から19日の日程でドイツ・フランクフルトで開催されていた世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会Formnextが閉幕した。新型コロナウィルスの感染拡大によりオンラインでの開催を余儀なくされた昨年のFormnext 2020をはさみ、2年ぶりの完全オフラインでの開催となった。 来年のFormnext 2022は、フランクフルトの同じ会場で2022年11月15日から18日の日程で開催される。また、2025年にはアメリカ・シカゴでFormnext USAが開催されることが発表された。 主催者メサゴ・メッセ・フランクフルトの発表によると、Formnext 2021には600社以上の企業が出展し、世界76カ国から17,859人の来場者が集まった。 メサゴ・メッセ・フランクフルトのFormnext担当副社長のサシャ・ヴェンズラー氏は、「(Formnext 2021の開催により)対面での接触や会話をすることが、アディティブ・マニュファクチャリング業界という革新的な業界にとっていかに重要であるかを改めて実感しました。アディティブ・マニュファクチャリング業界は技術革新のペースが速く、投資家や各種のステークホルダーと情報を共有することが重要です。業界全体がFormnextの開催を待ち望んでいました」とコメントしている。
掲載日:2021年11月19日:マテリアライズがリンク3Dを買収
ベルギーの3Dプリンティング・サービスビューロー・3Dプリンティング関連ソフトウェア開発のマテリアライズが、SaaSベースのアディティブ・マニュファクチャリング・ワークフローソフトウェア開発のリンク3Dを買収した。発表によると、マテリアライズはリンク3Dの株主に対し、現金3350万ドル(38億1900万円)を支払い100%子会社化する。マテリアライズは、今年2021年4月にリンク3Dと買収に関する契約を締結し、100%子会社化のオプションを行使した。 リンク3Dの買収について、マテリアライズのフリード・ヴァンクラエンCEOは、「マテリアライズは今後もアディティブ・マニュファクチャリング業界をリードしてゆく所存であり、リンク3Dの買収はマニュファクチャリング市場における我々のポジションをさらに強化するものです。多くの企業がアディティブ・マニュファクチャリングの活用を進める中で、強固で汎用性の高いアディティブ・マニュファクチャリング・ソフトウェアプラットフォームがさらに求められています。今回の合併によりスケーラブルでサステナブルなプラットフォームの基盤を構築できます」とコメントしている。 マテリアライズは1990年にウィルフレッド・ヴァンクラインやピーター・レイズらが設立した、ベルギーで最初の3Dプリンティング・サービスビューロー。アディティブ・マニュファクチャリングの世界では老舗企業として知られている。
掲載日:2021年11月18日:デスクトップメタルがメタ・アディティブを買収
アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、イギリスのバインダージェット3Dプリンターメーカーのメタ・アディティブを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。 メタ・アディティブは2019年設立。リバプール大学のスピンアウト企業として誕生し、主にメタルパウダーやセラミックパウダーを使ったバインダージェット3Dプリンターを開発している。同社は、これまでにイギリス政府が組成した英国スマート基金から120万ポンド(1億7400万円)の資金を調達していた。 メタ・アディティブの買収について、デスクトップメタルの創業者兼CEOのリック・フュロップ氏は、「メタ・アディティブが開発したオーガノメタリックのバインダーと基礎素材は極めて画期的です。この革命的なバインダーはパーツの製造時のシュリンクを防ぎ、特に大型のパーツの製造時に大きな威力を発揮します。歩留りも改善するため、最終的にはコスト削減に繋がるでしょう」とコメントしている。 デスクトップメタルは近年、大型の企業買収を繰り返している。直近ではドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのExOneの買収を完了し、完全子会社化している。
掲載日:2021年11月17日:Formnext 2021がドイツのフランクフルトで開幕
現地時間の2021年11月16日、世界最大クラスのアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021が、ドイツのフランクフルトで開幕した。新型コロナウィルスの世界的なパンデミックによりオンラインでの開催を余儀なくされた昨年のFormnex 2020を含み、2年ぶりの完全オフラインでの開催となった。来場者の多くはマスクを着用して入場し、コロナ禍での開催を印象付けていた。 初日となった11月16日は、FormnextTVのオープニングセッションが行われ、Formnext主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトのサシャ・ヴェンズラー氏が開幕の挨拶を行った。その後、各種のテーマに沿ったトークセッションやセミナーなどが相次いで開催された。また、例年行われているアディティブ・マニュファクチャリング・スタートアップチャレンジの受賞者が発表され、授賞式が行われた。 Formnext 2021の出展者および来場者には、ドイツ政府が定める「2Gルール」が適用される。出展者及び来場者がワクチン接種済みか、新型コロナウィルス感染症からの回復したことを証明する医療機関の証明書がないと会場へ入場できない。
掲載日:2021年11月16日:ASTMインターナショナルがウォーラーズ・アソシエイツを買収
世界最大の国際標準化・規格認定機関のASTMインターナショナルが、アディティブ・マニュファクチャリング関連老舗コンサルティング会社のウォーラーズ・アソシエイツを買収した。買収後もウォーラーズ・アソシエイツは同一のブランドで事業を継続する。なお、買収方法や買収金額などの詳細については明らかにされていない。 ウォーラーズ・アソシエイツは、世界で最も権威あるアディティブ・マニュファクチャリング関連コンサルティング会社として知られ、業界レポート「ウォーラーズ・レポート」を毎年発行している。 ウォーラーズ・アソシエイツの買収について、ASTMインターナショナルのキャサリン・モーガン社長は、「ウォーラーズ・アソシエイツをASTMファミリーにお迎えすることに興奮しています。ウォーラーズ・アソシエイツはアディティブ・マニュファクチャリングの世界で30年以上も信頼できる情報ソースとして貢献してきました。ASTMインターナショナルとウォーラーズ・アソシエイツという二つのブランドが、協働しながら多くのことを成し遂げることを期待しています」とコメントしている。 買収により、ウォーラーズ・アソシエイツのテリー・ウォーラーズ社長はASTMインターナショナルのアディティブ・マニュファクチャリング担当役員に就任する。
掲載日:2021年11月15日:Velo3Dが2021年度第三四半期決算を発表
カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、2021年度第三四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は870万ドル(約9億9180万ドル)で、前年同期比で278%の増加となった。経常収支は6660万ドル(約75億9240万円)の赤字で、前年同期の710万ドル(8億940万ドル)から大幅に悪化した。 2021年度第三四半期決算についてVelo3Dのベニー・ミュラーCEOは、「第三四半期においては、宇宙およびエネルギーセクターにおいて需要の増加が確認できました。我々のテクノロジーは多くの産業リーダーに利用されています。その中にはスペースX、エアロジェット・ロケットダイン、ラウンチャーなどのロケットメーカーが含まれます。我々のテクノロジーは、次世代のロケットとロケットエンジンを製造するために不可欠のものになりつつあります」と説明している。 Velo3Dは、2021年10月7日にSPAC(特別買収目的会社)のジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションと合併し、ニューヨーク証券取引所へ上場した。同社の株は現在、VLDのティッカーシンボルで取引されている。
掲載日:2021年11月14日:マターハッカーズがアメリカ海軍とウルチメーカー3Dプリンター供給のIDIQ契約を締結
米カリフォルニア州アーバインに拠点を置く3Dプリンター販売会社のマターハッカーズが、アメリカ海軍とウルチメーカー3Dプリンター供給のIDIQ契約(数量未確定契約、Indefinite- Delivery Indefinite-Quantity Contract)を締結した。契約金額は500万ドル(約5億7000万円)。 米海軍航空システム・コマンドと交わされた契約によると、マターハッカーズは今後五年間、米海軍および米海兵隊の各基地に対し、ウルチメーカーのS53Dプリンターを要請に応じて供給する。また、3Dプリンターのサポートや、運用のための実地トレーニングなども提供する。 マターハッカーズの戦略パートナーシップ担当副社長のマラ・ヒトナー氏は、「米海軍航空システム・コマンドに対するマターハッカーズのコミットメントは、単に3Dプリンターをお届けするだけにとどまりません。継続的なトレーニングやパーソナルなサポートなどもご提供し、3Dプリンターがその能力をフルに発揮できるようお手伝いいたします」とコメントしている。 マターハッカーズは2010年設立。カリフォルニア州アーバインに店舗を構え、ウルチメーカーの3Dプリンターを含めた各メーカーの3Dプリンターを販売している。3Dプリンターの販売店としては老舗として3Dプリンターコミュニティに知られている。
掲載日:2021年11月13日:デスクトップメタルによるExOneの買収が完了
アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルによるドイツの3DプリンターメーカーのExOneの買収が完了した。両者は今年2021年8月にExOneの発行済み株式のすべてを買収することで合意していた。合意では、ExOneの株主は1株あたり8ドル50セントの現金と17ドル分のデスクトップメタルの株式を受け取ることになっていた。 買収手続きの完了により、現地時間の2021年11月12日午後5時30分をもってNASDAQで取引されているExOneの株式は上場廃止となる。買収完了後もExOneはデスクトップメタルの完全子会社として従来通りの経営を続ける。 ExOneの買収完了について、デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「この買収はアディティブ・マニュファクチャリング業界におけるランドマークの瞬間であり、デスクトップメタルのアディティブ・マニュファクチャリング2.0のポートフォリオを強化するものです。ExOneの才能あるチームを歓迎し、ひとつのチームとしてアディティブ・マスプロダクション普及へ共に努力してゆきます。我々の顧客、パートナー、株主、そして従業員にとって大きな価値を創造します」とコメントしている。
掲載日:2021年11月12日:スリーディーシステムズが2021年度第三四半期決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2021年度第三四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億5600万ドル(約177億8400万円)で、前年同期比で15%増加した。経常収支は6400万ドル(約72億9600万円)で、前年同期比で8%増加した。 部門別の売上高では、3Dプリンター製品の売上高が1億900万ドル(約124億2600万円)で、前年同期比で40%の大幅な増加となった。一方、サービス部門の売上高は4700万ドル(約53億5800万円)で、前年同期比で19%のマイナスとなった。好調な3Dプリンター製品の売上高を、サービス部門のマイナスが足を引っ張る結果となった。 2021年度第三四半期決算について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「COVID-19との闘いはまだ続いており、サプライチェーンの問題もまだ解決されていません。しかし、スリーディーシステムズの社員の素晴らしい働きにより、二けたの成長を記録した好調な第三四半期決算を発表することが出来ました。期間中ノンコア事業の売却を進め、戦略的成長分野への投資を強化出来たことが結果につながっています」とコメントしている。
掲載日:2021年11月11日:Velo3Dがドイツのアウグスバーグにテクニカルセンターを開設
カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、ドイツのアウグスバーグにテクニカルセンターを開設した。センターではVelo3Dのサファイア3Dプリンティングシステムのアセンブリが行われるほか、各種のデモンストレーションなどが行われる。 センターは110平方メートルの大きさで、ドイツ・アウグスバーグのアウグスバーグ・イノベーションパーク内に存在する。メインホールを中心に、ラボエリア、オフィスエリア、カンファレンスルームなどで構成されている。 Velo3Dのベニー・ビュラー創業者兼CEOは、「ヨーロッパはVelo3Dのさらなる成長のためのキーマーケットです。テクニカルセンターの開設により、我が社のアディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションをヨーロッパにお届けできることに興奮しています。また、センターにお越しいただいて、我々のソルーションを直接ご自分の目で確かめていただくことが可能です」とコメントしている。 Velo3Dのアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーは、主に航空宇宙などの産業セクターで広く使われている。同社の顧客にはスペースX、ハネウェル、ブーム・スーパーソニック、クロマロイ、ラム・リサーチなどが含まれている。
掲載日:2021年11月10日:アメリカの建設3Dプリンターメーカーとハウスメーカーがパートナーシップ契約を締結
アメリカの建設3Dプリンターメーカーとハウスメーカーがパートナーシップ契約を締結し、話題になっている。パートナーシップ契約を締結したのは建設3Dプリンターメーカーのブラック・バッファローと、ハウスメーカーのアルクィスト。発表によると、アルクィストはブラック・バッファローの建設3Dプリンターメーカーを使い、主にアメリカの過疎地域を中心に低価格住宅を建設する。 ブラック・バッファローのマイケル・ウッズCEO兼COOは、「アルクィストのチームと対面して、我々が多くのシナジーを有していることを確信しました。彼らは我々のテクノロジーを最大限に活用し、よりスマートでサステナブルな社会を作るという我々のゴール実現に大きく貢献してくれるでしょう」とコメントしている。 アルクィストは、今年2021年6月にバージニア州で同社初の販売用3Dプリント住宅を建設している。同社は今後、オレゴン州、ペンシルバニア州、アイオワ州などで3Dプリント住宅を建設するとしている。 アメリカでは現在、都市部を中心に住宅不足が社会問題化している。住宅不足に対応するため、各地で建設3Dプリンターの導入が進んでいる。これまでにカリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州などで3Dプリント住宅が建設されている。
掲載日:2021年11月9日:ドイツで新型コロナウィルスの感染者数が激増
今月11月16日から19日の4日間フランクフルトでFormnext 2021を開催するドイツで、新型コロナウィルスの感染者数が激増している。世界中の新型コロナウィルスの感染状況をモニタリングしているワールドメーターによると、ドイツ現地時間の2021年11月7日現在、ドイツ国内の新規新型コロナウィルスの感染者数は12,788人で、7日平均の感染者数は26,358人となっている。直近7日間に確認された新型コロナウイルスの人口10万人当たりの新規感染者数が201.1人となり、過去最多を記録した。 直近7日間の新規感染者数が10万人当たり491.3人と全国平均の2倍以上を記録した東部ザクセン州では、8日からワクチン未接種者に新たな行動制限が課せられる。 ドイツではワクチン接種率が70%手前で停滞していて、政府当局はワクチン未接種者にワクチン接種を呼び掛けている。 世界最大級のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021は、予定通り完全オフラインでの開催が予定されているが、出展者および来場者にはドイツ政府が定める「2Gルール」が適用される。出展者及び来場者がワクチン接種済みか、新型コロナウィルス感染症からの回復したことを証明する医療機関の証明書がないと会場へ入場できない。
掲載日:2021年11月8日:Formnext 2021が予定通り11月16日から19日の4日間ドイツのフランクフルトで開催へ
