3Dプリンター技術研究所(InkJet&FDM熱溶解積層1

3Dプリンターに関する高度な技術と豊富な情報

ご挨拶

研究所 所長 工学博士 山口修一 
(3D プリンター&インクジェットコンサルタント)

デジタルファブリケーション分野における、AM(Additive manufacturing)装置の中で、 低価格のFDMプリンターやインクジェット式の3Dプリンターが注目を集めていますが、 その本格的な進化は、これからと言えます。様々な情報があふれている中で、当研究所は 30年以上に及ぶインクジェット開発経験と様々な分野との接点やチャンネルを活かす ことにより、3Dプリンター関連ビジネスの発展に寄与できるように努めて参ります。

研究所所長 山口修一

山口修一 略歴
1983年 東京工業大学大学院、博士前期課程修了
1983年 大手プリンターメーカー入社。インクジェット開発に従事
1997年 マイクロジェット設立、代表取締役就任
2013年 大阪大学大学院、博士後期課程修了
2012年 著書 光文社新書『インクジェット時代がきた!』
3Dプリンターに関する講演、ラジオ出演多数

3Dプリンター技術研究所では下記のようなご要望にお応えすべく、日々技術革新と情報収集に努めています。

新着情報

2020/6/9
東京都済生会中央病院へフェイスシールドを無償提供
株式会社マイクロジェット、株式会社3Dプリンター総研、株式会社ラナエクストラクティブ、RANA CUBIC(RaNa Unitedグループ)の4社連携にて、新型コロナウイルス感染症対応に尽力されている東京都済生会中央病院への支援を目的として、3Dプリンター造形によるフェイスシールド100セットを無償提供いたしました
2019/11/18
formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
ヨーロッパ最大の3Dプリンターの展示会formnext 2019。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/11/16
formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2018。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/7/2
第29回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第29回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/5/23
第29回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/20(水)~6/22(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東21-30
2018/2/19
3D Printing 2018展来場の御礼
3D Printing 2018展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/1/12
3D Printing 2018展に出展致します。
2/14(水)~2/16(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6J-23
2017/11/10
formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2017。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2017/6/26
第28回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第28回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/5/24
第28回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/21(水)~6/23(金)
東京ビッグサイト 東1ホール
ブース№43-29
2017/2/20
3D Printing 2017展来場の御礼
3D Printing 2017展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/1/16
3D Printing 2017展に出展致します。
2/15(水)~2/17(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6L-22
2016/12/26
セミナーご参加の御礼
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。     
2016/10/26
formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2016。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2016/6/27
第27回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第27回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2016/5/31
第27回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/22(水)~6/24(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東7-38
2016/2/3
3D Printing 2016展来場の御礼
3D Printing 2016展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/12/21
調査レポート先行予約開始のお知らせ
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』の先行予約を開始いたしました。
2015/12/22
3D Printing 2016展に出展致します。
1/27(水)~1/29(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6G-20
2015/12/11
セミナーご参加の御礼
「EuroMold2015 & formnextにみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
2015/8/26
視察ツアー募集開始のお知らせ
Euromold2015展の現地解説ツアーを企画いたしました。
Euromold 2015 3Dプリンター現地解説ツアー
※お申し込みは終了しました
2015/8/18
講演会ご参加の御礼
先日行われました独立行政法人中小企業基盤整備機構 平成27年度第1回3Dプリンターセミナーにて、当研究所所長山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/7/3
第26回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第26回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/28
第26回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/24(水)~6/26(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東8-38
2015/5/21
BIO tech2015展来場の御礼
BIO tech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/21
先日行われました長野県工業技術総合センター平成27年度科学技術週間行事にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/4/13
BIO tech2015展に出展致します。
5/13(水)~5/15(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№4-47(微細加工ゾーン内)
2015/3/11
先日行われました長野県中小企業団体中央会平成26年度経営セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/2/18
nanotech大賞2015受賞報告
弊社は、nanotech2015展に出展し、
「nanotech大賞2015 日刊工業新聞社賞」を受賞いたしました。
2015/2/18
nanotech2015展来場の御礼
nanotech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/2/18
3D Printing 2015展来場の御礼
3D Printing 2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2014/12/19
nanotech2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東4~6ホール
ブース№ 5G-02
2014/12/19
3D Printing 2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6D-09
2014/12/19
先日行われました近畿化学協会機能性色素・エレクトロニクス部会東京地区合同公開講演会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/12/19
先日行われました日本印刷学会の2014年度プリプレス研究会にて、弊社の堀が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/23
先日行われました色材協会関東支部の印刷インキアドバンス講座にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/15
先日行われました農工大・多摩小金井ベンチャーポート9月セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/9/16
BioJapan 2014展に出展致します。
10/15(水)~10/17(金)
パシフィコ横浜
ブース№ B101(中小機構ブース内)
2014/7/14
先日行われました大阪府工業協会の2014年度3Dプリンタ実践導入研究会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/7/14
先日行われました愛知県経営者協会機械金属部会総会の特別講演にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/5/27
第25回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/25(水)~6/27(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№7-40
2014/4/23
BIO tech2014展に出展致します。
5/14(水)~5/16(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№8-1(バイオ医療開発ゾーン内)
2014/1/22
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2014/1/15
nanotech2014展に出展致します。
1/29(水)~1/31(金)
東京ビッグサイト 東4・5・6ホール
ブースNo.6-G21
2013/12/18
3Dプリンターセミナーの次回開催日は2014年2月の予定です。
2013/12/4
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2013/12/2
3Dプリンター技術研究所ホームページを新たにオープンしました。

セミナー・イベント情報

2019/12/21
【formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2019年12月20日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2018/12/10
【formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2018年12月7日(金)
開催場所:AP品川アネックス (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2017/11/10
【formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2017年12月15日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2016/12/26
【formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2016年12月22日(木)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2015/12/11
【EuroMold2015 & formnext
にみる3Dプリンター最前線】
開催日 :2015年12月10日(木)
開催場所:AP品川
※満席により、お申込みは終了しました
2015/1/20
【EuroMold 2014 から見えてきた3Dプリンティングの未来】
開催日 :2015年1月21日(水)
開催場所:(株)3Dプリンター総研 セミナールーム
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/5/21
【3Dプリンター体験会】
開催日 :2014年5月24日(土)
開催場所:当研究所
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/1/22
【3Dプリンタ、造形材料開発者向け
セミナー】
開催日 :2014年3月6日(木)
開催場所:東京都内
※お申し込みは終了しました

新刊・レポ

2021/6/23new
【最新書籍情報!】
2021年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 178頁
詳しくはこちら
2021/3/19new
【最新書籍情報!】
世界の3Dプリンティング産業最前線 2021
体裁/A4判レポート(フルカラー)165頁
詳しくはこちら
2021/2/16【最新書籍情報!】
3Dプリンティング材料最新業界レポート
体裁/A4判 362頁
詳しくはこちら
2021/2/1【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用新規材料開発
体裁/B5判 380頁
詳しくはこちら
2020/7/20【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用材料開発と造形物の高精度化
体裁/A4判 469頁
詳しくはこちら
2020/5/15【最新書籍情報!】
2020年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 189頁
詳しくはこちら
2020/3/16【最新書籍情報!】
formnext2019 報告レポート刊行
体裁/A4判報告レポート 175頁
詳しくはこちら
2020/3/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と市場
体裁/B5判 241頁
詳しくはこちら
2019/8/30【最新書籍情報!】
3Dプリンター・造形材料の市場動向と最新業界レポート
体裁/A4判 239頁
詳しくはこちら
2019/5/20【最新書籍情報!】
2019年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 197頁
詳しくはこちら
2018/12/17【最新書籍情報!】
formnext2018 報告レポート刊行
体裁/A4判 220頁 フルカラー
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と先進分野への応用
体裁/A4判 264頁
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
2018年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 168頁
詳しくはこちら
2018/1/22【最新書籍情報!】
formnext2017 報告レポート
体裁/A4判 240頁超 フルカラー
詳しくはこちら
2017/6/21【最新書籍情報!】
2017年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 175頁
詳しくはこちら
2017/2/28
バイオ・医療への3Dプリンティング技術の開発最前線
体裁/B5判 上製 230頁
詳しくはこちら
2016/3/28
3Dプリンター・造形材料の開発動向と市場
~IoT時代に求められるモノづくり~
体裁/A4判 並製 182頁
詳しくはこちら
2016/1/27
「新たなものづくり」3Dプリンタ活用最前線
体裁/B5判・270頁 詳しくはこちら
2015/12/21
【最新調査レポート情報!】
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』
体裁/A4判レポート・165頁フルカラー
詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『産業用3Dプリンターの最新技術・材料・応用事例』
体裁/B5判・280頁 詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『3Dプリンターの材料技術の開発動向と市場展開』
体裁/A4判・143頁 詳しくはこちら
2015/2/25
【最新調査レポート情報!】
『EuroMold2014 報告レポート』
<Euro Mold 2014から見えてきた3Dプリンティングの未来>

2014年11月25日より28日までの4日間ドイツのフランクフルトで開催されたEuroMold 2014。先日、報告会を開催いたしましたが、かねてからご要望のありましたレポート版が完成いたしました。
詳しくはこちら
2014/2/26
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンタに関する特許分析レポート』

「3Dプリンタ」に関連する特許を分析、さらに3Dプリンタを取り巻く環境情報(訴訟・市場) をコンパクトに整理致しました。
詳しくはこちら
2013/12/18
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンティング革命アメリカ最新レポート』

アメリカの3Dプリンターを利用したビジネスの数々を紹介!!
詳しくはこちら
2013/12/2
【おすすめ度No.1書籍】
3Dプリンターについて書かれた、 当研究所の所長の著作本は こちら

