3Dプリンター技術研究所(InkJet&FDM熱溶解積層1

3Dプリンターに関する高度な技術と豊富な情報

ご挨拶

研究所 所長 工学博士 山口修一 
(3D プリンター&インクジェットコンサルタント)

デジタルファブリケーション分野における、AM(Additive manufacturing)装置の中で、 低価格のFDMプリンターやインクジェット式の3Dプリンターが注目を集めていますが、 その本格的な進化は、これからと言えます。様々な情報があふれている中で、当研究所は 30年以上に及ぶインクジェット開発経験と様々な分野との接点やチャンネルを活かす ことにより、3Dプリンター関連ビジネスの発展に寄与できるように努めて参ります。

研究所所長 山口修一

山口修一 略歴
1983年 東京工業大学大学院、博士前期課程修了
1983年 大手プリンターメーカー入社。インクジェット開発に従事
1997年 マイクロジェット設立、代表取締役就任
2013年 大阪大学大学院、博士後期課程修了
2012年 著書 光文社新書『インクジェット時代がきた!』
3Dプリンターに関する講演、ラジオ出演多数

3Dプリンター技術研究所では下記のようなご要望にお応えすべく、日々技術革新と情報収集に努めています。

新着情報

2020/6/9
東京都済生会中央病院へフェイスシールドを無償提供
株式会社マイクロジェット、株式会社3Dプリンター総研、株式会社ラナエクストラクティブ、RANA CUBIC(RaNa Unitedグループ)の4社連携にて、新型コロナウイルス感染症対応に尽力されている東京都済生会中央病院への支援を目的として、3Dプリンター造形によるフェイスシールド100セットを無償提供いたしました
2019/11/18
formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
ヨーロッパ最大の3Dプリンターの展示会formnext 2019。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/11/16
formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2018。
今年も報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2018/7/2
第29回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第29回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/5/23
第29回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/20(水)~6/22(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東21-30
2018/2/19
3D Printing 2018展来場の御礼
3D Printing 2018展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2018/1/12
3D Printing 2018展に出展致します。
2/14(水)~2/16(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6J-23
2017/11/10
formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2017。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2017/6/26
第28回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第28回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/5/24
第28回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/21(水)~6/23(金)
東京ビッグサイト 東1ホール
ブース№43-29
2017/2/20
3D Printing 2017展来場の御礼
3D Printing 2017展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2017/1/16
3D Printing 2017展に出展致します。
2/15(水)~2/17(金)
東京ビッグサイト 東6ホール
ブース№ 6L-22
2016/12/26
セミナーご参加の御礼
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。     
2016/10/26
formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー開催
11月にドイツで開催される世界最大規模の3Dプリンター展formnext2016。
今年も視察報告セミナーを開催いたします。
「formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー」
2016/6/27
第27回設計・製造ソリューション展
来場の御礼
第27回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2016/5/31
第27回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/22(水)~6/24(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東7-38
2016/2/3
3D Printing 2016展来場の御礼
3D Printing 2016展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/12/21
調査レポート先行予約開始のお知らせ
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』の先行予約を開始いたしました。
2015/12/22
3D Printing 2016展に出展致します。
1/27(水)~1/29(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6G-20
2015/12/11
セミナーご参加の御礼
「EuroMold2015 & formnextにみる3Dプリンター最前線セミナー」はご好評のうちに終了いたしました。ご参加ありがとうございました。
2015/8/26
視察ツアー募集開始のお知らせ
Euromold2015展の現地解説ツアーを企画いたしました。
Euromold 2015 3Dプリンター現地解説ツアー
※お申し込みは終了しました
2015/8/18
講演会ご参加の御礼
先日行われました独立行政法人中小企業基盤整備機構 平成27年度第1回3Dプリンターセミナーにて、当研究所所長山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/7/3
第26回設計・製造ソリューション展来場の御礼
第26回設計・製造ソリューション展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/28
第26回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/24(水)~6/26(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№東8-38
2015/5/21
BIO tech2015展来場の御礼
BIO tech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/5/21
先日行われました長野県工業技術総合センター平成27年度科学技術週間行事にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/4/13
BIO tech2015展に出展致します。
5/13(水)~5/15(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№4-47(微細加工ゾーン内)
2015/3/11
先日行われました長野県中小企業団体中央会平成26年度経営セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2015/2/18
nanotech大賞2015受賞報告
弊社は、nanotech2015展に出展し、
「nanotech大賞2015 日刊工業新聞社賞」を受賞いたしました。
2015/2/18
nanotech2015展来場の御礼
nanotech2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2015/2/18
3D Printing 2015展来場の御礼
3D Printing 2015展におきましては、大勢の皆様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
2014/12/19
nanotech2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東4~6ホール
ブース№ 5G-02
2014/12/19
3D Printing 2015展に出展致します。
1/28(水)~1/30(金)
東京ビッグサイト 東6ホール&会議棟
ブース№ 6D-09
2014/12/19
先日行われました近畿化学協会機能性色素・エレクトロニクス部会東京地区合同公開講演会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/12/19
先日行われました日本印刷学会の2014年度プリプレス研究会にて、弊社の堀が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/23
先日行われました色材協会関東支部の印刷インキアドバンス講座にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/10/15
先日行われました農工大・多摩小金井ベンチャーポート9月セミナーにて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/9/16
BioJapan 2014展に出展致します。
10/15(水)~10/17(金)
パシフィコ横浜
ブース№ B101(中小機構ブース内)
2014/7/14
先日行われました大阪府工業協会の2014年度3Dプリンタ実践導入研究会にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/7/14
先日行われました愛知県経営者協会機械金属部会総会の特別講演にて、弊社代表山口が講演致しました。大勢の皆様のご参加ありがとうございました。
2014/5/27
第25回設計・製造ソリューション展に出展致します。
6/25(水)~6/27(金)
東京ビッグサイト 東3ホール
ブース№7-40
2014/4/23
BIO tech2014展に出展致します。
5/14(水)~5/16(金)
東京ビッグサイト 西3・4ホール
ブース№8-1(バイオ医療開発ゾーン内)
2014/1/22
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2014/1/15
nanotech2014展に出展致します。
1/29(水)~1/31(金)
東京ビッグサイト 東4・5・6ホール
ブースNo.6-G21
2013/12/18
3Dプリンターセミナーの次回開催日は2014年2月の予定です。
2013/12/4
3Dプリンターセミナーの開催日が決定しました。
2013/12/2
3Dプリンター技術研究所ホームページを新たにオープンしました。

セミナー・イベント情報

2019/12/21
【formnext 2019 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2019年12月20日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2018/12/10
【formnext 2018 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2018年12月7日(金)
開催場所:AP品川アネックス (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2017/11/10
【formnext 2017 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2017年12月15日(金)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2016/12/26
【formnext 2016 にみる3Dプリンター最前線セミナー】
開催日 :2016年12月22日(木)
開催場所:AP品川 (東京都港区高輪)
※満席により、お申込みは終了しました
2015/12/11
【EuroMold2015 & formnext
にみる3Dプリンター最前線】
開催日 :2015年12月10日(木)
開催場所:AP品川
※満席により、お申込みは終了しました
2015/1/20
【EuroMold 2014 から見えてきた3Dプリンティングの未来】
開催日 :2015年1月21日(水)
開催場所:(株)3Dプリンター総研 セミナールーム
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/5/21
【3Dプリンター体験会】
開催日 :2014年5月24日(土)
開催場所:当研究所
※満席により、お申し込みは終了しました
2014/1/22
【3Dプリンタ、造形材料開発者向け
セミナー】
開催日 :2014年3月6日(木)
開催場所:東京都内
※お申し込みは終了しました

新刊・レポ

2021/6/23new
【最新書籍情報!】
2021年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 178頁
詳しくはこちら
2021/3/19new
【最新書籍情報!】
世界の3Dプリンティング産業最前線 2021
体裁/A4判レポート(フルカラー)165頁
詳しくはこちら
2021/2/16【最新書籍情報!】
3Dプリンティング材料最新業界レポート
体裁/A4判 362頁
詳しくはこちら
2021/2/1【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用新規材料開発
体裁/B5判 380頁
詳しくはこちら
2020/7/20【最新書籍情報!】
3Dプリンタ用材料開発と造形物の高精度化
体裁/A4判 469頁
詳しくはこちら
2020/5/15【最新書籍情報!】
2020年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 189頁
詳しくはこちら
2020/3/16【最新書籍情報!】
formnext2019 報告レポート刊行
体裁/A4判報告レポート 175頁
詳しくはこちら
2020/3/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と市場
体裁/B5判 241頁
詳しくはこちら
2019/8/30【最新書籍情報!】
3Dプリンター・造形材料の市場動向と最新業界レポート
体裁/A4判 239頁
詳しくはこちら
2019/5/20【最新書籍情報!】
2019年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判 197頁
詳しくはこちら
2018/12/17【最新書籍情報!】
formnext2018 報告レポート刊行
体裁/A4判 220頁 フルカラー
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
産業用3Dプリンターの最新技術と先進分野への応用
体裁/A4判 264頁
詳しくはこちら
2018/7/4【最新書籍情報!】
2018年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 168頁
詳しくはこちら
2018/1/22【最新書籍情報!】
formnext2017 報告レポート
体裁/A4判 240頁超 フルカラー
詳しくはこちら
2017/6/21【最新書籍情報!】
2017年版 3Dプリンタ/造形機の国内市場
体裁/A4判リングファイル 175頁
詳しくはこちら
2017/2/28
バイオ・医療への3Dプリンティング技術の開発最前線
体裁/B5判 上製 230頁
詳しくはこちら
2016/3/28
3Dプリンター・造形材料の開発動向と市場
~IoT時代に求められるモノづくり~
体裁/A4判 並製 182頁
詳しくはこちら
2016/1/27
「新たなものづくり」3Dプリンタ活用最前線
体裁/B5判・270頁 詳しくはこちら
2015/12/21
【最新調査レポート情報!】
『 euromold2015 & formnext2015 報告レポート』
体裁/A4判レポート・165頁フルカラー
詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『産業用3Dプリンターの最新技術・材料・応用事例』
体裁/B5判・280頁 詳しくはこちら
2015/5/14【最新書籍情報!】
『3Dプリンターの材料技術の開発動向と市場展開』
体裁/A4判・143頁 詳しくはこちら
2015/2/25
【最新調査レポート情報!】
『EuroMold2014 報告レポート』
<Euro Mold 2014から見えてきた3Dプリンティングの未来>

2014年11月25日より28日までの4日間ドイツのフランクフルトで開催されたEuroMold 2014。先日、報告会を開催いたしましたが、かねてからご要望のありましたレポート版が完成いたしました。
詳しくはこちら
2014/2/26
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンタに関する特許分析レポート』

「3Dプリンタ」に関連する特許を分析、さらに3Dプリンタを取り巻く環境情報(訴訟・市場) をコンパクトに整理致しました。
詳しくはこちら
2013/12/18
【最新調査レポート情報!】
『3Dプリンティング革命アメリカ最新レポート』

アメリカの3Dプリンターを利用したビジネスの数々を紹介!!
詳しくはこちら
2013/12/2
【おすすめ度No.1書籍】
3Dプリンターについて書かれた、 当研究所の所長の著作本は こちら