世界最大級のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021が、予定通り11月16日から19日の4日間ドイツのフランクフルトで開催される。新型コロナウィルスの世界的なパンデミックによりオンラインでの開催を余儀なくされた昨年のFormnex 2020を含み、2年ぶりの完全オフラインでの開催となる。 なお、出展者および来場者にはドイツ政府が定める「2Gルール」が適用される。出展者及び来場者がワクチン接種済みか、新型コロナウィルス感染症からの回復したことを証明する医療機関の証明書がないと会場へ入場できない。 新型コロナウィルスのワクチン接種が進むドイツでも、新型コロナウィルスの感染の再拡大が続いている。ドイツでは、直近で4日基準で3万3949人とこれまでで最多の新規感染者を出している。WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は「ヨーロッパは新型コロナ再流行の実質的な脅威に露出されていたり、すでに戦っている」とし「各国の政府は、状況に合った措置を施行しなければならない」と求めている。また「ワクチン接種完了率の高い国に住んでいる人を含め、新型コロナにぜい弱な人が依然として多い」とし「予測不可能な新型コロナの再拡散へと続いている」と懸念を表明している。
掲載日:2021年11月7日:ライトフォース・オーソドンティクスがシリーズC投資で5000万ドルを調達
マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く歯科医療スタートアップ企業のライトフォース・オーソドンティクス(LightForce Orthodontics)が、シリーズC投資で5000万ドル(約57億円)を調達して話題になっている。投資したのはアディティブ・マニュファクチャリング・ベンチャーズを含む投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。今回の資金調達によりライトフォース・オーソドンティクスが調達した資金の総額は7060万ドル(約80億4840万円)となった。 ライトフォース・オーソドンティクスは、歯科矯正用ブラケットを3Dプリンターで製造している。歯科医療の領域ではアライン・テクノロジーなどが歯科矯正用マウスピースを3Dプリンターで製造しているが、歯科矯正を望む患者の70%は歯科矯正用マウスピースでは治療出来ないとされている。ライトフォース・オーソドンティクスは、患者それぞれに歯科矯正用ブラケットをカスタマイズ製造することで、患者一人ひとりに最適な歯科矯正を提供できるとしている。 歯科医療用3Dプリンティング市場は成長を続けていて、調査会社エマーゲン・リサーチによると、2028年までに124億6千万ドル(約1兆4204億円)規模に成長するとしている。
掲載日:2021年11月6日:ストラタシスが2021年度第三四半期決算を発表
アメリカ現地時間の2021年11月4日、大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが2021年度第三四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億5900万ドル(約181億2600万円)で、前年同期の1億2790万ドル(約140億6900万円)から24.3%増加した。新型コロナウィルスの世界的なパンデミックが続く中、市場関係者の事前予想を上回る結果となった。 2021年度第三四半期決算について、ストラタシスのヨアヴ・ツァイフCEOは、「2021年度第三四半期決算は、すべてのビジネスラインと市場エリアで売上が増加しました。全体の対前年比の売上増加率は24.3%ですが、システム売上の増加率35%と、消耗品売上の増加率27%が牽引する形になりました。ダイレクト・サービスビューローの売上は2019年第三四半期のレベルに戻っていませんが、前年同期比では25%の増加となりました。(オリジンの買収などの)これまでに行ってきた投資戦略が実を結び始めています」とコメントしている。 好調な決算発表を受けて、NASDAQで取引されているストラタシスの株は一時14%上昇した。本記事執筆時点(2021年11月5日)ではストラタシスの株は34.67ドルで取引されていて、6カ月前からの株価上昇率は77.16%となっている。
掲載日:2021年11月5日:コア・インダストリアル・パートナーズがアディティブ・マニュファクチャリング関連会社3社を買収
イリノイ州シカゴに拠点を置くプライベートエクイティファームのコア・インダストリアル・パートナーズが、アディティブ・マニュファクチャリング関連会社3社を買収した。買収されたのはハイエンドサーモプラス・チックフィラメントメーカーの3DXTECH、ストラタシス対応フィラメントメーカーのトリトン3D、インダストリアル・エクストルージョン3Dプリンターメーカーのギアボックス3Dの3社。買収金額などの詳細については明らかにされていない。 3社の買収について、コア・インダストリアル・パートナーズのマネージングパートナーのジョン・メイ氏は、「3DXTECH、トリトン3D、ギアボックス3Dへの投資は、3Dプリンターと高機能素材にフォーカスしたアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームを構築するという我々の戦略に沿ったものです。アディティブ・マニュファクチャリングに対する追い風とインダストリー4.0の広がりは、投資した3社により強力なポジションを与え、さらに前進させることを可能にするでしょう」とコメントしている。 コア・インダストリアル・パートナーズは、製造業への投資に特化したプライベートエクイティファーム。主にアディティブ・マニュファクチャリングを含むインダストリーテクノロジーやインダストリーサービスなどのセクターへ集中的に投資している。これまでに投資した資金の総額は7億ドル(約798億円)となっている。
掲載日:2021年11月4日:プロトータル・インダストリーズがイタリアの3Dプリンティングサービスビューローを買収
スウェーデンの大手3Dプリンティングサービスビューローのプロトータル・インダストリーズが、イタリアの3Dプリンティングサービスビューローのプロジラスを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。契約は現地時間の2021年11月2日に締結され、プロジラスは同じブランド名で事業を継続するとしている。今回のプロジラスの買収は、プロトータル・インダストリーズによる西ヨーロッパ市場で二番目の買収となった。 プロジラスの買収について、プロトータル・インダストリーズのジャン・ロフヴィングCEOは、「プロジラスを我がグループへお迎えすることを嬉しく思います。アディティブ・マニュファクチャリングは成長中の産業であり、我々はこれまでにいくつもの会社を買収してきました。プロジラスは、アディティブ・マニュファクチャリングの世界で20年間も先頭を走り続けていて、我がグループに極めてフィットします。今回の買収により、イタリア市場を含めたヨーロッパ市場全体に、より優れたアディティブ・マニュファクチャリング関連サービスを提供できるようになるでしょう」とコメントしている。 プロトータル・インダストリーズは1999年設立の、スウェーデン・ヨンシューピングに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。スウェーデンを中心とした北欧市場を中心にサービスを提供している。ヨーロッパ市場では、イギリスでも事業を展開している。
掲載日:2021年11月3日:テラン・オービタルがSPACを通じて上場へ
ロケット・小型人工衛星開発スタートアップ企業のテラン・オービタルが、SPAC(特別買収目的会社)のテールウィンド・トゥ・アクイジションを通じてニューヨーク証券取引所へ上場する。発表によると、テラン・オービタルは3億4500万ドル(約393億3000万円)の現金に加え、5000万ドル(約57億円)のPIPE(Public Investment in Public Entities)による資金を受ける。PIPEには、フロリダ州二拠点を置く投資会社のAEインダストリアル・パートナーズと、テラン・オービタルの大株主のロッキードマーティンが参加する。 合併作業が予定通りに進めば、テラン・オービタルは来年2022年度第一四半期にニューヨーク証券取引所へ上場する。上場後のティッカーシンボルはLLAPになる予定。 テラン・オービタルのボリス・ベッカー社長は、「我々は、すでに7500万ドル(約85億5000万円)相当の受注残を抱えています。本拠地のカリフォルニア州アーバインの生産施設に加え、新工場の建設を急ぎ稼働を開始させます。これからも宇宙探査、商業、安全保障と言った産業セクターのユーザーへ製品を提供してゆきます」とコメントしている。 テラン・オービタルは2013年設立。「ナノサテライト」と呼ばれる小型人工衛星を製造している。同社は「ナノサテライト」の主要部品を3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年11月2日:プロトラブズが2021年度第三四半期決算を発表
アメリカの3Dプリンティングサービスビューロー大手プロトラブズが、2021年度第三四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億2500万ドル(約142億5000万円)で、前年同期の1億800万ドル(約123億1200万円)から17%増加した。 部門別の売上高では、射出成型事業の売上高が5800万ドル(約66億1200万円)で、前年同期比で12%増加した。CNCマシニング事業の売上高は4400万ドル(約50億1600万円)で、前年同期比で33%増加した。3Dプリンティング事業の売上高は1900万ドル(約21億6600万円)で、前年同期比で19%増加した。シートメタル事業の売上高は500万ドル(約5億7000万円)で、前年同期比で16%増加した。 2021年度第三四半期決算について、プロトラブズのロバート・ボーダー社長兼CEOは、「売上高は17%増加しましたが、利益が低下したことを残念に思っています。売上高は想定の範囲内でしたが、利益は我々の期待値を下回りました。計画を達成するためにいくつかの対策を立てていますが、季節的な売上減少や現在進行中のヨーロッパ市場の停滞などにより、かならずしも期待する結果にならないかもしれません」とコメントしている。 プロトラブズは1999年設立。ミネソタ州メープルプレーンズに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。アメリカをはじめイギリス、ドイツ、日本でも事業を展開している。同社はニューヨーク株式市場に上場している。
掲載日:2021年11月1日:ウサイン・ボルト氏とスプリントレイが共同プロジェクトを開始
陸上100メートル走世界記録保持者のウサイン・ボルト氏と、米カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置く歯科医療用3Dプリンターメーカーのスプリントレイが、共同プロジェクトを開始した。「ボルト・ラボ・パワード・バイ・スプリントレイ」と名付けられたプロジェクトは、ボルト氏の母国ジャマイカに3Dデンタルラボ付きの歯科医療施設の開設を目指すもので、特にジャマイカの過疎地域の住民に歯科医療サービスを提供するもの。ボルト氏が開設したボルト基金と、ジャマイカ歯科医師会も協力している。 プロジェクトの立ち上げについて、スプリントレイのエリッヒ・クレイドラー社長は、「スプリントレイの最大の価値は、すべての人に我々の歯科医療領域での経験値を提供することです。時間とスピードを最大活用することについて、ウサイン・ボルト氏ほど人々に影響を与えられる人は存在しません。世界の人々に適切な歯科医療の提供を目指すこのプロジェクトは、人口10万人あたり1人の歯科医師しか存在しないジャマイカでスタートを切ります」とプレスリリースで説明している。 ウサイン・ボルト氏はまた、スプリントレイのグローバル・ブランド・アンバサダーにも就任した。契約期間は5年間で、同期間中ボルト氏はスプリントレイが主催するセミナーなどでスピーカーを務める。
掲載日:2021年10月31日:アディティブ・マニュファクチャラー・グリーン・トレード・アソシエーションに新たに6社が加入
アメリカのアディティブ・マニュファクチャリング業界団体のアディティブ・マニュファクチャラー・グリーン・トレード・アソシエーション(AMGTA)に新たに6社が加入した。 加入したのは自動車メーカーのダイバージェント・テクノロジーズ、ドイツのアディティブ・マニュファクチャリング・アーチェンセンター、同じくドイツのメタル3Dプリンターメーカーのカーツ・エルザ、3Dプリンターメーカーのネクサ3D、メタルパウダーメーカーのテクナ・アドバンスドマテリアルズ、気候コンサルティング会社のトレーン・テクノロジーズの6社。加入により、AMGTAの会員数は33社になった。 AMGTAのエグゼクティブディレクター、シェリー・ハンデル氏は、「新たなメンバーと仕事をすることを楽しみにしています。AMGTAは、アディティブ・マニュファクチャリング業界におけるキーインダストリーソースとして拡大を続けています。(新会員の加入は)業界のサステナビリティ強化に向けて大きな助けとなるでしょう」とコメントしている。 AMGTAは、2019年にフロリダに拠点を置くメタル3Dプリンティング・サービスビューローのシンタヴィア社が中心になって設立された非営利団体。アディティブ・マニュファクチャリングのサステナビリティなどをテーマに、各種の研究や啓蒙などを行うことを事業目的にしている。
掲載日:2021年10月30日:スリーディーシステムズがヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズを買収
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、テキサス州ヒューストンに拠点を置くバイオスタートアップ企業のヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズを買収した。買収金額は4500万ドル(約51億3000万ドル)で、買収金額以外の詳細については明らかにされていない。今回の買収に伴い、スリーディーシステムズはヒューストンにワールドクラスの研究施設を新設するとしている。 ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズの買収について、スリーディーシステムズの社長兼CEOのジェフリー・グレイブス氏は、「(ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズ創業者の)ジョーダン・ミラー博士と彼のチームの合流により、我が社の医療担当チーフ・テクノロジー・オフィサーのチャック・ハル率いるチームは、ヒトの臓器のバイオプリンティング開発能力と規模を劇的に拡大することが可能になります。チームは現在、人の肺のバイオプリンティングにフォーカスしていますが、いずれ他の臓器のバイオプリンティングも可能になるでしょう」とコメントしている。 ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズは、2018年にライス大学のジョーダン・ミラー教授とその教え子のバグラット・グリゴリアン氏が共同で設立したバイオプリンティング企業。ヒトの臓器のバイオプリンティング・プラットフォームをはじめ、バイオプリンティング用素材などを開発している。
掲載日:2021年10月29日:Cybe建設がキュラソーにカリブ海初の3Dプリント住宅を建設へ
オランダのCybe(サイビー)建設が、オランダの大手建設資材メーカーBIBと共同で、カリブ海の島国キュラソーにカリブ海初の3Dプリント住宅を建設する。発表によると、3Dプリント住宅は平屋建てで、オープンスペースとパテオが付いたデザインになるという。 Cybe建設の創業者でCEOのベリー・ヘンドリクス氏は、「近年エネルギーや資材価格の高騰などにより、住宅を安く建設することがますます困難になってきています。コンクリート3DプリンターとCybe建設が開発した独自のデザインにより、その問題を解決できます。建設3Dプリンターの経験豊富なナレッジリーダーとして、カリブ海に多くの3Dプリント住宅を建設してゆきます」とコメントしている。 キュラソーは、人口14万2千人のオランダ王国の構成国。面積444平方キロメートルの種子島とほぼ同じ大きさの島国で、ベネズエラの北60キロメートルに位置している。ラム酒をベースにしたキュラソー酒の産地として知られている。 CyBe建設は2013年11月設立のオランダのベンチャー企業。建設3Dプリンターの他、建設3Dプリンター用ソフトウェア、建築用素材などを製造している。Cybe建設は2017年6月にUAEのドバイでも研究施設を建設3Dプリンターで建設している。
掲載日:2021年10月28日:AIM3Dがマルチマテリアル3Dプリンター「ExAM510」シリーズをリリース
ドイツの3DプリンターメーカーのAIM3Dが、マルチマテリアル3Dプリンター「ExAM510」シリーズをリリースする。来月11月16日から19日の日程でドイツのフランクフルトで開催されるFormnext 2021でプロトタイプが展示される。 「ExAM510」シリーズは、AIM3Dの現行フラッグシップシリーズの「ExAM255」シリーズをベースにした開発されたもので、510 x 510 x 400 mmのビルドボリュームを有している。ビルドエリアは最大200℃まで温度設定が可能。独自開発したAIM3Dエクストルーダーを搭載し、一般的なフィラメント方式のFDM3Dプリンターの最大10倍のスピードで造形が可能。 素材はABS、PLA,PETG、PEEK、TPE、PEIなどのポリマー系素材に加え、PA6、GF40、MF60、PEEK CFなどの強化エンジニアリングプラスチック系素材や、316-L、CU99などのメタル系素材、およびセラミック系素材が利用できる。 AIM3Dは2017年設立。ドイツ・メクレンブルク州ロストックに拠点を置くロストック大学のスピンアウト企業。ロストック大学の学生らが中心となって設立した。