世界の3Dプリンターニュース 抜粋 ニュース一覧はこちら

掲載日:2021年10月14日:Formnext 2021が来月11月16日から19日の日程で通常通り開催
世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントのFormnext 2021が、来月11月16日から19日の日程で通常通り開催される。ドイツのメッセ・フランクフルト展示場でのオフラインでの開催は、新型コロナウィルスのパンデミックにより完全オンラインでの開催を余儀なくされた昨年から1年ぶりとなる。 開催に際しては、出展者と来場者に、ドイツ政府が定めた2Gルールの順守が求められる。2Gルールとは、新型コロナウィルスのワクチン接種を受けるか、新型コロナウィルスに感染後回復したことを証明するかのいずれかを求めたもの。また、出展者と来場者のいずれに対しても、マスク着用やソーシャルディスタンシングの順守は求められない。なお、会場にはチェックポイントが設けられ、ワクチン接種の証明書か、医療機関が発行した回復証明書の提示が求められる。 2Gルールの適用について、Formnext主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトのサシャ・ヴェンズラー副社長は、「2Gルールを適用することを大変嬉しく思っています。出展者と来場者の双方に展示会を思いきり楽しんでいただく機会を提供できるからです。通常の開催のように、対面での会話も行っていただけます」とコメントしている。
掲載日:2021年10月13日:ストラタシスがFormnext 2021で新型3Dプリンター3シリーズを公開
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、ドイツのフランクフルトで来月11月16日から19日の日程で開催される世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントのFormnext 2021で、新型3Dプリンター3シリーズを公開する。公開されるのはオリジン・ワン3Dプリンター、H3503Dプリンター、F770FDM3Dプリンターの3シリーズ。 オリジン・ワン3Dプリンターは、ストラタシスが買収したオリジンが開発したハイエンドDLP3Dプリンター。最高285℃の高耐熱性樹脂、衝撃性材料、エラストマーなどの幅広い素材が利用でき、最小積層ピッチ0.05mmで細微なパーツなどの製造が可能。管理ソフトはクラウドベースで提供される。 H3503Dプリンターは、SAFテクノロジーを採用した新方式の3Dプリンター。独自の温度管理で安定した造形を実現し、カバー、コネクタ、ヒンジ、ケーブル、ダクトなどの最終部品の生産に活用できるとしている。 F770FDM3Dプリンターは、最大372,000?の造形サイズを持つ大型3Dプリンター。ABSとASAのポリマー系素材が利用でき、低コストで大型モデルの製造が可能。また、溶解性サポート材に対応しているため、複雑な形状のモデルを造形してもサポート除去が簡単に行える。
掲載日:2021年10月12日:スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏がRobozeのアドバイザリーボードメンバーに就任
スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏がRobozeのアドバイザリーボードメンバーに就任した。スティーブン・ゴンザレス氏はNASAに30年勤務し、各種のプロジェクトマネジメントなどを行ってきた。アライン・ハルス氏は、シリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタルのクロスリンク・キャピタルのパートナーを務め、主に半導体業界のスタートアップ企業などへ投資を行っていた。 両氏のアドバイザリーボードメンバー就任について、Robozeの創業者でCEOのアレッシオ・ロルーソ氏は、「スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏を我々のアドバイザリーボードにお迎えすることを歓迎します。スティーブンは宇宙産業における最も経験を積んだマネージャーの一人です。NASAにおける最も革新的なプロジェクトをいくつも率いてきました。我々の業界においても、パフォーマンスや品質を向上させてくれると確信しています。また、アラインの経験とスキルは、我が社をテクノロジーとファイナンスの両面において最適な方向へ導いてくれるでしょう」とコメントしている。 Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。RobozeのARGO500 3Dプリンターは、500mm X 500mm X 500mm の造形サイズを持つFDM方式の3Dプリンターで、PEEK、ULTEM、AM9085F、カーボンPAなどのエンジニアリングポリマーを素材に造形出来る。
掲載日:2021年10月11日:3Dプリンター総研がUDEMYでデジタルクリエーション講座シリーズを開講
本サイト世界の3Dプリンターニュース「セカプリ」を運営している株式会社3Dプリンター総研が、オンライン学習プラットフォームのUDEMYでデジタルクリエーション講座シリーズを開講した。シリーズの第一弾は、無料ソフト「Zbrush Core Mini」で恐竜を作り、プリントアウトする講座となる。 Zbrush Core Miniは、無料ダウンロードが可能な、全世界に多くのユーザーを抱えるデジタル3Dモデリングソフト。ペンタブレットを使った感覚的なモデリング操作が特徴で、彫刻や粘土細工のように有機的なモデリングが可能。CADなど数値制御のソフトウェアに抵抗があったり、より自由に形を作りたい場合に有効なソフトウェア。 恐竜のモデリングレクチャーは、恐竜イラストで世界的に有名な加藤愛一さんが実際にモデリングしていく動画をベースに解説される。受講者には、自分のイメージを形にし、実際に3Dプリントして手に取って見ていただく。また、恐竜イラストの下書きイラスト画像や、レクチャーで使われるサンプル用恐竜3Dデータのダウンロードも可能。 株式会社3Dプリンター総研は、今後も同様のレクチャーを数多く展開してゆく予定。
・株式会社3Dプリンター総研連絡先
会社名 : 株式会社3Dプリンター総研
代表者 : 代表取締役 山口修一 工学博士(3Dプリンターコンサルタント)
所在地 : 東京都小金井市中町2-24-16
URL  : https://3dri.co.jp/
MAIL : info@3dri.co.jp
掲載日:2021年10月10日:アメリカの高校生が3Dプリント銃製造中に暴発事故で負傷
アメリカの高校生が3Dプリント銃製造中に暴発事故で負傷したとして話題になっている。負傷したのはバージニア州ホープウェル市在住の16歳の男子高校生。セミオートマチック拳銃を製造していたところ、何らかのきっかけで銃弾が発射されたという。銃弾は高校生の足に命中したものの、命に別状はないという。なお、高校生の年齢から本人の名前は明らかにされていない。 ホープウェル市警察のチェイエン・カサール警部は、「高校生の両親は今回の事故について非常な衝撃を受けています。自分達の息子の部屋で拳銃が製造されていたとは想像すら出来なかったようです。拳銃はほぼ完成に近い状態で、トリガーガードをアンダーマウントに取り付ける過程で銃弾が発射されたようです」とコメントしている。 現場へ駆けつけた救急隊員によると、現場には価格249ドル(約27,400円)のエニーキュービック社製3Dプリンターが置かれ、トリガーガードやグリップなどの拳銃の主要部品が作られていたという。高校生の両親によると、高校生は「趣味として」3Dプリンターを購入していたという。 購買履歴が残らないことなどを理由に、アメリカの多くの州では3Dプリント銃の製造が法律で禁止されている。一方で、3Dプリント銃の製造を完全に監理することは困難で、今も3Dプリント銃の製造を行う者が後を絶たない状態になっている。
掲載日:2021年10月9日:リラティビティ・スペースのテラン1ロケットが打ち上げ最終試験を通過
リラティビティ・スペースが開発中のテラン1ロケットが、打ち上げ最終試験を通過した。リラティビティ・スペースの本社があるカリフォルニア州ロングビーチ工場で行われたもので、これによりテラン1ロケットの打ち上げが来年2022年から開始される。 テラン1ロケットは二段式のロケットで、最大1250㎏の物体を低周回軌道へ打ち上げることが出来る。テラン1ロケットはまた、ロケット本体やロケットエンジンの主要部分の90%をスターゲート3Dプリンターで製造していることで知られている。スターゲート3Dプリンターはリラティビティ・スペースが独自に開発した大型3Dプリンターで、最大直径3.4メートル、高さ7.6メートルサイズまで造形が可能。リラティビティ・スペースによると、スターゲート3Dプリンターはテラン1ロケットをわずか60日で製造できるとしている。 テラン1ロケットは、スペースXやブルーオリジンなどの競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2021年内のテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響などにより、現時点までにスケジュールに遅れが生じていた。
掲載日:2021年10月8日:スイスのスタートアップ企業が世界初のDLPシリコン3Dプリンターをリリース
スイスのスタートアップ企業が世界初のDLPシリコン3Dプリンターをリリースする。来月11月にドイツのフランクフルトで開催される世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントFormnext 2021で公開される。 DLPシリコン3Dプリンターを開発したのはスイス・チューリッヒに拠点を置くスペクトプラスト社。スペクトプラスト社は、スイス連邦技術研究所(ETHチューリッヒ)のスピンオフ企業。独自開発したシリコン・アディティブ・マニュファクチャリングソルーション技術を使い、500社以上の世界中の産業ユーザーにオンデマンド3Dプリンティングサービスを提供している。なお、スペクトプラスト社は、2019年のFormnextスタートアップチャレンジ賞を受賞している。 素材のシリコンはショアA30からショアA60の硬さと、黒、赤、青、白、ローズの5色のカラーで提供される。造形レゾルーションは0.1mm、造形サイズは 130X75X100mmとなっている。 スペクトプラスト社によると、これまで一般的だった射出成型法では、ひとつのパーツの製造に平均で7週間かかっていたという。DLPシリコン3Dプリンターを使うことで製造時間を7日に短縮でき、コストも半分に削減できるとしている。
掲載日:2021年10月7日:コロンビア大学の研究チームが鶏肉調理用3Dプリンターを開発
コロンビア大学の研究チームが鶏肉調理用3Dプリンターを開発したとして話題になっている。コロンビア大学工学応用科学学部付属クリエイティブマシン研究所が開発した鶏肉調理用3Dプリンターは、ピューレ状にした鶏肉を3Dプリントし、青色レーザーや近赤外域レーザーを使って調理する仕組み。レーザーで調理することにより、適切な調理温度の監理が可能になり、複雑なパターンの模様を造形できるとしている。 研究チームを率いたクリエイティブマシン研究所ディレクターのホッド・リプソン教授は、「我々が必要としている最大のものは「フードCAD」と呼ぶべきソフトウェアです。つまり、フード3Dプリンター用のCADソフトです。フードCADなしに普通の人が自由にフード3Dプリンターを使いこなすことは難しいのです。また、音楽をシェアするように、デジタルレシピをシェアするためのプラットフォームも必要です」と説明している。 研究チームは、実際に調理した鶏肉を試食している。結果、「レーザーで焼いたことで食感がよくてジューシーだ」と高評価する一方、「金属のような味がする」といったネガティブな意見も出されたという。 研究チームは、3Dプリンターを料理のプロセス全体に組み込むことで、より柔軟な調理方法の創造や、食品のカスタマイゼーションなどが可能になるとしている。
掲載日:2021年10月6日:ICONがメキシコで低所得者用3Dプリント住宅を建設
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、メキシコ南東部の都市タバスコで低所得者用3Dプリント住宅を建設して話題になっている。 ニューヨークタイムズが報じたところによると、ICONは自社の建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を使い、広さ500平方フィート(約46.45平方メートル)の平屋建て住宅を10棟建設したという。建設された3Dプリント住宅には、早ければ来月から入居が始まるとしている。ICONは、同じタイプの住宅を最大100棟建設するとしている。 ICONによると、低所得者用3Dプリント住宅建設プロジェクトは、カナダ・バンクーバーに拠点を置くNPO法人のワールド・ハウジングと、サンフランシスコに拠点を置くNPO法人のニューストーリー、メキシコシティに拠点を置くNPO法人のエカールと共同で実施された。 ICONは、今年2021年9月に米テキサス州オースティンで4棟の3Dプリント住宅を販売するなど、建設業界でのプレゼンスを強めている。3Dプリント住宅についてICONは、「3Dプリンティング技術は、従来の住宅よりも安全でより復元力のある住宅を生み出します。従来の住宅よりも火事、洪水、台風といった自然災害に強い構造になっています」と説明している。
掲載日:2021年10月5日:セラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場が2030年に34億ドル規模に成長
全世界のセラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場が、2030年に34億ドル(約3740億円)規模に成長すると予想したレポートが公開された。 アメリカの市場調査会社3dpmリサーチがまとめたレポート「セラミック・アディティブ・マニュファクチャリングの市場機会とトレンド2020-2030」によると、2020年時点で1億5400万ドル(約169億4000万円)規模だったセラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場は年率36.5%の成長率で成長を続け、2030年に34億ドル規模に成長するとしている。市場はハードウェア、素材、サービスのカテゴリーに分類され、いずれも高い成長率を維持しながら市場を拡大するとしている。 セラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場を牽引する主なプレーヤーとして、10dimテック、3Dポッター、3Dセラム、アドマテック、アルミナ・システムズ、AON、ボッシュ・アドバンスド・セラミクス、DWS、エンビジョンテック、ExOne、フォーマテック、京セラ・ファインセラミクス、プロッドウェイズ、Tethon3D、スタインバック、ヴォクセルジェット、WASP、Xジェットなどを挙げている。
掲載日:2021年10月4日:オーストリアのデザイナーが食品廃材でテーブルウェアを製造
オーストリアのデザイナーが食品廃材でテーブルウェアを製造し、話題になっている。現地時間の先週ウィーンで開催された「ウィーン・デザインウィーク」で公開されたテーブルウェアは、飲食店などで廃棄された食品廃材を素材に3Dプリンターで製造された。 テーブルウェアを製造したウィーン在住のデザイナー、バーバラ・ゴラックナー氏は、「素材には、廃棄された豚の皮などが多く使われています。オーストラリアの精肉業界では毎年多くの豚の皮が廃棄されています。単純に食品廃材として捨てられてしまうよりも、何かに活用できないかと考えました」と説明している。 国連環境プログラムによると、毎年世界で生産されている食料の三分の一が食品廃材として廃棄されており、その数量は13億トンにも上るという。特にヨーロッパやアメリカなどの先進国でのフードロスが顕著で、小麦換算で年間2億3千万トン分の食料が廃棄されている。オーストリアでも、毎年9000万トンの食料が廃棄されている。 フードロスを削減しようという機運は世界的に高まっているが、食品廃材をテーブルウェアにリサイクルするケースは珍しい。フードロス削減へ向けたひとつの啓蒙活動として今後の展開が注目される。
掲載日:2021年10月3日:アディティブ・マニュファクチャリング関連企業のSPACによる上場が相次ぐ
アメリカ株式市場でアディティブ・マニュファクチャリング関連企業のSPAC(特別買収目的会社)による上場が相次いでいる。アメリカ現地時間の2021年9月30日に3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズが、SPACのガリレオ・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させ、ニューヨーク証券取引所で株式の売買を開始した。その翌週、大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPACのジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させ、同じくニューヨーク証券取引所で株式の売買を開始する。 アメリカの株式市場では、2020年12月に3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACのトライン・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所に上場したのを皮切りに、デスクトップメタルのライバル企業のマークフォージドもSPACを通じて株式上場を果たしている。 アメリカではSPACを通じた企業の株式上場が今年3月の時点で28社に達し、枠年2020年度の半分を上回っている。SPACを通じた企業の株式上場は通常のIPOに比べて監査などの上場基準が緩く、一部の関係者からは「裏口上場」(Back door listing)などと揶揄されている。また、SPAC自体が自らのIPOから24カ月以内に買収そのものを完了させる必要があり、無理に買収を急ぐケースが少なくないとされる。
掲載日:2021年10月2日:Formnext 2021が来場者のワクチン接種を義務化へ
今年2021年11月16日から19日の日程でドイツ・フランクフルトで開催されるFormnext 2021が、来場者のワクチン接種を義務化することがわかった。Formnext 2021主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHが明らかにしたもので、すべての来場者にはドイツ政府が定める2Gルールが適用される。2Gルールとは、「新型コロナウィルスに感染後回復して抗体を有している人」か「新型コロナウィルスのワクチンを接種済みの人」のいずれかを適格者とするもの。 メサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのペトラ・ハーズバーガー社長は、「今回のルール適用については、プラスとマイナスの両面から慎重な検討を行いました。2Gルールを適用することで、展示会場においてより安全で自由な環境を確保することが可能になると判断しました」と説明している。 メサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHは、2Gルールを適用することで来場者にマスク着用義務を課す必要がなくなるとも説明している。 Formnextは、毎年ドイツのフランクフルトで開催されている世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会。昨年のFormnext 2020は、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、オフラインでの開催が中止となり、インターネットを介したオフラインでの開催に追い込まれた。今年のFormnext 2021は、通常のオフラインとオンラインのハイブリッド開催となる。
掲載日:2021年10月1日:Velo3DがSPACとの合併を完了
カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPAC(特別買収目的会社)のジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させた。これにより、現地時間の10月7日からニューヨーク証券取引所でVLDのティッカーシンボルで同社株式の売買が始まる。新生Velo3DのCEOは、旧Velo3Dの創業者でCEOのベニー・ビュラー氏が務める。 ビュラー氏は、「上場企業になることはVelo3Dにとって大きなマイルストーンです。我が社が成し遂げようとしていることを実現するための大きな力になります。Velo3DのE3Eアディティブ・マニュファクチャリングソルーションは、ミッションクリティカルなメタルパーツ製造コンセプトを再定義しています。我々は、これからもアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーの限界を引き上げ、顧客とともに妥協なきイノベーションを生み出してゆきます」とコメントしている。 Velo3Dのメタルアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーは、主に航空宇宙などの産業セクターで広く使われている。同社の顧客にはスペースX、ハネウェル、ブーム・スーパーソニック、クロマロイ、ラム・リサーチなどが含まれる。
掲載日:2021年9月30日:シェイプウェイズがSPACとの合併を完了
ニューヨークに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズが、SPAC(特別買収目的会社)のガリレオ・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させた。これにより、現地時間の9月30日からニューヨーク証券取引所でSHPWのティッカーシンボルで同社株式の売買が始まる。 シェイプウェイズのグレッグ・クレスCEOは、「我々のチームが成し遂げたことを誇りに思い、また上場企業として新たな旅を開始できることに興奮しています。今年初めに合併を発表してから売上と利益を大きく伸ばすことができました。これからも様々なニーズを抱えるユーザーにサービスを提供してゆきます。シェイプウェイズは、グローバルのマニュファクチャリング市場において極めてユニークなポジションに位置しています」とコメントしている。 シェイプウェイズは2007年にオランダの大手家電メーカー・フィリップスの社内ベンチャーとして設立された。これまでに10種類以上の3Dプリンターを活用し、各種の3Dプリンティングサービスを提供してきている。同社には、有力ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツやユニオンスクエア・ベンチャーズなどが出資している。