世界の3Dプリンターニュース 抜粋 ニュース一覧はこちら

掲載日:2021年12月23日:アイオワ州立大学の研究チームが3Dプリント住宅を建設へ
アイオワ州立大学の研究チームが3Dプリント住宅を建設するとして話題になっている。発表によると、アイオワ州立大学のピート・エヴァンズ准教授率いる研究チームは、2019年に洪水で大きな被害を受けたアイオワ州ハンブルグにCOBODインターナショナルの大型建設3Dプリンターを設置し、低コスト住宅を複数棟建設するという。地元の報道によると、アイオワ州に3Dプリント住宅が建設されるのは同州初のことだという。 エヴァンズ准教授は、「建設3Dプリンターを活用することで、住宅をよりスピーディーに、そしてより低コストで建設することが可能になります。私自身、設計デザイナーとして建設3Dプリンターの可能性に直接触れられることに大変興奮しています。今回のプロジェクトが、人々に住宅に関する新しい考え方をもたらすと確信しています」と説明している。 アメリカでは現在、人口増加が著しい都市部を中心に建設3Dプリンターの導入が進んでいる。これまでにカリフォルニア州、テキサス州、ネバダ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、フロリダ州などで建設3Dプリンターが導入されている。一方、アイオワ州のような人口が少ない非都市部で建設3Dプリンターが使われるのは極めて珍しい。
掲載日:2021年12月22日:エイタン・ザミール氏がストラタシスのCFOに就任
エイタン・ザミール氏がストラタシスのCFOに就任する。ザミール氏は、現在ストラタシスの財務担当副社長を務めているが、2020年2月付でCFOに昇格する。現任のリア・パヨルスキ氏は退任する。 ザミール氏は、「会社にとって非常に重要な時期にストラタシスのCFOに就任することに誇りと興奮を覚えています。また、リアがこれまで私を支えて下さったことに大変感謝しています。ストラタシスのさらなる成長に向けて努力することを今から大変楽しみにしています」とコメントしている。 ザミール氏は2019年にストラタシスへ入社。主にストラタシスのグローバルオペレーション部門の財務業務を担当していた。特に外部向け財務報告、会計、税務、資金調達、M&Aなどの業務においてリーダーシップを発揮していた。ストラタシス入社前は、大手監査法人のプライスウォーターハウスクーパースのパートナーとして、アメリカとイスラエルの国際企業にコンサルティングサービスを提供していた。 ストラタシスのヨアヴ・ツァイフCEOは、「エイタンは20年以上の財務経験を持つ優れたリーダーです。プライスウォーターハウスクーパースのパートナーとして優れた実績を残してきました。ストラタシスのCFOとして存分に力を発揮してくれるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年12月21日:Xometryがプロダクトソーシング企業のトーマスを買収
メリーランド州ガイザーズバーグに拠点を置く産業用マーケットプレース運営のXometryが、プロダクトソーシング企業のトーマスを買収した。発表によると、買収金額は3億ドル(約342億円)で、トーマスの株主に現金とXometryの株式が支払われるという。トーマスの買収により、Xometryのグローバル・マーケットプレースがさらに拡大することになる。 トーマスの買収についてXometryのランディ・アルトシューラーCEOは、「Xometryとトーマスは、製造業にデジタルトランスフォーメーションをもたらすという共通のミッションを有しています。製造業は、グローバルエコノミーにおける最大の産業セクターであり、イノベーションを産む源泉です。トーマスは強いブランドエクイティ、顧客との信頼関係、ファネル全体をカバーするマーケティングアセットなど、我々のデジタルマーケットプレースに有益な多くの資産を有しています。合併により、さらに新しいサービスやクロスセルの製品を提供できるようになるでしょう」とコメントしている。 Xometryは2013年10月設立。3DプリンティングやCNCマシニングに特化したオンデマンド・マーケットプレースを運営しており、顧客にはBMW、GE、NASA、アメリカ陸軍などが名を連ねている。同社のユーザー数は、アメリカ国内の中小企業を中心に5,000社に達している。
掲載日:2021年12月20日:インベンシア・ライフサイエンスがシリーズB投資で2500万ドルの資金調達に成功
オーストラリアのバイオ3Dプリンティングプラットフォーム開発のインベンシア・ライフサイエンスが、シリーズB投資で2500万ドル(約28億5000万円)の資金調達に成功した。投資したのはベンチャーキャピタルのブラックバード・ベンチャーズを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。なお、今回の資金調達により、インベンシア・ライフサイエンスが調達した資金の総額は3200万ドル(36億4800万円)となった。 インベンシア・ライフサイエンスは、調達した資金をアメリカの営業拠点設立などに投じるとしている。同社はまた、アメリカ担当ディレクターとしてドウェイン・デクスター氏を任命したと発表した。 インベンシア・ライフサイエンスの創業者でCEOのフリオ・リベイロ氏は、「今回の資金調達ラウンドはインベンシア・ライフサイエンスにとっての極めて重要なマイルストーンです。がん治療や創薬などの分野でのイノベーションを加速させるという世界的なニーズに対応出来ます。特にアメリカの製薬企業に対しては大きなベネフィットをもたらすでしょう」とコメントしている。 インベンシア・ライフサイエンスは2013年設立。オーストラリア・ニューサウスウェールズ州に拠点を置き、クリニカルトライアル用バイオ3Dプリンティングプラットフォームを開発している。
掲載日:2021年12月19日:ブラックバッファロー3Dがペンシルバニア州に建設3Dプリンター工場を建設
ニューヨークに拠点を置く建設3Dプリンターメーカーのブラックバッファロー3Dが、ペンシルバニア州に建設3Dプリンター工場を建設する。現地の報道によると、ブラックバッファロー3Dはペンシルバニア州イースト・ストラウズバーグ内で106エーカー(約12万9762坪)の土地を購入し、同社のNEXCON建設3Dプリンターを製造するとしている。ある関係者は、バイデン政権が現在進めている「ビルドバック・ベター」政策の影響で、建設3Dプリンターの需要の増加を見込んだ動きと推察している。 アメリカでは現在、人口が増加している主要都市の多くで住宅不足が社会問題になっている。住宅不足に対応するため、建設コストが安い建設3Dプリンターを活用する機運が全米で高まっている。現時点までに確認出来たところでは、カリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、ネバダ州、ミネソタ州、フロリダ州などで建設3Dプリンターが導入されている。 ブラック・バッファローは、ニューヨークに拠点を置く建設3Dプリンターメーカー。造形サイズ最大1500平方フィート(約139.35平方メートル)の建設3Dプリンターを開発している。
掲載日:2021年12月18日:アシュトン・カッチャーがミーテックに投資
アメリカ人俳優のアシュトン・カッチャーが、イスラエルの代替肉製造スタートアップ企業のミーテックに投資していたことがわかった。投資額などの詳細は明らかにされていないが、関係者によると「相当規模」の額を投資しているとされる。 ミーテックは先日、重さ104グラムのステーキ肉のバイオ3Dプリントに成功したとして話題を集めていた。ミーテックは、他の代替肉メーカーのように植物由来の原料を使用せず、ウシや鶏などの幹細胞を培養して製造したバイオインクを使い、バイオ3Dプリンターで代替肉を製造している。 アシュトン・カッチャーは、アイオワ州シーダーラピッズ出身の43歳の俳優。「バタフライ・エフェクト」「スティーブ・ジョブズ」などの映画に出演、私生活ではデミ・ムーアと結婚生活を送っていたことでも知られている。 カッチャーは、エンターテインメント業界で活躍すると同時に、ベンチャー投資家としても名を知られている。カッチャーは、アーリーステージ・スタートアップ企業に特化したベンチャーキャピタルのAグレード・インベストメンツの共同創業者であり、これまでにエアビーアンドビー、フォースクエア、Skype、サウンドクラウド、Uber、ファブ・ドットコムなどに投資し、8社をエグジットさせている。
掲載日:2021年12月17日:ローカルモーターズが無人自動運転バス「Olli2.0」をアップグレード
米アリゾナ州に拠点を置く自動車メーカーのローカルモーターズが、無人自動運転バス「Olli2.0」をヨーロッパ市場に合わせてアップグレードした。ローカルモーターズの発表によると、無人自動運転バスに関するEUの安全性規準に適合させるためで、ウィンドシールドワイパーなどの追加部品を新たに装備したという。 追加部品の製造は、イタリアの3DプリンティングサービスビューローのCRPテクノロジーが担当した。 ローカルモーターズのEMEA担当ジェネラルマネージャーのカーロ・ラコヴィニ氏は、「Olliは、世界中の大学キャンパス、スタジアム、工業地帯、商業施設などで稼働していますが、ヨーロッパでOlliを稼働させるには、アメリカでは求められていない部品を装備する必要があります」と説明している。 Olliは、12人乗りの小型自動運転バスで、これまでにカリフォルニア州サクラメント、ニューヨーク州バッファロー、ジョージア州ピーチツリーコーナーズなどのアメリカの各都市に加え、ドイツ、イタリア、サウジアラビア、オーストラリアなどの各都市でも採用されている。また、Olliは、車体を含む主要部品の多くを大型3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年12月16日:ミーテックが重さ104グラムのステーキ肉のバイオ3Dプリントに成功
イスラエルのスタートアップ企業のミーテック(MeaTech)が、重さ104グラムのステーキ肉のバイオ3Dプリントに成功したとして話題になっている。同社の発表によると、ミーテックはウシの幹細胞を培養して製造したバイオインクを使い、バイオ3Dプリンターでステーキ肉に加工したという。また、脂肪と筋肉はそれぞれ独自に培養されたバイオインクを使って3Dプリントされたため、食感や味が本物の牛肉に近いという。 ミーテックは、バイオインクを使って3Dプリントされたステーキ肉としては、史上最大級の大きさだとしている。 現在消費が拡大している代替肉の多くは、大豆やエンドウ豆などの植物を原料にしたプラントベースドの物が多い。同じくイスラエルのスタートアップ企業のリデファインミートも、先月11月から植物由来原料を使い3Dプリンターで製造したステーキ用代替肉の販売を開始している。 ミーテックのシャロン・フィマCEO兼CTOは、「今回のブレークスルーは、長年に渡る我々の細胞バイオロジーと細胞エンジニアリングのスループットの研究成果であり、精密バイオプリンティングテクノロジーの結果です。生きた細胞を使って104グラムのステーキ肉をバイオプリンティング出来たことで、細胞ベースの高品質な代替肉を社会へ提供するという我々のミッション達成に一方近づいたと考えます」とコメントしている。
掲載日:2021年12月15日:ウィメン・イン・3Dプリンティングの代表にクリスティン・ミュルヘリン氏が就任
アディティブ・マニュファクチャリング業界で働く女性を支援する非営利団体のウィメン・イン・3Dプリンティング(Wi3DP)の代表にクリスティン・ミュルヘリン氏が就任する。Wi3DPの7周年に合わせての人事で、Wi3DP創業者で代表のノラ・トゥーレ氏は会長に就任する。 ミュルヘリン氏はHPに勤務後、3Dプリンティング・コンサルティング会社のAMキューブドを創業、各産業セクターのユーザーにコンサルティングを提供してきた。Wi3DPの黎明期から活動に参加し、2年前にWi3DPのオレゴン州ポートランドの支部アンバサダーを務めていた。 ミュルヘリン氏の代表就任についてトゥーレ氏は、「クリスティンはWi3DPのアンバサダーと理事を二年以上務め、Wi3DPをサステナブルでスケーラブルな組織にするために非凡な才能を発揮してくれました。新たにWi3DPの代表として、より多くの仕事をこなしてくれることを目撃できることを楽しみにしています」とコメントしている。 Wi3DPは、トゥーレ氏が運営していた個人ブログを母体に2014年に組織化された。設立当初よりアディティブ・マニュファクチャリング業界で働く女性の就業支援や待遇格差解消などの各種の活動を展開している。Wi3DPは現在、世界36カ国に支部を置き、23,000人の会員を抱えている。
掲載日:2021年12月14日:Massivit 3Dが複合金型製造用大型3Dプリンター「Massivit 10000」をリリース
イスラエルの大型3DプリンターメーカーのMassivit 3Dが、合金型製造用大型3Dプリンター「Massivit 10000」をリリースした。独自開発したキャスト・イン・モーション技術をベースに開発したもので、従来シリーズよりも高速で高スループットを実現したとしている。 Massivit 3Dのエレズ・ツィマーマンCEOは、「複合マニュファクチャリングの領域に、このシリーズをリリース出来たことに興奮しています。この領域はイノベーションに飢えた領域であり、モールディングのパラダイムシフトが求められている領域です。Massivit 10000シリーズを活用することで、これまで数週間かかっていたリードタイムを、最速数日へ削減することが可能になります」とコメントしている。 Massivit 3Dは2013年設立。イスラエル・ロドに拠点を置き、造形サイズ最大最大117 X 150 X 180 cmの大型3Dプリンター「Massivit 1800シリーズ」などを製造している。同社の3Dプリンターは、独自開発したGDP(Gel Dispensing Printing)技術により、サポートなしに複雑な形状の物体を正確に造形する事が可能としている。Massivit 3Dの3Dプリンターは、特に航空宇宙、自動車、防衛、エネルギーなどの産業セクターで利用されている。
掲載日:2021年12月13日:デスクトップメタルがBMWから790万ドルの商談を受注
アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、BMWから790万ドル(約9億円)の商談を受注して話題になっている。アメリカ現地の報道によると、BMWはデスクトップメタルのバインダージェット・アディティブ・マニュファクチャリングシステムを導入し、自社製品のパワートレインコンポーネントの製造を行うという。 デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「BMWのような世界的な自動車メーカーと、アディティブ・マニュファクチャリング技術を活用してエンドユーズパーツを作るという仕事が出来ることを誇りに思います。今回受注できたことは、我々のバインダージェットソルーションが世界最先端であることの証明であり、アディティブ・マニュファクチャリングを活用してマスプロダクションを行うというビジョンを実現させるものです」とコメントしている。 デスクトップメタルとBMWは、デスクトップメタルのニューヨーク証券取引所への上場前からパートナーの関係にある。BMWは、自社のベンチャー基金のBMWiベンチャー企業を通じてデスクトップメタルへ出資している。 デスクトップメタルは、2020年12月にSPAC(特別買収目的会社)のトライン・アクイジションとの合併によりニューヨーク証券取引所へ上場している。
掲載日:2021年12月12日:ストラタシスがデンタル3Dプリンター「オリジン・ワン・デンタル」の販売を開始
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、デンタル3Dプリンター「オリジン・ワン・デンタル」の販売を開始した。「オリジン・ワン・デンタル」は、独自開発したプログラマブル・フォトポリマリゼーション・デジタルライト・プリンティング技術をベースにした3Dプリンターで、競合製品よりも高速で精密な造形が可能としている。 「オリジン・ワン・デンタル」を利用しているバーデット・デンタル研究所のクリス・ウォルドロップ社長は、「オリジン・ワン・デンタルは正確で、再現性に優れ、製造コストがどの競合製品よりも安いのです。1日あたり10時間以上も使っていますが、その信頼異性たるやかつて見たことがないレベルです」と高く評価している。 「オリジン・ワン・デンタル」は、ストラタシスが買収したオリジンが開発した。ストラタシスは、昨年2020年12月に1億ドル(約114億円)の資金を投じてオリジンを買収、子会社化した。オリジンの3Dプリンターは、現在はストラタシスとオリジンのブランド名を併記して販売されている。また、オリジンの3Dプリンターは素材のオープンポリシーが適用され、ストラタシス純正素材以外にもBASF、ヘンケル、DSMなどのメーカーの製品が利用できる。
掲載日:2021年12月11日:シンガポールのスタートアップ企業がサプリメント用3Dプリンターを開発
シンガポールのスタートアップ企業が、サプリメント用3Dプリンターを開発して話題になっている。 サプリメント用3Dプリンター「クラフトメイク」を開発したのはシンガポールのクラフトヘルス社。原料を加熱したりUV照射しないため、原料の効能を維持したまま打錠することが可能だとしている。同社は当初、「クラフトメイク」を薬の打錠用に開発していたが、許認可の関係で規制が少ないサプリメントの打錠用に切り替えたという。 クラフトヘルスの共同創業者でCEOのゴ・ウェイ・ジャン博士によると「クラフトメイク」は、重さ100ミリグラムのサプリメントを10秒程度で打錠できるという。仮に8時間連続で稼働させた場合、3000錠程度の打錠が出来るとしている。また、レイヤーごとに違った素材を「造形」することも可能で、例えば第1レイヤーにビタミンB、第2レイヤーにビタミンCという風に、利用者に最適なサプリメントを作ることも出来るという。 クラフトヘルスは現在、地元シンガポールの病院関係者と共同で薬用「クラフトメイク」のプロトタイプを開発している。同社は、シンガポール当局の承認が得られ次第薬用「クラフトメイク」の販売を開始する予定。
掲載日:2021年12月10日:PERIグループがオーストリア初の3Dプリントオフィススペースを建設
ドイツの建設会社のPERIグループが、オーストリア初の3Dプリントオフィススペースを建設して話題になっている。オーストリア北部の街ハウスレイテンに建設されたオフィススペースは、広さ125平方メートルの平屋建てで、デンマークのCOBODインターナショナルが開発した建設3Dプリンター「BOD2」で建設された。3Dプリンターで建設された建物としてはヨーロッパ最大だとしている。 COBODインターナショナルは、2018年に設立されたスタートアップ企業。建設3DプリンターのBODシリーズを製造している。BODシリーズは、建設サイズによってBOD1からBOD3まで提供されている。なお、BODシリーズはこれまでにデンマーク、ベルギー、UAEなどで実際の建設工事に使用されている。 PERIグループは1969年設立、ドイツのヴァイセンホルンに拠点を置く大手建設会社。直近の従業員数は8,700人、売上高は14.8億ユーロ(約1,850億円)となっている。なお、PERIグループは2018年10月にCOBODインターナショナルに出資し、株主になっている。PERIグループは、日本ではペリー・ジャパン株式会社として各種の建設資材などを販売している。
掲載日:2021年12月9日:シドニー大学にシドニー・マニュファクチャリング・ハブがオープン
シドニー大学にシドニー・マニュファクチャリング・ハブがオープンして話題になっている。シドニー大学ダーリントンキャンパスにオープンした施設には3Dプリンターを含む各種のアディティブ・マニュファクチャリング・デバイスが設置され、デザイン、プロトタイピング、ポストプロセシングなどの作業が行える。施設は大学の研究員に加え、地元の中小企業にも解放される。また、アディティブ・マニュファクチャリングに関するコンサルティングやトレーニングも提供される。 シドニー大学のマーク・スコット副学長は、「シドニー・マニュファクチャリング・ハブは、ダーリントンのテックセントラルに位置しており、政府、産業界、高等教育機関がハイインパクトテクノロジー創出のために協業するとどれだけ素晴らしいことを成し遂げられるかを教えてくれる場所になります。また、アディティブ・マニュファクチャリングのコンセプトは、すべてのオーストラリア人にとっての創造機会を大きく変えることになるでしょう。資源ロスを削減し、サプライチェーンを効率化し、素材の自由度を拡げ、モノづくりそのものを大きく変えるでしょう」とコメントしている。 シドニー大学は、1850年にオーストラリアのニューサウスウェールズ州の州都シドニーに設立されたオーストラリア最古の名門大学。世界大学ランキングでは常に上位にランクインしており、規模、名声ともに総合大学として常に高い評価を受けている。
掲載日:2021年12月8日:クラウディア・ネイパル・ドレイトン氏がスリーディーシステムズの取締役に就任
クラウディア・ネイパル・ドレイトン氏が、アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズの取締役に就任した。ドレイトン氏は、前職でライフサイエンス企業のクアンタムのCFOを務め、同社のファイナンスと会計全般を担当していた。ドレイトン氏の取締役就任により、スリーディーシステムズは今後、バイオテクノロジーなどのライフサイエンス領域へのコミットメントをより強化してゆくものと見られる。 ドレイトン氏は大学卒業後、大手監査法人のアーサーアンダーセンに入社、ファイナンスと会計の領域でのキャリアをスタートさせた。ドレイトン氏はその後、大手医療機器メーカーのメドトロニックに転職し、15年に渡って同社の財務会計全般を担当した。 ドレイトン氏の取締役就任について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブス社長兼CEOは、「クラウディアの取締役就任により、スリーディーシステムズの取締役会にヘルスケアとバイオテクノロジーのより深い知見がもたらされるでしょう。我々は今後、医療特に整形外科医療の領域へさらに進出し、最終的には再生医療という新たな医療の領域での活動を展開してゆきます」とコメントしている。