掲載日:2021年10月27日:ICONがレンナーと共同で大規模3Dプリントハウスコミュニティを建設
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、アメリカの大手ハウスメーカーのレンナーと共同で大規模3Dプリントハウスコミュニティを建設する。両社の発表によると、プロジェクトは人口100人程度のコミュニティの構築を目指すもので、来年度中の完成を目指しているという。実現すると、世界最大の3Dプリントハウスコミュニティが誕生するとしている。 プロジェクトの関係者マーティン・ヴォークル氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングは、建設業そのものを変革する可能性を秘めています。プロジェクトでは、アディティブ・マニュファクチャリングが最大限の力を発揮することを目指しています。建設廃材の排出を削減し、建設期間を短縮する。そして、なによりもよりリジリエントでサステナブル、エネルギー効率の高い住宅を作り上げます」とコメントしている。 ICONは、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの建物を建設できる建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を製造している。ICONはまた、今年2021年9月に米テキサス州オースティンで4棟の3Dプリント住宅を販売するなど、建設業界でのプレゼンスを強めている。
掲載日:2021年10月26日:ストラタシスの株価が値上がり
米大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの株価が値上がりしている。ストラタシスの株価は、今年2021年2月8日に54.37ドルの高値を付けた後5月12日に19.44ドルに値を下げ、その後20ドル付近で推移していた。今月10月に入ってから徐々に値を上げ始め、現地時間の2021年10月25日、前日比6%高の34.00ドルで取引を終えている。取引終了時点のストラタシスの時価総額は18億3000万ドル(約2086億円)となっている。 ある市場関係者は、来月11月に発表されるストラタシスの2021年度第三四半期決算の内容を市場が先取りしている可能性を指摘している。 ストラタシスは1994年10月に、1株5ドルのIPO価格でNASDAQへ上場している。2001年6月29日には1.01ドルにまで下落したものの、その後徐々に値を上げ始め、2014年1月3日には136.46ドルにまで値上がりしている。しかし、2016年2月19日に17.60ドルへ急落、その後20ドル付近で取引されていた。 ストラタシスは1989年設立。創業者スコット・クランプが娘のためにグルーガンで玩具のカエルを作ったことから積層造形方式の3Dプリンターの原理を発案、世界初のFDM3Dプリンターを生み出した。
掲載日:2021年10月25日:BMFが事例「3Dバイオニック表面での液体方向ステアリングの世界初の発見」を公開
独自の超高解像度マイクロ3Dプリンティング技術を搭載した3Dプリントシステムを開発・販売するBMF(Boston Micro Fabrication、ボストン・マイクロ・ファブリケーション) は、最新のケーススタディとして「3Dバイオニック表面での液体方向ステアリングの世界初の発見」という事例を公開した。 これまで、液体の自発的な移動方向は、液体自体の固有の性質よりも表面の構造的特性や化学組成に依存すると一般的に考えられていたが、香港城市大学の王鉆開教授(City University of Hong Kong, Zuankai Wang)とその共同研究者は、ナンヨウスギの葉に触発され、3Dキャピラリーラチェット表面(ALIS)を製作して、表面張力の異なる液体が表面構造での移動方向を操作できることを初めて発見。2世紀以上続いている課題を解決した。この発見は「3D capillary ratchet-induced liquid directional steering」というタイトルで科学雑誌Science誌に掲載された。 この研究では、設計した3D表面構造にいくつかの課題があるとされていた。 ➤ぞれぞれのキャピラリーラチェットは横方向と縦方向両方の曲率を備えた三次元複雑構造を含む。 ➤ラチェットの厚さは僅か80μm。 ➤ラチェットの先端間の間隔(750μm)を正確に制御する。 ➤従来の射出成形、フォトリソグラフィー、CNC加工などの従来の製造方法では製作が難しい。 この課題を解決するために、研究者は10μmの光学解像度を持つBMF社のmicroArch®S140 3Dプリンターを使用して、ナンヨウスギの葉の構造的特徴を利用して、横方向と縦方向の両方に二重曲率を持つ3D毛細血管ラチェット構造を平行に配置して設計・製作した。ブレードピッチp=750μm、コラムピッチw=1000μm、傾斜角度=15〜90°、曲率半径R1とR2は縦方向と横方向でそれぞれ〜400μmと〜650μm。 研究結果によれば、表面張力の低い流体はバイオニック構造のラチェットの先端方向に、表面張力の高い流体はその逆方向に移動することを示している。このような流体の輸送特性は、ナンヨウスギの葉の表面での動きと同じで、しかも、長距離や円形の表面でも、良好な一方向性を保たれることがわかった。
掲載日:2021年10月24日:アイダホ大学の研究チームが木材廃材を使った建設3Dプリンター開発プロジェクトを開始
アイダホ大学の研究チームが、木材廃材を使った建設3Dプリンター開発プロジェクトを開始して現地の話題になっている。アイダホ大学の発表によると、プロジェクトはアメリカ国立科学基金から400万ドル(4億5600万円)の助成金を受けて行われるもので、2025年までに実際に現場で稼働できる建設3Dプリンターの開発を目指すとしている。 現在アメリカを含む世界各国で普及が進む建設3Dプリンターの多くは、コンクリートを素材に住宅などを3Dプリントするタイプのものがほとんど。ある専門家によると、コンクリート自体はサステナブルとは言い難く、コンクリートの生産で全世界の温室効果ガスの8%を排出しているという。一方、アイダホ大学の研究チームが開発を目指しているのは、木材廃材にバインダーを混ぜて素材として活用する、バインダージェット方式の大型3Dプリンターのような形状になるという。 アイダホ州では現在、住宅不足解消を目的に州内で建設ラッシュが続いている。その結果、建設現場から大量の木材廃材が排出され、その処理などが問題になっているという。関係者は、アイダホ大学が開発する建設3Dプリンターが州内の木材廃材問題解決に役立つと期待している。
掲載日:2021年10月23日:ゾートラックスが人工衛星用電子回路基板用パーツを3Dプリンターで製造
ポーランドの3Dプリンターメーカーのゾートラックスが、人工衛星用電子回路基板用パーツを3Dプリンターで製造したとして話題になっている。2019年から欧州宇宙機関と共同で取り組んできたもので、WISAウッドサット衛星に搭載される。 欧州宇宙機関のプロセスエンジニア、ウゴ・ラフォント氏によると、欧州宇宙機関はゾートラックスに独自にブレンドした二種類のPEEK素材を使ってパーツの製造が可能か打診したという。ゾートラックスは、自社のEndureal3Dプリンターを使ってテストを行い、実際に製造が可能であることを確認した。 ラフォント氏は、「我々は近年、ポリエーテル・エーテル・ケトンつまりPEEKと呼ばれる素材を使った3Dプリンティングの研究を重ねてきました。PEEKは非常に強固なサーモプラスチックで、最大350℃の耐熱性を有しており、鉄のパーツと同様の機能も有しています。ある時ゾートラックスが安定したデュアルプリント型の3Dプリンターを有していることを見つけ、彼らに打診したのです」と経緯を説明している。 ゾートラックスは2013年設立。独自開発したLPD(layer plastic deposition) ベースのFDM3Dプリンターを開発し、主にアメリカとヨーロッパを中心に販売している。
掲載日:2021年10月22日:フィラメンタムが100%生分解性3Dプリンティングフィラメントを開発
チェコ共和国のフィラメントメーカーのフィラメンタムが、100%生分解性3Dプリンティングフィラメントを開発したとして話題になっている。ノンオイレン・フィラメントと名付けられたフィラメントは、現在開催中のドバイ国際展示会2020で公開されている。 ノンオイレン・フィラメントは、スロバック技術大学と共同で開発されたもので、ポリ乳酸・ホリヒドロキシ酪酸・ブチラートを原料としている。100%生分解性で、機能を損なうことなく数回リサイクルすることが可能。また、原料は100%再生可能な素材で構成されているという。 フィラメンタムの創業者でCEOのジョセフ・デレチェック氏は、「サステナビリティとリサイクルは、我が社を取り巻くあらゆる産業セクターにおけるナンバーワンのトピックとなっています。特にサステナビリティはフィラメンタムにとっての最大の課題のひとつです。我々は、未来の世代のためのサステナブルな環境を維持するために、他社とこれからも他社とともに努力してゆきます」とコメントしている。 フィラメンタムは、2019年8月にもチェコのトマス・バタ大学の研究チームと生分解性サンダルコレクションを開発し、話題を集めている。
掲載日:2021年10月21日:Robozeが「サーキュラーエコノミープログラム」を2022年1月から開始
イタリアの3DプリンターメーカーのRobozeが、「サーキュラーエコノミープログラム」を2022年1月から開始する。「サーキュラーエコノミープログラム」はRobozeのユーザーを対象としたもので、Robozeのユーザーから3Dプリンター用廃材や不要になった3DプリントパーツをRobozeが回収し、あらたに「サーキュラーフィラメント」としてリサイクルするもの。「サーキュラーフィラメント」は、Robozeの通常のフィラメントよりも低価格で販売されるという。 Robozeの創業者でCEOのアレッシオ・ロルッソ氏は、「Robozeは、あらゆるコストと努力をもってサプライチェーン全体のマネジメントを再構築します。3Dプリンティング技術はCO2排出問題に対するソルーションのひとつであり、物流を削減し、ジャストインタイムでオンデマンドのモノづくりを可能にします。一方で、我々はプラスチックゴミをむやみに増やそうとは考えていません。サーキュラーエコノミープログラムの実施により、ゼロウェイストの世界を実現し、今後もソルーションを提供してゆきます」とコメントしている。 Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。RobozeのARGO500 3Dプリンターは、500mm X 500mm X 500mm の造形サイズを持つFDM方式の3Dプリンターで、PEEK、ULTEM、AM9085F、カーボンPAなどのエンジニアリングポリマーを素材に造形出来る。
掲載日:2021年10月20日:アディティブ・マニュファクチャリング・ユーザーグループが2022年度年次総会をシカゴで開催
アメリカ最大のアディティブ・マニュファクチャリング関連業界団体のアディティブ・マニュファクチャリング・ユーザーグループ(AMUG)が、2022年度年次総会を2022年4月3日から7日までの日程でイリノイ州シカゴで開催する。コロナ禍で通常開催された昨年2021年度年次総会に続き、完全オフラインでの通常開催となる。 AMUGのカール・デッカー会長は、「AMUG年次総会はカンファレンスを中心にプログラムを構成していますが、参加者にユニークで価値のある経験をしていただきたいと考えています。表面上は他のカンファレンスと似ているかもしれませんが、実際に会場に来ていただき、出展者の皆様と会話をしていただくことで、非現実的な瞬間を味わっていただけると確信しています」とコメントしている。 新型コロナウィルスの世界的なパンデミックが収束の兆しを見せる中、世界各地のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントが通常通り開催され始めている。世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントのFormnext 2021も、2021年11月16日から19日の日程で完全オフラインでドイツ・フランクフルトで開催される。
掲載日:2021年10月19日:ウルチメーカーが創立10周年キャンペーンを開始
オランダのデスクトップ3Dプリンターメーカーのウルチメーカーが、創立10周年キャンペーンを開始した。2021年度第三四半期(10月~12月)中有効で、ウルチメーカーの3Dプリンター、3Dプリンティングソフトウェア、素材を購入するすべての新規ユーザーに20%割引を提供する。また、3Dプリンターの購入者には、1年間の追加保証期間も付与される。さらに、すべての新規ユーザーにオンライントレーニングサイト「ウルチメーカー・アカデミー」へのフリーアクセスを提供する。 ウルチメーカーのユルゲン・フォン・ホレンCEOは、「この創立10周年キャンペーンは、これまでにウルチメーカーがユーザーに提供してきた驚きの瞬間を記念するものです。また、我が社がメインストリームのビジネスレベルの3Dプリンティングテクノロジーを多くの企業ユーザーに提供してきたことを記念するものです。ウルチメーカーは、3Dプリンティングにおける様々な困難を取り除き、ユーザーへ提供してきました」とコメントしている。 ウルチメーカーは、オランダ・ユトレヒトに拠点を置く2011年設立の3Dプリンターメーカー。これまでに主に欧米市場のユーザーに125,000台の3Dプリンターを出荷し、従業員400名を雇用するまでに成長している。同社が買収したオープンソースのスライサーソフトのCuraは、これまでに全世界で50万人のユーザーを抱え、一週間に140万点の部品をプリントしているとされる。
掲載日:2021年10月18日:エドウィン・バーク氏とエイドリアン・サグマン氏がリデファイン・ミートの役員に就任
エドウィン・バーク氏とエイドリアン・サグマン氏が、イスラエルの代替肉メーカーのリデファイン・ミートの役員に就任した。発表によると、エドウィン・バーク氏はシニア・バイスプレジデント兼EMEA担当ジェネラルマネージャーに、エイドリアン・サグマン氏はグローバルセールス兼事業開発担当ディレクターに、それぞれ就任した。 エドウィン・バーク氏は、大手食品メーカーのネッスルでマネージングディレクターを務めるなど、食品業界で25年のキャリアを持つベテラン。前職ではネッスルのプラントベースドフード事業部のマネージングディレクターを務めていた。 エイドリアン・サグマン氏も、大手食品メーカーのユニリーバなどで事業開発とマーケティングを担当してきた業界のベテラン。前職ではイスラエル最大の食品メーカーのストラウス・グループで輸出担当ディレクターを務めていた。 リディファイン・ミートは2018年設立。イスラエルのテルアビブに拠点を置き、3Dプリンターで代替肉を製造している。同社の代替肉は競合製品よりも味がよく、同社が実施した消費者テストでは被験者の90%が同社の代替肉を「美味しい」と評価している。 なお、リデファイン・ミートの代替肉は、今年2021年7月からイスラエルとヨーロッパで販売されている。
掲載日:2021年10月17日:フランスの医療スタートアップ企業がストラタシスの医療用3Dプリンターを導入
フランスの医療スタートアップ企業のボーン3Dが、ストラタシスの医療用3Dプリンターを導入する。現地の報道によると、ボーン3Dはストラタシスのポリジェット3Dプリンティングシステムを導入し、現地の医療機関向けにカスタマイズド医療デバイスのオンデマンドマニュファクチャリングや臓器モデルの製造などの3Dプリンティングサービスを提供する。また、医療機関が個別に導入するストラタシスの3Dプリンターのサポートなども行う。 ボーン3Dは2018年設立。フランス・パリに拠点を置き、医療機関に各種の3Dプリンティングサービスを提供している。ボーン3Dは2019年に初めてストラタシスのJ750デジタルアナトミー3Dプリンターを導入したのを皮切りに、マルチマテリアルJ5メディジェット3Dプリンターや、Fシリーズ3Dプリンターなどを含む30台以上のストラタシスの3Dプリンターを導入している。 ボーン3Dはまた、2020年の1年間で60台のストラタシスの3Dプリンターをフランスの大学病院などへ納入し、設置、運用、サポートなどの支援を行っている。ボーン3Dが支援している医療機関の数は250に達し、ボーン3Dが支援している医療機関にはパリ大学附属病院、ストラスブール大学附属病院、バセル大学附属病院などが含まれているという。
掲載日:2021年10月16日:プリンタープレッズがバーテックス・マニュファクチャリングを買収