掲載日:2021年9月29日:ロケット・ラブがアメリカ宇宙軍と2435万ドル規模のロケット開発契約を締結
カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブが、アメリカ宇宙軍と2435万ドル(約24億3500万円)規模のロケット開発契約を締結した。発表によると、ロケット・ラブはアメリカ宇宙軍が展開する国家安全宇宙打上計画に従い、同社の次世代大型ロケット「ニュートロン」を共同で開発する。 アメリカ宇宙軍との契約締結について、ロケット・ラブの創業者でCEOのピーター・ベック氏は、「次世代のロケットを開発し、アメリカの安全保障上最も重要なミッション遂行に関与できることを嬉しく思います。また、宇宙軍と共同でニュートロンロケットの次世代バージョンを開発できることを誇りに思います。今回の契約締結は、アメリカ宇宙軍のニュートロンロケットに対する信頼の証であり、低コストで確実に打ち上げを出来る我々への期待を示すものです」とコメントしている。 ニュートロンロケットは軽量カーボン合金ベースで作られ、本体やメインエンジンの主要コンポーネントなどの多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。
掲載日:2021年9月28日:スタンフォード大学とノースカロライナ大学の研究チームがコロナ用3Dプリントワクチンパッチを開発
スタンフォード大学とノースカロライナ大学の研究チームが、新型コロナウィルス用3Dプリントワクチンパッチを開発したとして話題になっている。研究チームによると、ワクチンパッチは現行の筋肉注射式の新型コロナ用ワクチンよりも10倍の免疫反応が期待できるとしている。また、新型コロナウィルス以外にも、インフルエンザ、麻疹(はしか)、肝炎などのワクチンにも応用できるとしている。 プロジェクトを率いてきた研究者で3Dプリンターメーカーのカーボン創業者のジョセフ・デシモン氏は、「この技術をさらに発展させることで、痛みや恐れのない安価なワクチンを世界規模で供給する基盤を整えることが可能になります」とコメントしている。デシモン氏は、スタンフォード大学ケミカルエンジニアリング学部教授と、ノースカロライナ大学名誉教授を務めている。 ワクチンパッチはポリマー性の基盤にマイクロニードルを乗せた構造になっている。皮膚に貼り付けると体温でワクチンが溶け、マイクロニードル経由で皮膚に吸収される仕組み。痛みがなく、自宅で接種することも可能だとしている。 一般的なワクチンパッチは、型をもとに射出成型法で製造されている。研究チームは、3Dプリンターを活用することでマイクロニードル一体型のワクチンパッチを低コストで製造できたとしている。
掲載日:2021年9月27日:ブレント・スタッカー氏がスリーディーシステムズのチーフ・サイエンティストに就任
ブレント・スタッカー氏が、スリーディーシステムズのチーフ・サイエンティストに就任した。スタッカー氏は、大手エンジニアリングソフトウェアメーカーのアンシスの特別エンジニア兼アディティブ・マニュファクチャリング担当ディレクターを務めていた業界の権威。ベストセラー「アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジー」の著者で、200本以上の研究論文の執筆者としても知られている。スリーディーシステムズでは、チーフ・テクノロジー・オフィサーのデービッド・レイ氏と共に、各種の新製品や素材などの研究開発プロジェクトを担当する。 スタッカー氏の入社について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「ブレントは、イノベーションが成長の源泉となる我が社のような会社に、知識、経験、テクノロジーリーダーシップをもたらしてくれる稀有な人物です。アディティブ・マニュファクチャリングの世界における彼の突出したキャリアは、新たなテクノロジーを生み出す源泉になるのみならず、我が社の顧客に対しても大きなベネフィットをもたらします。さらには、アディティブ・マニュファクチャリング業界全体に対しても大きな価値をもたらすでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年9月26日:AMGTAがイェール大学にアディティブ・マニュファクチャリング研究基金を創設
アディティブ・マニュファクチャリング関連企業で組織する非営利団体のアディティブ・マニュファクチャリング・グリーン・トレード・アソシエーション(AMGTA)が、イェール大学にアディティブ・マニュファクチャリング研究基金を創設した。 基金の額は10万ドル(約1100万円)で、イェール大学産業生態学環境センターが行っているアディティブ・マニュファクチャリングのライフサイクル評価ツールとモデリングに関する研究活動に使われる。 AMGTAのエグゼクティブディレクターのシェリー・ハンデル氏は、「イェール大学が行っているリサーチの目標は、バインダージェット技術の環境的および経済的インパクトを理解することです。ライフサイクル評価ツールとモデリングを活用することで、従来の製造方法で生じる温室効果ガスの発生量や、環境への影響などを明らかにすることが可能になります。AMGTAは、この研究の成果をレポートにして公開する予定です」と説明している。 AMGTAでは、早ければ2022年秋にレポートを公開したいとしている。 AMGTAは、2019年にフロリダに拠点を置くメタル3Dプリンティング・サービスビューローのシンタヴィア社が中心になって設立された非営利団体。アディティブ・マニュファクチャリングのサステナビリティなどをテーマに、各種の研究や啓蒙活動などを行うことを事業目的にしている。
掲載日:2021年9月25日:丸紅情報システムズがデスクトップメタルのチタン合金素材「Ti64」の取扱いを開始
丸紅情報システムズが、デスクトップメタルのチタン合金素材「Ti64」の取扱いを開始した。Ti64は、デスクトップメタルの3Dプリンター「スタジオシステム2」用に開発された素材で、高強度で高い耐熱性を持つのが特徴。デスクトップメタルによると、Ti64は最高800℃の熱に耐えられるとしている。航空宇宙、自動車、医療、コンスーマーグッズ、医療などの産業セクターでの利用が想定されている。なおTi64は、チタン合金の中では最も広く使用されている。 丸紅情報システムズは、2018年からデスクトップメタルの「スタジオシステム+」の日本での販売を開始、今年2021年2月から「スタジオシステム2」の販売を開始していた。「スタジオシステム2」は「スタジオシステム+」の後継機種で、「スタジオシステム+」で必要だったデバインダーステーションを必要とせず、造形、焼結の2ステップで完結できることを最大の特徴となっている。なお、「スタジオシステム2」では、Ti64の他に316Lステンレス鋼、クロムモリブデン鋼、銅なども使用できる。 丸紅情報システムズは、1990年代から主に産業用3Dプリンターの販売を手がけてきた、日本の3Dプリンター老舗企業として知られている。
掲載日:2021年9月24日:マントルが2500万ドルの資金調達に成功
サンフランシスコに拠点を置く精密メタル3Dプリンターメーカーのマントルが、2500万ドル(約27億5000万円)の資金調達に成功した。出資したのはファイン・ストラクチャー・ベンチャーズ、ファウンデーション・キャピタル、ハイパーサーム・ベンチャーズ、フューチャー・シェイプ、コラゾン・キャピタルなどのベンチャーキャピタル。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。 マントルは、調達した資金をハードウェア・ソフトウェアの開発、製造チームの増強などに投じるとしている。なおマントルは、今年2021年2月にもベンチャーキャピタルなどから1300万ドル(約14億3000万円)の資金を調達している。 マントルは2015年にスタンフォード大学出身のジェームズ・グローブズ、スティーブン・コナーらが設立したメタル3Dプリンターメーカー。マントルのメタル3Dプリンターは、ツーリングや射出成形用モールドの製造などに使われる。 マントルに出資したファウンデーション・キャピタルのジェネラルマネージャー、スティーブ・ヴァサロ氏は、「マントルは、4500億ドル(約49兆5000億円)規模とされるツーリング市場において非常に有利なポジションに位置しています。彼らの技術により、ツーリングにかかるコストと時間を大きく削減できるようになるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年9月23日:オーストラリアの過激活動家が3Dプリント銃の設計ファイル所有で逮捕
オーストラリアの過激活動家が3Dプリント銃の設計ファイル所有で逮捕され、現地で話題になっている。現地の報道によると、逮捕されたのはニューサウスウェールズ州オレンジ在住のミッチェル・プリースト26歳で、スマートフォンに保存されていたものを家宅捜索で発見されたという。ニューサウスウェールズ州では、3Dプリント銃の設計ファイルの所有や、関連部品の3Dプリントおよび3Dプリント銃の製造が法律で禁止されている。 地元警察によると、プリーストは3Dプリント銃の製造に必要な部品を過去14カ月間に渡って海外から輸入していたという。オーストラリア国境警備隊が海外からの郵便物を捜査し、輸入の事実が発覚した。プリーストは直ちに起訴され、既に裁判が行われている。 オーストラリア連邦警察のステファン・ダミット警部は、「3Dプリンターで銃火器や関連部品を製造することについて、オーストラリア警察は厳しく監視をしています。誰かがそうした行動をとろうとした場合、我々は迅速に対応します」とコメントしている。 3Dプリント銃の設計ファイルは、違法サイトのダークウェブなどで取引され、比較的簡単に入手できるとされる。3Dプリント銃の部品の多くは一般的な3Dプリンターで製造できるため、規制が難しいとされる。
掲載日:2021年9月22日:トライランティック・ノースアメリカがスリーディーシステムズからクイックパーツを買収
アメリカのプライベートエクイティファームのトライランティック・ノースアメリカが、大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズからクイックパーツを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。買収に伴い、ジアド・アバウ氏がクイックパーツのCEOに就任する。クイックパーツの商号はそのまま継承する。 クイックパーツはスリーディーシステムズが設立したオンデマンド・3Dプリンティングサービスビューローで、主に製造業の産業ユーザーに各種の3Dプリンティングサービスを提供している。 トライランティック・ノースアメリカのチャールズ・フライシュマン氏は、「クイックパーツへの投資は、トライランティック・ノースアメリカのインダストリーズ4.0テクノロジーへのコミットメントを象徴するものです。ジアドをリーダーとするクイックパーツのチームメンバーと仕事をすることと、ユーザー企業を成功へ導くことに非常にエキサイトしています」とコメントしている。 新生クイックパーツの取締役会には、長らくスリーディーシステムズのCEOを務めたアヴィ・レイチェンタル氏も参加している。レイチェンタル氏は現在、3Dプリンターメーカーのネクサ3DのCEOを務めている。
掲載日:2021年9月21日:ネクサ3Dとヘンケルがカリフォルニア州ベンチュラにアディティブ・マニュファクチャリング・カスタマーセンターを開設
アメリカの3Dプリンターメーカーのネクサ3Dとドイツの化学メーカーのヘンケルが、共同でカリフォルニア州ベンチュラにアディティブ・マニュファクチャリング・カスタマーセンターを開設した。ネクサ3Dの本社の敷地内に設けられたセンターでは、各種の3Dプリンティングサービスに加え、3Dプリンター用素材の開発などが行われる。 ヘンケルの3Dプリンティング担当副社長のサイモン・モウソン氏は、「センターでは、すべてのお客様にアディティブ・マニュファクチャリング導入のためのサポートを提供します。アディティブ・マニュファクチャリングに関するハンズオントレーニングや、パイロットプロダクションなども提供し、アディティブ・マニュファクチャリングのベネフィットを最大限に享受していただきます」とコメントしている。 ネクサ3Dは、2014年にアヴィ・レイチェンタル氏らが設立した3Dプリンターメーカー。アヴィ・レイチェンタル氏は、2003年から2015年までスリーディーシステムズのCEOを務め、同社を世界的な3Dプリンターメーカーに育て上げた。同氏は2015年に業績低迷と株価下落などの責任を取り、スリーディーシステムズのCEOを辞任した。
掲載日:2021年9月20日:ストラタシス・ディレクト・マニュファクチャリングが医療3Dプリントセンターを開設
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシス傘下の3Dプリンティングサービスビューローのストラタシス・ディレクト・マニュファクチャリングが、医療3Dプリントセンターを開設した。ミネソタ州エデン・プレーリーにあるポリジェットデザイン・アンド・プリントセンターに増設されたもので、医療機関を対象にアナトミカルモデリング、フルサービス・モデルデザイン、デザイントランスファー、プロセスバリュエーションなどのサービスを提供する。アナトミカルモデリングにはストラタシスのJ750デジタル・アナトミープリンターが使われる。 ストラタシス・ディレクト・マニュファクチャリングによると、センター開設から最初の13週間で、全米各地の医療機関の依頼で1000点以上の臓器モデルをプリントしたという。J750デジタル・アナトミープリンターの稼働時間は、週120時間以上に達している。臓器モデルは医師の術前トレーニングや、医療機器の新製品開発などに使われているという。 医療の現場で3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。ストラタシスのライバル企業のスリーディーシステムズやHPも、医療分野でのプレゼンス拡大に鎬を削っている。
掲載日:2021年9月19日:ハブズの新CEOにアレックス・キャピー氏が就任
オランダのオンライン3Dプリンティングサービスビューロー大手のハブズ(旧社名3Dハブズ)の新CEOにアレックス・キャピー氏が就任する。キャピー氏はまた、同時にハブズの親会社プロトラブズのプロモーション担当副社長にも就任する。キャピー氏は大手コンサルティングファームのマッキンゼー出身。2019年にハブズのチーフ・オペレーティング・オフィサーに就任し、同社のビジネス拡大に貢献していた。 ハブズの共同創業者でCEOのブラム・ド・ツォート氏は退任し、新たに設置されるヘッド・オブ・イノベーションのポジションに就く。プロトラブズによる交代人事と見られる。 キャピー氏は、「ハブズの新たなポジションに就くことに興奮しています。プロトラブズファミリーの一員として、ハブズは次の成長フェーズへ進むための重要な時期にあります。ハブズのスタッフが持つイノベーションと情熱は素晴らしいものであり、今後さらに優れた仕事をするための原動力です。プロトラブズと協働し、デジタルマニュファクチャリングの領域におけるリーダーとなることを目指します」とコメントしている。 ハブズは2013年設立。もともとは世界中の3Dプリンターをネットワーク化し、3Dプリンターオーナーとユーザーをマッチングするシステムとして立ち上がった。ハブズは今年2021年1月に、大手産業用3Dプリンティングサービスビューローのプロトラブズに買収され、子会社となった。
掲載日:2021年9月18日:モーフ3DがSLMソルーションズの最新3Dプリンターを3台導入
米カリフォルニア州に拠点を置くメタル3Dプリンティングサービスビューローのモーフ3Dが、SLMソルーションズの最新3Dプリンターを3台導入する。新たに導入されるNXG XII 600システムとSLM500システムは、同社の主要顧客である自動車と航空宇宙のユーザーに供されると見られる。 NXG XII 600システムは、12軸のレーザー光源を持つ最新のハイエンド3Dプリンター。造形サイズは最大600 X 600 X 600ミリメートルで、従来型のシングルレーザー光源のSLS3Dプリンターの最大20倍のスピードで造形できる。 モーフ3Dについては、今年2021年4月に日本のニコンが発行済み株式の過半数を取得し、子会社化している。ニコンの主力事業であるカメラなどの光学機器は市場が縮小傾向にあり、モーフ3Dの事業領域であるアディティブ・マニュファクチャリングへの投資を拡大する意向があると見られる。 モーフ3Dは2013年設立。ロサンゼルス近郊の街エル・セグアンドに拠点を置き、3Dプリンティングなどの各種のアディティブ・マニュファクチャリングサービスを航空宇宙や自動車などの産業セクターのユーザーに提供している。同社はまた、コンセプチャライゼーション、パラメターオプティマイゼーション、データアナリシスなどの各種のサービスも提供している。
掲載日:2021年9月17日:HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターの造形点数が1億個を突破
HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターの造形点数が1億個を突破した。HPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターは、フォード、ゼネラルモーターズ、フォルクスワーゲンなどの自動車メーカーに広く活用されており、造形点数の拡大を牽引した。特にフォルクスワーゲンは、世界で初めてHPのマルチジェット・フュージョン3Dプリンターを導入し、エンドユーズパーツの製造に活用している。 HPのパーソナライゼーション・3Dプリンティング担当社長のディディアー・デルトート氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングのベネフィットは世界中で認識され始めています。新製品をより速く市場に投入し、サプライチェーンを強化し、新たなビジネスモデルを生み出します。特に自動車業界を筆頭に多くの業界で3Dプリンティングアプリケーションの導入が広く進んでいます。従来の製造方法を3Dプリンティングで置き換え、パーソナライズド・コンポーネンツの製造などに使われ始めています」とコメントしている。 自動車業界は、比較的早期から3Dプリンターを活用してきたことで知られている。当初はSLA3Dプリンターなどで試作品の製造などが広く行われていたが、最近はエンドユーズパーツの製造に3Dプリンターが活用されている。
掲載日:2021年9月16日:Massivit 3Dがアトランタに3Dプリンティング・エクスペリエンスセンターを開設
イスラエルの大型3DプリンターメーカーのMassivit 3Dが、米ジョージア州アトランタに3Dプリンティング・エクスペリエンスセンターを開設する。「アメリカズ・エクスペリエンスセンター」と名付けられたセンターにはMassivit 3Dの「Massivit 1800」「Massivit 5000」シリーズが設置され、Massivit 3Dのユーザーが自由に利用できるとしている。また、3Dプリンターのトレーニングや、パーツなどのサンプルプリントなどのサービスも提供される。 Massivit 3Dの北米担当社長のケビン・サイクス氏は、「(センターの開設は)会社にとっての重要なマイルストーンです。北米市場においては特に重要です。我々のソルーションのポートフォリオを市場に示し、ユーザーのビジネス、デザイン、開発、製造プロセスのすべてを転換させることを可能にします。北米市場における我々のプレゼンスを強化し、最新技術をリアルタイムでお見せすることが可能になります」とコメントしている。 Massivit 3Dは2013年設立。イスラエル・ロドに拠点を置き、造形サイズ最大最大117 X 150 X 180 cmの大型3Dプリンター「Massivit 1800シリーズ」などを製造している。同社の3Dプリンターは、独自開発したGDP(Gel Dispensing Printing)技術により、サポートなしに複雑な形状の物体を正確に造形する事が可能としている。
掲載日:2021年9月15日:BMFがCOVID-19テストに使用された3Dプリティングモデル製作の事例を公開
独自の超高解像度マイクロ3Dプリンティング技術を搭載した3Dプリントシステムを開発・販売するBMF(Boston Micro Fabrication、ボストン・マイクロ・ファブリケーション) は、最新のケーススタディとしてカリフォルニア大学バークレー校によるCOVID-19検査用の3Dプリンティングモデル製作の事例を公開した。 マイクロ流路多重化モデルは、研究者が正常な生物学的プロセス・病原体又は薬理学的プロセスを測定・評価するため、タンパク質バイオマーカーや生物学的特性の分析ツールとして使用される。微量の液体や流れを扱うマイクロ流路は、臨床診断用のポイント・オブ・ケアデバイスに広く使用されており、がんやCOVID-19などの複雑な実験手順において、複数のタンパク質バイオマーカーを定量的に測定する多重計測研究をサポートしている。 カリフォルニア大学バークレー校では、これまでフォトリソグラフィーを使ってモデルを製作していたが、その方法では複雑なアライメントステップや多重露光などのデメリットがあり、しかも何度も繰り返す必要もあり、同じ高さで同じ平面上の形状しか造形できなかった。 ところが、10μmの光学解像度を持つBMFのマイクロアーチS140 3Dプリンターを使ってテストパーツを製作したところ、50μmのチャネルを造形でき、しかも積層する各層を正確に配置できた。さらに同一モデルに8本のチャンネルを収めることができ、労力を増やさずにデバイスの複雑さを向上させられたという。 研究チームは、「シリコンフォトニクスをチップに搭載して回路を動作させるためには、フォトニクス、マイクロ流路、回路の統合が非常に重要です。既製のフォトニクスとエレクトロニクスを使用しながらマイクロ流路をカスタマイズできることで、1チップあたり数万ドルのコスト削減を実現しています。マイクロ3Dプリンティングは、パッケージングコストを削減し、より迅速で低コストな設計をサポートしてくれます」とコメントしている。
掲載日:2021年9月14日:マークフォージドが2021年度第二四半期決算を発表