掲載日:2021年12月7日:14ツリーズがケニアで3Dプリント住宅を建設
フランスの大手セメントメーカーのラファージホルシムとイギリスの投資企業CDCグループのジョイントベンチャーの14ツリーズが、ケニアで3Dプリント住宅を建設して話題になっている。現地の報道によると、14ツリーズはモンバサ北部の町キリフィで、52棟の3Dプリント住宅を建設しているという。 建設にはデンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルが開発した建設3Dプリンター「BOD2」が使われ、ラファージホルシムが開発したセメント資材が素材として使われている。「BOD2」は、最大10立法メートルサイズの建物を建設できる大型建設3Dプリンター。また、住宅の設計は、アフリカを拠点に活動しているアメリカの設計会社MASSデザイングループが担当した。 アフリカでは住宅不足が慢性化していて、アフリカ全土で5000万棟の住宅が不足しているとされている。建設3Dプリンターを活用することで、低コストで良質な住宅を供給することが可能になると期待されている。 CDCグループのテンバイト・アルミアス・ディレクターは、「14ツリーズはアフリカで最も住宅不足が深刻な地域において、最新の建設3Dプリンティングを活用してきたパイオニアです。コミュニティ全体に画期的なインフラを供給し続けています」とコメントしている。
掲載日:2021年12月6日:シュガーラブがクリスマス用ギフトセットを3Dプリンターで製造
米カリフォルニア州イーストロサンゼルスに拠点を置くシュガーラブが、今ホリデーシーズンのクリスマス用ギフトセットを3Dプリンターで製造して話題になっている。 シュガーラブが製造したのは有名コーヒー店のコーヒーコンテナーを模したデザインのペパーミント・モカチョコレート。シュガーラブの親会社スリーディーシステムズのバインダージェット3Dプリンターで製造された。サイズはひとつ 25 X 25 X 25ミリメートルで、価格は1セット6個入りで24.99ドル(約2848円)。シュガーラブのウェブサイトでカスタマイズデザインもリクエストできる。 シュガーラブは、クリスマスやバレンタインデーなどのシーズンごとに合わせてギフトセットを提供している。今年のバレンタインデーにもギフトセットを製造し、話題を集めていた。 シュガーラブは2012年にリズ・フォン・ハッセン氏とカイル・フォン・ハッセン氏の夫婦が二人で立ち上げた「3Dプリント菓子店」。当初より砂糖菓子などを3Dプリンターで製造販売していたが、店の設立の一年後に大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズに買収され、現在は同社の子会社として運営されている。
掲載日:2021年12月5日:植物由来代替肉市場が2028年に185億2000万ドル規模へ成長
全世界の植物由来代替肉市場が2028年に185億2000万ドル(約2兆1112億円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。アメリカの市場調査会社グランド・ビュー・リサーチが発表した「植物由来代替肉市場」によると、全世界の植物由来代替肉市場は年率20.4%の成長率で成長を続け、2028年までに同規模へ拡大するとしている。 植物由来代替肉の市場では、ヨーロッパが最大の消費地となり、市場拡大を牽引するとしている。また、ヨーロッパ市場に次いでアメリカ市場も、高い成長が見込めるとしている。 植物由来代替肉市場における主要ぷれーやーとしては、ビヨンドミート、インポシブル・フーズ、メイプルリーフ・フーズ、クラフト・フーズ、マーロー・フーズ、イートジャスト、オムニ・フーズ、ムービング・マウンテンズなどを挙げている。 植物由来代替肉では、イスラエルのスタートアップ企業のリデファイン・ミートが、イスラエルとヨーロッパ市場で世界初のステーキ用植物由来代替肉の販売を開始している。リデファイン・ミートは、独自開発したフード3Dプリンターを活用し、ステーキ用代替肉やハンバーガー用パティ、ソーセージなどの製品を開発している。なお、リデファイン・ミートの代替肉は、日本では三菱商事が取扱いを予定している。
掲載日:2021年12月4日:インドの3Dプリンティングサービスビューローが食品3Dプリンター「Foodini」の販売を開始
インドの3Dプリンティングサービスビューローのイマジナリアムが、スペインのナチュラル・マシーンズの食品3Dプリンター「Foodini」の販売を開始して話題になっている。発表によると、イマジナリアムは同社の食品・飲食のユーザーに対して「Foodini」を販売し、メンテナンスなどのサポートを提供する。 ナチュラル・マシーンズは、これまでにスペインの食品・飲食セクターにおいて、飲食店、ホテル、料理学校、研究所などに「Foodini」を販売してきた。「Foodini」は、スペイン・バルセロナのつ星ミシュランスターレストランのコッチーナ・ヘルマノス・トレスにも採用されている。オーナーシェフのセルジオ・ジャヴィア・トレス兄弟によると、レストランではフード3Dプリンターを使い、一日100皿以上の料理を提供しているという。 「Foodini」は、ステンレス製のカートリッジにピューレ状の素材を注入し、積層造形するタイプの食品3Dプリンター。素材はユーザーが選んだものを自由に使えるとしている。 イマジナリアムは、インド国内のエンジニアリング、教育、自動車、医療などの産業セクターのユーザーに各種の3Dプリンティングサービスを提供しているが、食品3Dプリンターを販売するのは初のケースになるとしている。
掲載日:2021年12月3日:BCN3Dが米ニュージャージー州にロジスティクスセンターを開設
スペイン・バルセロナに拠点を置く3DプリンターメーカーのBCN3Dが、米ニュージャージー州にロジスティクスセンターを開設する。アメリカで拡大している需要に対応するためで、初のスペイン国外でのセンター開設となる。ケヴィン・ビレット氏がチャネル・セールスマネージャーに就任し、北米とカナダ市場全域を担当する。 BCN3Dのジャヴィアー・マルティネズ・ファネカCEOは、「アメリカ市場への進出はBCN3Dにとって重要なマイルストーンです。北米市場のパートナーの旺盛な需要に完全に対応することが可能になります。来年2022年以降、センターは顧客との関係性を強化し、環境問題における我々のサステナビリティを示すシンボルになるでしょう」とコメントしている。 BCN3Dは、アメリカ市場においてはマターハッカーズ、ダイナミズム、ショップ3Dなどの販売パートナーを通じて製品を販売している。センターの開設により、製品デリバリーにかかる時間を相当程度短縮できるとしている。 BCN3Dは、これまでに全世界の販売パートナーを通じて製品を販売している。同社の顧客にはBMW、サムスン、ルイヴィトン、日産スペイン、NASA、HTC、ALBAシンクロトロンといった企業が含まれている。
掲載日:2021年12月2日:エッセンシアムがSPACとの合併によりNASDAQへ上場
アメリカの3Dプリンティングサービスビューロー大手のエッセンシアムが、SPAC(特別買収目的会社)との合併によりNASDAQへ上場する。エッセンシアムの発表によると、同社はSPACのアトランティック・コーストラル・アクイジション・コーポレーションと合併し、2022年度第一四半期内にNASDAQへ上場する。合併後の社名はエッセンシアムで、ADTVのティッカーシンボルで取引される。 アメリカではSPACとの合併による3Dプリンティング関連企業の上場が相次いでいるが、エッセンシアムの上場はその最新のケースとなった。 エッセンシアムのブレイク・テイペルCEOは、「エッセンシアムは、安定したサステナブルなマニュファクチャリングとオペレーティングソルーションを提供することで、サプライチェーンの未来像を形成しています。現存のサプライチェーンにおける基礎的な欠陥は、世界的なパンデミックや貿易不均衡によりあからさまになっています。我が社の上場により、長期的なサステナブルなソルーションを新たなマニュファクチャリング・パラダイムとしてお届けするつもりです」とコメントしている。 エッセンシアムは、テキサス州オースティンに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。主に産業ユーザーに対して各種の3Dプリンティングサービスを提供している。
掲載日:2021年12月1日:レヴォフーズがスペイン市場へ参入
オーストリアの代替サーモンミート製造スタートアップ企業のレヴォフーズが、スペイン市場へ参入して話題になっている。レヴォフーズの発表によると、同社はスペインの首都マドリードとバルセロナの小売店で、同社の代替スモークサーモンと代替サーモンミートの販売を開始した。レヴォフーズは、母国オーストリアで代替サーモンミートの販売を行っていたが、今回初めて他国での販売を開始した。 レヴォフーズのロビン・シムサCEOは、「スペインの食文化は世界でもっとも優れたもののひとつです。特にシーフードにおいては正にそうです。スペインはおもてなしの文化でも有名で、バルセロナやマドリードといった都市部では、人々はイノベーションや新たな経験に対してとてもオープンです。我が社の国際マーケティングを展開する最初の外国として、スペインこそもっとも合理的な選択肢でした」と説明している。 レヴォフーズは2020年設立のオーストリア・ウィーンに拠点を置くスタートアップ企業。植物由来原料を使い、独自開発した3Dプリンターで代替サーモンミートを製造している。レヴォフーズによると、同社の代替サーモンミートは食感、味、栄養成分などが本物のサーモンミートに近く、見た目もほとんど変わらないとしている。
掲載日:2021年11月30日:全世界のメタル3Dプリンティング市場が2028年に44億5876万ドル規模へ成長
全世界のメタル3Dプリンティング市場が2028年に44億5876万ドル(約5082億9864万円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。市場調査会社ヴェリファイド・マーケット・リサーチのレポート「メタル3Dプリンティング市場」によると、2020年時点で5億3418万ドル(約608億9652万円)規模だった全世界のメタル3Dプリンティング市場は、年率30.38%の成長率で成長を続け、2018年までに同規模へ成長するとしている。 メタル3Dプリンティング市場おける主なプレーヤーとしては、最近ドイツのメタル3DプリンターメーカーのExOneを買収したスリーディーシステムズや、EOS、ストラタシス、ヴォクセルジェット、デスクトップメタルなどを挙げている。 メタル3Dプリンティングの活用が進む主な産業セクターとしては、医療、歯科医療、自動車、航空宇宙、防衛を挙げている。特に高熱エンジニアリングアプリケーションの利用が進む航空宇宙と自動車において、メタル3Dプリンターの導入が広がるとしている。 メタル3Dプリンティングで使われる主な素材としては、チタン、スチール、ニッケル、アルミニウムを挙げている。
掲載日:2021年11月29日:イギリスの三ツ星ミシュランスターシェフがリデファインミートの代替肉を採用
イギリスの三ツ星ミシュランスターシェフがリデファインミートの代替肉を採用し、現地で話題になっている。リデファインミートの代替肉をメニューに採用したのは、イギリス人初の三ツ星ミシュランスターシェフとなったマルコ・ピエール・ホワイト氏。イギリス国内で経営する22のステーキハウスでリデファインミートのステーキ用ラム代替肉と牛代替肉を使った「ニューミート」をメニューに組み入れた。 リデファインミートの代替肉について、ホワイト氏は「「リデファインミートの代替肉を初めて食べましたが、大きな衝撃を受けました。今、世界の人々は肉の消費を減らそうと務めていますが、現実では代替肉は我々シェフが求める品質と多様性を提供できていません。しかし、リデファインミートの製品は極めて本物の肉に近く、サステナビリティと植物由来製品のメリットの両方が得られます。もちろん、味が良いのは言うまでもありません」とコメントしている。 リデファインミートは2019年設立のイスラエルのスタートアップ企業。3Dプリンティング技術を活用し、牛肉、ラム肉、鶏肉などの代替肉を製造している。同社は最近、ヨーロッパ市場でステーキ用代替肉の販売を開始している。
掲載日:2021年11月28日:イギリス人男性が世界初の3Dプリント義眼を装着
イギリス人男性が世界初の3Dプリント義眼を装着して話題になっている。イギリスのムーアフィールド眼科病院の発表によると、40歳のエンジニアのスティーブ・ヴァーズ氏は、イギリス現地時間の今月11月25日に3Dプリンターで製造されたた義眼を装着した世界初の人物となった。ヴァーズ氏は、20歳の時からアクリル製の義眼を使用しているが、アクリル製の義眼は必ずしもフィットせず、装着時に違和感を感じていたという。一方、3Dプリンター製の義眼は眼によくフィットし、 特に違和感なども感じないという。 従来型のアクリル製の義眼は、製造に6週間程度の時間が必要だったが、3Dプリンターを活用することで製造時間を2-3週間に削減できたという。また、3Dプリントそのものにかかる時間はわずか数時間で、カラーリングやポリッシング(研磨)などのポストプロセッシングに時間がかかるとしている。 3Dプリント義眼についてヴァーズ氏は、「これまでは、家を出る時に鏡に自分を映しても、何か違うという感じを覚えていました。しかし、新しい義眼はとても綺麗で見ためも美しくできています。これまでの義眼とはまったく比較になりません」とコメントしている。
掲載日:2021年11月27日:COBODインターナショナルがアメリカの住宅建設市場へ参入
デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルが、アメリカの住宅建設市場へ参入する。発表によると、COBODインターナショナルはアメリカのPERIグループ、アルクイスト3D、プリンテッド・ファームズ・フロリダとそれぞれパートナーシップ契約を締結し、各地で3Dプリント住宅を建設する。 COBODインターナショナルとプリンテッド・ファームズ・フロリダは、これまでにフロリダ州ウェストパームビーチに1440平方フィート(約133.7平方メートル)の平屋建て住宅を建設している。両者の3Dプリント住宅は、フロリダ州タラファシー市の適正価格住宅建設貸付制度を利用して建設されたという。 アメリカの住宅建設市場への参入について、COBODインターナショナルの共同創業者でCOOのジェームズ・ライト氏は、「我々の3Dプリント住宅は、強度、耐久性、そして効率性のすべての面で従来型の住宅よりも優れています。従来の住宅よりも簡単に建設できるだけでなく、メンテナンス費用も削減できます。特に木材不足が深刻なアメリカ南部において優位性を発揮できます」とコメントしている。 COBODインターナショナルは、2018年9月にヨーロッパ初の建設許可付き3Dプリント住宅を建設し、話題を集めた。同社の建設3Dプリンターは、UAEのドバイ市にも採用されている。
掲載日:2021年11月26日:ジューシーマーブルズが450万ドルの資金調達に成功
スロヴァニアの代替肉メーカーのジューシーマーブルズが、450万ドル(約5億1300万円)の資金調達に成功した。出資したのはSDGsスタートアップへの投資に特化したベンチャーキャピタルのワールドファンド。ワールドファンドはこれまでに3億5000万ユーロ(約455億円)規模のファンドを組成している。なお、バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。 ジューシーマーブルズは植物由来の原料を使い、3Dプリンターなどを使ってステーキ用代替肉を製造している。同社の代替肉について、ジューシーマーブルズのティレン・トラヴニックCEOは、「我が社のA5グレードのプレミアムカットは、すでに通常の牛肉と同じ程度のクオリティを確保しています。問題は価格ですが、数年内には通常の牛肉の値段よりも価格を抑えることが可能になります。今回の資金調達によりオペレーションを拡大し、食の未来の改革に着手します」とコメントしている。 ステーキ用代替肉については、イスラエルの代替肉メーカーのリデファインミートが、ホールカットと呼ばれる製品のヨーロッパ市場での販売を開始している。代替肉市場が世界的に拡大する中、ステーキ用代替肉市場での競争が激化すると予想される。
掲載日:2021年11月25日:WASPがディオールのポップアップストアを建設3Dプリンターで建設
イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、フランスのファッションブランドのディオールのポップアップストアを建設3Dプリンターで建設して話題になっている。 ドバイのジュメリアビーチに建設されたポップアップストアは、広さ80平方メートルの平屋建て2棟で、55トンの粘土系素材を使って建設された。建設にかかった時間は120時間だという。WASPによると、素材は100%ナチュラルな素材で、サステナブルで環境にやさしいとしている。また、ストアのサーキュラーデザインはディオールの人気シリーズ「レディ・ディオール」をいモチーフに設計されたという。 WASPは、2019年にTECLAエコハウスプロジェクトを立ち上げ、サステナブルでエコフレンドリーな建設3Dプリンティング技術の開発を進めてきた。現在、世界中で使われている建設3Dプリンターの多くはコンクリートを素材にしており、コンクリート生産時のCO2などの排出が問題視されている。WASPの建設3Dプリンターは、自然石や粘土を素材にするため、ほぼカーボンエミッションゼロで建設することが出来るとしている。 今回建設されたディオールのポップアップストアは、年明け2022年から一般に公開される。
掲載日:2021年11月24日:リデファインミートがステーキ用代替肉の販売を開始
イスラエルの代替肉メーカーのリデファインミートが、ステーキ用代替肉の販売を開始した。ホールカットと呼ばれるステーキ用部位の形状で、イスラエル、イギリス、ドイツ、オランダの飲食店を通じて提供される。リデファインミートは、これまでにハンバーガー用パテ、ソーセージ、ラム・ケバブ、挽肉の形状で代替肉を提供していたが、本格的ステーキ用代替肉を提供する世界初のケースとなる。 リデファインミートのステーキ用代替肉を試食したイギリスのミシュランスターシェフのマルコ・ピエール・ホワイト氏は、「リデファインミートの代替肉を初めて食べましたが、大きな衝撃を受けました。今、世界の人々は肉の消費を減らそうと務めていますが、現実では代替肉は我々シェフが求める品質と多様性を提供できていません。しかし、リデファインミートの製品は極めて本物の肉に近く、サステナビリティと植物由来製品のメリットの両方が得られます。もちろん、味が良いのは言うまでもありません」とコメントしている。 リデファインミートは、ステーキ用代替肉の販売をヨーロッパとイスラエル市場から開始し、続いてアメリカとアジア市場で販売を開始するとしている。なお、リデファインミートは、代替肉の製造に3Dプリンティング技術を活用している。
掲載日:2021年11月23日:2025年にFormnext USAがアメリカ・シカゴで開催
2025年にFormnext USAがアメリカ・シカゴで開催される運びとなった。世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会Formnextを主催しているメサゴ・メッセ・フランクフルトによると、同社はAMT(アソシエーション・フォー・マニュファクチャリング・テクノロジー)とガードナー・ビジネス・メディアと共同で、2025年3月14日から16日の日程で、シカゴのマコーミック・プレース展示会場でFormnext USAを開催する。 メサゴ・メッセ・フランクフルトのペトラ・ハーバーガー社長は、「Formnetxt USAシカゴは、北米と世界のアディティブ・マニュファクチャリング関係者とアメリカ市場のダイナミズムとをマッチングさせる特別なプラットフォームになることでしょう」とコメントしている。 Formnetxtは、毎年11月にドイツのフランクフルトで開催されているが、Formnetxtがドイツ国外で開催されるのは初めてとなる。2020年に開催予定だったFormnetxt 2020は、新型コロナウィルスの感染拡大によりオンラインによる開催を余儀なくされたが、今年開催されたFormnext 2021は、Formnetxt2020をはさんで二年ぶりの完全オフラインでの開催となった。
掲載日:2021年11月22日:ストラタシスがオープンマテリアルポリシーを拡大
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、オープンマテリアルポリシーを拡大する。ストラタシスは、これまでに自社の「ストラタシス・オリジンワン」「ストラタシスH350」シリーズのユーザーに対し、オープンマテリアルポリシーを適用していたが、それを他のシリーズにも拡大する。オープンマテリアルポリシーの適用により、ストラタシスの3Dプリンターユーザーは、ストラタシスの純正素材以外に、サードパーティーのフィラメントも利用可能になる。 ストラタシスの製造担当副社長のディック・アンダーソン氏は、「我々の顧客にはアディティブ・マニュファクチャリングのベネフィットを直ちに享受していただく必要があります。(オープンマテリアルポリシーの適用により)サステナビリティ、コスト優位性、柔軟性、カスタマイゼーションなどのベネフィットが得られます。スリーティアーのエコシステムは、素材のイノベーションを加速させ、業界で最も信頼されているアディティブ・マニュファクチャリングプラットフォームをより多くの人に提供するでしょう」とコメントしている。 ストラタシスは、ユーザーに自社の純正素材以外を使わせない「クローズドマテリアルポリシー」を長らく貫いてきた。同社がオープンマテリアルポリシーを拡大する背景には、競合他社との競争激化があると見られている。
掲載日:2021年11月21日:nトポロジーがシリーズD投資で6500万ドルを調達