医療3Dプリンティングサービスビューローのプリンタープレッズが、産業用3Dプリンティングサービスビューローのバーテックス・マニュファクチャリングを買収した。買収スキームや買収金額などの詳細については明らかにされていない。 プリンタープレッズは2018年設立。カリフォルニア州フリモントに拠点を置き、医療機器メーカーなどのユーザーにメタル3Dプリンティングなどのサービスを提供している。同社はこれまでにブティック・ベンチャー・パートナーなどのベンチャーキャピタルから総額で1600万ドル(約18億2400万円)の資金を調達している。 バーテックス・マニュファクチャリングはオハイオ州シンシナティ二拠点を置き、医療、航空宇宙、防衛、石油ガス、エネルギー、コンスーマーグッズなどの産業セクターのユーザーに3Dプリンティングサービスを提供している。 プリンタープレッズのシュリ・シェティーCEOは、「過去2年間において、両社は素晴らしい協働関係を築いてきました。両社の合併により、二つのイノベーティブな会社が先端マニュファクチャリングの領域でお互いの強みを補完することになります。IP(知的財産)やアディティブ・マニュファクチャリングの最高のテクノロジーを、様々な産業セクターのユーザーに提供することになるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年10月15日:ASTMインターナショナル・アディティブ・マニュファクチャリング会議が11月1日から5日の日程で開催
ASTMインターナショナル・アディティブ・マニュファクチャリング会議が、11月1日から5日の日程で米カリフォルニア州アナハイムで開催される。同時にオンラインによるバーチャル展示会も行われる。 開催期間中「3Dプリンティング用ポリマー素材」「アディティブ・マニュファクチャリング・フィードストック」「防衛産業用アディティブ・マニュファクチャリング」「セラミックアディティブ・マニュファクチャリング」「自動車産業・運輸業用アディティブ・マニュファクチャリング」などの26のシンポジウムや、「アディティブ・マニュファクチャリング品質管理基準」「シンターベース・アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジー」「アディティブ・マニュファクチャリング用素材の最適化」などの認定講座も開催される。 参加には事前登録と参加費用の支払いが必要。参加費用はASTM会員が775ドル、非会員が850ドル、学生が400ドルとなっている。また、バーチャル展示会のみの参加の場合、参加費用はASTM会員が500ドル、非会員が575ドル、学生が300ドルとなっている。 ASTMインターナショナル (ASTM International) は、世界最大の非営利の国際標準化・規格設定機関。工業規格のASTM規格を発行している。1898年にアメリカの鉄道産業の発展に伴い、レールを製造するための鋼の規格を制定したのに端を発する。
掲載日:2021年10月14日:Formnext 2021が来月11月16日から19日の日程で通常通り開催
世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントのFormnext 2021が、来月11月16日から19日の日程で通常通り開催される。ドイツのメッセ・フランクフルト展示場でのオフラインでの開催は、新型コロナウィルスのパンデミックにより完全オンラインでの開催を余儀なくされた昨年から1年ぶりとなる。 開催に際しては、出展者と来場者に、ドイツ政府が定めた2Gルールの順守が求められる。2Gルールとは、新型コロナウィルスのワクチン接種を受けるか、新型コロナウィルスに感染後回復したことを証明するかのいずれかを求めたもの。また、出展者と来場者のいずれに対しても、マスク着用やソーシャルディスタンシングの順守は求められない。なお、会場にはチェックポイントが設けられ、ワクチン接種の証明書か、医療機関が発行した回復証明書の提示が求められる。 2Gルールの適用について、Formnext主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトのサシャ・ヴェンズラー副社長は、「2Gルールを適用することを大変嬉しく思っています。出展者と来場者の双方に展示会を思いきり楽しんでいただく機会を提供できるからです。通常の開催のように、対面での会話も行っていただけます」とコメントしている。
掲載日:2021年10月13日:ストラタシスがFormnext 2021で新型3Dプリンター3シリーズを公開
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、ドイツのフランクフルトで来月11月16日から19日の日程で開催される世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントのFormnext 2021で、新型3Dプリンター3シリーズを公開する。公開されるのはオリジン・ワン3Dプリンター、H3503Dプリンター、F770FDM3Dプリンターの3シリーズ。 オリジン・ワン3Dプリンターは、ストラタシスが買収したオリジンが開発したハイエンドDLP3Dプリンター。最高285℃の高耐熱性樹脂、衝撃性材料、エラストマーなどの幅広い素材が利用でき、最小積層ピッチ0.05mmで細微なパーツなどの製造が可能。管理ソフトはクラウドベースで提供される。 H3503Dプリンターは、SAFテクノロジーを採用した新方式の3Dプリンター。独自の温度管理で安定した造形を実現し、カバー、コネクタ、ヒンジ、ケーブル、ダクトなどの最終部品の生産に活用できるとしている。 F770FDM3Dプリンターは、最大372,000?の造形サイズを持つ大型3Dプリンター。ABSとASAのポリマー系素材が利用でき、低コストで大型モデルの製造が可能。また、溶解性サポート材に対応しているため、複雑な形状のモデルを造形してもサポート除去が簡単に行える。
掲載日:2021年10月12日:スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏がRobozeのアドバイザリーボードメンバーに就任
スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏がRobozeのアドバイザリーボードメンバーに就任した。スティーブン・ゴンザレス氏はNASAに30年勤務し、各種のプロジェクトマネジメントなどを行ってきた。アライン・ハルス氏は、シリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタルのクロスリンク・キャピタルのパートナーを務め、主に半導体業界のスタートアップ企業などへ投資を行っていた。 両氏のアドバイザリーボードメンバー就任について、Robozeの創業者でCEOのアレッシオ・ロルーソ氏は、「スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏を我々のアドバイザリーボードにお迎えすることを歓迎します。スティーブンは宇宙産業における最も経験を積んだマネージャーの一人です。NASAにおける最も革新的なプロジェクトをいくつも率いてきました。我々の業界においても、パフォーマンスや品質を向上させてくれると確信しています。また、アラインの経験とスキルは、我が社をテクノロジーとファイナンスの両面において最適な方向へ導いてくれるでしょう」とコメントしている。 Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。RobozeのARGO500 3Dプリンターは、500mm X 500mm X 500mm の造形サイズを持つFDM方式の3Dプリンターで、PEEK、ULTEM、AM9085F、カーボンPAなどのエンジニアリングポリマーを素材に造形出来る。
掲載日:2021年10月11日:3Dプリンター総研がUDEMYでデジタルクリエーション講座シリーズを開講
本サイト世界の3Dプリンターニュース「セカプリ」を運営している株式会社3Dプリンター総研が、オンライン学習プラットフォームのUDEMYでデジタルクリエーション講座シリーズを開講した。シリーズの第一弾は、無料ソフト「Zbrush Core Mini」で恐竜を作り、プリントアウトする講座となる。 Zbrush Core Miniは、無料ダウンロードが可能な、全世界に多くのユーザーを抱えるデジタル3Dモデリングソフト。ペンタブレットを使った感覚的なモデリング操作が特徴で、彫刻や粘土細工のように有機的なモデリングが可能。CADなど数値制御のソフトウェアに抵抗があったり、より自由に形を作りたい場合に有効なソフトウェア。 恐竜のモデリングレクチャーは、恐竜イラストで世界的に有名な加藤愛一さんが実際にモデリングしていく動画をベースに解説される。受講者には、自分のイメージを形にし、実際に3Dプリントして手に取って見ていただく。また、恐竜イラストの下書きイラスト画像や、レクチャーで使われるサンプル用恐竜3Dデータのダウンロードも可能。 株式会社3Dプリンター総研は、今後も同様のレクチャーを数多く展開してゆく予定。
・株式会社3Dプリンター総研連絡先
会社名 : 株式会社3Dプリンター総研
代表者 : 代表取締役 山口修一 工学博士(3Dプリンターコンサルタント)
所在地 : 東京都小金井市中町2-24-16
URL  : https://3dri.co.jp/
MAIL : info@3dri.co.jp
掲載日:2021年10月10日:アメリカの高校生が3Dプリント銃製造中に暴発事故で負傷
アメリカの高校生が3Dプリント銃製造中に暴発事故で負傷したとして話題になっている。負傷したのはバージニア州ホープウェル市在住の16歳の男子高校生。セミオートマチック拳銃を製造していたところ、何らかのきっかけで銃弾が発射されたという。銃弾は高校生の足に命中したものの、命に別状はないという。なお、高校生の年齢から本人の名前は明らかにされていない。 ホープウェル市警察のチェイエン・カサール警部は、「高校生の両親は今回の事故について非常な衝撃を受けています。自分達の息子の部屋で拳銃が製造されていたとは想像すら出来なかったようです。拳銃はほぼ完成に近い状態で、トリガーガードをアンダーマウントに取り付ける過程で銃弾が発射されたようです」とコメントしている。 現場へ駆けつけた救急隊員によると、現場には価格249ドル(約27,400円)のエニーキュービック社製3Dプリンターが置かれ、トリガーガードやグリップなどの拳銃の主要部品が作られていたという。高校生の両親によると、高校生は「趣味として」3Dプリンターを購入していたという。 購買履歴が残らないことなどを理由に、アメリカの多くの州では3Dプリント銃の製造が法律で禁止されている。一方で、3Dプリント銃の製造を完全に監理することは困難で、今も3Dプリント銃の製造を行う者が後を絶たない状態になっている。
掲載日:2021年10月9日:リラティビティ・スペースのテラン1ロケットが打ち上げ最終試験を通過
リラティビティ・スペースが開発中のテラン1ロケットが、打ち上げ最終試験を通過した。リラティビティ・スペースの本社があるカリフォルニア州ロングビーチ工場で行われたもので、これによりテラン1ロケットの打ち上げが来年2022年から開始される。 テラン1ロケットは二段式のロケットで、最大1250㎏の物体を低周回軌道へ打ち上げることが出来る。テラン1ロケットはまた、ロケット本体やロケットエンジンの主要部分の90%をスターゲート3Dプリンターで製造していることで知られている。スターゲート3Dプリンターはリラティビティ・スペースが独自に開発した大型3Dプリンターで、最大直径3.4メートル、高さ7.6メートルサイズまで造形が可能。リラティビティ・スペースによると、スターゲート3Dプリンターはテラン1ロケットをわずか60日で製造できるとしている。 テラン1ロケットは、スペースXやブルーオリジンなどの競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2021年内のテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響などにより、現時点までにスケジュールに遅れが生じていた。
掲載日:2021年10月8日:スイスのスタートアップ企業が世界初のDLPシリコン3Dプリンターをリリース
スイスのスタートアップ企業が世界初のDLPシリコン3Dプリンターをリリースする。来月11月にドイツのフランクフルトで開催される世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントFormnext 2021で公開される。 DLPシリコン3Dプリンターを開発したのはスイス・チューリッヒに拠点を置くスペクトプラスト社。スペクトプラスト社は、スイス連邦技術研究所(ETHチューリッヒ)のスピンオフ企業。独自開発したシリコン・アディティブ・マニュファクチャリングソルーション技術を使い、500社以上の世界中の産業ユーザーにオンデマンド3Dプリンティングサービスを提供している。なお、スペクトプラスト社は、2019年のFormnextスタートアップチャレンジ賞を受賞している。 素材のシリコンはショアA30からショアA60の硬さと、黒、赤、青、白、ローズの5色のカラーで提供される。造形レゾルーションは0.1mm、造形サイズは 130X75X100mmとなっている。 スペクトプラスト社によると、これまで一般的だった射出成型法では、ひとつのパーツの製造に平均で7週間かかっていたという。DLPシリコン3Dプリンターを使うことで製造時間を7日に短縮でき、コストも半分に削減できるとしている。
掲載日:2021年10月7日:コロンビア大学の研究チームが鶏肉調理用3Dプリンターを開発
コロンビア大学の研究チームが鶏肉調理用3Dプリンターを開発したとして話題になっている。コロンビア大学工学応用科学学部付属クリエイティブマシン研究所が開発した鶏肉調理用3Dプリンターは、ピューレ状にした鶏肉を3Dプリントし、青色レーザーや近赤外域レーザーを使って調理する仕組み。レーザーで調理することにより、適切な調理温度の監理が可能になり、複雑なパターンの模様を造形できるとしている。 研究チームを率いたクリエイティブマシン研究所ディレクターのホッド・リプソン教授は、「我々が必要としている最大のものは「フードCAD」と呼ぶべきソフトウェアです。つまり、フード3Dプリンター用のCADソフトです。フードCADなしに普通の人が自由にフード3Dプリンターを使いこなすことは難しいのです。また、音楽をシェアするように、デジタルレシピをシェアするためのプラットフォームも必要です」と説明している。 研究チームは、実際に調理した鶏肉を試食している。結果、「レーザーで焼いたことで食感がよくてジューシーだ」と高評価する一方、「金属のような味がする」といったネガティブな意見も出されたという。 研究チームは、3Dプリンターを料理のプロセス全体に組み込むことで、より柔軟な調理方法の創造や、食品のカスタマイゼーションなどが可能になるとしている。
掲載日:2021年10月6日:ICONがメキシコで低所得者用3Dプリント住宅を建設
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、メキシコ南東部の都市タバスコで低所得者用3Dプリント住宅を建設して話題になっている。 ニューヨークタイムズが報じたところによると、ICONは自社の建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を使い、広さ500平方フィート(約46.45平方メートル)の平屋建て住宅を10棟建設したという。建設された3Dプリント住宅には、早ければ来月から入居が始まるとしている。ICONは、同じタイプの住宅を最大100棟建設するとしている。 ICONによると、低所得者用3Dプリント住宅建設プロジェクトは、カナダ・バンクーバーに拠点を置くNPO法人のワールド・ハウジングと、サンフランシスコに拠点を置くNPO法人のニューストーリー、メキシコシティに拠点を置くNPO法人のエカールと共同で実施された。 ICONは、今年2021年9月に米テキサス州オースティンで4棟の3Dプリント住宅を販売するなど、建設業界でのプレゼンスを強めている。3Dプリント住宅についてICONは、「3Dプリンティング技術は、従来の住宅よりも安全でより復元力のある住宅を生み出します。従来の住宅よりも火事、洪水、台風といった自然災害に強い構造になっています」と説明している。
掲載日:2021年10月5日:セラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場が2030年に34億ドル規模に成長
全世界のセラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場が、2030年に34億ドル(約3740億円)規模に成長すると予想したレポートが公開された。 アメリカの市場調査会社3dpmリサーチがまとめたレポート「セラミック・アディティブ・マニュファクチャリングの市場機会とトレンド2020-2030」によると、2020年時点で1億5400万ドル(約169億4000万円)規模だったセラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場は年率36.5%の成長率で成長を続け、2030年に34億ドル規模に成長するとしている。市場はハードウェア、素材、サービスのカテゴリーに分類され、いずれも高い成長率を維持しながら市場を拡大するとしている。 セラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場を牽引する主なプレーヤーとして、10dimテック、3Dポッター、3Dセラム、アドマテック、アルミナ・システムズ、AON、ボッシュ・アドバンスド・セラミクス、DWS、エンビジョンテック、ExOne、フォーマテック、京セラ・ファインセラミクス、プロッドウェイズ、Tethon3D、スタインバック、ヴォクセルジェット、WASP、Xジェットなどを挙げている。