アメリカの3Dプリンターメーカーのマークフォージドが、2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は2040万ドル(約22億4400万円)で、前年同期の1420万ドル(約15億6200万円)から44.1%増加した。同期間中にリリースした二つの新型3Dプリンターとソフトウェアのアップデートが売上増加をもたらした。 マークフォージドは、今年2021年7月にSPAC(特別買収目的会社)のOneと合併し、ニューヨーク証券取引所への上場を果たした。今回の決算発表は上場後初となった。 マークフォージドのシャイ・テレム社長兼CEOは、「決算の結果を嬉しく思い、年末にかけてさらにモメンタムを築くべく努力したいと思います。デジタルフォージは、モノづくりとサプライチェーンにおける重要な問題解決をもたらしています。2021年度第二四半期においては、二つの新型3Dプリンターとソフトウェアのアップデートをリリースしました。さらに、ニューヨーク証券取引所へ上場したことでチーム全員にエネルギーとモチベーションをもたらしました。今後もチーム全員でさらに多くの仕事を成し遂げてゆく所存です」とコメントしている。
掲載日:2021年9月13日:エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズが3000万ドルの資金調達に成功
ミネソタ州ミネトンカに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューローのエヴォルブ・アディティブ・ソルーションズが、3000万ドル(約33億円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルの3Dベンチャーズを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。 今回の資金調達により、エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズが調達した資金の総額は5640万ドル(約62億400万円)となった。エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズは、調達した資金をアメリカ、カナダ、ヨーロッパ市場の販路開拓などに投じるとしている。 エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズに投資した3Dベンチャーズのマネージングディレクター、ジョー・アリソン氏は、「私は、これまでのキャリアにおいて数え切れないほどのパーツを3Dプリンターで製造してきましたが、エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズの3Dプリンティングサービスは、造形品質、コスト、スループットのいずれにおいてもベストです。射出成型法にも引けを取らないクオリティです」とコメントしている。 エヴォルブ・アディティブ・ソルーションズには、大手3Dプリンターメーカーのストラタシスや、大手玩具メーカーのレゴも投資している。
掲載日:2021年9月12日:Hause.meが世界最小クラスの3Dプリントマイクロハウスの販売を開始
アメリカのマイクロハウスメーカーのHause.meが、世界最小クラスの3Dプリントマイクロハウスの販売を開始した。マイクロハウスは広さ120平方フィート(約11.15平方メートル)の大きさで、ボックスタイプのオフグリッドプレハブ住宅。内部にはキッチン、ベッド、家具、トイレが備え付けられており、Hause.meによると、設置にかかる時間はわずか60分で、直ちに入居できるという。なお、価格は5万ドル(約550万円)からとなっている。 Hause.meによると、アメリカのほとんどの州では広さ150平方フィート以下の住宅には建設許可が必要なく、マイクロハウスを購入することで住宅の取得にかかるコストと時間を大幅に削減できるという。また、マイクロハウス設置に際しては、Hause.meのスタッフが設置場所の自治体などに設置が可能か確認するとしている。 Hause.meは、シアトルに拠点を置くマイクロハウスメーカー。これまでにマイクロハウスシリーズの他に、カップル用オフグリッド住宅mOneや、家族用オフグリッド住宅mTwoをリリースしてきている。Hause.meは、住宅の製造に大型建設3Dプリンターを利用している。
掲載日:2021年9月11日:ストラタシスが「ストラタシス・サステナビリティ宣言」を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、「ストラタシス・サステナビリティ宣言」を発表した。新たにローザ・コベレン氏をサステナビリティ担当副社長に起用し、3Dプリンティングの世界において循環型経済、気候変動への対応、社会への影響力をリードしてゆくとしている。 ストラタシスのヨアヴ・ツァイフCEOは、「ニューグローバル・エコノミーは企業にかつてなかった挑戦へ対応することを求めています。また、地球環境の善良な管理者としての責務を果たすことも求めています。ストラタシスは、復元力に富み、ローカルのサプライチェーンを強化し、命を救うためのマニュファクチャリング・ソルーションを提供できるポジションにあります。パンデミックに対しては、我々はエコシステムを再定義し、医療機関にPPEや人工呼吸器用部品をデザイン、マニュファクチャリングしてサポートしてきました。我々の3Dプリンティングの世界におけるリーダーシップを、マインドフル・ビジネスに活用することは我々の重要なミッションなのです」とコメントしている。 「ストラタシス・サステナビリティ宣言」の発表とともに、ストラタシスはアディティブ・マニュファクチュアラー・グリーン・トレード・アソシエーション(AMGTA)に加入することも発表した。AMGTAは、2019年に発足した非営利団体で、アディティブ・マニュファクチャリング業界におけるサステナビリティなどの課題の共有と解決を目指している。
掲載日:2021年9月10日:スリーディーシステムズがクラウド・マニュファクチャリングOS開発のオクトンを買収
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、クラウド・マニュファクチャリング・オペレーティングシステム開発のオクトンを買収する。買収金額は1億8000万ドル(約198億円)程度と見られ、現金とスリーディーシステムズの株がオプトンへ渡される。一連の法的手続きなどを経て、今年2021年度第四四半期内に買収が完了する。 オクトンは、主に医療、歯科医療、バイオテック、航空宇宙、自動車などの産業ユーザーを対象に、デジタルマニュファクチャリングのワークフローを自動化するプラットフォームを提供している。 オクトンの買収について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「我が社の工業と医療のセグメントのお客様は、自社の製造環境へのアディティブ・マニュファクチャリングの導入を加速しておられます。そのため、デジタル・プロダクションシステムとエンタープライズソフトウェアを、ワークフロー全体を最適化するために導入することが求められています。システムはフレキシブルで、未来のプラットフォームの進化にマッチしている必要があります。オクトンのマニュファクチャリング・オペレーティングシステムは、そうしたマーケットニーズをすべて満たしています」とコメントしている。
掲載日:2021年9月9日:BCN3Dがクラウド3Dプリンティングプラットフォーム開発のアストロプリントを買収
スペイン・バルセロナに拠点を置く3DプリンターメーカーのBCN3Dが、米サンディエゴに拠点を置くクラウド3Dプリンティングプラットフォーム開発のアストロプリントを買収した。買収の合意は昨年2020年4月になされていたが、今年2021年先月に手続きが完了した。なお、買収価格などの詳細は明らかにされていない。 アストロプリントは2013年設立。2014年にキックスターターで4万ドル(約440万円)の資金調達に成功し、クラウド3Dプリンティングプラットフォームの「アストロボックス」の開発を行っていた。2017年にも再度キックスターターキャンペーンを展開し、7万4千ドル(約814万円)の資金調達に成功している。 「アストロボックス」は、クラウドベースのスライサー・Gコード監理システムで、パソコン、タブレット端末、スマートフォンによる操作が可能。オープンソースで提供され、ラズベリーPi上でも実行できる。 BCN3Dは、これまでに産業ユーザーを中心に世界60カ国で製品を販売、3Dプリンティングの世界でのプレゼンスを拡げてきている。同社のユーザーにはBMW、日産スペイン、NASA、ルイヴィトン、マサチューセッツ工科大学などが含まれている。
掲載日:2021年9月8日:SOLIZE株式会社が3Dプリンターでトヨタの旧型モデルのパーツを製造
SOLIZE(ソライズ)株式会社が、3Dプリンターでトヨタの旧型モデル「A70スープラ」のパーツを製造し、話題になっている。製造されたパーツはA70スープラのフロントドアガーニッシュで、HPのジェットフュージョン3Dプリンターで製造された。トヨタ自動車の「GRヘリテージパーツプロジェクト」の一環で行われたもので、生産終了となった部品の復刻を実現した。 関係者によると、この種のプロジェクトが行われるのはトヨタの社歴において初という。また、3Dプリントされた部品の磨き、塗装、塗装仕上げは、トヨタが行ったという。 クラシックカーなどの旧型モデルのパーツを3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっている。アメリカの有名テレビショーホストのジェイ・レノ氏は、世界的なクラシックカーコレクターとして知られているが、所有するクラシックカーの各種のパーツを、スリーディーシステムズの3Dプリンターで製造している。 SOLIZE株式会社は、1990年設立の3DCADエンジニアリング企業。3DCADエンジニアリングサービスに加え、CAEエンジニアリングサービス、MBDエンジニアリングサービス、3Dプリンティングサービスなどを提供している。3Dプリンティングサービスでは、37台の3Dプリンターを活用し、各種のサービスを提供している。
掲載日:2021年9月7日:ランカスター大学の研究チームが3Dプリンターでミツバチの巣箱を製造
イギリスのランカスター大学の研究チームが、3Dプリンターでミツバチの巣箱を製造して話題になっている。ランカスター大学のフィリップ・ドンカースリー教授率いる研究チームが製造したミツバチの巣箱は半球形のデザインで、女王蜂が快適に過ごせる適温を維持できる構造になっているという。巣箱にはカメラが搭載されており、内部の様子がリアルタイムで確認できる。なお、研究チームはライブカメラの映像をYouTubeで公開している。 巣箱の製造にはリサイクルプラスチックが素材に使われた。また巣箱は複数製造され、地上と木の上の数か所に設置された。 ドンカースリー教授は、「ミツバチの生態におけるこれまでの最大の疑問は、ミツバチの食糧にばかり関心が注がれ、巣箱などの居住空間には関心が向けられていないことでした。我々が製造した巣箱により、ミツバチの活動がさらに活性化することを期待しています」とコメントしている。 イギリスでは、農薬の使用などにより生息する25種類のハチの個体数が減少しているという。また、過去80年間で2種類のハチが絶滅したとされる。そのような現状からか、イギリスでは「セーブ・ザ・ビーズ(ハチを救おう)のムーブメントが顕著になってきている。
掲載日:2021年9月6日:AON3Dが1150万ドルの資金調達に成功
カナダ・モントリオールに拠点を置く工業用3DプリンターメーカーのAON3Dが、1150万ドル(約12億6500万円)の資金調達に成功した。出資したのは投資会社のザインウェーブ・ベンチャーズ、アクセラレーターのYコンビネーター、カナダ輸出開発銀行などを含む投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。今回の資金調達により、AON3Dが調達した資金の総額は1420万ドル(約15億6200万円)となった。 AON3Dは、クラウドファンディングのキックスターターで7万ドル(約770万円)の資金調達に成功し、低コスト工業用3Dプリンターの製造を行っている。2017年に最初のシリーズAON-Mをリリースしたのを皮切りに、2018年にAON-M2をリリースしている。また、2020年には大型3DプリンターのAON-M22020システムを、今年2021年にはAON-M2+を、それぞれリリースしている。なお、AON3Dの3Dプリンターは、いずれもマテリアル・オープンソースで提供されている。 AON3Dのケビン・ハンCEOは、「3Dプリンティングの未来は、よりオープンソースで、金融的によりアクセスしやすいものになると信じています。AON3Dの3Dプリンターは、それらをすでに体現しています。すべての企業が、一流企業が利用しているグレードの3Dプリンターへアクセスできる時代になると考えています」とコメントしている。
掲載日:2021年9月5日:ICONが3Dプリント住宅の販売を開始
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、テキサス州オースティン市内に建設していた3Dプリント住宅の販売を開始した。販売されるのは2棟の2ベッドルーム住宅と2棟の4ベッドルーム住宅の4棟。2ベッドルーム住宅は、2棟ともすでに予約が入っているという。 4棟の3Dプリント住宅は、いずれもICONが開発した建設3Dプリンター「ヴァルカン・コンストラクションシステム」で建設された。「ヴァルカン・コンストラクションシステム」は、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの建物を建設できる。 3Dプリント住宅についてICONは、「3Dプリンティング技術は、従来の住宅よりも安全でより復元力のある住宅を生み出します。従来の住宅よりも火事、洪水、台風といった自然災害に強い構造になっています」と説明している。 都市部で住宅不足が社会問題化しているアメリカでは、3Dプリンターを使った住宅建設が進んでいる。これまでにカリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州などで3Dプリント住宅が建設されている。建設3Dプリンターで住宅を建設することで、建設コストと納期を抑えることが可能になると期待されている。
掲載日:2021年9月4日:アメリカ海軍がストラタシスのF9003Dプリンターを25機購入
アメリカ海軍が、ストラタシスのF9003Dプリンターを25機購入する。契約総額は2000万ドル(約22億円)で、今後五年間で随時導入してゆく。最初の8機は今年年内に導入される。契約には3Dプリンター本体の購入に加え、導入サポート、メンテナンス、素材、初期トレーニングなどが含まれる。 アメリカ国防省は今年2021年1月にレポートを発表し、アメリカ軍のアディティブ・マニュファクチャリング戦略のアウトラインを示していた。レポートはデジタルマニュファクチャリングへのシフトにおけるアディティブ・マニュファクチャリングの重要性を説明し、軍事戦略的・戦術的な活用を促す内容となっていた。 ストラタシスのアメリカ政府担当ディレクターのマーク・メニンガー氏は、「この契約は、ストラタシスがこれまでにアメリカ政府と交わした契約の中でも最大規模のものです。今後も、(軍隊を含む)アメリカの様々な公的機関でストラタシスの3Dプリンターのプレゼンスが広がってゆくでしょう」とコメントしている。 3Dプリンターは、アメリカ国内のアメリカ軍基地に加え、日本国内のアメリカ軍基地にも導入されるという。 アメリカ海軍は、比較的早期から3Dプリンターの活用を模索してきている。これまでに空母エセックス内に大型3Dプリンターを設置し、消耗部品の製造などの試験を行っている。
掲載日:2021年9月3日:大阪大学の研究チームが3Dプリンターで和牛の代替肉の製造に成功
大阪大学の研究チームが、3Dプリンターで和牛の代替肉の製造に成功した。大阪大学大学院工学研究科の松崎典弥教授率いる研究チームは、培養した和牛のバイオインクを素材に筋繊維などを3Dプリントし、脂肪や血管などと併せて繊維組織ファイバー化、ステーキ肉状に造形することに成功した。ファイバー三種の位置や分量を調整することで、味や食感などをカスタマイズすることが出来るという。 3Dプリンターを使って代替肉を製造する機運は世界的に高まっているが、これまでの技術では、培養したバイオインクを単体でプリントし、挽肉として出力する形式が一般的だった。今回の技術開発により、ハンバーグ状の代替肉ではなく、本格的な和牛ステーキの代替肉を製造できる可能性が高まった。 研究チームは、世界人口が2050年に97億人に達するという国連予想を挙げ、本物の肉に近い食感を再現できる技術は、人類のタンパク質不足問題の解決策になり得ると主張している。またた、3Dプリンター以外の自動製造装置を開発できれば、場所を問わずどこでも培養肉の製造が可能になるとしている。 本研究成果は、8月24日に英国科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。
掲載日:2021年9月2日:ロケット・ラブの株式がNASDAQで取引開始
ロサンゼルスに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブの株式がNASDAQで取引開始となり、投資家の話題になっている。今年2021年3月にSPAC(特別買収目的会社)のヴェクター・アクイジション・コーポレーションとの合併契約を締結したロケット・ラブは、現地時間の昨日正式に同社と合併し、新社名をロケット・ラブUSAと改めた。NASDAQでのティッカーシンボルはRKLBで、初日の時価総額は41億ドル(約4510億円)となった。 宇宙ビジネスについて、ロケット・ラブUSAのピーター・ベックCEOは「宇宙開発の歴史において、ロケット・ラブは宇宙軌道に安定的に到達できる数少ない民間企業のひとつです。小型衛星打ち上げのリーダーであるのみならず、アメリカにおける二番目に、世界では四番目に頻繁にロケットを打ち上げている会社でもあります。宇宙は、人類が成し遂げた偉業を示す場所であり、我々の未来を形作る場所でもあります。国同士の通信網を整備し、国境を守り、気候を監視し、廃棄物を管理し、気候変動の詳細を知らせる。そして、未来の世代のための資源を監理する場所なのです」とコメントしている。 ロケット・ラブは2018年に初の商用ロケット打ち上げに成功して以来、これまでに97基の人工衛星の打ち上げに成功している。ロケット・ラブは、ロケット本体やエンジンの主要部品を独自開発した大型3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年9月1日:オートデスクが2022年度第二四半期決算を発表
アメリカの大手3DCADソフトメーカーでNASDAQ上場のオートデスクが、2022年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は10億600万ドル(約1166億円)で、前年同期の9億1300万ドル(約1004億円)から16%増加した。オートデスクはまた、2021年度通年の予想売上高を43億4500万ドル(約4779億円)から4385億ドル(約4823億円)のレンジに上方修正した。 売上高の内訳では、主力製品のオートCADとサブスクリプションの売上高が9億4400万ドル(約1038億円)と、全体の89%を占めた。特にサブスクリプションが好調で、前年同期比で29%の増加となった。一方、メンテナンスの売上高は1700万ドル(約18億7000万円)で、前年同期比で若干のマイナスとなった。 地域別では、北米市場の売上高が4億2300万ドル(約465億円)で、全体の39.8%を占めた。また、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域の売上高は3億5500万ドル(約390億円)、アジア太平洋地域の売上高は2億2700万ドル(約250億円)だった。 売上高の増加についてオートデスクのCEO兼社長のアンドリュー・アナグノスト氏は、新型コロナウィルスのパンデミックが収束の兆しを見せる中、ビジネス環境の「不確実性が解消」されるトレンドに入り、その恩恵を受けた形になったと分析している。
掲載日:2021年8月31日:コンクリートプリントがスウェーデン初の居住用3Dプリント住宅を建設
スウェーデンのスタートアップ企業のコンクリートプリントが、スウェーデン初の居住用3Dプリント住宅を建設した。スウェーデンのトゥンバに建設された3Dプリント住宅は広さ24平方メートルの平屋建で、リビングルーム、キッチン、ベッドルーム、バスルームで構成されている。 建設にはコンクリートプリントが開発したロボット型建設3Dプリンターが使われた。コンクリートプリントの建設3Dプリンターは、最大9 X 4.2 X 2.5 メートルの大きの住宅を建設できる。窓、ドア、備品などは他の3Dプリンティング企業から供給された。 3Dプリント住宅の建設は、スウェーデンエネルギー省が出資するプロジェクトの一貫として行われた。プロジェクトは、建設3Dプリンティング技術を活用して建設業界のエネルギー効率と資源効率の向上を目指している。建設3Dプリンターは、従来の建設手法よりも低コスト・省資源での建設が可能と期待されている。 建設3Dプリンターは、これまではプロトタイピングなどの試験施工に使われるケースが多かったが、最近は居住用住宅の建設に使われるケースが増えてきている。スウェーデン以外にも、これまでにオランダ、フランス、UAE、アメリカ、カナダなどで居住用3Dプリント住宅が建設されている。
掲載日:2021年8月30日:GEのAIR2CO2プロジェクトが3Dプリンター製二酸化炭素抽出装置案を採用
地球温暖化の悪化に伴い、世界中で温室効果ガス削減に向けた解決策への需要が増加している。こうした需要をふまえ、GEは米国エネルギー省の支援のもと、カリフォルニア大学バークレー校と南アラバマ大学と共同でAIR2CO2 Contactorという装置の開発に取り掛かることを検討している。今回の開発には3Dプリンターが用いられ、同装置は空気中の二酸化炭素を抽出する仕組みになるという。 今回のプロジェクトには2年が費やされ、GEの研究者を筆頭に各大学の科学者や技術者らが参加する形になる。本プロジェクトに米国エネルギー省は150万ドルを、GEは50万ドルを投資した、計200万ドル(約2.億2000万円)の壮大なプロジェクトとなる。研究チームは熱交換テクノロジーと収着剤を用いた方法で、先述の技術の実現を目指している。 同チームは現在、類似した方法で空気中から水を抽出する技術を開発している。こちらのプロジェクトはAIR2WATERという名で、アメリカ国防高等研究計画局と共同で進めている。この仕組みが実用化されれば、戦地にいる軍事関係者の水分確保に用いられる予定だ。 GE研究所の責任者によると、今回のプロジェクトではGEの3Dプリンティング、温度管理、物質分野での幅広い見識と、UCバークレーの世界レベルの吸着材開発技術、そして南アラバマ大の吸着モデル形成・試験という、各参加団体の強みを合わせている。当技術が実現化した場合は、エネルギー分野における大規模かつ経済的な脱炭素化への応用に期待がかかる。