ニューヨークに拠点を置く次世代3Dモデリングソフト開発のnトポロジーが、シリーズD投資で6500万ドル(約74億1000万円)を調達した。出資したのは投資会社タイガー・グローバルマネジメントを筆頭とする投資シンジケート。オールドシップ・グループ、ルーツ・ベンチャーズ、カナーン・パートナーズ、ヘイスタック、インサイト・パートナーズなどのベンチャーキャピタルも参加している。今回の資金調達により、nトポロジーが調達した資金の総額は1億3500万ドル(約153億9000万円)となった。 nトポロジーの創業者でCEOのブラッドリー・ローゼンバーグは、「エンジニアのキャリアを始めて間もない頃から、CADなどのエンジニアリングソフトウェアがイノベーティブなデザインを阻害するボトルネックになっていると感じていました。我々のソフトウェアはそうしたエンジニアの問題を解決し、アディティブ・マニュファクチャリングのパワーを最大限に活用することを支援します。そして、CADのようなレガシーツールとのギャップを埋めます」とコメントしている。 nトポロジーは2015年設立。アディティブ・マニュファクチャリングに特化した次世代3Dモデリングソフトを開発している。同社のソフトウェアは、フォードモーターズ、ロッキードマーティン、ハネウェル、エマーソン、ウィルソンなどに採用されている。
掲載日:2021年11月20日:Formnext 2021が閉幕
2021年11月16日から19日の日程でドイツ・フランクフルトで開催されていた世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会Formnextが閉幕した。新型コロナウィルスの感染拡大によりオンラインでの開催を余儀なくされた昨年のFormnext 2020をはさみ、2年ぶりの完全オフラインでの開催となった。 来年のFormnext 2022は、フランクフルトの同じ会場で2022年11月15日から18日の日程で開催される。また、2025年にはアメリカ・シカゴでFormnext USAが開催されることが発表された。 主催者メサゴ・メッセ・フランクフルトの発表によると、Formnext 2021には600社以上の企業が出展し、世界76カ国から17,859人の来場者が集まった。 メサゴ・メッセ・フランクフルトのFormnext担当副社長のサシャ・ヴェンズラー氏は、「(Formnext 2021の開催により)対面での接触や会話をすることが、アディティブ・マニュファクチャリング業界という革新的な業界にとっていかに重要であるかを改めて実感しました。アディティブ・マニュファクチャリング業界は技術革新のペースが速く、投資家や各種のステークホルダーと情報を共有することが重要です。業界全体がFormnextの開催を待ち望んでいました」とコメントしている。
掲載日:2021年11月19日:マテリアライズがリンク3Dを買収
ベルギーの3Dプリンティング・サービスビューロー・3Dプリンティング関連ソフトウェア開発のマテリアライズが、SaaSベースのアディティブ・マニュファクチャリング・ワークフローソフトウェア開発のリンク3Dを買収した。発表によると、マテリアライズはリンク3Dの株主に対し、現金3350万ドル(38億1900万円)を支払い100%子会社化する。マテリアライズは、今年2021年4月にリンク3Dと買収に関する契約を締結し、100%子会社化のオプションを行使した。 リンク3Dの買収について、マテリアライズのフリード・ヴァンクラエンCEOは、「マテリアライズは今後もアディティブ・マニュファクチャリング業界をリードしてゆく所存であり、リンク3Dの買収はマニュファクチャリング市場における我々のポジションをさらに強化するものです。多くの企業がアディティブ・マニュファクチャリングの活用を進める中で、強固で汎用性の高いアディティブ・マニュファクチャリング・ソフトウェアプラットフォームがさらに求められています。今回の合併によりスケーラブルでサステナブルなプラットフォームの基盤を構築できます」とコメントしている。 マテリアライズは1990年にウィルフレッド・ヴァンクラインやピーター・レイズらが設立した、ベルギーで最初の3Dプリンティング・サービスビューロー。アディティブ・マニュファクチャリングの世界では老舗企業として知られている。
掲載日:2021年11月18日:デスクトップメタルがメタ・アディティブを買収
アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、イギリスのバインダージェット3Dプリンターメーカーのメタ・アディティブを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。 メタ・アディティブは2019年設立。リバプール大学のスピンアウト企業として誕生し、主にメタルパウダーやセラミックパウダーを使ったバインダージェット3Dプリンターを開発している。同社は、これまでにイギリス政府が組成した英国スマート基金から120万ポンド(1億7400万円)の資金を調達していた。 メタ・アディティブの買収について、デスクトップメタルの創業者兼CEOのリック・フュロップ氏は、「メタ・アディティブが開発したオーガノメタリックのバインダーと基礎素材は極めて画期的です。この革命的なバインダーはパーツの製造時のシュリンクを防ぎ、特に大型のパーツの製造時に大きな威力を発揮します。歩留りも改善するため、最終的にはコスト削減に繋がるでしょう」とコメントしている。 デスクトップメタルは近年、大型の企業買収を繰り返している。直近ではドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのExOneの買収を完了し、完全子会社化している。
掲載日:2021年11月17日:Formnext 2021がドイツのフランクフルトで開幕
現地時間の2021年11月16日、世界最大クラスのアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021が、ドイツのフランクフルトで開幕した。新型コロナウィルスの世界的なパンデミックによりオンラインでの開催を余儀なくされた昨年のFormnex 2020を含み、2年ぶりの完全オフラインでの開催となった。来場者の多くはマスクを着用して入場し、コロナ禍での開催を印象付けていた。 初日となった11月16日は、FormnextTVのオープニングセッションが行われ、Formnext主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトのサシャ・ヴェンズラー氏が開幕の挨拶を行った。その後、各種のテーマに沿ったトークセッションやセミナーなどが相次いで開催された。また、例年行われているアディティブ・マニュファクチャリング・スタートアップチャレンジの受賞者が発表され、授賞式が行われた。 Formnext 2021の出展者および来場者には、ドイツ政府が定める「2Gルール」が適用される。出展者及び来場者がワクチン接種済みか、新型コロナウィルス感染症からの回復したことを証明する医療機関の証明書がないと会場へ入場できない。
掲載日:2021年11月16日:ASTMインターナショナルがウォーラーズ・アソシエイツを買収
世界最大の国際標準化・規格認定機関のASTMインターナショナルが、アディティブ・マニュファクチャリング関連老舗コンサルティング会社のウォーラーズ・アソシエイツを買収した。買収後もウォーラーズ・アソシエイツは同一のブランドで事業を継続する。なお、買収方法や買収金額などの詳細については明らかにされていない。 ウォーラーズ・アソシエイツは、世界で最も権威あるアディティブ・マニュファクチャリング関連コンサルティング会社として知られ、業界レポート「ウォーラーズ・レポート」を毎年発行している。 ウォーラーズ・アソシエイツの買収について、ASTMインターナショナルのキャサリン・モーガン社長は、「ウォーラーズ・アソシエイツをASTMファミリーにお迎えすることに興奮しています。ウォーラーズ・アソシエイツはアディティブ・マニュファクチャリングの世界で30年以上も信頼できる情報ソースとして貢献してきました。ASTMインターナショナルとウォーラーズ・アソシエイツという二つのブランドが、協働しながら多くのことを成し遂げることを期待しています」とコメントしている。 買収により、ウォーラーズ・アソシエイツのテリー・ウォーラーズ社長はASTMインターナショナルのアディティブ・マニュファクチャリング担当役員に就任する。
掲載日:2021年11月15日:Velo3Dが2021年度第三四半期決算を発表
カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、2021年度第三四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は870万ドル(約9億9180万ドル)で、前年同期比で278%の増加となった。経常収支は6660万ドル(約75億9240万円)の赤字で、前年同期の710万ドル(8億940万ドル)から大幅に悪化した。 2021年度第三四半期決算についてVelo3Dのベニー・ミュラーCEOは、「第三四半期においては、宇宙およびエネルギーセクターにおいて需要の増加が確認できました。我々のテクノロジーは多くの産業リーダーに利用されています。その中にはスペースX、エアロジェット・ロケットダイン、ラウンチャーなどのロケットメーカーが含まれます。我々のテクノロジーは、次世代のロケットとロケットエンジンを製造するために不可欠のものになりつつあります」と説明している。 Velo3Dは、2021年10月7日にSPAC(特別買収目的会社)のジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションと合併し、ニューヨーク証券取引所へ上場した。同社の株は現在、VLDのティッカーシンボルで取引されている。
掲載日:2021年11月14日:マターハッカーズがアメリカ海軍とウルチメーカー3Dプリンター供給のIDIQ契約を締結
米カリフォルニア州アーバインに拠点を置く3Dプリンター販売会社のマターハッカーズが、アメリカ海軍とウルチメーカー3Dプリンター供給のIDIQ契約(数量未確定契約、Indefinite- Delivery Indefinite-Quantity Contract)を締結した。契約金額は500万ドル(約5億7000万円)。 米海軍航空システム・コマンドと交わされた契約によると、マターハッカーズは今後五年間、米海軍および米海兵隊の各基地に対し、ウルチメーカーのS53Dプリンターを要請に応じて供給する。また、3Dプリンターのサポートや、運用のための実地トレーニングなども提供する。 マターハッカーズの戦略パートナーシップ担当副社長のマラ・ヒトナー氏は、「米海軍航空システム・コマンドに対するマターハッカーズのコミットメントは、単に3Dプリンターをお届けするだけにとどまりません。継続的なトレーニングやパーソナルなサポートなどもご提供し、3Dプリンターがその能力をフルに発揮できるようお手伝いいたします」とコメントしている。 マターハッカーズは2010年設立。カリフォルニア州アーバインに店舗を構え、ウルチメーカーの3Dプリンターを含めた各メーカーの3Dプリンターを販売している。3Dプリンターの販売店としては老舗として3Dプリンターコミュニティに知られている。
掲載日:2021年11月13日:デスクトップメタルによるExOneの買収が完了
アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルによるドイツの3DプリンターメーカーのExOneの買収が完了した。両者は今年2021年8月にExOneの発行済み株式のすべてを買収することで合意していた。合意では、ExOneの株主は1株あたり8ドル50セントの現金と17ドル分のデスクトップメタルの株式を受け取ることになっていた。 買収手続きの完了により、現地時間の2021年11月12日午後5時30分をもってNASDAQで取引されているExOneの株式は上場廃止となる。買収完了後もExOneはデスクトップメタルの完全子会社として従来通りの経営を続ける。 ExOneの買収完了について、デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、「この買収はアディティブ・マニュファクチャリング業界におけるランドマークの瞬間であり、デスクトップメタルのアディティブ・マニュファクチャリング2.0のポートフォリオを強化するものです。ExOneの才能あるチームを歓迎し、ひとつのチームとしてアディティブ・マスプロダクション普及へ共に努力してゆきます。我々の顧客、パートナー、株主、そして従業員にとって大きな価値を創造します」とコメントしている。
掲載日:2021年11月12日:スリーディーシステムズが2021年度第三四半期決算を発表
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2021年度第三四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億5600万ドル(約177億8400万円)で、前年同期比で15%増加した。経常収支は6400万ドル(約72億9600万円)で、前年同期比で8%増加した。 部門別の売上高では、3Dプリンター製品の売上高が1億900万ドル(約124億2600万円)で、前年同期比で40%の大幅な増加となった。一方、サービス部門の売上高は4700万ドル(約53億5800万円)で、前年同期比で19%のマイナスとなった。好調な3Dプリンター製品の売上高を、サービス部門のマイナスが足を引っ張る結果となった。 2021年度第三四半期決算について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「COVID-19との闘いはまだ続いており、サプライチェーンの問題もまだ解決されていません。しかし、スリーディーシステムズの社員の素晴らしい働きにより、二けたの成長を記録した好調な第三四半期決算を発表することが出来ました。期間中ノンコア事業の売却を進め、戦略的成長分野への投資を強化出来たことが結果につながっています」とコメントしている。
掲載日:2021年11月11日:Velo3Dがドイツのアウグスバーグにテクニカルセンターを開設
カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、ドイツのアウグスバーグにテクニカルセンターを開設した。センターではVelo3Dのサファイア3Dプリンティングシステムのアセンブリが行われるほか、各種のデモンストレーションなどが行われる。 センターは110平方メートルの大きさで、ドイツ・アウグスバーグのアウグスバーグ・イノベーションパーク内に存在する。メインホールを中心に、ラボエリア、オフィスエリア、カンファレンスルームなどで構成されている。 Velo3Dのベニー・ビュラー創業者兼CEOは、「ヨーロッパはVelo3Dのさらなる成長のためのキーマーケットです。テクニカルセンターの開設により、我が社のアディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションをヨーロッパにお届けできることに興奮しています。また、センターにお越しいただいて、我々のソルーションを直接ご自分の目で確かめていただくことが可能です」とコメントしている。 Velo3Dのアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーは、主に航空宇宙などの産業セクターで広く使われている。同社の顧客にはスペースX、ハネウェル、ブーム・スーパーソニック、クロマロイ、ラム・リサーチなどが含まれている。
掲載日:2021年11月10日:アメリカの建設3Dプリンターメーカーとハウスメーカーがパートナーシップ契約を締結
アメリカの建設3Dプリンターメーカーとハウスメーカーがパートナーシップ契約を締結し、話題になっている。パートナーシップ契約を締結したのは建設3Dプリンターメーカーのブラック・バッファローと、ハウスメーカーのアルクィスト。発表によると、アルクィストはブラック・バッファローの建設3Dプリンターメーカーを使い、主にアメリカの過疎地域を中心に低価格住宅を建設する。 ブラック・バッファローのマイケル・ウッズCEO兼COOは、「アルクィストのチームと対面して、我々が多くのシナジーを有していることを確信しました。彼らは我々のテクノロジーを最大限に活用し、よりスマートでサステナブルな社会を作るという我々のゴール実現に大きく貢献してくれるでしょう」とコメントしている。 アルクィストは、今年2021年6月にバージニア州で同社初の販売用3Dプリント住宅を建設している。同社は今後、オレゴン州、ペンシルバニア州、アイオワ州などで3Dプリント住宅を建設するとしている。 アメリカでは現在、都市部を中心に住宅不足が社会問題化している。住宅不足に対応するため、各地で建設3Dプリンターの導入が進んでいる。これまでにカリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州などで3Dプリント住宅が建設されている。
掲載日:2021年11月9日:ドイツで新型コロナウィルスの感染者数が激増
今月11月16日から19日の4日間フランクフルトでFormnext 2021を開催するドイツで、新型コロナウィルスの感染者数が激増している。世界中の新型コロナウィルスの感染状況をモニタリングしているワールドメーターによると、ドイツ現地時間の2021年11月7日現在、ドイツ国内の新規新型コロナウィルスの感染者数は12,788人で、7日平均の感染者数は26,358人となっている。直近7日間に確認された新型コロナウイルスの人口10万人当たりの新規感染者数が201.1人となり、過去最多を記録した。 直近7日間の新規感染者数が10万人当たり491.3人と全国平均の2倍以上を記録した東部ザクセン州では、8日からワクチン未接種者に新たな行動制限が課せられる。 ドイツではワクチン接種率が70%手前で停滞していて、政府当局はワクチン未接種者にワクチン接種を呼び掛けている。 世界最大級のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021は、予定通り完全オフラインでの開催が予定されているが、出展者および来場者にはドイツ政府が定める「2Gルール」が適用される。出展者及び来場者がワクチン接種済みか、新型コロナウィルス感染症からの回復したことを証明する医療機関の証明書がないと会場へ入場できない。
掲載日:2021年11月8日:Formnext 2021が予定通り11月16日から19日の4日間ドイツのフランクフルトで開催へ
世界最大級のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnext 2021が、予定通り11月16日から19日の4日間ドイツのフランクフルトで開催される。新型コロナウィルスの世界的なパンデミックによりオンラインでの開催を余儀なくされた昨年のFormnex 2020を含み、2年ぶりの完全オフラインでの開催となる。 なお、出展者および来場者にはドイツ政府が定める「2Gルール」が適用される。出展者及び来場者がワクチン接種済みか、新型コロナウィルス感染症からの回復したことを証明する医療機関の証明書がないと会場へ入場できない。 新型コロナウィルスのワクチン接種が進むドイツでも、新型コロナウィルスの感染の再拡大が続いている。ドイツでは、直近で4日基準で3万3949人とこれまでで最多の新規感染者を出している。WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は「ヨーロッパは新型コロナ再流行の実質的な脅威に露出されていたり、すでに戦っている」とし「各国の政府は、状況に合った措置を施行しなければならない」と求めている。また「ワクチン接種完了率の高い国に住んでいる人を含め、新型コロナにぜい弱な人が依然として多い」とし「予測不可能な新型コロナの再拡散へと続いている」と懸念を表明している。
掲載日:2021年11月7日:ライトフォース・オーソドンティクスがシリーズC投資で5000万ドルを調達
マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く歯科医療スタートアップ企業のライトフォース・オーソドンティクス(LightForce Orthodontics)が、シリーズC投資で5000万ドル(約57億円)を調達して話題になっている。投資したのはアディティブ・マニュファクチャリング・ベンチャーズを含む投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。今回の資金調達によりライトフォース・オーソドンティクスが調達した資金の総額は7060万ドル(約80億4840万円)となった。 ライトフォース・オーソドンティクスは、歯科矯正用ブラケットを3Dプリンターで製造している。歯科医療の領域ではアライン・テクノロジーなどが歯科矯正用マウスピースを3Dプリンターで製造しているが、歯科矯正を望む患者の70%は歯科矯正用マウスピースでは治療出来ないとされている。ライトフォース・オーソドンティクスは、患者それぞれに歯科矯正用ブラケットをカスタマイズ製造することで、患者一人ひとりに最適な歯科矯正を提供できるとしている。 歯科医療用3Dプリンティング市場は成長を続けていて、調査会社エマーゲン・リサーチによると、2028年までに124億6千万ドル(約1兆4204億円)規模に成長するとしている。
掲載日:2021年11月6日:ストラタシスが2021年度第三四半期決算を発表
アメリカ現地時間の2021年11月4日、大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが2021年度第三四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億5900万ドル(約181億2600万円)で、前年同期の1億2790万ドル(約140億6900万円)から24.3%増加した。新型コロナウィルスの世界的なパンデミックが続く中、市場関係者の事前予想を上回る結果となった。 2021年度第三四半期決算について、ストラタシスのヨアヴ・ツァイフCEOは、「2021年度第三四半期決算は、すべてのビジネスラインと市場エリアで売上が増加しました。全体の対前年比の売上増加率は24.3%ですが、システム売上の増加率35%と、消耗品売上の増加率27%が牽引する形になりました。ダイレクト・サービスビューローの売上は2019年第三四半期のレベルに戻っていませんが、前年同期比では25%の増加となりました。(オリジンの買収などの)これまでに行ってきた投資戦略が実を結び始めています」とコメントしている。 好調な決算発表を受けて、NASDAQで取引されているストラタシスの株は一時14%上昇した。本記事執筆時点(2021年11月5日)ではストラタシスの株は34.67ドルで取引されていて、6カ月前からの株価上昇率は77.16%となっている。