掲載日:2021年10月4日:オーストリアのデザイナーが食品廃材でテーブルウェアを製造
オーストリアのデザイナーが食品廃材でテーブルウェアを製造し、話題になっている。現地時間の先週ウィーンで開催された「ウィーン・デザインウィーク」で公開されたテーブルウェアは、飲食店などで廃棄された食品廃材を素材に3Dプリンターで製造された。 テーブルウェアを製造したウィーン在住のデザイナー、バーバラ・ゴラックナー氏は、「素材には、廃棄された豚の皮などが多く使われています。オーストラリアの精肉業界では毎年多くの豚の皮が廃棄されています。単純に食品廃材として捨てられてしまうよりも、何かに活用できないかと考えました」と説明している。 国連環境プログラムによると、毎年世界で生産されている食料の三分の一が食品廃材として廃棄されており、その数量は13億トンにも上るという。特にヨーロッパやアメリカなどの先進国でのフードロスが顕著で、小麦換算で年間2億3千万トン分の食料が廃棄されている。オーストリアでも、毎年9000万トンの食料が廃棄されている。 フードロスを削減しようという機運は世界的に高まっているが、食品廃材をテーブルウェアにリサイクルするケースは珍しい。フードロス削減へ向けたひとつの啓蒙活動として今後の展開が注目される。
掲載日:2021年10月3日:アディティブ・マニュファクチャリング関連企業のSPACによる上場が相次ぐ
アメリカ株式市場でアディティブ・マニュファクチャリング関連企業のSPAC(特別買収目的会社)による上場が相次いでいる。アメリカ現地時間の2021年9月30日に3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズが、SPACのガリレオ・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させ、ニューヨーク証券取引所で株式の売買を開始した。その翌週、大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPACのジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させ、同じくニューヨーク証券取引所で株式の売買を開始する。 アメリカの株式市場では、2020年12月に3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACのトライン・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所に上場したのを皮切りに、デスクトップメタルのライバル企業のマークフォージドもSPACを通じて株式上場を果たしている。 アメリカではSPACを通じた企業の株式上場が今年3月の時点で28社に達し、枠年2020年度の半分を上回っている。SPACを通じた企業の株式上場は通常のIPOに比べて監査などの上場基準が緩く、一部の関係者からは「裏口上場」(Back door listing)などと揶揄されている。また、SPAC自体が自らのIPOから24カ月以内に買収そのものを完了させる必要があり、無理に買収を急ぐケースが少なくないとされる。
掲載日:2021年10月2日:Formnext 2021が来場者のワクチン接種を義務化へ
今年2021年11月16日から19日の日程でドイツ・フランクフルトで開催されるFormnext 2021が、来場者のワクチン接種を義務化することがわかった。Formnext 2021主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHが明らかにしたもので、すべての来場者にはドイツ政府が定める2Gルールが適用される。2Gルールとは、「新型コロナウィルスに感染後回復して抗体を有している人」か「新型コロナウィルスのワクチンを接種済みの人」のいずれかを適格者とするもの。 メサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのペトラ・ハーズバーガー社長は、「今回のルール適用については、プラスとマイナスの両面から慎重な検討を行いました。2Gルールを適用することで、展示会場においてより安全で自由な環境を確保することが可能になると判断しました」と説明している。 メサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHは、2Gルールを適用することで来場者にマスク着用義務を課す必要がなくなるとも説明している。 Formnextは、毎年ドイツのフランクフルトで開催されている世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会。昨年のFormnext 2020は、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、オフラインでの開催が中止となり、インターネットを介したオフラインでの開催に追い込まれた。今年のFormnext 2021は、通常のオフラインとオンラインのハイブリッド開催となる。
掲載日:2021年10月1日:Velo3DがSPACとの合併を完了
カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPAC(特別買収目的会社)のジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させた。これにより、現地時間の10月7日からニューヨーク証券取引所でVLDのティッカーシンボルで同社株式の売買が始まる。新生Velo3DのCEOは、旧Velo3Dの創業者でCEOのベニー・ビュラー氏が務める。 ビュラー氏は、「上場企業になることはVelo3Dにとって大きなマイルストーンです。我が社が成し遂げようとしていることを実現するための大きな力になります。Velo3DのE3Eアディティブ・マニュファクチャリングソルーションは、ミッションクリティカルなメタルパーツ製造コンセプトを再定義しています。我々は、これからもアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーの限界を引き上げ、顧客とともに妥協なきイノベーションを生み出してゆきます」とコメントしている。 Velo3Dのメタルアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーは、主に航空宇宙などの産業セクターで広く使われている。同社の顧客にはスペースX、ハネウェル、ブーム・スーパーソニック、クロマロイ、ラム・リサーチなどが含まれる。
掲載日:2021年9月30日:シェイプウェイズがSPACとの合併を完了
ニューヨークに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズが、SPAC(特別買収目的会社)のガリレオ・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させた。これにより、現地時間の9月30日からニューヨーク証券取引所でSHPWのティッカーシンボルで同社株式の売買が始まる。 シェイプウェイズのグレッグ・クレスCEOは、「我々のチームが成し遂げたことを誇りに思い、また上場企業として新たな旅を開始できることに興奮しています。今年初めに合併を発表してから売上と利益を大きく伸ばすことができました。これからも様々なニーズを抱えるユーザーにサービスを提供してゆきます。シェイプウェイズは、グローバルのマニュファクチャリング市場において極めてユニークなポジションに位置しています」とコメントしている。 シェイプウェイズは2007年にオランダの大手家電メーカー・フィリップスの社内ベンチャーとして設立された。これまでに10種類以上の3Dプリンターを活用し、各種の3Dプリンティングサービスを提供してきている。同社には、有力ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツやユニオンスクエア・ベンチャーズなどが出資している。
掲載日:2021年9月29日:ロケット・ラブがアメリカ宇宙軍と2435万ドル規模のロケット開発契約を締結
カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブが、アメリカ宇宙軍と2435万ドル(約24億3500万円)規模のロケット開発契約を締結した。発表によると、ロケット・ラブはアメリカ宇宙軍が展開する国家安全宇宙打上計画に従い、同社の次世代大型ロケット「ニュートロン」を共同で開発する。 アメリカ宇宙軍との契約締結について、ロケット・ラブの創業者でCEOのピーター・ベック氏は、「次世代のロケットを開発し、アメリカの安全保障上最も重要なミッション遂行に関与できることを嬉しく思います。また、宇宙軍と共同でニュートロンロケットの次世代バージョンを開発できることを誇りに思います。今回の契約締結は、アメリカ宇宙軍のニュートロンロケットに対する信頼の証であり、低コストで確実に打ち上げを出来る我々への期待を示すものです」とコメントしている。 ニュートロンロケットは軽量カーボン合金ベースで作られ、本体やメインエンジンの主要コンポーネントなどの多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。
掲載日:2021年9月28日:スタンフォード大学とノースカロライナ大学の研究チームがコロナ用3Dプリントワクチンパッチを開発
スタンフォード大学とノースカロライナ大学の研究チームが、新型コロナウィルス用3Dプリントワクチンパッチを開発したとして話題になっている。研究チームによると、ワクチンパッチは現行の筋肉注射式の新型コロナ用ワクチンよりも10倍の免疫反応が期待できるとしている。また、新型コロナウィルス以外にも、インフルエンザ、麻疹(はしか)、肝炎などのワクチンにも応用できるとしている。 プロジェクトを率いてきた研究者で3Dプリンターメーカーのカーボン創業者のジョセフ・デシモン氏は、「この技術をさらに発展させることで、痛みや恐れのない安価なワクチンを世界規模で供給する基盤を整えることが可能になります」とコメントしている。デシモン氏は、スタンフォード大学ケミカルエンジニアリング学部教授と、ノースカロライナ大学名誉教授を務めている。 ワクチンパッチはポリマー性の基盤にマイクロニードルを乗せた構造になっている。皮膚に貼り付けると体温でワクチンが溶け、マイクロニードル経由で皮膚に吸収される仕組み。痛みがなく、自宅で接種することも可能だとしている。 一般的なワクチンパッチは、型をもとに射出成型法で製造されている。研究チームは、3Dプリンターを活用することでマイクロニードル一体型のワクチンパッチを低コストで製造できたとしている。
掲載日:2021年9月27日:ブレント・スタッカー氏がスリーディーシステムズのチーフ・サイエンティストに就任
ブレント・スタッカー氏が、スリーディーシステムズのチーフ・サイエンティストに就任した。スタッカー氏は、大手エンジニアリングソフトウェアメーカーのアンシスの特別エンジニア兼アディティブ・マニュファクチャリング担当ディレクターを務めていた業界の権威。ベストセラー「アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジー」の著者で、200本以上の研究論文の執筆者としても知られている。スリーディーシステムズでは、チーフ・テクノロジー・オフィサーのデービッド・レイ氏と共に、各種の新製品や素材などの研究開発プロジェクトを担当する。 スタッカー氏の入社について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「ブレントは、イノベーションが成長の源泉となる我が社のような会社に、知識、経験、テクノロジーリーダーシップをもたらしてくれる稀有な人物です。アディティブ・マニュファクチャリングの世界における彼の突出したキャリアは、新たなテクノロジーを生み出す源泉になるのみならず、我が社の顧客に対しても大きなベネフィットをもたらします。さらには、アディティブ・マニュファクチャリング業界全体に対しても大きな価値をもたらすでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年9月26日:AMGTAがイェール大学にアディティブ・マニュファクチャリング研究基金を創設
アディティブ・マニュファクチャリング関連企業で組織する非営利団体のアディティブ・マニュファクチャリング・グリーン・トレード・アソシエーション(AMGTA)が、イェール大学にアディティブ・マニュファクチャリング研究基金を創設した。 基金の額は10万ドル(約1100万円)で、イェール大学産業生態学環境センターが行っているアディティブ・マニュファクチャリングのライフサイクル評価ツールとモデリングに関する研究活動に使われる。 AMGTAのエグゼクティブディレクターのシェリー・ハンデル氏は、「イェール大学が行っているリサーチの目標は、バインダージェット技術の環境的および経済的インパクトを理解することです。ライフサイクル評価ツールとモデリングを活用することで、従来の製造方法で生じる温室効果ガスの発生量や、環境への影響などを明らかにすることが可能になります。AMGTAは、この研究の成果をレポートにして公開する予定です」と説明している。 AMGTAでは、早ければ2022年秋にレポートを公開したいとしている。 AMGTAは、2019年にフロリダに拠点を置くメタル3Dプリンティング・サービスビューローのシンタヴィア社が中心になって設立された非営利団体。アディティブ・マニュファクチャリングのサステナビリティなどをテーマに、各種の研究や啓蒙活動などを行うことを事業目的にしている。
掲載日:2021年9月25日:丸紅情報システムズがデスクトップメタルのチタン合金素材「Ti64」の取扱いを開始
丸紅情報システムズが、デスクトップメタルのチタン合金素材「Ti64」の取扱いを開始した。Ti64は、デスクトップメタルの3Dプリンター「スタジオシステム2」用に開発された素材で、高強度で高い耐熱性を持つのが特徴。デスクトップメタルによると、Ti64は最高800℃の熱に耐えられるとしている。航空宇宙、自動車、医療、コンスーマーグッズ、医療などの産業セクターでの利用が想定されている。なおTi64は、チタン合金の中では最も広く使用されている。 丸紅情報システムズは、2018年からデスクトップメタルの「スタジオシステム+」の日本での販売を開始、今年2021年2月から「スタジオシステム2」の販売を開始していた。「スタジオシステム2」は「スタジオシステム+」の後継機種で、「スタジオシステム+」で必要だったデバインダーステーションを必要とせず、造形、焼結の2ステップで完結できることを最大の特徴となっている。なお、「スタジオシステム2」では、Ti64の他に316Lステンレス鋼、クロムモリブデン鋼、銅なども使用できる。 丸紅情報システムズは、1990年代から主に産業用3Dプリンターの販売を手がけてきた、日本の3Dプリンター老舗企業として知られている。
掲載日:2021年9月24日:マントルが2500万ドルの資金調達に成功
サンフランシスコに拠点を置く精密メタル3Dプリンターメーカーのマントルが、2500万ドル(約27億5000万円)の資金調達に成功した。出資したのはファイン・ストラクチャー・ベンチャーズ、ファウンデーション・キャピタル、ハイパーサーム・ベンチャーズ、フューチャー・シェイプ、コラゾン・キャピタルなどのベンチャーキャピタル。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。 マントルは、調達した資金をハードウェア・ソフトウェアの開発、製造チームの増強などに投じるとしている。なおマントルは、今年2021年2月にもベンチャーキャピタルなどから1300万ドル(約14億3000万円)の資金を調達している。 マントルは2015年にスタンフォード大学出身のジェームズ・グローブズ、スティーブン・コナーらが設立したメタル3Dプリンターメーカー。マントルのメタル3Dプリンターは、ツーリングや射出成形用モールドの製造などに使われる。 マントルに出資したファウンデーション・キャピタルのジェネラルマネージャー、スティーブ・ヴァサロ氏は、「マントルは、4500億ドル(約49兆5000億円)規模とされるツーリング市場において非常に有利なポジションに位置しています。彼らの技術により、ツーリングにかかるコストと時間を大きく削減できるようになるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年9月23日:オーストラリアの過激活動家が3Dプリント銃の設計ファイル所有で逮捕