掲載日:2021年8月29日:ディメンショナル・イノベーションズが大型3Dプリントベンチを製造
米カンザス州に拠点を置く3Dプリント家具メーカーのディメンショナル・イノベーションズが、大型3Dプリントベンチを製造して話題になっている。ミネソタ州ミネアポリスにあるIDCセンターに設置された大型3Dプリントベンチは、コンテンポラリーで自由なカーブ(曲線)を表すデザインとなっている。デザインは、ロサンゼルスに拠点を置くデザイナーのジョナサン・オリヴァレスらによって、流水で丸められた川底の石をイメージして作られたという。 ディメンショナル・イノベーションズのディレクターのポール・マーティン氏は、「この3Dプリントベンチは、自然の動きを高層ビルの空間へ持ち込むという役目を果たします。川底の石のタイポロジーからインスパイアされています」と説明している。 3Dプリントベンチの製造にはサーモウッド製のラージスケール・アディティブ・マニュファクチャリングシステムが使われ、素材はPLAが使用された。使われたPLAはリサイクル可能で、3Dプリントベンチを廃棄する際にペレットにリサイクルされるという。 ディメンショナル・イノベーションズは、ラスベガスのアリージアント・スタジアムに設置された高さ28.3メートルのアル・デイビス記念トーチを製造したことで知られている。
掲載日:2021年8月28日:Formnextフォーラム東京が2022年の開催に延期
今年2021年9月28日と29日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される予定だったFormnextフォーラム東京が、2022年の開催に延期された。開催地は同じ東京都立産業貿易センター浜松町館で、開催日程は2020年10月になるとしている。新型コロナウィルスの感染拡大が続く東京での開催の安全性と、日本への入国規制の影響などを考慮したものと見られる。 アディティブ・マニュファクチャリング産業への登竜門として、Formnextフォーラム東京は2019年にスタートした。延期が決まったFormnextフォーラム東京2021も、2021年8月時点ですでに39社の出展申し込みがあった。 Formnextフォーラム東京の主催者は、「開催直前に延期が決定されたことは非常に残念ですが、参加するすべてのステークホルダーの安全とビジネスを守るための最善の決断であると考えています。Formnextフォーラム東京は、2022年にさらにパワーアップして戻ってまいります」とコメントしている。 なお、Formnextフォーラム東京の母体イベントであるFormnext 2021は、予定通り2021年11月16日から19日までの4日間、ドイツのフランクフルトでオンライン・オフラインのハイブリッド形式で開催される。
掲載日:2021年8月27日:ストラタシスがドイツのイノベーションスタジオとパートナシップ契約を締結
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、ドイツのイノベーションスタジオのnフロンティアとパートナシップ契約を締結した。契約によると、nフロンティアは、昨年2020年にベルリンに開設したエマージング・テクノロジーセンターにストラタシスの3Dプリンターとソフトウェアを導入する。 センターに導入されるストラタシスの3Dプリンターは、FDM、ポリジェット、P3プログラマブル・フォトポリメライゼーションの三方式。 ストラタシスEMEAのアンドレアス・ラングフェルド社長は、「センターとのパートナシップは、最先端のプロダクトイノベーションを紹介するという我々の貢献をお示しするものです。我々はデジタルデザイン、デジタルマニュファクチャリング、サステナブルな成長、そしてより良い製品づくりについての、共通の価値観を持っています」とコメントしている。 エマージング・テクノロジーセンターは、アディティブ・マニュファクチャリング、AR/VR、AI、IoT、ロボティクス、ジェネレーティブデザイン、ドローン、数量コンピューティングの8つの領域に特化し、起業家、イノベーター、デザイナーなどに各種のプラットフォームを提供している。
掲載日:2021年8月26日:ヴァージン・オービットがSPACを通じてNASDAQに上場
ヴァージングループ傘下のロケットメーカーのヴァージン・オービットが、SPAC(特別買収目的会社)のネクストジェン・アクイジション・コーポレーションⅡを通じてNASDAQに上場する。上場により、ヴァージン・オービットはネクストジェン・アクイジション・コーポレーションⅡが保有する3億8300万ドル(約421億3000万円)相当の信託預金を含む4億8300万ドル(約531億1300万円)の現金を手にする。また、新会社の社名はヴァージン・オービットで、NASDAQでVORBのティッカーシンボルで取引される。 ヴァージングループでは、2019年に宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティックがSPACによりニューヨーク証券取引所に上場を果たしている。今回のヴァージン・オービットの上場は、ヴァージングループでは二番目のSPAC上場となる。 ヴァージン・オービットは2017年設立。空中発射型の液体燃料ロケットを製造している。同社のロケット「ローンチ・ワン」は、ボーイイング747型機を改造した母船に搭載され、高度1万500メートルで発射される。ヴァージン・オービットは、ロケット本体やエンジンの主要部品を3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年8月25日:ICONがシリーズB投資で2億700万ドルの資金調達に成功
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、シリーズB投資で2億700万ドル(約227億7000万円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルのノーウェスト・ベンチャーパートナーズを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。 今回の資金調達により、ICONが調達した資金の総額は2億6600万ドル(約292億6000万円)となった。 ICONの共同創業者でCEOのジェイソン・バラード氏は、「2018年の設立以来、ICONの主要業務はプロトタイピングから世界最高クラスの製品とサービスを提供することに進化しました。その背景にはいくつもの基礎的なエンジニアリング技術、科学的かつ建設技術上のブレークスルーが存在しています。我々は、我々がこれまでに成し遂げたことに誇りを持っています。この勢いを維持し、さらにスケールさせていきます」とコメントしている。 ICONは、これまでにアメリカとメキシコの各地に数十台の建設3Dプリンター「ヴァルカンシリーズ」を販売している。「ヴァルカンシリーズ」は、最大3000平方フィート(約278.7平方メートル)のサイズの建物を建設できる。
掲載日:2021年8月24日:日本精機がGE アディティブからメタル3Dプリンター「M2システム」を購入
日本精機株式会社がGE アディティブのメタル3Dプリンターを購入し、金型を製造する。7月にプリンターを購入した同社には、三菱が開発したSKD61メタルパウダーを自社の主製品に活用する狙いがあるようだ。 また、同社には金属3Dプリンター技術の情報発信と、金型業界の刷新を進める目標があるという。先述の3Dプリンターに加え、日本精機は3億円以上を最新の機械に投資した。 日本精機の取締役常務、松原 雅人氏によると、これまで同社はインサート部分の3Dプリンター製造に関しては外注する必要があり、受注の増加に合わせて自社保有の3Dプリンターの必要性を感じたという。 現段階では、3Dプリンターはプロセスの簡易化のためにインサート部分に特化し、材料はSKD61相当の金属のみに限定される予定だ。同社によると、将来的には3DプリンターとSKD61相当の金属を使用して原材料をマルエージング鋼から移行し、インサート部分に限らない場面での応用を検討している。 今回の導入は大規模なパーツ作りではなく、デザイン案の強化に重きが置かれている。松原氏によると、現代の金型業界で最も重要な分野はデザインで、3Dプリンターの利用が業界で主流となった暁には、日本精機はこの金型のデザインに限らず、製造工程、熱処理、分析の各分野において大きな力を発揮したいとしている。
掲載日:2021年8月23日:アシュリー・カース氏がプリントパーツのチーフ・プロダクト・オフィサーに就任
アシュリー・カース氏が、3Dプリンティング・サービスビューローのプリントパーツのチーフ・プロダクト・オフィサーに就任した。カース氏は、プリントパーツが新たに立ち上げたスマートパーツ・ソルーション事業部の事業開発を担当する。 カース氏は、前職でヘクサゴンのスマートファクトリーソルーションズ事業のプロダクトマネジャーを務めていた。ヘクサゴンの前職ではHP、オプトン、オートデスクで、それぞれプロダクトマネジメントを担当している。 カース氏のチーフ・プロダクト・オフィサー就任について、プリントパーツのロバート・ハレリュークCEOは、「アシュリーは、アドバンスト・マニュファクチャリング、インダストリアル4.0、プロダクトディベロップメントに関する豊富な知識をチームにもたらしてくれます。彼がプリントパーツの新事業の製品開発をリードし、アディティブ・マニュファクチャリング業界に統合されたトレーサビリティ・ソルーションを提供してくれることを期待しています」とコメントしている。 プリントパーツは、ニューヨークに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー。航空宇宙、自動車、精密機器、医療などの産業ユーザーを対象に、各種の3Dプリンティングサービスを提供している。
掲載日:2021年8月22日:ミーテックが代替豚肉と代替鶏肉の出荷を2022年から開始
イスラエルの代替肉メーカーのミーテックが、代替豚肉と代替鶏肉の出荷を2022年からヨーロッパで開始すると発表した。ミーテックは、培養細胞を素材にバイオ3Dプリンターで代替肉を製造しているが、発表通り出荷が始まると、世界で初めて培養細胞ベースの代替肉の供給が開始されることになる。 ミーテックのシャロン・フィマCEOは、「2021年前半は、豚肉と鶏肉の培養細胞生産ラインを拡充し、製品化の基礎的な技術を確立するために使いました。現在、ミーテック・ヨーロッパをベースに、正式な製品生産のためのラインを整えています。これまでの革新に満足しており、2022年に向けてさらに努力してゆく所存です」とコメントしている。 欧米では現在、代替肉の市場が急拡大している。代替肉は、主に植物由来原料を素材にしたプラントベースドミートと、牛や豚などの培養細胞を素材にしたバイオミートの二種類が存在する。ミーテックは、培養細胞を素材にしたバイオミート製造のパイオニア企業。ミーテックは、バイオミートは、多くのプラントベースドミートよりも食感や味が本物の肉に近いと主張している。 ミーテックは、アメリカのNASDAQに株式を上場している。
掲載日:2021年8月21日:ジェラートが2億4000万ドルの資金調達に成功
ノルウェーのオンデマンドプリント・プラットフォーム開発のジェラートが、2億4000万ドル(約264億円)の資金調達に成功した。出資したのはジェラートの既存株主に加え、プライベートエクイティファームのインサイト、パートナーズ、ソフトバンク・ビジョンファンド2号、ゴールドマンサックス・アセットマネジメントなどの投資会社。バリュエーションなどの詳細は明らかにされていない。 ジェラートは、デザイナーとハイエンドプリンターオーナーをつなぐオンデマンドプリント・プラットフォームを開発・提供している。同社のプラットフォームを利用することで、デザイナーは自分の作品をオンデマンドで世界中に販売することが可能になる。同社のプラットフォームは、現時点で全世界32カ国の100都市で利用出来る。 ジェラートは、調達した資金をプラットフォームの拡大に投じるほか、オンデマンド3Dプリンティングプラットフォームの構築に投じるとしている。 ジェラートの創業者でCEOのヘンリック・ミュラー・ハンセン氏は、「カスタマイズ製品をローカルマーケットに届けるプラットフォームを提供することで、世界のすべての地点ですべての人に対し、クリエーターエコノミーの恩恵を与えることが可能になります」とコメントしている。
掲載日:2021年8月20日:ヴォクセルジェットが2021年度第二四半期決算を発表
ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーで米NASDAQ上場のヴォクセルジェットが、2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は490万ユーロ(約6億1250万円)で、前年同期の390万ユーロ(約4億8750万円)から26.2%増加した。経常収支は250万ユーロ(約3億1250万円)の赤字だった。3Dプリンター販売、素材・スペアパーツ販売、メンテナンス、アップグレードの、すべての部門の売上高が増加した。 ヴォクセルジェットの共同創業者でCEOのインゴ・エデラー氏によると、3Dプリンターの売上高は通常、毎年第二四半期と第四四半期に計上される傾向にあり、今年も第四四半期に多くの売上が期待できるという。エデラー氏は、今年の3Dプリンターの販売台数を20台から25台程度と見込んでいる。また、2021年度通年の売上高を2250万ユーロ(約28億1250万円)から2750万ユーロ(約34億3750万円)程度と見込んでいる。 ヴォクセルジェットは2013年設立。ドイツのフライドバーグに拠点を置き、自動車、航空宇宙、エンジニアリング、コンスーマープロダクトなどの産業セクターのユーザーに3Dプリンターを提供している。ヴォクセルジェットはドイツ以外にアメリカと中国に営業拠点を置いている。
掲載日:2021年8月19日:北米最大の3Dプリント建築物が完成
米テキサス州バストロップに、北米最大の3Dプリント建築物が完成したとして話題になっている。広さ3800平方フィート(約167.22平方メートル)の平屋建てバラックを建設したのは、テキサス州オースティンに拠点を置く3Dプリント建設企業のICON。収容定員72名のバラックは、ICONのヴァルカン・コンストラクションシステムを使って建設された。素材のラヴァクリートは、テキサス州軍と共同で開発したという。ICONのヴァルカン・コンストラクションシステムは、最大5000平方フィート(約465平方メートル)の建物を建設できる。 テキサス州軍によると、バラックは兵士の通常訓練用で、早ければ今年秋から利用を開始するとしている。 テキサス州軍のゼバディア・ミラー氏は、「このバラックは、兵士たちに安全で快適な居住空間を提供するのみならず、非常に優れた耐久性を持っています。通常のバラックと違い、今後何十年も使い続けることが出来るでしょう」とコメントしている。 ICONの共同創業者のエヴァン・ルーミス氏は、「ICONは高品質で丈夫な建物を、ソーシャルハウジング、災害被災者用住宅、一般住宅、公共建造物などの用途に作り続けてゆきます。(建設3Dプリンティングという)テクノロジーを、テキサス州から全米に、そして、最終的には全世界へ拡げてゆきます。これは、建設の世界におけるパラダイムシフトの始まりなのです」とコメントしている。
掲載日:2021年8月18日:ExOneが2021年度第二四半期決算を発表
ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのExOneが、2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1880万ドル(約20億6800万円)で、前年同月比で69%、2021年度第一四半期から44%それぞれ増加した。特に3Dプリンターの売上高が対前年比で114%増加した。 決算について、ExOneのジョン・ハートナーCEOは、「ExOneチームは史上最高となる四半期決算を発表できたことを誇りに思っています。市場のモメンタムは強力で、バインダージェットを含む我々の製品ポートフォリオもかつてないほど充実しています。売上も受注残も、共に史上最高を記録しています。特にアメリカの軽量自動車や航空機の産業セクターでの売上が伸びています」とコメントしている。 ExOneは先日、アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルに買収された。発表によると、ExOneの株主は、1株あたり8ドル50セントの現金と17ドル分のデスクトップメタルの株式を受け取る。買収費用の総額は5億7500万ドル(約632億5000万円)となる。 デスクトップメタルはニューヨーク証券取引所に、ExOneはNASDAQに、それぞれ株式を上場している。
掲載日:2021年8月17日:ロケット・ラブがヴァーダ・スペース・インダストリーズとロケット供給契約を締結
カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブが、カリフォルニア州トーランスに拠点を置くヴァーダ・スペース・インダストリーズとロケット供給契約を締結した。契約によると、ロケット・ラブはヴァーダ・スペース・インダストリーズが開発中の宇宙工場のモジュールと地球帰還用カプセルを搭載するフォトン・ロケットを3基製造し、2023年から引き渡すという。 ヴァーダ・スペース・インダストリーズが開発中の宇宙工場は、製薬企業や半導体メーカーをターゲットにしたもので、無重力空間でしか製造出来ない製品やプロトタイプの製造を行うもの。主さ120㎏の工場には、電源、記録装置、高度コントローラーなどが搭載されているという。宇宙空間におけるモノづくりは、これまではISS国際宇宙ステーション内でのみ行われていたが、コストが問題視されていた。ヴァーダ・スペース・インダストリーズの宇宙工場が実現すると、宇宙空間におけるモノづくりのコストが相当削減できると期待されている。 フォトン・ロケットは、エンジンの主要コンポーネントを含む多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。
掲載日:2021年8月16日:デスクトップメタルが2021年度第二四半期決算を発表
アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1900万ドル(約20億9000万円)で、2021年度第一四半期の1130万ドル(約14億3000万円)から68%増加した。一方、経常収支は4320万ドル(約47億5200万円)の赤字だった。 投資家向け説明会には、デスクトップメタルが先日買収したExOneのジョン・ハートナーCEOが招待された。ハートナー氏は、デスクトップメタルとExOneとの合併について、「合併により顧客の問題解決のスピードを加速し、メタル・アディティブ・マニュファクチャリングの現場を、数年分前倒しすることが出来る」との前向きなコメントを発した。 デスクトップメタルは、今年2021年1月に3Dプリンターメーカーのエンビジョンテックを買収したのを皮切りに、3月にアダプティブ3D、7月にエアロシントとビーコンバイオ、8月にExOneを、それぞれ買収している。2021年6月末時点のデスクトップメタルが保有する現金の残高は5億1450万ドル(565億9500万円)で、ある関係者は、デスクトップメタルは今後も現金と株式による同業他社のM&Aを進めて行くと見ている。 デスクトップメタルは、2021年度の通年の売上高を1億ドル(約110億円)程度と見込んでいる。
掲載日:2021年8月15日:ババック・ザレイヤン氏がブラック・バッファローの研究開発部長に就任
ババック・ザレイヤン氏が、アメリカの建設3Dプリンターメーカーのブラック・バッファローの研究開発部長に就任した。ザレイヤン氏はブラック・バッファローの次世代建設3Dプリンター「NexCon1-1プリンター」の開発を担当する。 ザレイヤン氏は南カリフォルニア大学大学院修士課程出身。大学院時代から建設3Dプリンターの研究を行っている業界のスペシャリスト。南カリフォルニア大学は、2000年代初期からベロック・コシュネヴィス教授率いる研究チームが建設3Dプリンター「コンツアー・クラフティング」を開発してきたことで知られている。 ザレイヤン氏の入社について、ブラック・バッファローのCEO兼COOのマイケル・ウッズ氏は、「我々のゴールは、建設業界における建設3Dプリンティング技術の理解と認識を拡げることです。大型3Dプリンティング技術と素材に関するババックの知識と経験は、我々のチームにとって歓迎すべきプラス要因です。彼は業界のベテランであり、3Dプリンティング、ロボティックス、オートメーションなどの領域における第一人者です」と歓迎するコメントを発している。 ブラック・バッファローは、ニューヨークに拠点を置く建設3Dプリンターメーカー。造形サイズ最大1500平方フィート(約139.35平方メートル)の建設3Dプリンターを開発している。
掲載日:2021年8月14日:SLMソルーションズが2021年度上半期決算を発表
ドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、2021年度上半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は3170万ユーロ(約39億6250万円)で、前年同期の3120万ユーロ(約39億円)から若干増加した。3Dプリンターの売上高は2470万ユーロ(約30億8750万円)で、前年同期の1370万ユーロ(約17億1250万円)から増加した。3Dプリンターの売上高は、新型コロナウィルスの影響を受けた前年から大きく回復した結果となった。 決算について、SLMソルーションズのサム・オリアリーCEOは、「SLMソルーションズは、2021年度上半期においてポジティブな展開を見せることができました。新型コロナウィルスの感染拡大により、打合せや会議、出張などが制限されましたが、ワクチンの接種が進むにつれて企業活動環境も徐々に改善してきました。昨年に比べると、お客様とのやり取りもずっとやりやすくなりました。今年後半もビジネス環境はさらに改善し、より多くの売上を上げることが出来るでしょう」と前向きにコメントしている。 2021年度上半期決算の発表とともに、SLMソルーションズは、今年11月にドイツのフランクフルトで開催されるアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021に出展しないことを発表した。SLMソルーションズは、今後はインターネットを使った情報発信や、アディティブ・マニュファクチャリング関連人材の育成へ投資してゆくとしている。