掲載日:2021年11月5日:コア・インダストリアル・パートナーズがアディティブ・マニュファクチャリング関連会社3社を買収
イリノイ州シカゴに拠点を置くプライベートエクイティファームのコア・インダストリアル・パートナーズが、アディティブ・マニュファクチャリング関連会社3社を買収した。買収されたのはハイエンドサーモプラス・チックフィラメントメーカーの3DXTECH、ストラタシス対応フィラメントメーカーのトリトン3D、インダストリアル・エクストルージョン3Dプリンターメーカーのギアボックス3Dの3社。買収金額などの詳細については明らかにされていない。 3社の買収について、コア・インダストリアル・パートナーズのマネージングパートナーのジョン・メイ氏は、「3DXTECH、トリトン3D、ギアボックス3Dへの投資は、3Dプリンターと高機能素材にフォーカスしたアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームを構築するという我々の戦略に沿ったものです。アディティブ・マニュファクチャリングに対する追い風とインダストリー4.0の広がりは、投資した3社により強力なポジションを与え、さらに前進させることを可能にするでしょう」とコメントしている。 コア・インダストリアル・パートナーズは、製造業への投資に特化したプライベートエクイティファーム。主にアディティブ・マニュファクチャリングを含むインダストリーテクノロジーやインダストリーサービスなどのセクターへ集中的に投資している。これまでに投資した資金の総額は7億ドル(約798億円)となっている。
掲載日:2021年11月4日:プロトータル・インダストリーズがイタリアの3Dプリンティングサービスビューローを買収
スウェーデンの大手3Dプリンティングサービスビューローのプロトータル・インダストリーズが、イタリアの3Dプリンティングサービスビューローのプロジラスを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。契約は現地時間の2021年11月2日に締結され、プロジラスは同じブランド名で事業を継続するとしている。今回のプロジラスの買収は、プロトータル・インダストリーズによる西ヨーロッパ市場で二番目の買収となった。 プロジラスの買収について、プロトータル・インダストリーズのジャン・ロフヴィングCEOは、「プロジラスを我がグループへお迎えすることを嬉しく思います。アディティブ・マニュファクチャリングは成長中の産業であり、我々はこれまでにいくつもの会社を買収してきました。プロジラスは、アディティブ・マニュファクチャリングの世界で20年間も先頭を走り続けていて、我がグループに極めてフィットします。今回の買収により、イタリア市場を含めたヨーロッパ市場全体に、より優れたアディティブ・マニュファクチャリング関連サービスを提供できるようになるでしょう」とコメントしている。 プロトータル・インダストリーズは1999年設立の、スウェーデン・ヨンシューピングに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。スウェーデンを中心とした北欧市場を中心にサービスを提供している。ヨーロッパ市場では、イギリスでも事業を展開している。
掲載日:2021年11月3日:テラン・オービタルがSPACを通じて上場へ
ロケット・小型人工衛星開発スタートアップ企業のテラン・オービタルが、SPAC(特別買収目的会社)のテールウィンド・トゥ・アクイジションを通じてニューヨーク証券取引所へ上場する。発表によると、テラン・オービタルは3億4500万ドル(約393億3000万円)の現金に加え、5000万ドル(約57億円)のPIPE(Public Investment in Public Entities)による資金を受ける。PIPEには、フロリダ州二拠点を置く投資会社のAEインダストリアル・パートナーズと、テラン・オービタルの大株主のロッキードマーティンが参加する。 合併作業が予定通りに進めば、テラン・オービタルは来年2022年度第一四半期にニューヨーク証券取引所へ上場する。上場後のティッカーシンボルはLLAPになる予定。 テラン・オービタルのボリス・ベッカー社長は、「我々は、すでに7500万ドル(約85億5000万円)相当の受注残を抱えています。本拠地のカリフォルニア州アーバインの生産施設に加え、新工場の建設を急ぎ稼働を開始させます。これからも宇宙探査、商業、安全保障と言った産業セクターのユーザーへ製品を提供してゆきます」とコメントしている。 テラン・オービタルは2013年設立。「ナノサテライト」と呼ばれる小型人工衛星を製造している。同社は「ナノサテライト」の主要部品を3Dプリンターで製造している。
掲載日:2021年11月2日:プロトラブズが2021年度第三四半期決算を発表
アメリカの3Dプリンティングサービスビューロー大手プロトラブズが、2021年度第三四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は1億2500万ドル(約142億5000万円)で、前年同期の1億800万ドル(約123億1200万円)から17%増加した。 部門別の売上高では、射出成型事業の売上高が5800万ドル(約66億1200万円)で、前年同期比で12%増加した。CNCマシニング事業の売上高は4400万ドル(約50億1600万円)で、前年同期比で33%増加した。3Dプリンティング事業の売上高は1900万ドル(約21億6600万円)で、前年同期比で19%増加した。シートメタル事業の売上高は500万ドル(約5億7000万円)で、前年同期比で16%増加した。 2021年度第三四半期決算について、プロトラブズのロバート・ボーダー社長兼CEOは、「売上高は17%増加しましたが、利益が低下したことを残念に思っています。売上高は想定の範囲内でしたが、利益は我々の期待値を下回りました。計画を達成するためにいくつかの対策を立てていますが、季節的な売上減少や現在進行中のヨーロッパ市場の停滞などにより、かならずしも期待する結果にならないかもしれません」とコメントしている。 プロトラブズは1999年設立。ミネソタ州メープルプレーンズに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。アメリカをはじめイギリス、ドイツ、日本でも事業を展開している。同社はニューヨーク株式市場に上場している。
掲載日:2021年11月1日:ウサイン・ボルト氏とスプリントレイが共同プロジェクトを開始
陸上100メートル走世界記録保持者のウサイン・ボルト氏と、米カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置く歯科医療用3Dプリンターメーカーのスプリントレイが、共同プロジェクトを開始した。「ボルト・ラボ・パワード・バイ・スプリントレイ」と名付けられたプロジェクトは、ボルト氏の母国ジャマイカに3Dデンタルラボ付きの歯科医療施設の開設を目指すもので、特にジャマイカの過疎地域の住民に歯科医療サービスを提供するもの。ボルト氏が開設したボルト基金と、ジャマイカ歯科医師会も協力している。 プロジェクトの立ち上げについて、スプリントレイのエリッヒ・クレイドラー社長は、「スプリントレイの最大の価値は、すべての人に我々の歯科医療領域での経験値を提供することです。時間とスピードを最大活用することについて、ウサイン・ボルト氏ほど人々に影響を与えられる人は存在しません。世界の人々に適切な歯科医療の提供を目指すこのプロジェクトは、人口10万人あたり1人の歯科医師しか存在しないジャマイカでスタートを切ります」とプレスリリースで説明している。 ウサイン・ボルト氏はまた、スプリントレイのグローバル・ブランド・アンバサダーにも就任した。契約期間は5年間で、同期間中ボルト氏はスプリントレイが主催するセミナーなどでスピーカーを務める。
掲載日:2021年10月31日:アディティブ・マニュファクチャラー・グリーン・トレード・アソシエーションに新たに6社が加入
アメリカのアディティブ・マニュファクチャリング業界団体のアディティブ・マニュファクチャラー・グリーン・トレード・アソシエーション(AMGTA)に新たに6社が加入した。 加入したのは自動車メーカーのダイバージェント・テクノロジーズ、ドイツのアディティブ・マニュファクチャリング・アーチェンセンター、同じくドイツのメタル3Dプリンターメーカーのカーツ・エルザ、3Dプリンターメーカーのネクサ3D、メタルパウダーメーカーのテクナ・アドバンスドマテリアルズ、気候コンサルティング会社のトレーン・テクノロジーズの6社。加入により、AMGTAの会員数は33社になった。 AMGTAのエグゼクティブディレクター、シェリー・ハンデル氏は、「新たなメンバーと仕事をすることを楽しみにしています。AMGTAは、アディティブ・マニュファクチャリング業界におけるキーインダストリーソースとして拡大を続けています。(新会員の加入は)業界のサステナビリティ強化に向けて大きな助けとなるでしょう」とコメントしている。 AMGTAは、2019年にフロリダに拠点を置くメタル3Dプリンティング・サービスビューローのシンタヴィア社が中心になって設立された非営利団体。アディティブ・マニュファクチャリングのサステナビリティなどをテーマに、各種の研究や啓蒙などを行うことを事業目的にしている。
掲載日:2021年10月30日:スリーディーシステムズがヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズを買収
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、テキサス州ヒューストンに拠点を置くバイオスタートアップ企業のヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズを買収した。買収金額は4500万ドル(約51億3000万ドル)で、買収金額以外の詳細については明らかにされていない。今回の買収に伴い、スリーディーシステムズはヒューストンにワールドクラスの研究施設を新設するとしている。 ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズの買収について、スリーディーシステムズの社長兼CEOのジェフリー・グレイブス氏は、「(ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズ創業者の)ジョーダン・ミラー博士と彼のチームの合流により、我が社の医療担当チーフ・テクノロジー・オフィサーのチャック・ハル率いるチームは、ヒトの臓器のバイオプリンティング開発能力と規模を劇的に拡大することが可能になります。チームは現在、人の肺のバイオプリンティングにフォーカスしていますが、いずれ他の臓器のバイオプリンティングも可能になるでしょう」とコメントしている。 ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズは、2018年にライス大学のジョーダン・ミラー教授とその教え子のバグラット・グリゴリアン氏が共同で設立したバイオプリンティング企業。ヒトの臓器のバイオプリンティング・プラットフォームをはじめ、バイオプリンティング用素材などを開発している。
掲載日:2021年10月29日:Cybe建設がキュラソーにカリブ海初の3Dプリント住宅を建設へ
オランダのCybe(サイビー)建設が、オランダの大手建設資材メーカーBIBと共同で、カリブ海の島国キュラソーにカリブ海初の3Dプリント住宅を建設する。発表によると、3Dプリント住宅は平屋建てで、オープンスペースとパテオが付いたデザインになるという。 Cybe建設の創業者でCEOのベリー・ヘンドリクス氏は、「近年エネルギーや資材価格の高騰などにより、住宅を安く建設することがますます困難になってきています。コンクリート3DプリンターとCybe建設が開発した独自のデザインにより、その問題を解決できます。建設3Dプリンターの経験豊富なナレッジリーダーとして、カリブ海に多くの3Dプリント住宅を建設してゆきます」とコメントしている。 キュラソーは、人口14万2千人のオランダ王国の構成国。面積444平方キロメートルの種子島とほぼ同じ大きさの島国で、ベネズエラの北60キロメートルに位置している。ラム酒をベースにしたキュラソー酒の産地として知られている。 CyBe建設は2013年11月設立のオランダのベンチャー企業。建設3Dプリンターの他、建設3Dプリンター用ソフトウェア、建築用素材などを製造している。Cybe建設は2017年6月にUAEのドバイでも研究施設を建設3Dプリンターで建設している。
掲載日:2021年10月28日:AIM3Dがマルチマテリアル3Dプリンター「ExAM510」シリーズをリリース
ドイツの3DプリンターメーカーのAIM3Dが、マルチマテリアル3Dプリンター「ExAM510」シリーズをリリースする。来月11月16日から19日の日程でドイツのフランクフルトで開催されるFormnext 2021でプロトタイプが展示される。 「ExAM510」シリーズは、AIM3Dの現行フラッグシップシリーズの「ExAM255」シリーズをベースにした開発されたもので、510 x 510 x 400 mmのビルドボリュームを有している。ビルドエリアは最大200℃まで温度設定が可能。独自開発したAIM3Dエクストルーダーを搭載し、一般的なフィラメント方式のFDM3Dプリンターの最大10倍のスピードで造形が可能。 素材はABS、PLA,PETG、PEEK、TPE、PEIなどのポリマー系素材に加え、PA6、GF40、MF60、PEEK CFなどの強化エンジニアリングプラスチック系素材や、316-L、CU99などのメタル系素材、およびセラミック系素材が利用できる。 AIM3Dは2017年設立。ドイツ・メクレンブルク州ロストックに拠点を置くロストック大学のスピンアウト企業。ロストック大学の学生らが中心となって設立した。
掲載日:2021年10月27日:ICONがレンナーと共同で大規模3Dプリントハウスコミュニティを建設
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、アメリカの大手ハウスメーカーのレンナーと共同で大規模3Dプリントハウスコミュニティを建設する。両社の発表によると、プロジェクトは人口100人程度のコミュニティの構築を目指すもので、来年度中の完成を目指しているという。実現すると、世界最大の3Dプリントハウスコミュニティが誕生するとしている。 プロジェクトの関係者マーティン・ヴォークル氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングは、建設業そのものを変革する可能性を秘めています。プロジェクトでは、アディティブ・マニュファクチャリングが最大限の力を発揮することを目指しています。建設廃材の排出を削減し、建設期間を短縮する。そして、なによりもよりリジリエントでサステナブル、エネルギー効率の高い住宅を作り上げます」とコメントしている。 ICONは、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの建物を建設できる建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を製造している。ICONはまた、今年2021年9月に米テキサス州オースティンで4棟の3Dプリント住宅を販売するなど、建設業界でのプレゼンスを強めている。
掲載日:2021年10月26日:ストラタシスの株価が値上がり
米大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの株価が値上がりしている。ストラタシスの株価は、今年2021年2月8日に54.37ドルの高値を付けた後5月12日に19.44ドルに値を下げ、その後20ドル付近で推移していた。今月10月に入ってから徐々に値を上げ始め、現地時間の2021年10月25日、前日比6%高の34.00ドルで取引を終えている。取引終了時点のストラタシスの時価総額は18億3000万ドル(約2086億円)となっている。 ある市場関係者は、来月11月に発表されるストラタシスの2021年度第三四半期決算の内容を市場が先取りしている可能性を指摘している。 ストラタシスは1994年10月に、1株5ドルのIPO価格でNASDAQへ上場している。2001年6月29日には1.01ドルにまで下落したものの、その後徐々に値を上げ始め、2014年1月3日には136.46ドルにまで値上がりしている。しかし、2016年2月19日に17.60ドルへ急落、その後20ドル付近で取引されていた。 ストラタシスは1989年設立。創業者スコット・クランプが娘のためにグルーガンで玩具のカエルを作ったことから積層造形方式の3Dプリンターの原理を発案、世界初のFDM3Dプリンターを生み出した。
掲載日:2021年10月25日:BMFが事例「3Dバイオニック表面での液体方向ステアリングの世界初の発見」を公開
独自の超高解像度マイクロ3Dプリンティング技術を搭載した3Dプリントシステムを開発・販売するBMF(Boston Micro Fabrication、ボストン・マイクロ・ファブリケーション) は、最新のケーススタディとして「3Dバイオニック表面での液体方向ステアリングの世界初の発見」という事例を公開した。 これまで、液体の自発的な移動方向は、液体自体の固有の性質よりも表面の構造的特性や化学組成に依存すると一般的に考えられていたが、香港城市大学の王鉆開教授(City University of Hong Kong, Zuankai Wang)とその共同研究者は、ナンヨウスギの葉に触発され、3Dキャピラリーラチェット表面(ALIS)を製作して、表面張力の異なる液体が表面構造での移動方向を操作できることを初めて発見。2世紀以上続いている課題を解決した。この発見は「3D capillary ratchet-induced liquid directional steering」というタイトルで科学雑誌Science誌に掲載された。 この研究では、設計した3D表面構造にいくつかの課題があるとされていた。 ➤ぞれぞれのキャピラリーラチェットは横方向と縦方向両方の曲率を備えた三次元複雑構造を含む。 ➤ラチェットの厚さは僅か80μm。 ➤ラチェットの先端間の間隔(750μm)を正確に制御する。 ➤従来の射出成形、フォトリソグラフィー、CNC加工などの従来の製造方法では製作が難しい。 この課題を解決するために、研究者は10μmの光学解像度を持つBMF社のmicroArch®S140 3Dプリンターを使用して、ナンヨウスギの葉の構造的特徴を利用して、横方向と縦方向の両方に二重曲率を持つ3D毛細血管ラチェット構造を平行に配置して設計・製作した。ブレードピッチp=750μm、コラムピッチw=1000μm、傾斜角度=15〜90°、曲率半径R1とR2は縦方向と横方向でそれぞれ〜400μmと〜650μm。 研究結果によれば、表面張力の低い流体はバイオニック構造のラチェットの先端方向に、表面張力の高い流体はその逆方向に移動することを示している。このような流体の輸送特性は、ナンヨウスギの葉の表面での動きと同じで、しかも、長距離や円形の表面でも、良好な一方向性を保たれることがわかった。
掲載日:2021年10月24日:アイダホ大学の研究チームが木材廃材を使った建設3Dプリンター開発プロジェクトを開始
アイダホ大学の研究チームが、木材廃材を使った建設3Dプリンター開発プロジェクトを開始して現地の話題になっている。アイダホ大学の発表によると、プロジェクトはアメリカ国立科学基金から400万ドル(4億5600万円)の助成金を受けて行われるもので、2025年までに実際に現場で稼働できる建設3Dプリンターの開発を目指すとしている。 現在アメリカを含む世界各国で普及が進む建設3Dプリンターの多くは、コンクリートを素材に住宅などを3Dプリントするタイプのものがほとんど。ある専門家によると、コンクリート自体はサステナブルとは言い難く、コンクリートの生産で全世界の温室効果ガスの8%を排出しているという。一方、アイダホ大学の研究チームが開発を目指しているのは、木材廃材にバインダーを混ぜて素材として活用する、バインダージェット方式の大型3Dプリンターのような形状になるという。 アイダホ州では現在、住宅不足解消を目的に州内で建設ラッシュが続いている。その結果、建設現場から大量の木材廃材が排出され、その処理などが問題になっているという。関係者は、アイダホ大学が開発する建設3Dプリンターが州内の木材廃材問題解決に役立つと期待している。
掲載日:2021年10月23日:ゾートラックスが人工衛星用電子回路基板用パーツを3Dプリンターで製造
ポーランドの3Dプリンターメーカーのゾートラックスが、人工衛星用電子回路基板用パーツを3Dプリンターで製造したとして話題になっている。2019年から欧州宇宙機関と共同で取り組んできたもので、WISAウッドサット衛星に搭載される。 欧州宇宙機関のプロセスエンジニア、ウゴ・ラフォント氏によると、欧州宇宙機関はゾートラックスに独自にブレンドした二種類のPEEK素材を使ってパーツの製造が可能か打診したという。ゾートラックスは、自社のEndureal3Dプリンターを使ってテストを行い、実際に製造が可能であることを確認した。 ラフォント氏は、「我々は近年、ポリエーテル・エーテル・ケトンつまりPEEKと呼ばれる素材を使った3Dプリンティングの研究を重ねてきました。PEEKは非常に強固なサーモプラスチックで、最大350℃の耐熱性を有しており、鉄のパーツと同様の機能も有しています。ある時ゾートラックスが安定したデュアルプリント型の3Dプリンターを有していることを見つけ、彼らに打診したのです」と経緯を説明している。 ゾートラックスは2013年設立。独自開発したLPD(layer plastic deposition) ベースのFDM3Dプリンターを開発し、主にアメリカとヨーロッパを中心に販売している。