オーストラリアの過激活動家が3Dプリント銃の設計ファイル所有で逮捕され、現地で話題になっている。現地の報道によると、逮捕されたのはニューサウスウェールズ州オレンジ在住のミッチェル・プリースト26歳で、スマートフォンに保存されていたものを家宅捜索で発見されたという。ニューサウスウェールズ州では、3Dプリント銃の設計ファイルの所有や、関連部品の3Dプリントおよび3Dプリント銃の製造が法律で禁止されている。 地元警察によると、プリーストは3Dプリント銃の製造に必要な部品を過去14カ月間に渡って海外から輸入していたという。オーストラリア国境警備隊が海外からの郵便物を捜査し、輸入の事実が発覚した。プリーストは直ちに起訴され、既に裁判が行われている。 オーストラリア連邦警察のステファン・ダミット警部は、「3Dプリンターで銃火器や関連部品を製造することについて、オーストラリア警察は厳しく監視をしています。誰かがそうした行動をとろうとした場合、我々は迅速に対応します」とコメントしている。 3Dプリント銃の設計ファイルは、違法サイトのダークウェブなどで取引され、比較的簡単に入手できるとされる。3Dプリント銃の部品の多くは一般的な3Dプリンターで製造できるため、規制が難しいとされる。
掲載日:2021年9月22日:トライランティック・ノースアメリカがスリーディーシステムズからクイックパーツを買収
アメリカのプライベートエクイティファームのトライランティック・ノースアメリカが、大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズからクイックパーツを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。買収に伴い、ジアド・アバウ氏がクイックパーツのCEOに就任する。クイックパーツの商号はそのまま継承する。 クイックパーツはスリーディーシステムズが設立したオンデマンド・3Dプリンティングサービスビューローで、主に製造業の産業ユーザーに各種の3Dプリンティングサービスを提供している。 トライランティック・ノースアメリカのチャールズ・フライシュマン氏は、「クイックパーツへの投資は、トライランティック・ノースアメリカのインダストリーズ4.0テクノロジーへのコミットメントを象徴するものです。ジアドをリーダーとするクイックパーツのチームメンバーと仕事をすることと、ユーザー企業を成功へ導くことに非常にエキサイトしています」とコメントしている。 新生クイックパーツの取締役会には、長らくスリーディーシステムズのCEOを務めたアヴィ・レイチェンタル氏も参加している。レイチェンタル氏は現在、3Dプリンターメーカーのネクサ3DのCEOを務めている。
掲載日:2021年9月21日:ネクサ3Dとヘンケルがカリフォルニア州ベンチュラにアディティブ・マニュファクチャリング・カスタマーセンターを開設
アメリカの3Dプリンターメーカーのネクサ3Dとドイツの化学メーカーのヘンケルが、共同でカリフォルニア州ベンチュラにアディティブ・マニュファクチャリング・カスタマーセンターを開設した。ネクサ3Dの本社の敷地内に設けられたセンターでは、各種の3Dプリンティングサービスに加え、3Dプリンター用素材の開発などが行われる。 ヘンケルの3Dプリンティング担当副社長のサイモン・モウソン氏は、「センターでは、すべてのお客様にアディティブ・マニュファクチャリング導入のためのサポートを提供します。アディティブ・マニュファクチャリングに関するハンズオントレーニングや、パイロットプロダクションなども提供し、アディティブ・マニュファクチャリングのベネフィットを最大限に享受していただきます」とコメントしている。 ネクサ3Dは、2014年にアヴィ・レイチェンタル氏らが設立した3Dプリンターメーカー。アヴィ・レイチェンタル氏は、2003年から2015年までスリーディーシステムズのCEOを務め、同社を世界的な3Dプリンターメーカーに育て上げた。同氏は2015年に業績低迷と株価下落などの責任を取り、スリーディーシステムズのCEOを辞任した。
掲載日:2021年9月20日:ストラタシス・ディレクト・マニュファクチャリングが医療3Dプリントセンターを開設
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシス傘下の3Dプリンティングサービスビューローのストラタシス・ディレクト・マニュファクチャリングが、医療3Dプリントセンターを開設した。ミネソタ州エデン・プレーリーにあるポリジェットデザイン・アンド・プリントセンターに増設されたもので、医療機関を対象にアナトミカルモデリング、フルサービス・モデルデザイン、デザイントランスファー、プロセスバリュエーションなどのサービスを提供する。アナトミカルモデリングにはストラタシスのJ750デジタル・アナトミープリンターが使われる。 ストラタシス・ディレクト・マニュファクチャリングによると、センター開設から最初の13週間で、全米各地の医療機関の依頼で1000点以上の臓器モデルをプリントしたという。J750デジタル・アナトミープリンターの稼働時間は、週120時間以上に達している。臓器モデルは医師の術前トレーニングや、医療機器の新製品開発などに使われているという。 医療の現場で3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。ストラタシスのライバル企業のスリーディーシステムズやHPも、医療分野でのプレゼンス拡大に鎬を削っている。
掲載日:2021年9月19日:ハブズの新CEOにアレックス・キャピー氏が就任
オランダのオンライン3Dプリンティングサービスビューロー大手のハブズ(旧社名3Dハブズ)の新CEOにアレックス・キャピー氏が就任する。キャピー氏はまた、同時にハブズの親会社プロトラブズのプロモーション担当副社長にも就任する。キャピー氏は大手コンサルティングファームのマッキンゼー出身。2019年にハブズのチーフ・オペレーティング・オフィサーに就任し、同社のビジネス拡大に貢献していた。 ハブズの共同創業者でCEOのブラム・ド・ツォート氏は退任し、新たに設置されるヘッド・オブ・イノベーションのポジションに就く。プロトラブズによる交代人事と見られる。 キャピー氏は、「ハブズの新たなポジションに就くことに興奮しています。プロトラブズファミリーの一員として、ハブズは次の成長フェーズへ進むための重要な時期にあります。ハブズのスタッフが持つイノベーションと情熱は素晴らしいものであり、今後さらに優れた仕事をするための原動力です。プロトラブズと協働し、デジタルマニュファクチャリングの領域におけるリーダーとなることを目指します」とコメントしている。 ハブズは2013年設立。もともとは世界中の3Dプリンターをネットワーク化し、3Dプリンターオーナーとユーザーをマッチングするシステムとして立ち上がった。ハブズは今年2021年1月に、大手産業用3Dプリンティングサービスビューローのプロトラブズに買収され、子会社となった。
掲載日:2021年9月18日:モーフ3DがSLMソルーションズの最新3Dプリンターを3台導入
米カリフォルニア州に拠点を置くメタル3Dプリンティングサービスビューローのモーフ3Dが、SLMソルーションズの最新3Dプリンターを3台導入する。新たに導入されるNXG XII 600システムとSLM500システムは、同社の主要顧客である自動車と航空宇宙のユーザーに供されると見られる。 NXG XII 600システムは、12軸のレーザー光源を持つ最新のハイエンド3Dプリンター。造形サイズは最大600 X 600 X 600ミリメートルで、従来型のシングルレーザー光源のSLS3Dプリンターの最大20倍のスピードで造形できる。 モーフ3Dについては、今年2021年4月に日本のニコンが発行済み株式の過半数を取得し、子会社化している。ニコンの主力事業であるカメラなどの光学機器は市場が縮小傾向にあり、モーフ3Dの事業領域であるアディティブ・マニュファクチャリングへの投資を拡大する意向があると見られる。 モーフ3Dは2013年設立。ロサンゼルス近郊の街エル・セグアンドに拠点を置き、3Dプリンティングなどの各種のアディティブ・マニュファクチャリングサービスを航空宇宙や自動車などの産業セクターのユーザーに提供している。同社はまた、コンセプチャライゼーション、パラメターオプティマイゼーション、データアナリシスなどの各種のサービスも提供している。
掲載日:2021年9月17日:HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターの造形点数が1億個を突破
HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターの造形点数が1億個を突破した。HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターは、フォード、ゼネラルモーターズ、フォルクスワーゲンなどの自動車メーカーに広く活用されており、造形点数の拡大を牽引した。特にフォルクスワーゲンは、世界で初めてHPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターを導入し、エンドユーズパーツの製造に活用している。 HPのパーソナライゼーション・3Dプリンティング担当社長のディディアー・デルトート氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングのベネフィットは世界中で認識され始めています。新製品をより速く市場に投入し、サプライチェーンを強化し、新たなビジネスモデルを生み出します。特に自動車業界を筆頭に多くの業界で3Dプリンティングアプリケーションの導入が広く進んでいます。従来の製造方法を3Dプリンティングで置き換え、パーソナライズド・コンポーネンツの製造などに使われ始めています」とコメントしている。 自動車業界は、比較的早期から3Dプリンターを活用してきたことで知られている。当初はSLA3Dプリンターなどで試作品の製造などが広く行われていたが、最近はエンドユーズパーツの製造に3Dプリンターが活用されている。
掲載日:2021年9月16日:Massivit 3Dがアトランタに3Dプリンティング・エクスペリエンスセンターを開設
イスラエルの大型3DプリンターメーカーのMassivit 3Dが、米ジョージア州アトランタに3Dプリンティング・エクスペリエンスセンターを開設する。「アメリカズ・エクスペリエンスセンター」と名付けられたセンターにはMassivit 3Dの「Massivit 1800」「Massivit 5000」シリーズが設置され、Massivit 3Dのユーザーが自由に利用できるとしている。また、3Dプリンターのトレーニングや、パーツなどのサンプルプリントなどのサービスも提供される。 Massivit 3Dの北米担当社長のケビン・サイクス氏は、「(センターの開設は)会社にとっての重要なマイルストーンです。北米市場においては特に重要です。我々のソルーションのポートフォリオを市場に示し、ユーザーのビジネス、デザイン、開発、製造プロセスのすべてを転換させることを可能にします。北米市場における我々のプレゼンスを強化し、最新技術をリアルタイムでお見せすることが可能になります」とコメントしている。 Massivit 3Dは2013年設立。イスラエル・ロドに拠点を置き、造形サイズ最大最大117 X 150 X 180 cmの大型3Dプリンター「Massivit 1800シリーズ」などを製造している。同社の3Dプリンターは、独自開発したGDP(Gel Dispensing Printing)技術により、サポートなしに複雑な形状の物体を正確に造形する事が可能としている。
掲載日:2021年9月15日:BMFがCOVID-19テストに使用された3Dプリティングモデル製作の事例を公開
独自の超高解像度マイクロ3Dプリンティング技術を搭載した3Dプリントシステムを開発・販売するBMF(Boston Micro Fabrication、ボストン・マイクロ・ファブリケーション) は、最新のケーススタディとしてカリフォルニア大学バークレー校によるCOVID-19検査用の3Dプリンティングモデル製作の事例を公開した。 マイクロ流路多重化モデルは、研究者が正常な生物学的プロセス・病原体又は薬理学的プロセスを測定・評価するため、タンパク質バイオマーカーや生物学的特性の分析ツールとして使用される。微量の液体や流れを扱うマイクロ流路は、臨床診断用のポイント・オブ・ケアデバイスに広く使用されており、がんやCOVID-19などの複雑な実験手順において、複数のタンパク質バイオマーカーを定量的に測定する多重計測研究をサポートしている。 カリフォルニア大学バークレー校では、これまでフォトリソグラフィーを使ってモデルを製作していたが、その方法では複雑なアライメントステップや多重露光などのデメリットがあり、しかも何度も繰り返す必要もあり、同じ高さで同じ平面上の形状しか造形できなかった。 ところが、10μmの光学解像度を持つBMFのマイクロアーチS140 3Dプリンターを使ってテストパーツを製作したところ、50μmのチャネルを造形でき、しかも積層する各層を正確に配置できた。さらに同一モデルに8本のチャンネルを収めることができ、労力を増やさずにデバイスの複雑さを向上させられたという。 研究チームは、「シリコンフォトニクスをチップに搭載して回路を動作させるためには、フォトニクス、マイクロ流路、回路の統合が非常に重要です。既製のフォトニクスとエレクトロニクスを使用しながらマイクロ流路をカスタマイズできることで、1チップあたり数万ドルのコスト削減を実現しています。マイクロ3Dプリンティングは、パッケージングコストを削減し、より迅速で低コストな設計をサポートしてくれます」とコメントしている。
掲載日:2021年9月14日:マークフォージドが2021年度第二四半期決算を発表
アメリカの3Dプリンターメーカーのマークフォージドが、2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は2040万ドル(約22億4400万円)で、前年同期の1420万ドル(約15億6200万円)から44.1%増加した。同期間中にリリースした二つの新型3Dプリンターとソフトウェアのアップデートが売上増加をもたらした。 マークフォージドは、今年2021年7月にSPAC(特別買収目的会社)のOneと合併し、ニューヨーク証券取引所への上場を果たした。今回の決算発表は上場後初となった。 マークフォージドのシャイ・テレム社長兼CEOは、「決算の結果を嬉しく思い、年末にかけてさらにモメンタムを築くべく努力したいと思います。デジタルフォージは、モノづくりとサプライチェーンにおける重要な問題解決をもたらしています。2021年度第二四半期においては、二つの新型3Dプリンターとソフトウェアのアップデートをリリースしました。さらに、ニューヨーク証券取引所へ上場したことでチーム全員にエネルギーとモチベーションをもたらしました。今後もチーム全員でさらに多くの仕事を成し遂げてゆく所存です」とコメントしている。
掲載日:2021年9月13日:エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズが3000万ドルの資金調達に成功
ミネソタ州ミネトンカに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューローのエヴォルブ・アディティブ・ソルーションズが、3000万ドル(約33億円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルの3Dベンチャーズを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。 今回の資金調達により、エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズが調達した資金の総額は5640万ドル(約62億400万円)となった。エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズは、調達した資金をアメリカ、カナダ、ヨーロッパ市場の販路開拓などに投じるとしている。 エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズに投資した3Dベンチャーズのマネージングディレクター、ジョー・アリソン氏は、「私は、これまでのキャリアにおいて数え切れないほどのパーツを3Dプリンターで製造してきましたが、エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズの3Dプリンティングサービスは、造形品質、コスト、スループットのいずれにおいてもベストです。射出成型法にも引けを取らないクオリティです」とコメントしている。 エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズには、大手3Dプリンターメーカーのストラタシスや、大手玩具メーカーのレゴも投資している。
掲載日:2021年9月12日:Hause.meが世界最小クラスの3Dプリントマイクロハウスの販売を開始
アメリカのマイクロハウスメーカーのHause.meが、世界最小クラスの3Dプリントマイクロハウスの販売を開始した。マイクロハウスは広さ120平方フィート(約11.15平方メートル)の大きさで、ボックスタイプのオフグリッドプレハブ住宅。内部にはキッチン、ベッド、家具、トイレが備え付けられており、Hause.meによると、設置にかかる時間はわずか60分で、直ちに入居できるという。なお、価格は5万ドル(約550万円)からとなっている。 Hause.meによると、アメリカのほとんどの州では広さ150平方フィート以下の住宅には建設許可が必要なく、マイクロハウスを購入することで住宅の取得にかかるコストと時間を大幅に削減できるという。また、マイクロハウス設置に際しては、Hause.meのスタッフが設置場所の自治体などに設置が可能か確認するとしている。 Hause.meは、シアトルに拠点を置くマイクロハウスメーカー。これまでにマイクロハウスシリーズの他に、カップル用オフグリッド住宅mOneや、家族用オフグリッド住宅mTwoをリリースしてきている。Hause.meは、住宅の製造に大型建設3Dプリンターを利用している。