掲載日:2021年8月13日:デーブ・エメット氏がアディティブ・インダストリーズの北米営業・事業開発担当取締役に就任
元GEアディティブのテクニカルセールスリーダーのデーブ・エメット氏が、オランダのメタル3Dプリンターメーカーのアディティブ・インダストリーズの北米営業・事業開発担当取締役に就任した。アディティブ・インダストリーズの発表によると、エメット氏は北米営業チームの構築や、航空宇宙、防衛、ハイテク、エネルギーなどの産業セクターにおける新事業開発を担当する。 エメット氏はGEアディティブのほか、イギリスの防衛産業大手のBAEシステムズや化学メーカーのレニショーなどで25年以上の事業開発の経験を持つアディティブ・マニュファクチャリング業界のベテラン。 エメット氏の北米営業・事業開発担当取締役就任について、アディティブ・インダストリーズのマーク・マッセイCOOは、「デーブのアメリカチーム加入を誇りに思います。アディティブ・マニュファクチャリング業界における彼の優れた経験とユニークなスキル、そしてアプリケーションに関する知識は、業界においてナンバーワンになるという我々の目標を必ず実現してくれるでしょう」とコメントしている。 アディティブ・インダストリーズは2012年設立、オランダ・アイントホーフェンに拠点を置くメタル3Dプリンターメーカー。オランダのほかにアメリカ、イギリス、シンガポールに営業拠点を持ち、航空宇宙や自動車などのユーザーに製品を提供している。
掲載日:2021年8月12日:デスクトップメタルがExOneを買収
アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、ドイツの3DプリンターメーカーのExOneを買収する。発表によると、デスクトップメタルはExOneの発行済み株式のすべてを買収する。ExOneの株主は、1株あたり8ドル50セントの現金と17ドル分のデスクトップメタルの株式を受け取る。買収費用の総額は5億7500万ドル(約632億5000万円)となる。 デスクトップメタルは、今年2021年1月に別のSLA3Dプリンターメーカーのエンビジョンテックを3億ドル(約330億円)で買収している。今回の買収は、それに次ぐ大型買収案件となる。 ExOneの買収について、デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「ExOneをデスクトップメタルファミリーに迎え入れ、業界をリードするアディティブ・マニュファクチャリング・ポートフォリオを構成出来ることに興奮しています。この買収により、顧客により多くの選択肢を与え、成長を加速するための技術的レバレッジが獲得できます。アディティブ・マニュファクチャリング2.0を実現するための大きなステップです」とコメントしている。 デスクトップメタルはニューヨーク証券取引所に、ExOneはNASDAQに、それぞれ株式を上場している。
掲載日:2021年8月11日:サンディエゴの3Dプリント住宅がエアビーアンドビーに登録
サンディエゴの3Dプリント住宅がエアビーアンドビーに登録され、話題になっている。サンディエゴのダニエルさんが所有する3Dプリント住宅は広さ65平方メートルの1ベッドルーム1バスルームの平屋建て住宅。最大4人まで宿泊可能で、利用料金は1泊240ドル(約25,347円)となっている。ミニキッチンには小型冷蔵庫とディシュウォッシャーも付いていて、自炊も可能だとしている。 エアビーアンドビーのウェブサイトには、これまでに利用した人からのレビューが複数寄せられている。特に3Dプリント住宅が「クール」で「モダン」だとし、そのデザインを評価するコメントが多数見られる。 エアビーアンドビーには先日、カナダの3Dプリント住宅が世界で初めて登録され、話題になっていた。今回登録された3Dプリント住宅は、エアビーアンドビーに登録されたアメリカ初の3Dプリント住宅になったと見られる。 アメリカでは現在、都市部を中心に住宅不足が社会問題になりつつある。住宅不足の解消を目指し、各地で3Dプリント住宅の建設が進められている。アメリカでは、これまでにカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州、バージニア州などで3Dプリント住宅が建設されている。
掲載日:2021年8月10日:スリーディーシステムズが2021年度第二四半期決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、アメリカ現地時間の2021年8月9日に2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億6260万ドル(約178億8600万円)で、前年同期の1億1280万ドル(約124億800万円)から44.1%増加した。経常収支は960万ドル(約10億5600万円)の赤字で、前年同期の3390万ドル(約37億2900万円)の赤字から改善した。非GAAPベースの経常収支は1420万ドル(約15億6200万円)の黒字だった。 決算についてスリーディーシステムズのジェフリー・グレイブス社長兼CEOは、「昨年の第二四半期はCOVID-19への対応に追われ、はっきりと状況を掴められない状態でした。厳しい環境を脱却するために四つの改革プランを立ち上げ、実行しました。すなわち、ヘルスケアとインダストリアル・ビジネスユニットの再編、業務効率の改善、ノンコアアセットの処理、未来への投資です。極めてチャレンジングな12カ月を通じ、それらを着実に実行してきました。世界経済も回復し始め、アディティブ・マニュファクチャリングの世界も活況を取り戻しつつあります。我々は、これからもアディティブ・マニュファクチャリングの世界のリーダーであることを目指します」とコメントしている。 2021年度第二四半期決算の発表を受け、ニューヨーク証券取引所で取引されているスリーディーシステムズの株は、前日終値から2.49%値上がりして取引を終えた。
掲載日:2021年8月9日:スリーディーシステムズの株が1年で4.49倍に値上がり
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズの株が、1年で4.49倍に値上がりし、投資関係者の注目を集めている。 ニューヨーク証券取引所でDDDのティッカーシンボルで取引されているスリーディーシステムズの株は、1年前の2020年8月11日には1株6.15ドルで取引されていた。しかし今年に入ってから突如値を上げ始め、2021年2月9日には55.35ドルの高値を付けた。その後株価は乱高下し、アメリカ現地時間の2021年8月6日には27.66ドルで取引されている。 スリーディーシステムズは、先日医療シミュレーション事業のシムバイオニックスをスウェーデンのメディカルスタートアップ企業へ売却するなど、ノンコアビジネスの整理を進めていた。ある市場関係者は、スリーディーシステムズがコアビジネスである3Dプリンター事業に集中特化することを投資家がポジティブに評価していると見ている。 スリーディーシステムズは、現地時間の2021年8月9日月曜日に2021年度第二四半期決算の発表を予定している。2021年度第二四半期決算の結果によっては、スリーディーシステムズの株がさらに値上がりする可能性があると見られている。
掲載日:2021年8月8日:ローカルモーターズがオールウェイズAIとパートナーシップ契約を締結
アメリカの自動車製造スタートアップ企業のローカルモーターズが、コンピュータービジョン・プラットフォーム開発のオールウェイズAIとパートナーシップ契約を締結した。契約によると、オールウェイズAIはローカルモーターズの電気無人運転バスOlli2.0用のコンピュータービジョン・プラットフォームを開発する。 ローカルモーターズによると、オールウェイズAIのコンピュータービジョン・プラットフォームを利用することで、Olli2.0の社内空間を拡げ、操作性と安全性をさらに高めることが可能になるとしている。 ローカルモーターズのヴィクラント・アガーワル社長は、「オールウェイズAIとのパートナーシップは、Olliに最高のテクノロジーを搭載するというローカルモーターズの戦略の象徴的な例です」とコメントし、ローカルモーターズのオープンイノベーション戦略に言及している。 ローカルモーターズの「Olli」は、これまでにカリフォルニア州サクラメント、ニューヨーク州バッファロー、ジョージア州ピーチツリーコーナーズなどのアメリカの各都市に加え、ドイツ、イタリア、サウジアラビア、オーストラリアなどの各都市でも採用されている。 なお、Olliは、車体を含めた多くの部品を3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年8月7日:ストラタシスが2021年度第二四半期決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億4700万ドル(約161億7000万円)で、前年同期比で25%増加した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響を受けた去年の業績から持ち直した結果となった。 2021年度第二四半期決算について、ストラタシスのヨアヴ・ツァイフCEOは、「前年同期比で25%の成長というこの強固な結果は、全世界のすべてのエリアとすべてのビジネスラインの売上増加の結果です。マニュファクチャリングへのフォーカスがビジネスチャンスを拡げ、ソフトウェアビジネスにおけるエコシステム・パートナーシップによるマネタイズを増やしました。また、医療と歯科医療のビジネスも拡大しました。ヘルスケアの領域でのプレゼンスを拡げるという我々の戦略が成功していることを示しています」とコメントし、業績拡大の背景を説明している。 ツァイフCEOは、3Dプリンティングにおけるプロトタイピングからマスプロダクションへの移行は現在も続いており、今後も技術、ソフトウェア、素材への投資を続けるとしている。 2021年度第二四半期決算の発表を受け、NASDAQで取引されている同社の株は、前日の終値から約10%値上がりして取引を終えた。
掲載日:2021年8月6日:3Dプリント自転車が東京オリンピックの競技で破損
3Dプリンターで製造された競技用自転車が、現在開催中の東京オリンピックの競技で破損し、関係者の注目を集めている。 破損したのはオーストラリアのアレックス・ポーター選手が乗っていた競技用自転車。オーストラリアのカスタム自転車メーカーのバスティオンが製造した。バスティオンは、2015年に自動車業界出身の工業エンジニアらが設立した自転車メーカー。レニショーのチタン3Dプリンターを使い、選手一人ひとりの大きさや特性に合わせた競技用自転車を製造している。 なお、ポーター選手の自転車のデザインは、バスティオンではなく、カナダのアーゴン18が行ったという。 事故は8月2日に行われた自転車競技パシュートにて発生した。ポーター選手がトラックを時速65キロメートルで走行中、マディソン・ハンドルバーと呼ばれるハンドルの部分が突如脱落した。ポーター選手は転倒したもののケガなどはしなかった。 バスティオンは公式発表の中で、「我が社のチームは現在、オーストラリア・オリンピックチームと共同で、ハンドルバーが欠落した事故について調査しています。我々の第一の関心事はアレックス・ポーターとチーム全員の安全です。いずれにせよ、オーストラリア自転車チームの協力を得ながら原因解明を進めて行きます」とコメントしている。
掲載日:2021年8月5日:カリフォルニアのデザインスタジオがスマートポッドオフィスを3Dプリンターで製造
カリフォルニアのデザインスタジオのダニゼンが、スマートポッドオフィスを3Dプリンターで製造して話題になっている。ダニゼンが開発したのは広さ90平方フィート(約8.36平方メートル)の小型スマートポッド。簡単なオフィス家具がついていて、Wi-Fi機能も搭載している。ダニゼンによると、森の中を含むどんな環境にも設置できるとしている。 ダニゼンは、スマートポッドオフィスを開発した理由として、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、多くのオフィスワーカーが在宅ワークなどを強いられていることを挙げている。在宅ワークをしている人の多くは、機密性の確保やインターネット接続などで課題を抱えており、スマートポッドオフィスを提供することでそうした課題を解決できると考えたという。 ダニゼンの開発担当者は、「弊社のスマートポッドオフィスは、一般的な建物としてではなく、コンスーマープロダクトとしてデザインされました。製造には3Dプリンティング、ロボティクス、インテグレーテッド・コネクティビティなどのテクノロジーが利用されました。スマートポッドオフィスの設置には建設許可などは必要なく、移動も簡単にできます」とコメントしている。 スマートポッドオフィスの値段は非公開で、購入希望者は直接見積りをリクエストしてほしいとしている。
掲載日:2021年8月4日:英シルバーストーンビジネスパークにデジタルマニュファクチャリングセンターがオープン
イギリスの集合工業施設シルバーストーンビジネスパークに、デジタルマニュファクチャリングセンターがオープンした。広さ2000平方メートルのセンターには各種の3Dプリンターなどが設置され、防衛、宇宙航空、自動車などの産業ユーザーにアディティブ・マニュファクチャリングサービスを提供する。特にエンドソルーションとして、メタル、ポリマー、シリコンの3Dプリンティングサービスを提供するほか、マシニング、フィニッシィング、検査サービスなども提供する。 デジタルマニュファクチャリングセンターのキーロン・サルターCEOは、「センターでは、最もイノベーティブなプロセスと機械を提供するだけではありません。コネクティビティにフォーカスし、マシンラーニングやAIなどをプロセスチェーンに組み込み、インダストリー4.0を実現させます。モノづくりをさらに効率化し、イギリスの製造業とサプライチェーンを『レベルアップ』してゆきます」とコメントしている。 シルバーストーンビジネスパークは、英ノーザンプトンシャー・シルバーストーンに開設された集合工業施設。工場、オフィススペース、各種の研究施設などが利用出来る。イギリスの企業に加え、ポルシェやフォードといった外国企業も利用している。
掲載日:2021年8月3日:プロトラブズが2021年度第二四半期決算を発表
アメリカの試作品・カスタムパーツ製造サービスビューローのプロトラブズが、2021年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億2300万ドル(約135億3000万円)で、前年同期の1億700万ドル(約117億7000万円から15%増加した。 部門別売上高では、CNCマシニング部門の売上高が4200万ドル(約46億2000万円)で、前年同期比で45%増加した。3Dプリンティング部門の売上高は1800万ドル(約19億8000万円)で、前年同期比で29%増加した。 2021年度第二四半期決算について、プロトラブズの社長兼CEOのロブ・ボードー氏は、「2021年度第二四半期においては、ユーザーからの強力な需要を感じることができ、人材不足に直面するアメリカ経済において、記録的な売上をあげることができました。プロトラブズの従業員の働きぶりに感謝し、より優れた業績を目指します」とコメントしている。 プロトラブズは1999年設立。ミネソタ州メープルプレーンズに拠点を置くサービスビューロー。アメリカをはじめイギリス、ドイツ、日本でも事業を展開している。プロトラブズはニューヨーク証券取引所に上場している。
掲載日:2021年8月2日:プロッドウェイズが2021年度第二四半期決算を発表
フランスの3Dプリンターメーカーのプロッドウェイズが、2021年度第二四半期決算を発表した。発表によると、同期間中の売上高は1700万ユーロ(約21億2500万円)で、前年同期比で54%の増加となった。システム部門の売上高が前年同期比で60%のプラスとなり、全体を引き上げた。3Dプリンターの売上も前年同期の倍となった。 システム部門では、3Dプリンティングソフトウェア、3Dプリンター用素材、サービスの、すべての売上がパンデミック前の水準を上回った。特に医療セクターでの売上が増加し、大手歯科医療企業ストラウマン・グループの売上増加などが影響した。 プロッドウェイズは、2021年度通年の売上高も対前年比で60%のプラスになると見込んでいる。 プロッドウェイズは、2018年7月にアメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスからハイプレシジョン・ワックス3Dプリンタ-メーカーのソリッドスケープを買収し、産業セクターでの顧客基盤を拡大していた。 プロッドウェイズは2013年設立。独自開発したムービングDLP技術を使ったSLA方式のハイエンド3Dプリンタ-を製造している。
掲載日:2021年8月1日:スリーディーシステムズが医療シミュレーションソフトウェア部門を売却
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、医療シミュレーションソフトウェア部門のシムバイオニックスを売却した。売却先はスウェーデンのVRトレーニング企業のサージカル・サイエンス・スウェーデンで、売却金額は3億500万ドル(約335億5000万円)。シムバイオニックスのスタッフは全員サージカル・サイエンス・スウェーデンへ移籍する。 シムバイオニックスの売却により、昨年始まったスリーディーシステムズの一連のリストラクチャリング計画は「完了」する運びとなった。ノンコアビジネスの売却により、3Dプリンティングへ完全フォーカスできるとしている。 スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「過去数カ月において、アディティブ・マニュファクチャリング関連事業ではないノンコアビジネスの売却を進めてきました。シムバイオニックスはその最後ですが、(チームを率いている)ラン・ブロンスタインのリーダーシップにより、医療シミュレーション、トレーニング、ロボット手術の市場でのポジションをさらに固めてゆくことを確信しています」とコメントしている。 昨年2020年5月のグレイブスCEO就任以来、スリーディーシステムズは買収してきたノンコアビジネスの売却を進めている。これまでにシマトロン3Dプリンティングソフトウェアをベンチャーキャピタルのバッテリー・ベンチャーズに6500万ドル(約71億5000万円)で売却したほか、オンデマンド・マニュファクチャリング部門をプライベートエクイティファームのトリランティック・ノースアメリカに8200万ドル(約90億2000万円)で売却している。
掲載日:2021年7月31日:ビッグレップがフィラメント・ドライキャビネットの販売を開始
ドイツの大型3Dプリンターメーカーのビッグレップが、フィラメント・ドライキャビネットの販売を開始した。「ビッグレップ・シールド」と名付けられたドライキャビネットは、ABSやPLAなどのポリマー系フィラメントやナイロンフィラメントなどを最大60㎏まで保管できる。ドライキャビネットに保管されたフィラメントは、3Dプリンティングに最適な湿度が保たれるとしている。 ビッグレップのマネージングディレクターのスヴェン・テート氏は、「自らがコントロール出来ない自然環境は、フィラメントのプリント品質に大きな影響を与えます。我々は、我々のお客様の3Dプリンティングを、常に最高の状態にしていただきたいと考えています。それゆえ、素材を管理するための具体的なソルーションを提供することにしたのです。ビッグレップ・シールドをお使いいただくことで、3Dプリンターの寿命を伸ばし、ダウンタイムを防ぐことで時間とお金をセーブできます。ビッグレップ・シールドは、ワークフローのトラブルを防ぐための必須のデバイスです」とコメントしている。 ポリマー系素材を3Dプリンターで使用する際、素材をある程度ドライな状態にすることでプリント品質を高めることが可能とされる。また、ナイロン系の素材についても、一定の湿度管理が求められている。 ビッグレップは2014年設立。造形サイズ1立方メートルの「ビッグレップ・スタジオG2」などの大型3Dプリンターを製造している。同社の3Dプリンターは、航空宇宙、自動車、広告などの産業ユーザーに利用されている。
掲載日:2021年7月30日:リディファイン・ミートが5種類の代替肉製品の販売開始
イスラエルのスタートアップ企業のリディファイン・ミートが、5種類の代替肉製品の販売を開始した。新たにリリースされたのは「リディファイン・バーガー」「リディファイン・ケバブ」「リディファイン・シガーズ」「リディファイン・ソーセージ」「リディファイン・ミート」の5種類。いずれも製造過程で3Dプリンターが使用されている。 製品の販売開始について、リディファイン・ミートのベン・シトリットCEOは、「製品ポートフォリオをリリースできたことは、世界最大の食肉メーカーになるという我々のミッションを実現するためのビッグステップです。いずれの製品も、食肉に関する我々の細胞レベルの理解と知識が反映されています。実際に食べていただければ、本物の肉と味や食感がほとんど変わらないことをおわかりいただけるでしょう」とコメントしている。 リディファイン・ミートは2018年設立。イスラエルのテルアビブに拠点を置き、3Dプリンターで代替肉を製造している。同社の代替肉は競合製品よりも味がよく、同社が実施した消費者テストでは被験者の90%が同社の代替肉を「美味しい」と評価している。 リデファイン・ミートでは、年内にイスラエル国内での流通を開始し、ヨーロッパ、アジア、アメリカの順で市場を開拓してゆくとしている。
掲載日:2021年7月29日:ドイツ初の3Dプリント住宅が完成