掲載日:2021年10月22日:フィラメンタムが100%生分解性3Dプリンティングフィラメントを開発
チェコ共和国のフィラメントメーカーのフィラメンタムが、100%生分解性3Dプリンティングフィラメントを開発したとして話題になっている。ノンオイレン・フィラメントと名付けられたフィラメントは、現在開催中のドバイ国際展示会2020で公開されている。 ノンオイレン・フィラメントは、スロバック技術大学と共同で開発されたもので、ポリ乳酸・ホリヒドロキシ酪酸・ブチラートを原料としている。100%生分解性で、機能を損なうことなく数回リサイクルすることが可能。また、原料は100%再生可能な素材で構成されているという。 フィラメンタムの創業者でCEOのジョセフ・デレチェック氏は、「サステナビリティとリサイクルは、我が社を取り巻くあらゆる産業セクターにおけるナンバーワンのトピックとなっています。特にサステナビリティはフィラメンタムにとっての最大の課題のひとつです。我々は、未来の世代のためのサステナブルな環境を維持するために、他社とこれからも他社とともに努力してゆきます」とコメントしている。 フィラメンタムは、2019年8月にもチェコのトマス・バタ大学の研究チームと生分解性サンダルコレクションを開発し、話題を集めている。
掲載日:2021年10月21日:Robozeが「サーキュラーエコノミープログラム」を2022年1月から開始
イタリアの3DプリンターメーカーのRobozeが、「サーキュラーエコノミープログラム」を2022年1月から開始する。「サーキュラーエコノミープログラム」はRobozeのユーザーを対象としたもので、Robozeのユーザーから3Dプリンター用廃材や不要になった3DプリントパーツをRobozeが回収し、あらたに「サーキュラーフィラメント」としてリサイクルするもの。「サーキュラーフィラメント」は、Robozeの通常のフィラメントよりも低価格で販売されるという。 Robozeの創業者でCEOのアレッシオ・ロルッソ氏は、「Robozeは、あらゆるコストと努力をもってサプライチェーン全体のマネジメントを再構築します。3Dプリンティング技術はCO2排出問題に対するソルーションのひとつであり、物流を削減し、ジャストインタイムでオンデマンドのモノづくりを可能にします。一方で、我々はプラスチックゴミをむやみに増やそうとは考えていません。サーキュラーエコノミープログラムの実施により、ゼロウェイストの世界を実現し、今後もソルーションを提供してゆきます」とコメントしている。 Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。RobozeのARGO500 3Dプリンターは、500mm X 500mm X 500mm の造形サイズを持つFDM方式の3Dプリンターで、PEEK、ULTEM、AM9085F、カーボンPAなどのエンジニアリングポリマーを素材に造形出来る。
掲載日:2021年10月20日:アディティブ・マニュファクチャリング・ユーザーグループが2022年度年次総会をシカゴで開催
アメリカ最大のアディティブ・マニュファクチャリング関連業界団体のアディティブ・マニュファクチャリング・ユーザーグループ(AMUG)が、2022年度年次総会を2022年4月3日から7日までの日程でイリノイ州シカゴで開催する。コロナ禍で通常開催された昨年2021年度年次総会に続き、完全オフラインでの通常開催となる。 AMUGのカール・デッカー会長は、「AMUG年次総会はカンファレンスを中心にプログラムを構成していますが、参加者にユニークで価値のある経験をしていただきたいと考えています。表面上は他のカンファレンスと似ているかもしれませんが、実際に会場に来ていただき、出展者の皆様と会話をしていただくことで、非現実的な瞬間を味わっていただけると確信しています」とコメントしている。 新型コロナウィルスの世界的なパンデミックが収束の兆しを見せる中、世界各地のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントが通常通り開催され始めている。世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントのFormnext 2021も、2021年11月16日から19日の日程で完全オフラインでドイツ・フランクフルトで開催される。
掲載日:2021年10月19日:ウルチメーカーが創立10周年キャンペーンを開始
オランダのデスクトップ3Dプリンターメーカーのウルチメーカーが、創立10周年キャンペーンを開始した。2021年度第三四半期(10月~12月)中有効で、ウルチメーカーの3Dプリンター、3Dプリンティングソフトウェア、素材を購入するすべての新規ユーザーに20%割引を提供する。また、3Dプリンターの購入者には、1年間の追加保証期間も付与される。さらに、すべての新規ユーザーにオンライントレーニングサイト「ウルチメーカー・アカデミー」へのフリーアクセスを提供する。 ウルチメーカーのユルゲン・フォン・ホレンCEOは、「この創立10周年キャンペーンは、これまでにウルチメーカーがユーザーに提供してきた驚きの瞬間を記念するものです。また、我が社がメインストリームのビジネスレベルの3Dプリンティングテクノロジーを多くの企業ユーザーに提供してきたことを記念するものです。ウルチメーカーは、3Dプリンティングにおける様々な困難を取り除き、ユーザーへ提供してきました」とコメントしている。 ウルチメーカーは、オランダ・ユトレヒトに拠点を置く2011年設立の3Dプリンターメーカー。これまでに主に欧米市場のユーザーに125,000台の3Dプリンターを出荷し、従業員400名を雇用するまでに成長している。同社が買収したオープンソースのスライサーソフトのCuraは、これまでに全世界で50万人のユーザーを抱え、一週間に140万点の部品をプリントしているとされる。
掲載日:2021年10月18日:エドウィン・バーク氏とエイドリアン・サグマン氏がリデファイン・ミートの役員に就任
エドウィン・バーク氏とエイドリアン・サグマン氏が、イスラエルの代替肉メーカーのリデファイン・ミートの役員に就任した。発表によると、エドウィン・バーク氏はシニア・バイスプレジデント兼EMEA担当ジェネラルマネージャーに、エイドリアン・サグマン氏はグローバルセールス兼事業開発担当ディレクターに、それぞれ就任した。 エドウィン・バーク氏は、大手食品メーカーのネッスルでマネージングディレクターを務めるなど、食品業界で25年のキャリアを持つベテラン。前職ではネッスルのプラントベースドフード事業部のマネージングディレクターを務めていた。 エイドリアン・サグマン氏も、大手食品メーカーのユニリーバなどで事業開発とマーケティングを担当してきた業界のベテラン。前職ではイスラエル最大の食品メーカーのストラウス・グループで輸出担当ディレクターを務めていた。 リディファイン・ミートは2018年設立。イスラエルのテルアビブに拠点を置き、3Dプリンターで代替肉を製造している。同社の代替肉は競合製品よりも味がよく、同社が実施した消費者テストでは被験者の90%が同社の代替肉を「美味しい」と評価している。 なお、リデファイン・ミートの代替肉は、今年2021年7月からイスラエルとヨーロッパで販売されている。
掲載日:2021年10月17日:フランスの医療スタートアップ企業がストラタシスの医療用3Dプリンターを導入
フランスの医療スタートアップ企業のボーン3Dが、ストラタシスの医療用3Dプリンターを導入する。現地の報道によると、ボーン3Dはストラタシスのポリジェット3Dプリンティングシステムを導入し、現地の医療機関向けにカスタマイズド医療デバイスのオンデマンドマニュファクチャリングや臓器モデルの製造などの3Dプリンティングサービスを提供する。また、医療機関が個別に導入するストラタシスの3Dプリンターのサポートなども行う。 ボーン3Dは2018年設立。フランス・パリに拠点を置き、医療機関に各種の3Dプリンティングサービスを提供している。ボーン3Dは2019年に初めてストラタシスのJ750デジタルアナトミー3Dプリンターを導入したのを皮切りに、マルチマテリアルJ5メディジェット3Dプリンターや、Fシリーズ3Dプリンターなどを含む30台以上のストラタシスの3Dプリンターを導入している。 ボーン3Dはまた、2020年の1年間で60台のストラタシスの3Dプリンターをフランスの大学病院などへ納入し、設置、運用、サポートなどの支援を行っている。ボーン3Dが支援している医療機関の数は250に達し、ボーン3Dが支援している医療機関にはパリ大学附属病院、ストラスブール大学附属病院、バセル大学附属病院などが含まれているという。
掲載日:2021年10月16日:プリンタープレッズがバーテックス・マニュファクチャリングを買収
医療3Dプリンティングサービスビューローのプリンタープレッズが、産業用3Dプリンティングサービスビューローのバーテックス・マニュファクチャリングを買収した。買収スキームや買収金額などの詳細については明らかにされていない。 プリンタープレッズは2018年設立。カリフォルニア州フリモントに拠点を置き、医療機器メーカーなどのユーザーにメタル3Dプリンティングなどのサービスを提供している。同社はこれまでにブティック・ベンチャー・パートナーなどのベンチャーキャピタルから総額で1600万ドル(約18億2400万円)の資金を調達している。 バーテックス・マニュファクチャリングはオハイオ州シンシナティ二拠点を置き、医療、航空宇宙、防衛、石油ガス、エネルギー、コンスーマーグッズなどの産業セクターのユーザーに3Dプリンティングサービスを提供している。 プリンタープレッズのシュリ・シェティーCEOは、「過去2年間において、両社は素晴らしい協働関係を築いてきました。両社の合併により、二つのイノベーティブな会社が先端マニュファクチャリングの領域でお互いの強みを補完することになります。IP(知的財産)やアディティブ・マニュファクチャリングの最高のテクノロジーを、様々な産業セクターのユーザーに提供することになるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年10月15日:ASTMインターナショナル・アディティブ・マニュファクチャリング会議が11月1日から5日の日程で開催
ASTMインターナショナル・アディティブ・マニュファクチャリング会議が、11月1日から5日の日程で米カリフォルニア州アナハイムで開催される。同時にオンラインによるバーチャル展示会も行われる。 開催期間中「3Dプリンティング用ポリマー素材」「アディティブ・マニュファクチャリング・フィードストック」「防衛産業用アディティブ・マニュファクチャリング」「セラミックアディティブ・マニュファクチャリング」「自動車産業・運輸業用アディティブ・マニュファクチャリング」などの26のシンポジウムや、「アディティブ・マニュファクチャリング品質管理基準」「シンターベース・アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジー」「アディティブ・マニュファクチャリング用素材の最適化」などの認定講座も開催される。 参加には事前登録と参加費用の支払いが必要。参加費用はASTM会員が775ドル、非会員が850ドル、学生が400ドルとなっている。また、バーチャル展示会のみの参加の場合、参加費用はASTM会員が500ドル、非会員が575ドル、学生が300ドルとなっている。 ASTMインターナショナル (ASTM International) は、世界最大の非営利の国際標準化・規格設定機関。工業規格のASTM規格を発行している。1898年にアメリカの鉄道産業の発展に伴い、レールを製造するための鋼の規格を制定したのに端を発する。
掲載日:2021年10月14日:Formnext 2021が来月11月16日から19日の日程で通常通り開催
世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントのFormnext 2021が、来月11月16日から19日の日程で通常通り開催される。ドイツのメッセ・フランクフルト展示場でのオフラインでの開催は、新型コロナウィルスのパンデミックにより完全オンラインでの開催を余儀なくされた昨年から1年ぶりとなる。 開催に際しては、出展者と来場者に、ドイツ政府が定めた2Gルールの順守が求められる。2Gルールとは、新型コロナウィルスのワクチン接種を受けるか、新型コロナウィルスに感染後回復したことを証明するかのいずれかを求めたもの。また、出展者と来場者のいずれに対しても、マスク着用やソーシャルディスタンシングの順守は求められない。なお、会場にはチェックポイントが設けられ、ワクチン接種の証明書か、医療機関が発行した回復証明書の提示が求められる。 2Gルールの適用について、Formnext主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトのサシャ・ヴェンズラー副社長は、「2Gルールを適用することを大変嬉しく思っています。出展者と来場者の双方に展示会を思いきり楽しんでいただく機会を提供できるからです。通常の開催のように、対面での会話も行っていただけます」とコメントしている。
掲載日:2021年10月13日:ストラタシスがFormnext 2021で新型3Dプリンター3シリーズを公開
アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが、ドイツのフランクフルトで来月11月16日から19日の日程で開催される世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントのFormnext 2021で、新型3Dプリンター3シリーズを公開する。公開されるのはオリジン・ワン3Dプリンター、H3503Dプリンター、F770FDM3Dプリンターの3シリーズ。 オリジン・ワン3Dプリンターは、ストラタシスが買収したオリジンが開発したハイエンドDLP3Dプリンター。最高285℃の高耐熱性樹脂、衝撃性材料、エラストマーなどの幅広い素材が利用でき、最小積層ピッチ0.05mmで細微なパーツなどの製造が可能。管理ソフトはクラウドベースで提供される。 H3503Dプリンターは、SAFテクノロジーを採用した新方式の3Dプリンター。独自の温度管理で安定した造形を実現し、カバー、コネクタ、ヒンジ、ケーブル、ダクトなどの最終部品の生産に活用できるとしている。 F770FDM3Dプリンターは、最大372,000?の造形サイズを持つ大型3Dプリンター。ABSとASAのポリマー系素材が利用でき、低コストで大型モデルの製造が可能。また、溶解性サポート材に対応しているため、複雑な形状のモデルを造形してもサポート除去が簡単に行える。
掲載日:2021年10月12日:スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏がRobozeのアドバイザリーボードメンバーに就任
スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏がRobozeのアドバイザリーボードメンバーに就任した。スティーブン・ゴンザレス氏はNASAに30年勤務し、各種のプロジェクトマネジメントなどを行ってきた。アライン・ハルス氏は、シリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタルのクロスリンク・キャピタルのパートナーを務め、主に半導体業界のスタートアップ企業などへ投資を行っていた。 両氏のアドバイザリーボードメンバー就任について、Robozeの創業者でCEOのアレッシオ・ロルーソ氏は、「スティーブン・ゴンザレス氏とアライン・ハルス氏を我々のアドバイザリーボードにお迎えすることを歓迎します。スティーブンは宇宙産業における最も経験を積んだマネージャーの一人です。NASAにおける最も革新的なプロジェクトをいくつも率いてきました。我々の業界においても、パフォーマンスや品質を向上させてくれると確信しています。また、アラインの経験とスキルは、我が社をテクノロジーとファイナンスの両面において最適な方向へ導いてくれるでしょう」とコメントしている。 Robozeは2013年設立、イタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。航空宇宙や自動車などの業界ユーザーを中心にユーザーを増やしている。RobozeのARGO500 3Dプリンターは、500mm X 500mm X 500mm の造形サイズを持つFDM方式の3Dプリンターで、PEEK、ULTEM、AM9085F、カーボンPAなどのエンジニアリングポリマーを素材に造形出来る。
掲載日:2021年10月11日:3Dプリンター総研がUDEMYでデジタルクリエーション講座シリーズを開講
本サイト世界の3Dプリンターニュース「セカプリ」を運営している株式会社3Dプリンター総研が、オンライン学習プラットフォームのUDEMYでデジタルクリエーション講座シリーズを開講した。シリーズの第一弾は、無料ソフト「Zbrush Core Mini」で恐竜を作り、プリントアウトする講座となる。 Zbrush Core Miniは、無料ダウンロードが可能な、全世界に多くのユーザーを抱えるデジタル3Dモデリングソフト。ペンタブレットを使った感覚的なモデリング操作が特徴で、彫刻や粘土細工のように有機的なモデリングが可能。CADなど数値制御のソフトウェアに抵抗があったり、より自由に形を作りたい場合に有効なソフトウェア。 恐竜のモデリングレクチャーは、恐竜イラストで世界的に有名な加藤愛一さんが実際にモデリングしていく動画をベースに解説される。受講者には、自分のイメージを形にし、実際に3Dプリントして手に取って見ていただく。また、恐竜イラストの下書きイラスト画像や、レクチャーで使われるサンプル用恐竜3Dデータのダウンロードも可能。 株式会社3Dプリンター総研は、今後も同様のレクチャーを数多く展開してゆく予定。
・株式会社3Dプリンター総研連絡先
会社名 : 株式会社3Dプリンター総研
代表者 : 代表取締役 山口修一 工学博士(3Dプリンターコンサルタント)
所在地 : 東京都小金井市中町2-24-16
URL  : https://3dri.co.jp/
MAIL : info@3dri.co.jp
掲載日:2021年10月10日:アメリカの高校生が3Dプリント銃製造中に暴発事故で負傷
アメリカの高校生が3Dプリント銃製造中に暴発事故で負傷したとして話題になっている。負傷したのはバージニア州ホープウェル市在住の16歳の男子高校生。セミオートマチック拳銃を製造していたところ、何らかのきっかけで銃弾が発射されたという。銃弾は高校生の足に命中したものの、命に別状はないという。なお、高校生の年齢から本人の名前は明らかにされていない。 ホープウェル市警察のチェイエン・カサール警部は、「高校生の両親は今回の事故について非常な衝撃を受けています。自分達の息子の部屋で拳銃が製造されていたとは想像すら出来なかったようです。拳銃はほぼ完成に近い状態で、トリガーガードをアンダーマウントに取り付ける過程で銃弾が発射されたようです」とコメントしている。 現場へ駆けつけた救急隊員によると、現場には価格249ドル(約27,400円)のエニーキュービック社製3Dプリンターが置かれ、トリガーガードやグリップなどの拳銃の主要部品が作られていたという。高校生の両親によると、高校生は「趣味として」3Dプリンターを購入していたという。 購買履歴が残らないことなどを理由に、アメリカの多くの州では3Dプリント銃の製造が法律で禁止されている。一方で、3Dプリント銃の製造を完全に監理することは困難で、今も3Dプリント銃の製造を行う者が後を絶たない状態になっている。
掲載日:2021年10月9日:リラティビティ・スペースのテラン1ロケットが打ち上げ最終試験を通過
リラティビティ・スペースが開発中のテラン1ロケットが、打ち上げ最終試験を通過した。リラティビティ・スペースの本社があるカリフォルニア州ロングビーチ工場で行われたもので、これによりテラン1ロケットの打ち上げが来年2022年から開始される。 テラン1ロケットは二段式のロケットで、最大1250㎏の物体を低周回軌道へ打ち上げることが出来る。テラン1ロケットはまた、ロケット本体やロケットエンジンの主要部分の90%をスターゲート3Dプリンターで製造していることで知られている。スターゲート3Dプリンターはリラティビティ・スペースが独自に開発した大型3Dプリンターで、最大直径3.4メートル、高さ7.6メートルサイズまで造形が可能。リラティビティ・スペースによると、スターゲート3Dプリンターはテラン1ロケットをわずか60日で製造できるとしている。 テラン1ロケットは、スペースXやブルーオリジンなどの競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2021年内のテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響などにより、現時点までにスケジュールに遅れが生じていた。
掲載日:2021年10月8日:スイスのスタートアップ企業が世界初のDLPシリコン3Dプリンターをリリース
スイスのスタートアップ企業が世界初のDLPシリコン3Dプリンターをリリースする。来月11月にドイツのフランクフルトで開催される世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントFormnext 2021で公開される。 DLPシリコン3Dプリンターを開発したのはスイス・チューリッヒに拠点を置くスペクトプラスト社。スペクトプラスト社は、スイス連邦技術研究所(ETHチューリッヒ)のスピンオフ企業。独自開発したシリコン・アディティブ・マニュファクチャリングソルーション技術を使い、500社以上の世界中の産業ユーザーにオンデマンド3Dプリンティングサービスを提供している。なお、スペクトプラスト社は、2019年のFormnextスタートアップチャレンジ賞を受賞している。 素材のシリコンはショアA30からショアA60の硬さと、黒、赤、青、白、ローズの5色のカラーで提供される。造形レゾルーションは0.1mm、造形サイズは 130X75X100mmとなっている。 スペクトプラスト社によると、これまで一般的だった射出成型法では、ひとつのパーツの製造に平均で7週間かかっていたという。DLPシリコン3Dプリンターを使うことで製造時間を7日に短縮でき、コストも半分に削減できるとしている。