掲載日:2021年9月11日:ストラタシスが「ストラタシス・サステナビリティ宣言」を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、「ストラタシス・サステナビリティ宣言」を発表した。新たにローザ・コベレン氏をサステナビリティ担当副社長に起用し、3Dプリンティングの世界において循環型経済、気候変動への対応、社会への影響力をリードしてゆくとしている。 ストラタシスのヨアヴ・ツァイフCEOは、「ニューグローバル・エコノミーは企業にかつてなかった挑戦へ対応することを求めています。また、地球環境の善良な管理者としての責務を果たすことも求めています。ストラタシスは、復元力に富み、ローカルのサプライチェーンを強化し、命を救うためのマニュファクチャリング・ソルーションを提供できるポジションにあります。パンデミックに対しては、我々はエコシステムを再定義し、医療機関にPPEや人工呼吸器用部品をデザイン、マニュファクチャリングしてサポートしてきました。我々の3Dプリンティングの世界におけるリーダーシップを、マインドフル・ビジネスに活用することは我々の重要なミッションなのです」とコメントしている。 「ストラタシス・サステナビリティ宣言」の発表とともに、ストラタシスはアディティブ・マニュファクチュアラー・グリーン・トレード・アソシエーション(AMGTA)に加入することも発表した。AMGTAは、2019年に発足した非営利団体で、アディティブ・マニュファクチャリング業界におけるサステナビリティなどの課題の共有と解決を目指している。
掲載日:2021年9月10日:スリーディーシステムズがクラウド・マニュファクチャリングOS開発のオクトンを買収
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、クラウド・マニュファクチャリング・オペレーティングシステム開発のオクトンを買収する。買収金額は1億8000万ドル(約198億円)程度と見られ、現金とスリーディーシステムズの株がオプトンへ渡される。一連の法的手続きなどを経て、今年2021年度第四四半期内に買収が完了する。 オクトンは、主に医療、歯科医療、バイオテック、航空宇宙、自動車などの産業ユーザーを対象に、デジタルマニュファクチャリングのワークフローを自動化するプラットフォームを提供している。 オクトンの買収について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「我が社の工業と医療のセグメントのお客様は、自社の製造環境へのアディティブ・マニュファクチャリングの導入を加速しておられます。そのため、デジタル・プロダクションシステムとエンタープライズソフトウェアを、ワークフロー全体を最適化するために導入することが求められています。システムはフレキシブルで、未来のプラットフォームの進化にマッチしている必要があります。オクトンのマニュファクチャリング・オペレーティングシステムは、そうしたマーケットニーズをすべて満たしています」とコメントしている。
掲載日:2021年9月9日:BCN3Dがクラウド3Dプリンティングプラットフォーム開発のアストロプリントを買収
スペイン・バルセロナに拠点を置く3DプリンターメーカーのBCN3Dが、米サンディエゴに拠点を置くクラウド3Dプリンティングプラットフォーム開発のアストロプリントを買収した。買収の合意は昨年2020年4月になされていたが、今年2021年先月に手続きが完了した。なお、買収価格などの詳細は明らかにされていない。 アストロプリントは2013年設立。2014年にキックスターターで4万ドル(約440万円)の資金調達に成功し、クラウド3Dプリンティングプラットフォームの「アストロボックス」の開発を行っていた。2017年にも再度キックスターターキャンペーンを展開し、7万4千ドル(約814万円)の資金調達に成功している。 「アストロボックス」は、クラウドベースのスライサー・Gコード監理システムで、パソコン、タブレット端末、スマートフォンによる操作が可能。オープンソースで提供され、ラズベリーPi上でも実行できる。 BCN3Dは、これまでに産業ユーザーを中心に世界60カ国で製品を販売、3Dプリンティングの世界でのプレゼンスを拡げてきている。同社のユーザーにはBMW、日産スペイン、NASA、ルイヴィトン、マサチューセッツ工科大学などが含まれている。
掲載日:2021年9月8日:SOLIZE株式会社が3Dプリンターでトヨタの旧型モデルのパーツを製造
SOLIZE(ソライズ)株式会社が、3Dプリンターでトヨタの旧型モデル「A70スープラ」のパーツを製造し、話題になっている。製造されたパーツはA70スープラのフロントドアガーニッシュで、HPのジェットフュージョン3Dプリンターで製造された。トヨタ自動車の「GRヘリテージパーツプロジェクト」の一環で行われたもので、生産終了となった部品の復刻を実現した。 関係者によると、この種のプロジェクトが行われるのはトヨタの社歴において初という。また、3Dプリントされた部品の磨き、塗装、塗装仕上げは、トヨタが行ったという。 クラシックカーなどの旧型モデルのパーツを3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっている。アメリカの有名テレビショーホストのジェイ・レノ氏は、世界的なクラシックカーコレクターとして知られているが、所有するクラシックカーの各種のパーツを、スリーディーシステムズの3Dプリンターで製造している。 SOLIZE株式会社は、1990年設立の3DCADエンジニアリング企業。3DCADエンジニアリングサービスに加え、CAEエンジニアリングサービス、MBDエンジニアリングサービス、3Dプリンティングサービスなどを提供している。3Dプリンティングサービスでは、37台の3Dプリンターを活用し、各種のサービスを提供している。
掲載日:2021年9月7日:ランカスター大学の研究チームが3Dプリンターでミツバチの巣箱を製造
イギリスのランカスター大学の研究チームが、3Dプリンターでミツバチの巣箱を製造して話題になっている。ランカスター大学のフィリップ・ドンカースリー教授率いる研究チームが製造したミツバチの巣箱は半球形のデザインで、女王蜂が快適に過ごせる適温を維持できる構造になっているという。巣箱にはカメラが搭載されており、内部の様子がリアルタイムで確認できる。なお、研究チームはライブカメラの映像をYouTubeで公開している。 巣箱の製造にはリサイクルプラスチックが素材に使われた。また巣箱は複数製造され、地上と木の上の数か所に設置された。 ドンカースリー教授は、「ミツバチの生態におけるこれまでの最大の疑問は、ミツバチの食糧にばかり関心が注がれ、巣箱などの居住空間には関心が向けられていないことでした。我々が製造した巣箱により、ミツバチの活動がさらに活性化することを期待しています」とコメントしている。 イギリスでは、農薬の使用などにより生息する25種類のハチの個体数が減少しているという。また、過去80年間で2種類のハチが絶滅したとされる。そのような現状からか、イギリスでは「セーブ・ザ・ビーズ(ハチを救おう)のムーブメントが顕著になってきている。
掲載日:2021年9月6日:AON3Dが1150万ドルの資金調達に成功
カナダ・モントリオールに拠点を置く工業用3DプリンターメーカーのAON3Dが、1150万ドル(約12億6500万円)の資金調達に成功した。出資したのは投資会社のザインウェーブ・ベンチャーズ、アクセラレーターのYコンビネーター、カナダ輸出開発銀行などを含む投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。今回の資金調達により、AON3Dが調達した資金の総額は1420万ドル(約15億6200万円)となった。 AON3Dは、クラウドファンディングのキックスターターで7万ドル(約770万円)の資金調達に成功し、低コスト工業用3Dプリンターの製造を行っている。2017年に最初のシリーズAON-Mをリリースしたのを皮切りに、2018年にAON-M2をリリースしている。また、2020年には大型3DプリンターのAON-M22020システムを、今年2021年にはAON-M2+を、それぞれリリースしている。なお、AON3Dの3Dプリンターは、いずれもマテリアル・オープンソースで提供されている。 AON3Dのケビン・ハンCEOは、「3Dプリンティングの未来は、よりオープンソースで、金融的によりアクセスしやすいものになると信じています。AON3Dの3Dプリンターは、それらをすでに体現しています。すべての企業が、一流企業が利用しているグレードの3Dプリンターへアクセスできる時代になると考えています」とコメントしている。
掲載日:2021年9月5日:ICONが3Dプリント住宅の販売を開始
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、テキサス州オースティン市内に建設していた3Dプリント住宅の販売を開始した。販売されるのは2棟の2ベッドルーム住宅と2棟の4ベッドルーム住宅の4棟。2ベッドルーム住宅は、2棟ともすでに予約が入っているという。 4棟の3Dプリント住宅は、いずれもICONが開発した建設3Dプリンター「ヴァルカン・コンストラクションシステム」で建設された。「ヴァルカン・コンストラクションシステム」は、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの建物を建設できる。 3Dプリント住宅についてICONは、「3Dプリンティング技術は、従来の住宅よりも安全でより復元力のある住宅を生み出します。従来の住宅よりも火事、洪水、台風といった自然災害に強い構造になっています」と説明している。 都市部で住宅不足が社会問題化しているアメリカでは、3Dプリンターを使った住宅建設が進んでいる。これまでにカリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州などで3Dプリント住宅が建設されている。建設3Dプリンターで住宅を建設することで、建設コストと納期を抑えることが可能になると期待されている。
掲載日:2021年9月4日:アメリカ海軍がストラタシスのF9003Dプリンターを25機購入
アメリカ海軍が、ストラタシスのF9003Dプリンターを25機購入する。契約総額は2000万ドル(約22億円)で、今後五年間で随時導入してゆく。最初の8機は今年年内に導入される。契約には3Dプリンター本体の購入に加え、導入サポート、メンテナンス、素材、初期トレーニングなどが含まれる。 アメリカ国防省は今年2021年1月にレポートを発表し、アメリカ軍のアディティブ・マニュファクチャリング戦略のアウトラインを示していた。レポートはデジタルマニュファクチャリングへのシフトにおけるアディティブ・マニュファクチャリングの重要性を説明し、軍事戦略的・戦術的な活用を促す内容となっていた。 ストラタシスのアメリカ政府担当ディレクターのマーク・メニンガー氏は、「この契約は、ストラタシスがこれまでにアメリカ政府と交わした契約の中でも最大規模のものです。今後も、(軍隊を含む)アメリカの様々な公的機関でストラタシスの3Dプリンターのプレゼンスが広がってゆくでしょう」とコメントしている。 3Dプリンターは、アメリカ国内のアメリカ軍基地に加え、日本国内のアメリカ軍基地にも導入されるという。 アメリカ海軍は、比較的早期から3Dプリンターの活用を模索してきている。これまでに空母エセックス内に大型3Dプリンターを設置し、消耗部品の製造などの試験を行っている。
掲載日:2021年9月3日:大阪大学の研究チームが3Dプリンターで和牛の代替肉の製造に成功
大阪大学の研究チームが、3Dプリンターで和牛の代替肉の製造に成功した。大阪大学大学院工学研究科の松崎典弥教授率いる研究チームは、培養した和牛のバイオインクを素材に筋繊維などを3Dプリントし、脂肪や血管などと併せて繊維組織ファイバー化、ステーキ肉状に造形することに成功した。ファイバー三種の位置や分量を調整することで、味や食感などをカスタマイズすることが出来るという。 3Dプリンターを使って代替肉を製造する機運は世界的に高まっているが、これまでの技術では、培養したバイオインクを単体でプリントし、挽肉として出力する形式が一般的だった。今回の技術開発により、ハンバーグ状の代替肉ではなく、本格的な和牛ステーキの代替肉を製造できる可能性が高まった。 研究チームは、世界人口が2050年に97億人に達するという国連予想を挙げ、本物の肉に近い食感を再現できる技術は、人類のタンパク質不足問題の解決策になり得ると主張している。またた、3Dプリンター以外の自動製造装置を開発できれば、場所を問わずどこでも培養肉の製造が可能になるとしている。 本研究成果は、8月24日に英国科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。
掲載日:2021年9月2日:ロケット・ラブの株式がNASDAQで取引開始
ロサンゼルスに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブの株式がNASDAQで取引開始となり、投資家の話題になっている。今年2021年3月にSPAC(特別買収目的会社)のヴェクター・アクイジション・コーポレーションとの合併契約を締結したロケット・ラブは、現地時間の昨日正式に同社と合併し、新社名をロケット・ラブUSAと改めた。NASDAQでのティッカーシンボルはRKLBで、初日の時価総額は41億ドル(約4510億円)となった。 宇宙ビジネスについて、ロケット・ラブUSAのピーター・ベックCEOは「宇宙開発の歴史において、ロケット・ラブは宇宙軌道に安定的に到達できる数少ない民間企業のひとつです。小型衛星打ち上げのリーダーであるのみならず、アメリカにおける二番目に、世界では四番目に頻繁にロケットを打ち上げている会社でもあります。宇宙は、人類が成し遂げた偉業を示す場所であり、我々の未来を形作る場所でもあります。国同士の通信網を整備し、国境を守り、気候を監視し、廃棄物を管理し、気候変動の詳細を知らせる。そして、未来の世代のための資源を監理する場所なのです」とコメントしている。 ロケット・ラブは2018年に初の商用ロケット打ち上げに成功して以来、これまでに97基の人工衛星の打ち上げに成功している。ロケット・ラブは、ロケット本体やエンジンの主要部品を独自開発した大型3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年9月1日:オートデスクが2022年度第二四半期決算を発表
アメリカの大手3DCADソフトメーカーでNASDAQ上場のオートデスクが、2022年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は10億600万ドル(約1166億円)で、前年同期の9億1300万ドル(約1004億円)から16%増加した。オートデスクはまた、2021年度通年の予想売上高を43億4500万ドル(約4779億円)から4385億ドル(約4823億円)のレンジに上方修正した。 売上高の内訳では、主力製品のオートCADとサブスクリプションの売上高が9億4400万ドル(約1038億円)と、全体の89%を占めた。特にサブスクリプションが好調で、前年同期比で29%の増加となった。一方、メンテナンスの売上高は1700万ドル(約18億7000万円)で、前年同期比で若干のマイナスとなった。 地域別では、北米市場の売上高が4億2300万ドル(約465億円)で、全体の39.8%を占めた。また、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域の売上高は3億5500万ドル(約390億円)、アジア太平洋地域の売上高は2億2700万ドル(約250億円)だった。 売上高の増加についてオートデスクのCEO兼社長のアンドリュー・アナグノスト氏は、新型コロナウィルスのパンデミックが収束の兆しを見せる中、ビジネス環境の「不確実性が解消」されるトレンドに入り、その恩恵を受けた形になったと分析している。
掲載日:2021年8月31日:コンクリートプリントがスウェーデン初の居住用3Dプリント住宅を建設
スウェーデンのスタートアップ企業のコンクリートプリントが、スウェーデン初の居住用3Dプリント住宅を建設した。スウェーデンのトゥンバに建設された3Dプリント住宅は広さ24平方メートルの平屋建で、リビングルーム、キッチン、ベッドルーム、バスルームで構成されている。 建設にはコンクリートプリントが開発したロボット型建設3Dプリンターが使われた。コンクリートプリントの建設3Dプリンターは、最大9 X 4.2 X 2.5 メートルの大きの住宅を建設できる。窓、ドア、備品などは他の3Dプリンティング企業から供給された。 3Dプリント住宅の建設は、スウェーデンエネルギー省が出資するプロジェクトの一貫として行われた。プロジェクトは、建設3Dプリンティング技術を活用して建設業界のエネルギー効率と資源効率の向上を目指している。建設3Dプリンターは、従来の建設手法よりも低コスト・省資源での建設が可能と期待されている。 建設3Dプリンターは、これまではプロトタイピングなどの試験施工に使われるケースが多かったが、最近は居住用住宅の建設に使われるケースが増えてきている。スウェーデン以外にも、これまでにオランダ、フランス、UAE、アメリカ、カナダなどで居住用3Dプリント住宅が建設されている。