ドイツ初の3Dプリント住宅が完成し、現地で話題になっている。デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルのパートナーPERIがドイツのベッカムに建設した3Dプリント住宅は、広さ160平方メートルの二階建て住宅。COBODインターナショナルの建設3Dプリンターで建設された。完成記念式典にはドイツ連邦建設国土庁のイナ・シャレンバッハ大臣も参加し、ドイツ史上初のイベントを祝福した。 シャレンバッハ大臣は、「ドイツ初の3Dプリント住宅が完成したことで、ドイツの建設業界にポジティブなプレッシャーが生じました。新しいテクノロジーを使って建設イノベーションと新しいスタイルをもったモダンアーキテクチャーの可能性を生み出します。建設3Dプリンティングの経験を積み重ね、この技術を広く普及させる必要があります。なぜなら、この技術は建設コストを引き下げ、家賃などのコストも引き下げるからです」とコメントしている。 PERIのトーマス・インバッヒャー・マーケティング担当ディレクターは、「COBODインターナショナルとの協働により、建設3Dプリンティング・テクノロジーを市場に提供できることが証明されました。このベッカムのプロジェクトは、業界における多くのことに関する大きなマイルストーンです。このプロジェクトは。永遠に歴史に刻まれるでしょう」とコメントしている。 PERIは2018年にCOBODインターナショナルの株の大部分を取得し、筆頭株主となっている。同社はアメリカ・アリゾナ州にも3Dプリント住宅を建設している。
掲載日:2021年7月28日:ビヨンド・ミートが米フライドチキンの日にビヨンド・チキンのナゲットを無料提供
アメリカの代替肉メーカーのビヨンド・ミートが、米フライドチキンの日にビヨンド・チキンのナゲットを無料提供して話題になっている。アメリカでは、毎年7月27日がフライドチキンの日とされているが、ビヨンド・ミートは、フードデリバリー大手のドアダッシュと共同で、15ドル以上の注文をした人全員にビヨンドチキンのナゲットを無料提供した。 ビヨンド・ミートの担当者は、「我々のミッションは、美味しくて体に良いプラントベースドのオプションへのアクセスをすべての人に提供することです。ビヨンド・チキンの供給が始まり、アメリカ各地から非常に高い評価をいただいています。(今回の無料提供キャンペーンは)我々の最新のイノベーションを、より多くの人に知っていただきたいからです。特に、ジェネレーションZとミレニアル世代という、我々のコアユーザーにもっとアプローチし、訴求したいと考えています」とコメントしている。 ビヨンド・ミートは、代替鶏肉ビヨンド・チキンの供給を今月初めから開始している。ビヨンド・チキンは、全米各地のスーパーマーケットや、レストランなどで使用・販売されている。ビヨンド・チキンを使って作られたオレンジチキンを食べたロサンゼルス現地メディアレポーターは、ビヨンド・チキンを「普通の鶏肉とどこが違うのかまったくわからない」と高く評価している。 ビヨンド・ミートは、代替肉の製造に3Dプリンターを使っている。
掲載日:2021年7月27日:ファブリック8ラブズがシリーズA投資で1930万ドルの資金調達に成功
カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置くアディティブ・マニュファクチャリング・スタートアップ企業のファブリック8ラブズが、シリーズA投資で1930万ドル(約21億2300万円)の資金調達に成功した。出資したのはインテル・キャピタル、ラム・キャピタル、TDKベンチャーズ、SEベンチャーズ、スタンリー・キャピタルなどのベンチャーキャピタルと個人投資家。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。 ファブリック8ラブズは、ハイレゾルーション・メタルアディティブ・マニュファクチャリングに特化したスタートアップ企業。同社が開発中のメタル3Dプリンターは、従来のメタル3Dプリンターよりも細密で複雑な形状の造形が可能で、半導体パッケージング、エレクトロニクス、医療、サーマルマネジメント、RFコンポーネントなどの領域で広く活用できるとしている。 インテル・キャピタルのマネージングディレクターのジェニファー・アード氏は、「複数のメタル素材を使って微細なメタルアディティブ・マニュファクチャリングが出来ることは非常に画期的です。ファブリック8ラブズのテクノロジーは、未来のエレクトロニクス・アプリケーションの開発において極めてユニークなオプションを提供してくれるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年7月26日:エッセンシアムがコライダーを買収
アメリカの3Dプリンティングサービスビューロー大手のエッセンシアムが、DLP3Dプリンティングサービスビューローのコライダーを買収する。発表によると、両者は買収関心表明書に署名し、買収に向けた手続きを開始したという。買収金額などの詳細については明らかにされていない。 コライダーはDLP(Digital Light Processing)プリンティングに特化した3Dプリンティングサービスビューローで、各種の産業ユーザーに対してツーリングやプロトタイピングなどのサービスを提供している。 エッセンシアムのグローバル・チーフ・テクノロジー・オフィサーのジェフリー・ルメッタ氏は、「コライダーは実に多くのものを持っています。特にハイバリューのモノづくりにおいては突出した存在です。コライダーをチームに向かえ入れることで、特にローボリューム・マニュファクチャリングにおけるツーリングサービスを強化できます。また、より複雑な形状のパーツづくりも出来るようになるでしょう」とコメントしている。 エッセンシアムは、テキサス州オースティンに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。主に産業ユーザーに対して各種の3Dプリンティングサービスを提供している。
掲載日:2021年7月25日:スペースXがアディティブ・マニュファクチャリング担当マネージャーの募集を開始
イーロン・マスク氏率いるアメリカのロケットメーカーのスペースXが、アディティブ・マニュファクチャリング担当マネージャーの募集を開始した。発表された募集要項によると、アディティブ・マニュファクチャリング担当マネージャーは、同社のエンジニアリング開発部門とオペレーションチームを総括し、ハードウェアプロダクション全体の責任を負うとしている。 スペースXは現在ロケットの製造能力を拡大しており、アディティブ・マニュファクチャリング担当マネージャーにはデザイン簡素化にフォーカスし、サブアセンブリの統合と、製造能力のさらなる効率化を実現してもらいたいとしている。また、スペースXの幹部社員とチームメンバーに対するアディティブ・マニュファクチャリング技術のテクニカルガイダンスとメンタリングの提供も求めるとしている。 アディティブ・マニュファクチャリング担当マネージャーの給与やフリンジベネフィットなどの詳細については明らかにされていない。応募は人材エージェント会社を通じて行うものと見られる。 スペースXは、ロケット本体とロケットエンジンの主要パーツの多くを3Dプリンターで製造していることで知られている。3Dプリンターを活用することで、ロケット製造にかかるリードタイムとコストを大幅に削減できるとしている。
掲載日:2021年7月24日:インポシブル・フーズが代替鶏肉のチキンナゲットの供給を開始
アメリカの代替肉メーカーのインポシブル・フーズが、代替鶏肉のチキンナゲットの供給を開始する。アメリカ農務省が策定した子供栄養プログラムに基づき、今年秋からアメリカ国内の小中学校の給食に提供する。 インポシブル・フーズの代替鶏肉は大豆とヒマワリ油を主原料に作られ、味と食感が本物の鶏肉に極めて近いという。 インポシブル・フーズのパット・ブラウンCEOは、「我々のミッションは2035年までに食物としての家畜を代替肉で完全にリプレースすることです。我々は極めて真剣であり、それが可能であると信じています。それが実現する時は、既存の食肉生産業者にとってゲームオーバーになるでしょう」とコメントしている。 代替鶏肉では、インポシブル・フーズのライバル企業のビヨンド・ミートが、ビヨンド・チキンの販売を先行して開始している。ビヨン・ドチキンは全米のスーパーマーケットで販売されているほか、パンダエクスプレスなどのレストランチェーンでも提供されている。 アメリカでは現在、代替牛肉や代替鶏肉などの市場が急激に拡大している。代替肉メーカーの多くは、代替肉の製造に3Dプリンターを使っている。
掲載日:2021年7月23日:エピックゲームズがスケッチファブを買収
大手ゲームメーカーのエピックゲームズが、3Dコンテンツ共有プラットフォームのスケッチファブを買収した。買収金額など詳細については明らかにされていない。買収後、スケッチファブはスケッチファブのブランドで事業を継続する。 スケッチファブは2011年設立。パリとニューヨークに拠点を置き、ユーザーが3Dプリンター用3Dモデルを共有・販売できるプラットフォームを運営している。スケッチファブは2013年のニューヨーク市スタートアップ・アクセラレータープログラムに採用されている。 エピックゲームズは、「フォートナイト」「Unreal Engine」などで知られるアメリカのゲームメーカー。「Unreal Engine」は、2014年にギネスブックに「最も成功したビデオゲームエンジン」に認定された。エピックゲームズは、チェアーエンターテインメント、メディアトニックなどのゲーム制作会社や、クラウドベースのソフトウェアメーカーのクラウドジンを傘下に収めている。 「フォートナイト」は、エピックゲームズが2017年にリリースしたオンラインゲーム。史上最も成功したサードパーティーシューティングゲームとされ、多くのゲーム愛好家の支持を集めている。ある業界関係者は、エピックゲームズはフォートナイトのコンテンツをスケッチファブで販売する可能性を指摘している。
掲載日:2021年7月22日:プロトテック・ホールディングスがミッドウェスト・プロトタイピングを買収
アメリカの大手アディティブ・マニュファクチャリング・サービスビューローのプロトテック・ホールディングスが、同業者のミッドウェスト・プロトタイピングを買収した。両者の合併により、アメリカ最大クラスのアディティブ・マニュファクチャリング・サービスビューローが誕生した。 プロトテックは、シートメタルファブリケーションなどのローボリューム・マニュファクチャリングを得意とするサービスビューロー。一方のミッドウェスト・プロトタイピングは、社名の通りプロトタイピングを得意としている。合併後の新会社は、プロトタイピングからマニュファクチャリングまでワンストップで提供することが可能になる。 プロトテックのウィリアム・グレスCEOは、「ミッドウェスト・プロトタイピングのチームは、我々のサービスラインアップをさらに拡充してくれます。プロトタイピングからローボリューム・マニュファクチャリングまで、お客様のニーズに幅広く対応できます。両チームが一丸となってハイエンドのデジタルマニュファクチャリング・ソルーションを提供してゆきます」とコメントしている。 買収後のCEOにはプロトテックのグレスCEOが引き続き就任する。ミッドウェスト・プロトタイピングの創業者で社長のスティーブ・グルンダール氏は、アディティブ・マニュファクチャリング担当副社長に就任する。
掲載日:2021年7月21日:ブルーオリジンが世界で二番目の民間宇宙旅行に成功
Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏が設立したロケット製造・宇宙旅行企業のブルーオリジンが、世界で二番目の民間宇宙旅行に成功した。先日世界初の民間宇宙旅行を成功させたリチャード・ブランソン氏率いるヴァージン・ギャラクティックに続く快挙となった。 ブルーオリジンの宇宙旅行に参加したのは、ジェフ・ベゾス氏と弟のマーク・ベゾス氏、オランダの18歳の高校生のオリバー・デイメン君、元女性宇宙飛行士訓練生で82歳のウォーリー・ファンクさん。今回の宇宙旅行の成功により、オリバー君は史上最年少の宇宙旅行経験者に、ファンクさんは史上最年長の宇宙旅行経験者となった。 打ち上げにはブルーオリジンが開発した再利用型ロケット「ニュー・シェパード」が使われた。「ニュー・シェパード」は、本体やエンジンの一部を3Dプリンターで製造していることで知られる 。 打ち上げから約4分後にロケットが分離され、高度100キロメートルの宇宙空間へ到達。約4分間の無重力状態を楽しんだ後自由落下を開始し、打ち上げから約11分後に地上へ帰還した。 ブルーオリジンは、年内にさらに2回程度の宇宙旅行を計画している。
掲載日:2021年7月20日:ファスト・レイディアスがSPACと合併、NASDAQへ上場
アメリカのクラウド・マニュファクチャリング・プラットフォーム企業のファスト・レイディアスが、SPAC(特別買収目的会社)のECPエンバイロンメンタル・グロース・オポチュニティーと合併、NASDAQへ上場する。合併後の新会社の社名はファスト・レイディアスとなる。 ECPエンバイロンメンタル・グロース・オポチュニティーとの合併について、ファスト・レイディアスの共同創業者でCEOのルー・ラッシー氏は、「我々は、デジタル時代における新たなクラウド・マニュファクチャリング・プラットフォームを構築し、企業のデザインとモノづくりを支援しています。プラットフォームが拡張する中、クラウドコンピューティングがデジタルの世界を一変させたように、クラウド・マニュファクチャリングは、モノづくりの世界を一変させる可能性があります。また、スピード、フレキシビリティ、コスト、インダストリー4.0へのアクセスなどを提供するのに加え、グローバルサプライチェーンをよりサステナブルなものにします」とコメントしている。 ファスト・レイディアスは2017年設立。イリノイ州シカゴに拠点を置き、3Dプリンティング、CNCマシニングなどのマニュファクチャリング・サービスを提供している。ジョージア州アトランタ、ケンタッキー州ルイスビルの拠点に加え、シンガポールにも製造拠点を有している。
掲載日:2021年7月19日:ファソム・デジタル・マニュファクチャリングがSPACと合併で合意、上場へ
アメリカの大手マニュファクチャリング・サービスビューローのファソム・デジタル・マニュファクチャリングが、SPAC(特別買収目的会社)のHPSインベストメント・パートナーズとの合併で合意し、ニューヨーク証券取引所に上場することとなった。 ファソム・デジタル・マニュファクチャリングは現在、シカゴを拠点とするプライベートエクイティファームのコア・インダストリアル・パートナーズが筆頭株主となっている。コア・インダストリアル・パートナーズは、北米エリアの製造業、産業技術、サービスビジネスに特化して投資をしている。 ファソム・デジタル・マニュファクチャリングは、ウィスコンシン州ハートランドに拠点を置くアメリカ最大クラスのマニュファクチャリング・サービスビューロー。35年以上の社歴を持ち、各産業セクターのユーザーにプロトタイピング、アディティブ・マニュファクチャリング、CNCマシニング、射出成型マニュファクチャリングなどのサービスを提供している。 合併後の新会社のマネジメントは、ファソム・デジタル・マニュファクチャリングのマネージャーが引き続き行う。新会社のCEOにはファソム・デジタル・マニュファクチャリングのライアン・マーチン氏が就任する。合併後の新会社の社名はファソム・デジタル・マニュファクチャリングになる。
掲載日:2021年7月18日:パンダエクスプレスがビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンの販売を開始
アメリカの大手中華料理チェーンのパンダエクスプレスが、代替鶏肉ビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンの販売を開始した。オレンジチキンは、鶏肉の唐揚げをオレンジソースでからめた中華料理で、アメリカ人が好きな中華料理のひとつ。パンダエクスプレスは、お客の要望によりビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンを開発したという。 パンダエクスプレスの食材イノベーション担当エグゼクティブディレクターのジミー・ワン氏は、「近年、我々のカスタマーベースは大きく変わりつつあります。フレキシタリアン(肉を食べるが、できるだけ肉食を避けて菜食を志向する人)と呼ばれるお客様が増えています。「菜食志向」の傾向がより顕著になってきています」とコメントし、ビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンの提供開始の背景を説明している。 ワン氏によると、ビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンの評判は上々で、パンダエクスプレスが販売するオレンジチキン全体の三分の一に達する可能性があるとしている。 ビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンを試食した現地メディアのレポーターは、食感や味が通常の鶏肉に極めて近いとコメントしている。 ビヨンド・チキンの開発元のビヨンド・ミートは、代替肉の製造に3Dプリンターを使っている。
掲載日:2021年7月17日:ビヨンド・ミートが代替鶏肉「ビヨンド・チキン」の販売を開始
代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートが、代替鶏肉「ビヨンド・チキン」の販売を開始した。ビヨンド・チキンはプラントベースド(植物由来)の代替肉で、見た目も食感も通常の鶏肉のように加工されている。ビヨンド・チキンは、アメリカ各地のレストランなどで供給が開始される。 アメリカでは現在、新型コロナウイルスのパンデミックの影響などにより、鶏肉の需要が拡大している。旺盛な需要を受け、鶏肉の価格が大幅に値上がりしている。ビヨンド・チキンの販売開始により、鶏肉の価格高騰にキャップがかけられると関係者は期待している。 ビヨンド・ミートによると、ビヨンド・チキンはファバ豆とインゲン豆を主原料に製造されていて、通常の鶏肉よりも脂肪分が40%少なく、一食当たり14グラムの植物性たんぱく質を含んでいるという。また、遺伝子組み換え食品、アンチバイオティクス、ホルモン、コルステロールのいずれも含んでいない。 ビヨンド・ミートのチーフ・テクノロジー・オフィサーのダリウシュ・アジャミ氏は、「ビヨンド・チキンの販売により、鶏肉市場に革命を起こします。ビヨンド・チキンは味が良く、栄養価も高い。想定外の食の体験を提供します」とコメントしている。 ビヨンド・ミートは、代替肉の製造に3Dプリンターを使っている。
掲載日:2021年7月16日:マークフォージドの株がニューヨーク証券取引所で取引開始
現地時間の2021年7月15日木曜日、3Dプリンターメーカーのマークフォージドの株がニューヨーク証券取引所で取引開始された。取引開始直後に8.89ドルまで値上がりしたものの、その後やや値を下げて7.60ドルで初日の取引を終えた。 マークフォージドは、今年2月にSPAC(特別買収目的会社)のOneとの合併を発表し、合併に向けた手続きが進められていた。合併後の新会社の社長兼CEOには、旧マークフォージドのシャイ・テレム氏が引き続き就任する。また、One創業者のケビン・ハーツ氏が、新たに新会社の取締役に就任する。 マークフォージドは、上場前から大型のユニコーン企業として知られ、バロン・キャピタルグループなどのベンチャーキャピタルに加え、マイクロソフト傘下のM12ベンチャーファンド、ポルシェ・オートモービルホールディングスなどから多額の出資を受けていた。 マークフォージドは2013年設立。マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置き、産業用カーボンファイバー3Dプリンターなどを製造している。同社の3Dプリンターは、これまでにGoogle、テスラ、Amazon、アメリカ空軍、NASAなどに採用されている。
掲載日:2021年7月15日:BCN3Dがオンラインラーニングセンター「BCN3Dアカデミー」を開設
スペイン・バルセロナに拠点を置く3DプリンターメーカーのBCN3Dが、オンラインラーニングセンター「BCN3Dアカデミー」を開設した。四つのパートで構成されるコースは英語とスペイン語で提供され、3Dプリンターの構造や使い方、スライシングソフトウェア、3Dモデリング、3Dプリンター用素材などについて学べるという。 BCN3Dアカデミーの担当者は、「コースの修了者にはBCN3Dから修了証が発行されます。コースに参加することで、社内で必要な3Dプリンティング技術の知識とスキルを身に着けていただけます」とコメントしている。 コースに参加するにはBCN3Dアカデミーのウェブサイトでの登録が必要。登録に際してはBCN3Dの製品購入の有無は問われないものの、コースのプログラムはBCN3Dの製品をベースに構成されている。 3Dプリンターメーカーがユーザー向けに3Dプリンティングの講座を開設するのは珍しい。3Dプリンターユーザーの多くは、独学で3DCADやスライシングソフトウェアなどの使い方を学んでおり、スキルの習熟度にばらつきがあるとされている。3Dプリンターメーカーがに3Dプリンティングの講座を提供することで、3Dプリンターユーザーのスキルレベルが底上げできると期待される。 BCN3Dは、これまでに全世界の販売パートナーを通じて5000台以上の3Dプリンターを販売してきた。同社の顧客にはBMW、サムスン、ルイヴィトン、日産スペイン、NASA、HTC、ALBAシンクロトロンといった企業が含まれている。
掲載日:2021年7月14日:アレフ・ファームズがシリーズB投資で1億500万ドルの資金調達に成功
イスラエルのフードテック・スタートアップ企業のアレフ・ファームズが、シリーズB投資で1億500万ドル(約115億5000万円)の資金調達に成功した。出資したのはプライベートエクイティファンドのLキャタートン、UAEのベンチャーキャピタルのディスラプトAD、スカイビューズ・ライフサイエンス社など。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。アレフ・ファームズは、調達した資金を製品ラインと技術プラットフォームの拡大に投じるとしている。 アレフ・ファームズの共同創業者でCEOのディディアー・トウビア氏は、「我々のトップティアーのパートナーからの資金調達により、高品質の栄養をすべての人に提供するというビジョンにさらに近づくことができます。出資者は、新しい精肉のカテゴリーをつくるためのパートナーであり、グローバルフードシステムのサステナビリティを進化させるために必要な仲間です」とコメントしている。 アレフ・ファームズは、2017年にイスラエル工科大学の研究チームと、フードテック系インキュベーターのストラウス・グループが共同で設立したスタートアップ企業。ビヨンドミートやインポシブル・ミートなどの競合企業が製造している植物由来の人造肉ではなく、牛などの哺乳類の細胞をベースにした人造肉を製造している。 アレフ・ファームズは、2022年中にイスラエル国内とUAEの「精肉市場」へ参入したいとしている。
掲載日:2020年7月1日:後編|世界最高レベルの3Dプリンターで作られた 世界最大級のジオラマで見る日本橋
「3Dプリンターのこれからの課題と未来予想図」