掲載日:2021年10月7日:コロンビア大学の研究チームが鶏肉調理用3Dプリンターを開発
コロンビア大学の研究チームが鶏肉調理用3Dプリンターを開発したとして話題になっている。コロンビア大学工学応用科学学部付属クリエイティブマシン研究所が開発した鶏肉調理用3Dプリンターは、ピューレ状にした鶏肉を3Dプリントし、青色レーザーや近赤外域レーザーを使って調理する仕組み。レーザーで調理することにより、適切な調理温度の監理が可能になり、複雑なパターンの模様を造形できるとしている。 研究チームを率いたクリエイティブマシン研究所ディレクターのホッド・リプソン教授は、「我々が必要としている最大のものは「フードCAD」と呼ぶべきソフトウェアです。つまり、フード3Dプリンター用のCADソフトです。フードCADなしに普通の人が自由にフード3Dプリンターを使いこなすことは難しいのです。また、音楽をシェアするように、デジタルレシピをシェアするためのプラットフォームも必要です」と説明している。 研究チームは、実際に調理した鶏肉を試食している。結果、「レーザーで焼いたことで食感がよくてジューシーだ」と高評価する一方、「金属のような味がする」といったネガティブな意見も出されたという。 研究チームは、3Dプリンターを料理のプロセス全体に組み込むことで、より柔軟な調理方法の創造や、食品のカスタマイゼーションなどが可能になるとしている。
掲載日:2021年10月6日:ICONがメキシコで低所得者用3Dプリント住宅を建設
米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、メキシコ南東部の都市タバスコで低所得者用3Dプリント住宅を建設して話題になっている。 ニューヨークタイムズが報じたところによると、ICONは自社の建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を使い、広さ500平方フィート(約46.45平方メートル)の平屋建て住宅を10棟建設したという。建設された3Dプリント住宅には、早ければ来月から入居が始まるとしている。ICONは、同じタイプの住宅を最大100棟建設するとしている。 ICONによると、低所得者用3Dプリント住宅建設プロジェクトは、カナダ・バンクーバーに拠点を置くNPO法人のワールド・ハウジングと、サンフランシスコに拠点を置くNPO法人のニューストーリー、メキシコシティに拠点を置くNPO法人のエカールと共同で実施された。 ICONは、今年2021年9月に米テキサス州オースティンで4棟の3Dプリント住宅を販売するなど、建設業界でのプレゼンスを強めている。3Dプリント住宅についてICONは、「3Dプリンティング技術は、従来の住宅よりも安全でより復元力のある住宅を生み出します。従来の住宅よりも火事、洪水、台風といった自然災害に強い構造になっています」と説明している。
掲載日:2021年10月5日:セラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場が2030年に34億ドル規模に成長
全世界のセラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場が、2030年に34億ドル(約3740億円)規模に成長すると予想したレポートが公開された。 アメリカの市場調査会社3dpmリサーチがまとめたレポート「セラミック・アディティブ・マニュファクチャリングの市場機会とトレンド2020-2030」によると、2020年時点で1億5400万ドル(約169億4000万円)規模だったセラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場は年率36.5%の成長率で成長を続け、2030年に34億ドル規模に成長するとしている。市場はハードウェア、素材、サービスのカテゴリーに分類され、いずれも高い成長率を維持しながら市場を拡大するとしている。 セラミック・アディティブ・マニュファクチャリング市場を牽引する主なプレーヤーとして、10dimテック、3Dポッター、3Dセラム、アドマテック、アルミナ・システムズ、AON、ボッシュ・アドバンスド・セラミクス、DWS、エンビジョンテック、ExOne、フォーマテック、京セラ・ファインセラミクス、プロッドウェイズ、Tethon3D、スタインバック、ヴォクセルジェット、WASP、Xジェットなどを挙げている。
掲載日:2021年10月4日:オーストリアのデザイナーが食品廃材でテーブルウェアを製造
オーストリアのデザイナーが食品廃材でテーブルウェアを製造し、話題になっている。現地時間の先週ウィーンで開催された「ウィーン・デザインウィーク」で公開されたテーブルウェアは、飲食店などで廃棄された食品廃材を素材に3Dプリンターで製造された。 テーブルウェアを製造したウィーン在住のデザイナー、バーバラ・ゴラックナー氏は、「素材には、廃棄された豚の皮などが多く使われています。オーストラリアの精肉業界では毎年多くの豚の皮が廃棄されています。単純に食品廃材として捨てられてしまうよりも、何かに活用できないかと考えました」と説明している。 国連環境プログラムによると、毎年世界で生産されている食料の三分の一が食品廃材として廃棄されており、その数量は13億トンにも上るという。特にヨーロッパやアメリカなどの先進国でのフードロスが顕著で、小麦換算で年間2億3千万トン分の食料が廃棄されている。オーストリアでも、毎年9000万トンの食料が廃棄されている。 フードロスを削減しようという機運は世界的に高まっているが、食品廃材をテーブルウェアにリサイクルするケースは珍しい。フードロス削減へ向けたひとつの啓蒙活動として今後の展開が注目される。
掲載日:2021年10月3日:アディティブ・マニュファクチャリング関連企業のSPACによる上場が相次ぐ
アメリカ株式市場でアディティブ・マニュファクチャリング関連企業のSPAC(特別買収目的会社)による上場が相次いでいる。アメリカ現地時間の2021年9月30日に3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズが、SPACのガリレオ・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させ、ニューヨーク証券取引所で株式の売買を開始した。その翌週、大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPACのジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させ、同じくニューヨーク証券取引所で株式の売買を開始する。 アメリカの株式市場では、2020年12月に3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACのトライン・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所に上場したのを皮切りに、デスクトップメタルのライバル企業のマークフォージドもSPACを通じて株式上場を果たしている。 アメリカではSPACを通じた企業の株式上場が今年3月の時点で28社に達し、枠年2020年度の半分を上回っている。SPACを通じた企業の株式上場は通常のIPOに比べて監査などの上場基準が緩く、一部の関係者からは「裏口上場」(Back door listing)などと揶揄されている。また、SPAC自体が自らのIPOから24カ月以内に買収そのものを完了させる必要があり、無理に買収を急ぐケースが少なくないとされる。
掲載日:2021年10月2日:Formnext 2021が来場者のワクチン接種を義務化へ
今年2021年11月16日から19日の日程でドイツ・フランクフルトで開催されるFormnext 2021が、来場者のワクチン接種を義務化することがわかった。Formnext 2021主催者のメサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHが明らかにしたもので、すべての来場者にはドイツ政府が定める2Gルールが適用される。2Gルールとは、「新型コロナウィルスに感染後回復して抗体を有している人」か「新型コロナウィルスのワクチンを接種済みの人」のいずれかを適格者とするもの。 メサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHのペトラ・ハーズバーガー社長は、「今回のルール適用については、プラスとマイナスの両面から慎重な検討を行いました。2Gルールを適用することで、展示会場においてより安全で自由な環境を確保することが可能になると判断しました」と説明している。 メサゴ・メッセ・フランクフルトGmbHは、2Gルールを適用することで来場者にマスク着用義務を課す必要がなくなるとも説明している。 Formnextは、毎年ドイツのフランクフルトで開催されている世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会。昨年のFormnext 2020は、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、オフラインでの開催が中止となり、インターネットを介したオフラインでの開催に追い込まれた。今年のFormnext 2021は、通常のオフラインとオンラインのハイブリッド開催となる。
掲載日:2021年10月1日:Velo3DがSPACとの合併を完了
カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPAC(特別買収目的会社)のジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させた。これにより、現地時間の10月7日からニューヨーク証券取引所でVLDのティッカーシンボルで同社株式の売買が始まる。新生Velo3DのCEOは、旧Velo3Dの創業者でCEOのベニー・ビュラー氏が務める。 ビュラー氏は、「上場企業になることはVelo3Dにとって大きなマイルストーンです。我が社が成し遂げようとしていることを実現するための大きな力になります。Velo3DのE3Eアディティブ・マニュファクチャリングソルーションは、ミッションクリティカルなメタルパーツ製造コンセプトを再定義しています。我々は、これからもアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーの限界を引き上げ、顧客とともに妥協なきイノベーションを生み出してゆきます」とコメントしている。 Velo3Dのメタルアディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーは、主に航空宇宙などの産業セクターで広く使われている。同社の顧客にはスペースX、ハネウェル、ブーム・スーパーソニック、クロマロイ、ラム・リサーチなどが含まれる。
掲載日:2021年9月30日:シェイプウェイズがSPACとの合併を完了
ニューヨークに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズが、SPAC(特別買収目的会社)のガリレオ・アクイジション・コーポレーションとの合併を完了させた。これにより、現地時間の9月30日からニューヨーク証券取引所でSHPWのティッカーシンボルで同社株式の売買が始まる。 シェイプウェイズのグレッグ・クレスCEOは、「我々のチームが成し遂げたことを誇りに思い、また上場企業として新たな旅を開始できることに興奮しています。今年初めに合併を発表してから売上と利益を大きく伸ばすことができました。これからも様々なニーズを抱えるユーザーにサービスを提供してゆきます。シェイプウェイズは、グローバルのマニュファクチャリング市場において極めてユニークなポジションに位置しています」とコメントしている。 シェイプウェイズは2007年にオランダの大手家電メーカー・フィリップスの社内ベンチャーとして設立された。これまでに10種類以上の3Dプリンターを活用し、各種の3Dプリンティングサービスを提供してきている。同社には、有力ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツやユニオンスクエア・ベンチャーズなどが出資している。
掲載日:2021年9月29日:ロケット・ラブがアメリカ宇宙軍と2435万ドル規模のロケット開発契約を締結
カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブが、アメリカ宇宙軍と2435万ドル(約24億3500万円)規模のロケット開発契約を締結した。発表によると、ロケット・ラブはアメリカ宇宙軍が展開する国家安全宇宙打上計画に従い、同社の次世代大型ロケット「ニュートロン」を共同で開発する。 アメリカ宇宙軍との契約締結について、ロケット・ラブの創業者でCEOのピーター・ベック氏は、「次世代のロケットを開発し、アメリカの安全保障上最も重要なミッション遂行に関与できることを嬉しく思います。また、宇宙軍と共同でニュートロンロケットの次世代バージョンを開発できることを誇りに思います。今回の契約締結は、アメリカ宇宙軍のニュートロンロケットに対する信頼の証であり、低コストで確実に打ち上げを出来る我々への期待を示すものです」とコメントしている。 ニュートロンロケットは軽量カーボン合金ベースで作られ、本体やメインエンジンの主要コンポーネントなどの多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。
掲載日:2021年9月28日:スタンフォード大学とノースカロライナ大学の研究チームがコロナ用3Dプリントワクチンパッチを開発
スタンフォード大学とノースカロライナ大学の研究チームが、新型コロナウィルス用3Dプリントワクチンパッチを開発したとして話題になっている。研究チームによると、ワクチンパッチは現行の筋肉注射式の新型コロナ用ワクチンよりも10倍の免疫反応が期待できるとしている。また、新型コロナウィルス以外にも、インフルエンザ、麻疹(はしか)、肝炎などのワクチンにも応用できるとしている。 プロジェクトを率いてきた研究者で3Dプリンターメーカーのカーボン創業者のジョセフ・デシモン氏は、「この技術をさらに発展させることで、痛みや恐れのない安価なワクチンを世界規模で供給する基盤を整えることが可能になります」とコメントしている。デシモン氏は、スタンフォード大学ケミカルエンジニアリング学部教授と、ノースカロライナ大学名誉教授を務めている。 ワクチンパッチはポリマー性の基盤にマイクロニードルを乗せた構造になっている。皮膚に貼り付けると体温でワクチンが溶け、マイクロニードル経由で皮膚に吸収される仕組み。痛みがなく、自宅で接種することも可能だとしている。 一般的なワクチンパッチは、型をもとに射出成型法で製造されている。研究チームは、3Dプリンターを活用することでマイクロニードル一体型のワクチンパッチを低コストで製造できたとしている。
掲載日:2021年9月27日:ブレント・スタッカー氏がスリーディーシステムズのチーフ・サイエンティストに就任
ブレント・スタッカー氏が、スリーディーシステムズのチーフ・サイエンティストに就任した。スタッカー氏は、大手エンジニアリングソフトウェアメーカーのアンシスの特別エンジニア兼アディティブ・マニュファクチャリング担当ディレクターを務めていた業界の権威。ベストセラー「アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジー」の著者で、200本以上の研究論文の執筆者としても知られている。スリーディーシステムズでは、チーフ・テクノロジー・オフィサーのデービッド・レイ氏と共に、各種の新製品や素材などの研究開発プロジェクトを担当する。 スタッカー氏の入社について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「ブレントは、イノベーションが成長の源泉となる我が社のような会社に、知識、経験、テクノロジーリーダーシップをもたらしてくれる稀有な人物です。アディティブ・マニュファクチャリングの世界における彼の突出したキャリアは、新たなテクノロジーを生み出す源泉になるのみならず、我が社の顧客に対しても大きなベネフィットをもたらします。さらには、アディティブ・マニュファクチャリング業界全体に対しても大きな価値をもたらすでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年9月26日:AMGTAがイェール大学にアディティブ・マニュファクチャリング研究基金を創設
アディティブ・マニュファクチャリング関連企業で組織する非営利団体のアディティブ・マニュファクチャリング・グリーン・トレード・アソシエーション(AMGTA)が、イェール大学にアディティブ・マニュファクチャリング研究基金を創設した。 基金の額は10万ドル(約1100万円)で、イェール大学産業生態学環境センターが行っているアディティブ・マニュファクチャリングのライフサイクル評価ツールとモデリングに関する研究活動に使われる。 AMGTAのエグゼクティブディレクターのシェリー・ハンデル氏は、「イェール大学が行っているリサーチの目標は、バインダージェット技術の環境的および経済的インパクトを理解することです。ライフサイクル評価ツールとモデリングを活用することで、従来の製造方法で生じる温室効果ガスの発生量や、環境への影響などを明らかにすることが可能になります。AMGTAは、この研究の成果をレポートにして公開する予定です」と説明している。 AMGTAでは、早ければ2022年秋にレポートを公開したいとしている。 AMGTAは、2019年にフロリダに拠点を置くメタル3Dプリンティング・サービスビューローのシンタヴィア社が中心になって設立された非営利団体。アディティブ・マニュファクチャリングのサステナビリティなどをテーマに、各種の研究や啓蒙活動などを行うことを事業目的にしている。
掲載日:2021年9月25日:丸紅情報システムズがデスクトップメタルのチタン合金素材「Ti64」の取扱いを開始
丸紅情報システムズが、デスクトップメタルのチタン合金素材「Ti64」の取扱いを開始した。Ti64は、デスクトップメタルの3Dプリンター「スタジオシステム2」用に開発された素材で、高強度で高い耐熱性を持つのが特徴。デスクトップメタルによると、Ti64は最高800℃の熱に耐えられるとしている。航空宇宙、自動車、医療、コンスーマーグッズ、医療などの産業セクターでの利用が想定されている。なおTi64は、チタン合金の中では最も広く使用されている。 丸紅情報システムズは、2018年からデスクトップメタルの「スタジオシステム+」の日本での販売を開始、今年2021年2月から「スタジオシステム2」の販売を開始していた。「スタジオシステム2」は「スタジオシステム+」の後継機種で、「スタジオシステム+」で必要だったデバインダーステーションを必要とせず、造形、焼結の2ステップで完結できることを最大の特徴となっている。なお、「スタジオシステム2」では、Ti64の他に316Lステンレス鋼、クロムモリブデン鋼、銅なども使用できる。 丸紅情報システムズは、1990年代から主に産業用3Dプリンターの販売を手がけてきた、日本の3Dプリンター老舗企業として知られている。
掲載日:2021年9月24日:マントルが2500万ドルの資金調達に成功
サンフランシスコに拠点を置く精密メタル3Dプリンターメーカーのマントルが、2500万ドル(約27億5000万円)の資金調達に成功した。出資したのはファイン・ストラクチャー・ベンチャーズ、ファウンデーション・キャピタル、ハイパーサーム・ベンチャーズ、フューチャー・シェイプ、コラゾン・キャピタルなどのベンチャーキャピタル。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。 マントルは、調達した資金をハードウェア・ソフトウェアの開発、製造チームの増強などに投じるとしている。なおマントルは、今年2021年2月にもベンチャーキャピタルなどから1300万ドル(約14億3000万円)の資金を調達している。 マントルは2015年にスタンフォード大学出身のジェームズ・グローブズ、スティーブン・コナーらが設立したメタル3Dプリンターメーカー。マントルのメタル3Dプリンターは、ツーリングや射出成形用モールドの製造などに使われる。 マントルに出資したファウンデーション・キャピタルのジェネラルマネージャー、スティーブ・ヴァサロ氏は、「マントルは、4500億ドル(約49兆5000億円)規模とされるツーリング市場において非常に有利なポジションに位置しています。彼らの技術により、ツーリングにかかるコストと時間を大きく削減できるようになるでしょう」とコメントしている。
掲載日:2021年9月23日:オーストラリアの過激活動家が3Dプリント銃の設計ファイル所有で逮捕
オーストラリアの過激活動家が3Dプリント銃の設計ファイル所有で逮捕され、現地で話題になっている。現地の報道によると、逮捕されたのはニューサウスウェールズ州オレンジ在住のミッチェル・プリースト26歳で、スマートフォンに保存されていたものを家宅捜索で発見されたという。ニューサウスウェールズ州では、3Dプリント銃の設計ファイルの所有や、関連部品の3Dプリントおよび3Dプリント銃の製造が法律で禁止されている。 地元警察によると、プリーストは3Dプリント銃の製造に必要な部品を過去14カ月間に渡って海外から輸入していたという。オーストラリア国境警備隊が海外からの郵便物を捜査し、輸入の事実が発覚した。プリーストは直ちに起訴され、既に裁判が行われている。 オーストラリア連邦警察のステファン・ダミット警部は、「3Dプリンターで銃火器や関連部品を製造することについて、オーストラリア警察は厳しく監視をしています。誰かがそうした行動をとろうとした場合、我々は迅速に対応します」とコメントしている。 3Dプリント銃の設計ファイルは、違法サイトのダークウェブなどで取引され、比較的簡単に入手できるとされる。3Dプリント銃の部品の多くは一般的な3Dプリンターで製造できるため、規制が難しいとされる。
掲載日:2020年7月1日:後編|世界最高レベルの3Dプリンターで作られた 世界最大級のジオラマで見る日本橋
「3Dプリンターのこれからの課題と未来予想図」