掲載日:2021年8月30日:GEのAIR2CO2プロジェクトが3Dプリンター製二酸化炭素抽出装置案を採用
地球温暖化の悪化に伴い、世界中で温室効果ガス削減に向けた解決策への需要が増加している。こうした需要をふまえ、GEは米国エネルギー省の支援のもと、カリフォルニア大学バークレー校と南アラバマ大学と共同でAIR2CO2 Contactorという装置の開発に取り掛かることを検討している。今回の開発には3Dプリンターが用いられ、同装置は空気中の二酸化炭素を抽出する仕組みになるという。 今回のプロジェクトには2年が費やされ、GEの研究者を筆頭に各大学の科学者や技術者らが参加する形になる。本プロジェクトに米国エネルギー省は150万ドルを、GEは50万ドルを投資した、計200万ドル(約2.億2000万円)の壮大なプロジェクトとなる。研究チームは熱交換テクノロジーと収着剤を用いた方法で、先述の技術の実現を目指している。 同チームは現在、類似した方法で空気中から水を抽出する技術を開発している。こちらのプロジェクトはAIR2WATERという名で、アメリカ国防高等研究計画局と共同で進めている。この仕組みが実用化されれば、戦地にいる軍事関係者の水分確保に用いられる予定だ。 GE研究所の責任者によると、今回のプロジェクトではGEの3Dプリンティング、温度管理、物質分野での幅広い見識と、UCバークレーの世界レベルの吸着材開発技術、そして南アラバマ大の吸着モデル形成・試験という、各参加団体の強みを合わせている。当技術が実現化した場合は、エネルギー分野における大規模かつ経済的な脱炭素化への応用に期待がかかる。
掲載日:2021年8月29日:ディメンショナル・イノベーションズが大型3Dプリントベンチを製造
米カンザス州に拠点を置く3Dプリント家具メーカーのディメンショナル・イノベーションズが、大型3Dプリントベンチを製造して話題になっている。ミネソタ州ミネアポリスにあるIDCセンターに設置された大型3Dプリントベンチは、コンテンポラリーで自由なカーブ(曲線)を表すデザインとなっている。デザインは、ロサンゼルスに拠点を置くデザイナーのジョナサン・オリヴァレスらによって、流水で丸められた川底の石をイメージして作られたという。 ディメンショナル・イノベーションズのディレクターのポール・マーティン氏は、「この3Dプリントベンチは、自然の動きを高層ビルの空間へ持ち込むという役目を果たします。川底の石のタイポロジーからインスパイアされています」と説明している。 3Dプリントベンチの製造にはサーモウッド製のラージスケール・アディティブ・マニュファクチャリングシステムが使われ、素材はPLAが使用された。使われたPLAはリサイクル可能で、3Dプリントベンチを廃棄する際にペレットにリサイクルされるという。 ディメンショナル・イノベーションズは、ラスベガスのアリージアント・スタジアムに設置された高さ28.3メートルのアル・デイビス記念トーチを製造したことで知られている。
掲載日:2021年8月28日:Formnextフォーラム東京が2022年の開催に延期
今年2021年9月28日と29日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される予定だったFormnextフォーラム東京が、2022年の開催に延期された。開催地は同じ東京都立産業貿易センター浜松町館で、開催日程は2020年10月になるとしている。新型コロナウィルスの感染拡大が続く東京での開催の安全性と、日本への入国規制の影響などを考慮したものと見られる。 アディティブ・マニュファクチャリング産業への登竜門として、Formnextフォーラム東京は2019年にスタートした。延期が決まったFormnextフォーラム東京2021も、2021年8月時点ですでに39社の出展申し込みがあった。 Formnextフォーラム東京の主催者は、「開催直前に延期が決定されたことは非常に残念ですが、参加するすべてのステークホルダーの安全とビジネスを守るための最善の決断であると考えています。Formnextフォーラム東京は、2022年にさらにパワーアップして戻ってまいります」とコメントしている。 なお、Formnextフォーラム東京の母体イベントであるFormnext 2021は、予定通り2021年11月16日から19日までの4日間、ドイツのフランクフルトでオンライン・オフラインのハイブリッド形式で開催される。
掲載日:2021年8月27日:ストラタシスがドイツのイノベーションスタジオとパートナシップ契約を締結
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、ドイツのイノベーションスタジオのnフロンティアとパートナシップ契約を締結した。契約によると、nフロンティアは、昨年2020年にベルリンに開設したエマージング・テクノロジーセンターにストラタシスの3Dプリンターとソフトウェアを導入する。 センターに導入されるストラタシスの3Dプリンターは、FDM、ポリジェット、P3プログラマブル・フォトポリメライゼーションの三方式。 ストラタシスEMEAのアンドレアス・ラングフェルド社長は、「センターとのパートナシップは、最先端のプロダクトイノベーションを紹介するという我々の貢献をお示しするものです。我々はデジタルデザイン、デジタルマニュファクチャリング、サステナブルな成長、そしてより良い製品づくりについての、共通の価値観を持っています」とコメントしている。 エマージング・テクノロジーセンターは、アディティブ・マニュファクチャリング、AR/VR、AI、IoT、ロボティクス、ジェネレーティブデザイン、ドローン、数量コンピューティングの8つの領域に特化し、起業家、イノベーター、デザイナーなどに各種のプラットフォームを提供している。
掲載日:2021年8月26日:ヴァージン・オービットがSPACを通じてNASDAQに上場
ヴァージングループ傘下のロケットメーカーのヴァージン・オービットが、SPAC(特別買収目的会社)のネクストジェン・アクイジション・コーポレーションⅡを通じてNASDAQに上場する。上場により、ヴァージン・オービットはネクストジェン・アクイジション・コーポレーションⅡが保有する3億8300万ドル(約421億3000万円)相当の信託預金を含む4億8300万ドル(約531億1300万円)の現金を手にする。また、新会社の社名はヴァージン・オービットで、NASDAQでVORBのティッカーシンボルで取引される。 ヴァージングループでは、2019年に宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティックがSPACによりニューヨーク証券取引所に上場を果たしている。今回のヴァージン・オービットの上場は、ヴァージングループでは二番目のSPAC上場となる。 ヴァージン・オービットは2017年設立。空中発射型の液体燃料ロケットを製造している。同社のロケット「ローンチ・ワン」は、ボーイイング747型機を改造した母船に搭載され、高度1万500メートルで発射される。ヴァージン・オービットは、ロケット本体やエンジンの主要部品を3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年8月25日:ICONがシリーズB投資で2億700万ドルの資金調達に成功
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、シリーズB投資で2億700万ドル(約227億7000万円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルのノーウェスト・ベンチャーパートナーズを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。 今回の資金調達により、ICONが調達した資金の総額は2億6600万ドル(約292億6000万円)となった。 ICONの共同創業者でCEOのジェイソン・バラード氏は、「2018年の設立以来、ICONの主要業務はプロトタイピングから世界最高クラスの製品とサービスを提供することに進化しました。その背景にはいくつもの基礎的なエンジニアリング技術、科学的かつ建設技術上のブレークスルーが存在しています。我々は、我々がこれまでに成し遂げたことに誇りを持っています。この勢いを維持し、さらにスケールさせていきます」とコメントしている。 ICONは、これまでにアメリカとメキシコの各地に数十台の建設3Dプリンター「ヴァルカンシリーズ」を販売している。「ヴァルカンシリーズ」は、最大3000平方フィート(約278.7平方メートル)のサイズの建物を建設できる。
掲載日:2020年7月1日:後編|世界最高レベルの3Dプリンターで作られた 世界最大級のジオラマで見る日本橋
「3Dプリンターのこれからの課題と未来予想図」

先日リニューアルオープンした三井不動産レジデンシャルの「日本橋サロン(日本橋三井タワー内)」。そこで一際目をひくのが、日本橋の街を再現した巨大なジオラマだ。なんとこれは、世界最高レベルを誇るフルカラー3Dプリンターで100%出力されたもの。スケールの大きさも精密度も前例のない、この桁違いのプロジェクトとは?

稀代の浮世絵師、歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれているシンボリックな暖簾(のれん)を垂らした呉服店「越後屋」。その老舗が日本橋の重要文化財として知られる三井本館が現在建っている場所にあったことは有名な話だが、そんな江戸文化が感じられる街、日本橋周辺を3.59km×2.36kmの範囲でジオラマ化するプロジェクトが、無事完成を迎えた。

世界最大級のジオラマを3Dプリンターですべて出力して組み上げるというこの前例のない試みについて、前編では完成したジオラマのディテールや制作過程を、中編ではいま3Dプリンターでつくる価値についてお届けした。
後編では、プロジェクトを通して見えた3Dプリンターの今後の課題や未来の展望について、当媒体「セカプリ」の代表で当プロジェクトの制作を担った木下謙一(株式会社ラナキュービックほかRANA UNITEDグループ代表取締役CEO)と山口修一(株式会社マイクロジェット代表取締役CEO)の両氏が語り尽くす。

世界最大級のジオラマから得られた収穫は計り知れない

木下「今回のジオラマは、何もかもが前例のないものでしたが、とても合理的にあらゆる作業ができましたし、これまでにないモノ作りが体験できました。大型のフルカラー3Dプリンターを3台以上、何十時間も連続して稼働し続けるというのはありえないことだと思いますが、最新のテクノロジーを使って、従来の日本人らしさと言われるような気合と根性とはまた違う方法論で、画期的なジオラマが完成したという実感があります」
山口「デジタルゆえの利点も多くありましたね。色味が合わないと分かった時点で、すぐに作り直しをしたり、その修正部分も2日後にはチェックできたりと、3Dプリンターで制作することはデジタルならではのパフォーマンスが随所に発揮されたと思います」結果大きなトラブルもなく完成を迎えたが、それだけにこのチャレンジから得られた収穫は計り知れない。これからのモノ作りやビジネスに活かせるヒントはいくつも見つかったようだ。
山口「まず今回の試みで、最大のリスクだったのが、稼働中に何らかのトラブルでプリンターが止まってしまうということですよね。結局3ヶ月間故障なく動き続けたわけですから、ミマキエンジニアリングさんにとってもいい前例が作れたと思います。個人的には、予想以上に3Dプリンターは安定していたなと感じました」
木下「そもそも前例のないことをやったので、最終的にこうなりますということがお見せできない状態からのスタートでした。クライアントをはじめプロジェクトチームのみなさんには非常に感謝しています」
山口「もし、最初の段階でこれは無理だと判断していたら今回の収穫はなかったわけですし、この実例は何か新しいビジネスのスタートになるかもしれませんね」これだけ大規模なジオラマを短時間で作り上げたことは、今後の3Dプリンターの使い方の道標にもなる。例えば、量産化できるホビーのツールや災害時の検証、ほかの使い方も模索できそうだ。山口「ホビーやフィギュアということであれば、フルカラーはまだまだコスト的に高いので難しいところはあると思います。ただ、自分で色を着けるということなら、ホビーの範疇として使える安価な3Dプリンターやその活用例は、次々に出てきています」
木下「シューズメーカーがソールの一部を3Dプリンターで作ったり、メガネメーカーがフレームを作ったり、デザインと掛け合わせて身近なもので使う例は、たくさんありますからね。そういった活用法は今後も広がるんじゃないでしょうか」
山口「3Dプリンターはますます市場を拡大していくと思います。これまでの製造業はマスプロダクション。言わば メーカーが規格を決めてそこから選ばせる“押しつけのものづくり” でした。しかし、いまはデジタル技術の活用によって、一人ひとりに自分のものを提供するマスカスタマイゼーションが重視される時代です。一人ひとりが自分にぴったりのものが欲しいと思う気持ちがある。3Dプリンターはそれを解放する技術です。このチャンスに挑戦する方が増えればと思います」

世界の技術に追いついていくために必要なこと
ますます身近になる3Dプリンター。モノ作りが得意な日本は、これからの未来に期待が持てそうだが、そもそも3Dプリンターの開発に関しては、現状、世界的に見てどんな立ち位置にいるのだろうか?
山口「残念ながらドイツなどの先進国に比べると、かなり遅れを取っていると思います。例えば日本で3Dプリンターの展示会をやると出展は50?100社程度ですが、最新のドイツで行われた展示会の出展社数は、800社以上ですから、全然規模も熱量も違うんですよ。また欧米では、3Dプリンティング関連産業が根付こうとしていますから。例えば今回のようなリアルなジオラマで、CGを使わず特撮をするというような観点など、角度の違う見方や活用方法でビジネスを考えていくことは必要だと感じますね」
木下「僕も今回やってみて、リアリティを目の当たりにすると従来のジオラマとは意味合いが変わったなと感じました。ジオラマは本来、現実の世界の建物や街を単に縮小したものですが、ここまでリアリティがあると、ちょっと違ったものに見えてきますね。それに共感や理解をしてくれる個人、企業と新しいビジネスを考えていくのはありだと思います」
日本橋の街の3Dプリンター製ジオラマを作ったことで、両氏にはまた新しいものが見えてきたようだ。ところで、今回のプロジェクトでは、やり残したと感じることはないのだろうか?
木下「時間がもうちょっとあれば、いろいろとできたかなとは思います。ひとつは、樹脂を中空にして樹脂の量もコストも削減できたのではないかということ。あとは、電車や車、船、人といった小道具をもっと使えば、さらにリアリティが出せたかなとは感じます。ですがそれは今からでも修正はできますし、街並みが変わればブロックごとに差し替えることもできます」
山口「リアリティと、そして追加修正が容易にできるのはデジタルの特性ですね。あと、日本橋周辺のジオラマを作ってわかったのですが、東京の土地活用は飽和していたかと思っていたのですが、上空から見ると低層建築が密集して空間がある場所が結構あることに、初めて気がつきました」
木下「そうですね。小さいビルと大きいビルの差が著しいところが結構ある。やはりリアルなジオラマを作ると新しい発見がありますね。都市機能を考えるうえでも、有意義な模型としてもいろいろ活用できたら嬉しいなと思います」
山口「あと3Dプリンターでいえば、もう少し子どもと触れ合う機会を増やしていきたいなとは思っています。実はゲームとは違って3Dプリンターは、大人と子どもが一緒になって楽しめるツールにもなるんです。単純に作りたい形になって立体物が出てくること自体体験したら楽しいですし、そうやって子どもの頃からプリンターに触れる経験があれば、もっとユニークなアイデアやビジネスが生まれるようになるかもしれません。私はそれを実現するための子どもと3Dプリンターを結びつける活動に、これからまた挑戦していきます」
■プロフィール
木下謙一(きのした・けんいち)
1969年生まれ。株式会社ラナデザインアソシエイツなどクリエイティブとソリューションを提供するラナグループの代表取締役CEO、武蔵野美術大学非常勤講師。1992年、武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、NHKアート等を経て、1997年にラナデザインアソシエイツを設立。多くの著名企業のウェブサイト構築やアーティストのCDジャケット、広告ビジュアル、アプリ制作などを手がける。The New York Festivals、London International Advertisingawards、東京ADCほか受賞は多数。

山口修一(やまぐち・しゅういち)
1957年生まれ。株式会社3Dプリンター総研代表取締役CEO、株式会社マイクロジェット代表取締役CEO、一般社団法人日本3Dプリンター協会代表理事、工学博士、インクジェット&3Dプリンターコンサルタント。1983年、東京工業大学大学院理工学研究科修了後、エプソン株式会社(現セイコーエプソン株式会社)を経て1997年にマイクロジェット社を設立。以後、国内外でインクジェット技術普及のための講演活動や技術支援を積極的に行っている。2012年、『インクジェット時代がきた!』(光文社新書)を上梓。3Dプリンターやインクジェット関連の講演、論文、著作多数。