先日リニューアルオープンした三井不動産レジデンシャルの「日本橋サロン(日本橋三井タワー内)」。そこで一際目をひくのが、日本橋の街を再現した巨大なジオラマだ。なんとこれは、世界最高レベルを誇るフルカラー3Dプリンターで100%出力されたもの。スケールの大きさも精密度も前例のない、この桁違いのプロジェクトとは?

稀代の浮世絵師、歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれているシンボリックな暖簾(のれん)を垂らした呉服店「越後屋」。その老舗が日本橋の重要文化財として知られる三井本館が現在建っている場所にあったことは有名な話だが、そんな江戸文化が感じられる街、日本橋周辺を3.59km×2.36kmの範囲でジオラマ化するプロジェクトが、無事完成を迎えた。

世界最大級のジオラマを3Dプリンターですべて出力して組み上げるというこの前例のない試みについて、前編では完成したジオラマのディテールや制作過程を、中編ではいま3Dプリンターでつくる価値についてお届けした。
後編では、プロジェクトを通して見えた3Dプリンターの今後の課題や未来の展望について、当媒体「セカプリ」の代表で当プロジェクトの制作を担った木下謙一(株式会社ラナキュービックほかRANA UNITEDグループ代表取締役CEO)と山口修一(株式会社マイクロジェット代表取締役CEO)の両氏が語り尽くす。

世界最大級のジオラマから得られた収穫は計り知れない

木下「今回のジオラマは、何もかもが前例のないものでしたが、とても合理的にあらゆる作業ができましたし、これまでにないモノ作りが体験できました。大型のフルカラー3Dプリンターを3台以上、何十時間も連続して稼働し続けるというのはありえないことだと思いますが、最新のテクノロジーを使って、従来の日本人らしさと言われるような気合と根性とはまた違う方法論で、画期的なジオラマが完成したという実感があります」
山口「デジタルゆえの利点も多くありましたね。色味が合わないと分かった時点で、すぐに作り直しをしたり、その修正部分も2日後にはチェックできたりと、3Dプリンターで制作することはデジタルならではのパフォーマンスが随所に発揮されたと思います」結果大きなトラブルもなく完成を迎えたが、それだけにこのチャレンジから得られた収穫は計り知れない。これからのモノ作りやビジネスに活かせるヒントはいくつも見つかったようだ。
山口「まず今回の試みで、最大のリスクだったのが、稼働中に何らかのトラブルでプリンターが止まってしまうということですよね。結局3ヶ月間故障なく動き続けたわけですから、ミマキエンジニアリングさんにとってもいい前例が作れたと思います。個人的には、予想以上に3Dプリンターは安定していたなと感じました」
木下「そもそも前例のないことをやったので、最終的にこうなりますということがお見せできない状態からのスタートでした。クライアントをはじめプロジェクトチームのみなさんには非常に感謝しています」
山口「もし、最初の段階でこれは無理だと判断していたら今回の収穫はなかったわけですし、この実例は何か新しいビジネスのスタートになるかもしれませんね」これだけ大規模なジオラマを短時間で作り上げたことは、今後の3Dプリンターの使い方の道標にもなる。例えば、量産化できるホビーのツールや災害時の検証、ほかの使い方も模索できそうだ。山口「ホビーやフィギュアということであれば、フルカラーはまだまだコスト的に高いので難しいところはあると思います。ただ、自分で色を着けるということなら、ホビーの範疇として使える安価な3Dプリンターやその活用例は、次々に出てきています」
木下「シューズメーカーがソールの一部を3Dプリンターで作ったり、メガネメーカーがフレームを作ったり、デザインと掛け合わせて身近なもので使う例は、たくさんありますからね。そういった活用法は今後も広がるんじゃないでしょうか」
山口「3Dプリンターはますます市場を拡大していくと思います。これまでの製造業はマスプロダクション。言わば メーカーが規格を決めてそこから選ばせる“押しつけのものづくり” でした。しかし、いまはデジタル技術の活用によって、一人ひとりに自分のものを提供するマスカスタマイゼーションが重視される時代です。一人ひとりが自分にぴったりのものが欲しいと思う気持ちがある。3Dプリンターはそれを解放する技術です。このチャンスに挑戦する方が増えればと思います」

世界の技術に追いついていくために必要なこと
ますます身近になる3Dプリンター。モノ作りが得意な日本は、これからの未来に期待が持てそうだが、そもそも3Dプリンターの開発に関しては、現状、世界的に見てどんな立ち位置にいるのだろうか?
山口「残念ながらドイツなどの先進国に比べると、かなり遅れを取っていると思います。例えば日本で3Dプリンターの展示会をやると出展は50?100社程度ですが、最新のドイツで行われた展示会の出展社数は、800社以上ですから、全然規模も熱量も違うんですよ。また欧米では、3Dプリンティング関連産業が根付こうとしていますから。例えば今回のようなリアルなジオラマで、CGを使わず特撮をするというような観点など、角度の違う見方や活用方法でビジネスを考えていくことは必要だと感じますね」
木下「僕も今回やってみて、リアリティを目の当たりにすると従来のジオラマとは意味合いが変わったなと感じました。ジオラマは本来、現実の世界の建物や街を単に縮小したものですが、ここまでリアリティがあると、ちょっと違ったものに見えてきますね。それに共感や理解をしてくれる個人、企業と新しいビジネスを考えていくのはありだと思います」
日本橋の街の3Dプリンター製ジオラマを作ったことで、両氏にはまた新しいものが見えてきたようだ。ところで、今回のプロジェクトでは、やり残したと感じることはないのだろうか?
木下「時間がもうちょっとあれば、いろいろとできたかなとは思います。ひとつは、樹脂を中空にして樹脂の量もコストも削減できたのではないかということ。あとは、電車や車、船、人といった小道具をもっと使えば、さらにリアリティが出せたかなとは感じます。ですがそれは今からでも修正はできますし、街並みが変わればブロックごとに差し替えることもできます」
山口「リアリティと、そして追加修正が容易にできるのはデジタルの特性ですね。あと、日本橋周辺のジオラマを作ってわかったのですが、東京の土地活用は飽和していたかと思っていたのですが、上空から見ると低層建築が密集して空間がある場所が結構あることに、初めて気がつきました」
木下「そうですね。小さいビルと大きいビルの差が著しいところが結構ある。やはりリアルなジオラマを作ると新しい発見がありますね。都市機能を考えるうえでも、有意義な模型としてもいろいろ活用できたら嬉しいなと思います」
山口「あと3Dプリンターでいえば、もう少し子どもと触れ合う機会を増やしていきたいなとは思っています。実はゲームとは違って3Dプリンターは、大人と子どもが一緒になって楽しめるツールにもなるんです。単純に作りたい形になって立体物が出てくること自体体験したら楽しいですし、そうやって子どもの頃からプリンターに触れる経験があれば、もっとユニークなアイデアやビジネスが生まれるようになるかもしれません。私はそれを実現するための子どもと3Dプリンターを結びつける活動に、これからまた挑戦していきます」
■プロフィール
木下謙一(きのした・けんいち)
1969年生まれ。株式会社ラナデザインアソシエイツなどクリエイティブとソリューションを提供するラナグループの代表取締役CEO、武蔵野美術大学非常勤講師。1992年、武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、NHKアート等を経て、1997年にラナデザインアソシエイツを設立。多くの著名企業のウェブサイト構築やアーティストのCDジャケット、広告ビジュアル、アプリ制作などを手がける。The New York Festivals、London International Advertisingawards、東京ADCほか受賞は多数。

山口修一(やまぐち・しゅういち)
1957年生まれ。株式会社3Dプリンター総研代表取締役CEO、株式会社マイクロジェット代表取締役CEO、一般社団法人日本3Dプリンター協会代表理事、工学博士、インクジェット&3Dプリンターコンサルタント。1983年、東京工業大学大学院理工学研究科修了後、エプソン株式会社(現セイコーエプソン株式会社)を経て1997年にマイクロジェット社を設立。以後、国内外でインクジェット技術普及のための講演活動や技術支援を積極的に行っている。2012年、『インクジェット時代がきた!』(光文社新書)を上梓。3Dプリンターやインクジェット関連の講演、論文、著作多数。