先日リニューアルオープンした三井不動産レジデンシャルの「日本橋サロン(日本橋三井タワー内)」。そこで一際目をひくのが、日本橋の街を再現した巨大なジオラマだ。なんとこれは、世界最高レベルを誇るフルカラー3Dプリンターで100%出力されたもの。スケールの大きさも精密度も前例のない、この桁違いのプロジェクトとは?

稀代の浮世絵師、歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれているシンボリックな暖簾(のれん)を垂らした呉服店「越後屋」。その老舗が日本橋の重要文化財として知られる三井本館が現在建っている場所にあったことは有名な話だが、そんな江戸文化が感じられる街、日本橋周辺を3.59km×2.36kmの範囲でジオラマ化するプロジェクトが、無事完成を迎えた。

世界最大級のジオラマを3Dプリンターですべて出力して組み上げるというこの前例のない試みについて、前編では完成したジオラマのディテールや制作過程を、中編ではいま3Dプリンターでつくる価値についてお届けした。
後編では、プロジェクトを通して見えた3Dプリンターの今後の課題や未来の展望について、当媒体「セカプリ」の代表で当プロジェクトの制作を担った木下謙一(株式会社ラナキュービックほかRANA UNITEDグループ代表取締役CEO)と山口修一(株式会社マイクロジェット代表取締役CEO)の両氏が語り尽くす。

世界最大級のジオラマから得られた収穫は計り知れない

木下「今回のジオラマは、何もかもが前例のないものでしたが、とても合理的にあらゆる作業ができましたし、これまでにないモノ作りが体験できました。大型のフルカラー3Dプリンターを3台以上、何十時間も連続して稼働し続けるというのはありえないことだと思いますが、最新のテクノロジーを使って、従来の日本人らしさと言われるような気合と根性とはまた違う方法論で、画期的なジオラマが完成したという実感があります」
山口「デジタルゆえの利点も多くありましたね。色味が合わないと分かった時点で、すぐに作り直しをしたり、その修正部分も2日後にはチェックできたりと、3Dプリンターで制作することはデジタルならではのパフォーマンスが随所に発揮されたと思います」結果大きなトラブルもなく完成を迎えたが、それだけにこのチャレンジから得られた収穫は計り知れない。これからのモノ作りやビジネスに活かせるヒントはいくつも見つかったようだ。
山口「まず今回の試みで、最大のリスクだったのが、稼働中に何らかのトラブルでプリンターが止まってしまうということですよね。結局3ヶ月間故障なく動き続けたわけですから、ミマキエンジニアリングさんにとってもいい前例が作れたと思います。個人的には、予想以上に3Dプリンターは安定していたなと感じました」
木下「そもそも前例のないことをやったので、最終的にこうなりますということがお見せできない状態からのスタートでした。クライアントをはじめプロジェクトチームのみなさんには非常に感謝しています」
山口「もし、最初の段階でこれは無理だと判断していたら今回の収穫はなかったわけですし、この実例は何か新しいビジネスのスタートになるかもしれませんね」これだけ大規模なジオラマを短時間で作り上げたことは、今後の3Dプリンターの使い方の道標にもなる。例えば、量産化できるホビーのツールや災害時の検証、ほかの使い方も模索できそうだ。山口「ホビーやフィギュアということであれば、フルカラーはまだまだコスト的に高いので難しいところはあると思います。ただ、自分で色を着けるということなら、ホビーの範疇として使える安価な3Dプリンターやその活用例は、次々に出てきています」
木下「シューズメーカーがソールの一部を3Dプリンターで作ったり、メガネメーカーがフレームを作ったり、デザインと掛け合わせて身近なもので使う例は、たくさんありますからね。そういった活用法は今後も広がるんじゃないでしょうか」
山口「3Dプリンターはますます市場を拡大していくと思います。これまでの製造業はマスプロダクション。言わば メーカーが規格を決めてそこから選ばせる“押しつけのものづくり” でした。しかし、いまはデジタル技術の活用によって、一人ひとりに自分のものを提供するマスカスタマイゼーションが重視される時代です。一人ひとりが自分にぴったりのものが欲しいと思う気持ちがある。3Dプリンターはそれを解放する技術です。このチャンスに挑戦する方が増えればと思います」

世界の技術に追いついていくために必要なこと
ますます身近になる3Dプリンター。モノ作りが得意な日本は、これからの未来に期待が持てそうだが、そもそも3Dプリンターの開発に関しては、現状、世界的に見てどんな立ち位置にいるのだろうか?
山口「残念ながらドイツなどの先進国に比べると、かなり遅れを取っていると思います。例えば日本で3Dプリンターの展示会をやると出展は50?100社程度ですが、最新のドイツで行われた展示会の出展社数は、800社以上ですから、全然規模も熱量も違うんですよ。また欧米では、3Dプリンティング関連産業が根付こうとしていますから。例えば今回のようなリアルなジオラマで、CGを使わず特撮をするというような観点など、角度の違う見方や活用方法でビジネスを考えていくことは必要だと感じますね」
木下「僕も今回やってみて、リアリティを目の当たりにすると従来のジオラマとは意味合いが変わったなと感じました。ジオラマは本来、現実の世界の建物や街を単に縮小したものですが、ここまでリアリティがあると、ちょっと違ったものに見えてきますね。それに共感や理解をしてくれる個人、企業と新しいビジネスを考えていくのはありだと思います」
日本橋の街の3Dプリンター製ジオラマを作ったことで、両氏にはまた新しいものが見えてきたようだ。ところで、今回のプロジェクトでは、やり残したと感じることはないのだろうか?
木下「時間がもうちょっとあれば、いろいろとできたかなとは思います。ひとつは、樹脂を中空にして樹脂の量もコストも削減できたのではないかということ。あとは、電車や車、船、人といった小道具をもっと使えば、さらにリアリティが出せたかなとは感じます。ですがそれは今からでも修正はできますし、街並みが変わればブロックごとに差し替えることもできます」
山口「リアリティと、そして追加修正が容易にできるのはデジタルの特性ですね。あと、日本橋周辺のジオラマを作ってわかったのですが、東京の土地活用は飽和していたかと思っていたのですが、上空から見ると低層建築が密集して空間がある場所が結構あることに、初めて気がつきました」
木下「そうですね。小さいビルと大きいビルの差が著しいところが結構ある。やはりリアルなジオラマを作ると新しい発見がありますね。都市機能を考えるうえでも、有意義な模型としてもいろいろ活用できたら嬉しいなと思います」
山口「あと3Dプリンターでいえば、もう少し子どもと触れ合う機会を増やしていきたいなとは思っています。実はゲームとは違って3Dプリンターは、大人と子どもが一緒になって楽しめるツールにもなるんです。単純に作りたい形になって立体物が出てくること自体体験したら楽しいですし、そうやって子どもの頃からプリンターに触れる経験があれば、もっとユニークなアイデアやビジネスが生まれるようになるかもしれません。私はそれを実現するための子どもと3Dプリンターを結びつける活動に、これからまた挑戦していきます」
■プロフィール
木下謙一(きのした・けんいち)
1969年生まれ。株式会社ラナデザインアソシエイツなどクリエイティブとソリューションを提供するラナグループの代表取締役CEO、武蔵野美術大学非常勤講師。1992年、武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、NHKアート等を経て、1997年にラナデザインアソシエイツを設立。多くの著名企業のウェブサイト構築やアーティストのCDジャケット、広告ビジュアル、アプリ制作などを手がける。The New York Festivals、London International Advertisingawards、東京ADCほか受賞は多数。

山口修一(やまぐち・しゅういち)
1957年生まれ。株式会社3Dプリンター総研代表取締役CEO、株式会社マイクロジェット代表取締役CEO、一般社団法人日本3Dプリンター協会代表理事、工学博士、インクジェット&3Dプリンターコンサルタント。1983年、東京工業大学大学院理工学研究科修了後、エプソン株式会社(現セイコーエプソン株式会社)を経て1997年にマイクロジェット社を設立。以後、国内外でインクジェット技術普及のための講演活動や技術支援を積極的に行っている。2012年、『インクジェット時代がきた!』(光文社新書)を上梓。3Dプリンターやインクジェット関連の講演、論文、著作多数。